関通、ALFALINK尼崎センター稼働 大阪20分圏で効率化
ベストカレンダー編集部
2025年11月27日 14:19
関通ALFALINK尼崎稼働
開催日:11月26日
関通がGLP ALFALINK尼崎の一部区画を賃借し新拠点を稼働—竣工と開設の背景
物流とITオートメーション事業を手がける株式会社関通(本社:兵庫県尼崎市、代表取締役社長:達城久裕)は、2025年11月26日14時に発表したとおり、日本GLP株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:帖佐義之)が開発する大規模多機能型物流施設「GLP ALFALINK 尼崎South」(所在地:兵庫県尼崎市道意町7-1-10)の一部区画を賃借し、新たな戦略的物流拠点「関通ALFALINK尼崎センター」を設立・運用開始しました。
本拠点の開設により、関通の関西尼崎エリアにおける保有倉庫は合計で8拠点、総面積は57,600坪へ拡大します。これは関通の地域戦略と顧客対応力強化を目的としたもので、既存の拠点と連携することで多様化する顧客ニーズに対応できる体制を整えた点が重要です。
竣工時期と関係者
本施設は2025年10月末に竣工し、竣工式では関係者が参列し神事が執り行われた後、参列者向けの見学説明会が実施されました。竣工式の実施および見学説明会の開催は施設稼働に向けた運営体制の確認と、入居企業間での連携を促す場として位置づけられています。
今回の賃借に当たっては、アレス・マネジメント・コーポレーション(New York Stock Exchange:ARES)傘下で物流不動産業界をリードする日本GLPとの協働が背景にあります。日本GLP代表取締役社長 帖佐義之氏は、Ares Management Corporationにおける日本不動産の責任者も兼務する人物です。
施設仕様とアクセス—都市近接性と大規模スペックの両立
「関通ALFALINK尼崎センター」が入居するGLP ALFALINK尼崎Southは、敷地面積約107,300㎡(約32,515坪)、延床面積約242,420㎡(約73,460坪)の大規模物流施設であり、南棟は地上6階建ての免震構造(PCaPC/耐火構造)で設計されています。関通はこのうち一部スペースを利用します。
所在地は兵庫県尼崎市道意町7-1-10で、交通アクセスは神戸線「尼崎西」ICより約0.3km、「尼崎末広」ICより約2.5kmと高速道路網に近接しています。阪神本線「尼崎センタープール前」駅からは約0.5km(徒歩7分)と、鉄道によるアクセス性も高い位置にあります。
- 施設概要(主なポイント)
- 所在地:兵庫県尼崎市道意町7-1-10
- 敷地面積:約107,300㎡(約32,515坪)
- 延床面積:約242,420㎡(約73,460坪)※うち一部を関通が利用
- 構造:南棟:地上6階・免震構造(PCaPC/耐火構造)
- 竣工:2025年10月末
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 関通ALFALINK尼崎センター |
| 住所 | 兵庫県尼崎市道意町7-1-10 |
| アクセス | 神戸線「尼崎西」ICより約0.3km、「尼崎末広」ICより約2.5km、阪神本線「尼崎センタープール前」駅より約0.5km(徒歩7分) |
| 敷地面積 | 約107,300㎡(約32,515坪) |
| 延床面積 | 約242,420㎡(約73,460坪) |
物流効率化を支える戦略と施設機能
関通は本センターを「高速アクセス×都市近接」の組合せにより、物流効率の最大化を図る拠点として位置づけています。尼崎という立地を活かして高速道路網を利用することで、都市部へのアクセスを容易にし、配送リードタイムの短縮と物流コストの削減を狙います。
大阪都心まで20分圏内という優位性により、大都市圏への高頻度・短時間配送が可能になります。即時配送や短納期対応が求められるEC事業者や多業種の顧客に対して、リードタイム短縮という具体的な効果を提供する点が重要です。
- 高速アクセス:高速道路隣接により交通渋滞の影響を受けにくく、安定した配送計画が立てられる。
- 都市近接性:阪神間の大都市圏へ短時間で到達可能で、都心配送における侵入時間を短縮。
