ユニ・チャームら、学校トイレに生理用品を衛生的に常備へ

学校トイレ生理用品配備

開催日:11月27日

学校トイレ生理用品配備
いつから学校のトイレで使えるの?
提供は2025年11月から開始。ユニ・チャームの薬機法対応ナプキン『ソフィSPORTS 羽根つき』をMeWディスペンサーへ供給し、順次学校施設へ展開していきます。
うちの学校でも無償で設置してもらえるの?
一部無償提供の対象は日本カルミックのサニッコ®を契約している学校が中心。順次展開のため、該当の有無や詳細は学校や各社に確認してください。

学校のトイレで「いつでも衛生的」に生理用品を使える仕組みを整備する連携

ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原 豪久)、MeW(ミュー)プロジェクト(代表:大阪大学大学院人間科学研究科 教授 杉田 映理)、日本カルミック株式会社(代表取締役社長:髙居 隆章)は、学校施設において生理中の学生が必要なときに衛生的な生理用品を利用できる環境を整備するための連携を開始しました。2025年11月より、ユニ・チャームが提供する薬機法対応の完全密閉型ナプキン『ソフィSPORTS 羽根つき』をMeWプロジェクトの生理用品ディスペンサー『MeW ディスペンサー』へ供給します。

さらに、日本カルミックが提供するタッチレスサニタリーボックス『サニッコ®』をすでに導入している学校施設を中心に、ディスペンサーと生理用品を組み合わせたスターターキットを一部無償で提供します。本取り組みは、学校現場における月経に起因する行動制限や生理知識の格差を緩和し、学びや活動への影響を抑えることを目的としています。

ユニ・チャーム、MeWプロジェクト、日本カルミックが連携し、                      学校施設で生理用品を衛生的に利用できる環境を整備 画像 2

なぜ今、学校トイレへの常備が重要なのか

日本カルミックが実施した調査(回答数 n=1,006)では、84%の学生が「生理用品が手元になく困った経験がある」と答え、さらに99%が「学校のトイレに無償の生理用品が設置されることで学生生活に良い変化がある」と回答しています(『とても変化があると思う』『やや変化があると思う』の合計)。これらの数値は、学校内で必要なときにすぐ利用できる環境整備の重要性を示しています。

月経は多くの学生にとって日常生活に深く関わるテーマであり、予期せぬ生理の開始が授業やクラブ活動への参加を妨げるケースが存在します。本連携は、こうした問題に対する実務的な解決策を提供することを目指しています。

ユニ・チャーム、MeWプロジェクト、日本カルミックが連携し、                      学校施設で生理用品を衛生的に利用できる環境を整備 画像 3

提供される製品と仕組み:ディスペンサー、密閉ナプキン、サニタリーボックスの組み合わせ

本取り組みでは3つの要素が組み合わさります。ユニ・チャームの『ソフィSPORTS 羽根つき』、MeWプロジェクトの『MeW ディスペンサー』、日本カルミックの『サニッコ®』です。各要素は相互に補完し合い、配布から廃棄までの一連の流れを衛生的かつ利用しやすく整えます。

以下に各要素の機能と役割を整理します。

  • 『ソフィSPORTS 羽根つき』:薬機法対応の完全密閉型ナプキン。個包装のまま1枚ずつ取り出せる形式で、製造番号(ロット番号)の印字義務に対応しているため、ディスペンサーでの利用にも適しています。日衛連の品質表示規格に基づく表示や使用上の注意事項など、必要な表示要件を満たしています。
  • 『MeW ディスペンサー』:MeWプロジェクトが開発した生理用品ディスペンサー。段ボール製で電力不要、軽量かつ二重構造によりナプキンを1枚ずつ衛生的に取り出せます。補充のタイミングは小窓で一目で確認可能です。
  • 『サニッコ®』:日本カルミックが展開するタッチレスサニタリーボックス。蓋に触れずに廃棄できる構造で抗菌・消臭効果を備え、中が見えない構造でプライバシーに配慮しています。定期的なメンテナンスを伴うレンタル事業として、全国約12,000施設で採用されています。
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スターターキットの提供方法と対象

スターターキットは、サニッコ®を契約している学校施設を対象に、ディスペンサーとソフィSPORTS 羽根つきの組み合わせを一部無償で提供されます。提供開始は2025年11月で、順次展開していく予定です。

本キットは、トイレでの生理用品の配布(ディスペンサー)と廃棄(サニッコ®)をセット化することで、衛生管理と利用のしやすさを同時に高める狙いがあります。

各社の取り組みの詳細と技術・法令対応

今回の連携では、製品の品質や法令対応、運用面での使いやすさが重視されています。ユニ・チャームは薬機法の対応や日衛連の表示規格への準拠を明確にした上で、学校など不特定多数が利用する環境での使用に耐えうる生理用品を提供します。

MeWプロジェクトは、社会実装を意識した設計で、電力を使わない段ボール製ディスペンサーを採用しました。環境負荷を抑えながらも長期利用が可能で、補充目視窓や二重構造で衛生性を担保しています。日本カルミックは廃棄に関わる不快感を軽減するサニッコ®のレンタル・メンテナンス体制を持ち、トイレを丸ごと衛生環境として維持する役割を担います。

薬機法対応
ソフィSPORTS 羽根つきは薬機法に適合する製法管理・表示を行い、製造番号の印字義務に対応しています。
品質表示
日衛連が定める品質表示規格に基づき、製品の品質表示や使用上の注意事項を満たしています。
環境配慮
MeWディスペンサーは段ボール製で電源不要、長期利用を前提とした設計です。

導入の背景データと関連情報、まとめ表

導入の背景には学生の実態を示す調査結果があり、84%が生理用品の欠如で困った経験があること、99%が学校トイレでの無償設置が学生生活に良い変化をもたらすと考えていることが挙げられます。これらのデータを踏まえ、教育現場での実効的な配備が進められます。

以下に本記事で触れた主な事項を整理した表を示します。導入時期や提供対象、製品仕様、関係者の役割などをまとめています。

項目 内容
提供開始日 2025年11月(ユニ・チャームによる『ソフィSPORTS 羽根つき』の提供開始)
連携企業 ユニ・チャーム株式会社、MeWプロジェクト(大阪大学)、日本カルミック株式会社
対象 日本カルミックの『サニッコ®』を契約している学校施設など(スターターキットを一部無償提供)
提供製品 ユニ・チャーム:ソフィSPORTS 羽根つき(完全密閉型ナプキン)/MeW:MeW ディスペンサー(段ボール製)/日本カルミック:サニッコ®(タッチレスサニタリーボックス)
法令・規格対応 薬機法対応、製造番号印字義務対応、日衛連の品質表示規格に準拠
調査データ 調査人数 n=1,006。84%が生理用品が手元になく困った経験、99%が学校トイレでの無償設置が学生生活に良い変化を与えると回答
関連情報サイト
  • ユニ・チャーム『どこでもソフィ』公式サイト:https://www.sofy.jp/ja/campaign/dokodemosofy.html
  • MeWプロジェクトサイト:https://mew.hus.osaka-u.ac.jp/
  • 日本カルミック サニッコ®:https://www.calmic.co.jp/service/sanicco/dispenser
導入実績(サニッコ®) 全国約12,000施設での採用実績あり

学校施設における生理用品の配布から廃棄までを一連で整備する今回の連携は、現場の実情に即した実効的な支援に資することが期待されます。提供される製品は法令・表示基準に対応しており、衛生面と運用面の双方を考慮した設計になっています。関連情報は各社の公式サイトで確認できます。