- ドミナント戦略:関通は同一エリア内に拠点を集中配置し、エリア内での柔軟な連携を実現している。
ドミナント戦略の具体性と運用面
関通は倉庫間でいつでも連携が取れる距離に物流センターを配置する「ドミナント戦略」を採用しています。今回の関通ALFALINK尼崎センターは、3km圏内に8つの倉庫が集約しており、倉庫間の在庫移動や出荷負荷の平準化が迅速に行える体制を整えています。
この戦略により、1拠点での処理能力を超える出荷量が発生した際でも、エリア内の他拠点へ振り分けることで対応が可能です。結果として顧客の成長やシーズン繁忙期の出荷増大に対して、柔軟かつ迅速に対応できる運用が期待されます。
入居者向け機能、内覧会と利用案内
GLP ALFALINK尼崎South内には単なる保管スペースにとどまらない付帯設備が整備されています。施設は地上6階建てで、ラウンジや喫煙所が設けられているほか、倉庫内のバース配置や作業導線も考慮した設計がなされています。これらは入居企業や働く人々の利便性と作業性向上を目的としています。
また、施設内で提供される「GLPコンシェルジュ」サービスと連携し、入居企業間の連携強化や人材確保、資材コスト削減などの支援が見込まれています。関通はGLPコンシェルジュと共創することで、入居企業への付加価値提供を進める計画です。
- 入居者・利用者向け主な機能
- 1階ラウンジ、3階バース、倉庫内の作業スペース、喫煙所、GLPコンシェルジュによる支援サービス
- 高い天井高や免震構造を含む設計により安全性と作業効率を両立
内覧会の案内と参加条件
関通はOPEN記念として関通ALFALINK尼崎センターの内覧会を実施中です。内覧会の対象は物流施設の賃借を希望する企業、または物流委託を検討している企業に限定されます。参加希望の目的によっては受付をお断りする場合があります。
内覧会の主な条件は以下の通りです。
- 参加費:無料
- 参加回数:基本的には1社1回のみ
- 内容:関通ALFALINK尼崎センターの現地内覧、株式会社関通の説明、相談会(現状の課題や要望のヒアリング)
- 備考:内容は変更になる場合あり
内覧および入居に関する相談は、関通の公式ページの該当フォームから申し込みが可能です。URL:https://www.kantsu.com/service/kasisouko/entry/
要点の整理と主要データ一覧
以下は本記事で紹介した「関通ALFALINK尼崎センター」に関する主要項目を表形式で整理したものです。数字や所在地、構造などの要点をまとめることで、参照しやすくしています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 施設名称 | 関通ALFALINK尼崎センター(GLP ALFALINK 尼崎Southの一部区画) |
| 所在地 | 兵庫県尼崎市道意町7-1-10 |
| アクセス | 神戸線「尼崎西」IC 約0.3km、「尼崎末広」IC 約2.5km、阪神本線「尼崎センタープール前」駅 約0.5km(徒歩7分) |
| 敷地面積 | 約107,300㎡(約32,515坪) |
| 延床面積 | 約242,420㎡(約73,460坪)※うち一部を関通が利用 |
| 構造・階数 | 南棟:地上6階・免震構造(PCaPC/耐火構造) |
| 竣工 | 2025年10月末 |
| 関通の尼崎エリア保有倉庫数 | 8拠点(総面積57,600坪) |
| 内覧会 | 参加費:無料、1社1回、対象:賃借希望または物流委託検討企業、内容:現地内覧・企業説明・相談会 |
| 問い合わせ先・申込 | https://www.kantsu.com/service/kasisouko/entry/ |
| 関通の概要 | 株式会社関通(東証グロース)。年間出荷実績:約1,500万個以上。関西・関東に20拠点。物流アウトソーシング、物流システム販売などを提供。 |
関通ALFALINK尼崎センターは、都市近接性と高速道路アクセスを兼ね備えた立地、大規模で高スペックな施設、そして関通のドミナント戦略を背景に、EC事業および多業種の顧客ニーズに対応する重要な物流拠点として稼働を開始しています。内覧会や入居相談は所定の申し込みフォームから受け付けており、施設の有効活用と入居者間の連携強化による物流ソリューションの提供が期待されます。