旭川発「フリースクール×訪問看護」併設で居場所を守る

フリースクール併設クラファン

開催期間:11月23日〜12月26日

フリースクール併設クラファン
このクラウドファンディングって何に使われるの?
設備費(家賃・学びの場整備)、人件費(看護・教育スタッフ確保)、食材・消耗品、教材・講師料、広報・宣伝費など、フリースクールと訪問看護の運営強化や地域発信に使われます。All‑in方式で目標未達でも集まった資金は事業に充てられます。
いつまでに支援すればいいの?
クラウドファンディングの終了は2025年12月26日です。募集は2025年11月に開始済みで、期間中に支援すればリターン対象になります。リターン発送や活動報告は2026年2月以降の予定です。

医療・教育・暮らしをつなぐ希少な併設モデル:旭川からの取り組み

北海道旭川市を拠点に活動する特定非営利活動法人あさひかわナースハーモニーは、訪問看護ステーション「凪(なぎ)とくも」とフリースクール「ひなたぼっこ」を同一拠点で運営する、全国的にも稀有な併設モデルを展開しています。プレスリリースは2025年11月23日 22時35分に発表されており、本稿ではその背景と今回開始されたクラウドファンディングの詳細を整理してお伝えします。

同法人は「訪問看護」「フリースクール」「暮らしの保健室(アサイロねっと)」という3本柱で地域支援を行っています。学校に通えない子ども・若者や医療的ケアを必要とする家庭が増える中、制度の狭間で支援を得にくい人々に寄り添う仕組みをつくることを目的としており、訪問看護とフリースクールの併設はその中核をなしています。

「フリースクール×訪問看護」全国でも希少な併設モデルを展開ークラウドファンディング開始のお知らせ 画像 2

背景にある課題と当法人のアプローチ

近年、不登校や通学が難しい子どもたち、心身の支援や医療的ケアを要する家庭が増加しています。学校や病院のいずれか一方では十分に対応できない課題が存在し、その難しさに応えるために医療と教育を横断する支援が求められてきました。

あさひかわナースハーモニーはまず訪問看護で子どもたちや家庭に接点を持ち、人に慣れるための機会を提供します。その後、フリースクールで段階的に外との関わりを持たせ、進学や就職を目指すための学びや生活支援へとつなげるというステップを実践しています。また、看護師や介護職の人材不足を見据え、通信制高校との連携で看護・介護コースを新設するなど、将来のキャリア選択の入口を広げる取り組みも行っています。

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クラウドファンディングの目的と具体的な使途

今回、あさひかわナースハーモニーは両事業を一体的に支える体制を強化するため、クラウドファンディングを開始しました。プロジェクト名は「フリースクールと在宅ケアの連携による子どもの学びと暮らしを支える地域支援のかたち」です。

目標金額は4,000,000円、募集方式はAll-in方式(目標未達でも実行)で、既に2025年11月に公開されています。支援金は具体的に設備費、家賃、学びの場整備、人件費、食材・消耗品、イベント講師料・教材費、広報・宣伝費などに充てられる計画です。

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支援金の内訳(主な使途)

  • 設備費(家賃、学びの場整備)
  • 人件費(看護・教育スタッフ確保)
  • 食材費・消耗品費・イベント講師料・教材費
  • 広報・宣伝費(全国的な情報発信)

All-in方式を採用しているため、目標金額に満たない場合でもプロジェクトは実行され、集まった資金は上記の用途に活用されます。

リターンとしては活動報告書(PDF/紙)、子ども・スタッフ手作りお礼カード、支援コースに応じた限定イベント招待やお名前掲出などが用意されています。詳細はクラウドファンディングページを参照する形になっています。

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活動の実際:学び・居場所・地域連携の具体例

あさひかわナースハーモニーは、小学生から高校生、そして卒業生までの異年齢交流を促進しています。フリースクールに通えない子どもは看護師の訪問を通じてケアや学習支援を受けられ、月に1回のお菓子教室など食育を取り入れた活動や季節行事も実施しています。

地域との交流も活発で、2025年にはハロウィンパーティを開催するなど地域住民や関係機関との関わりを深めています。これらの活動は子どもたちの居場所づくりだけでなく、地域全体の理解と協力を促す役割も持っています。

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教育連携とキャリア支援

将来の職業選択に関しては、通信制高校「ヒューマンキャンパスのぞみ高校旭川学習センター」と連携し、看護・介護コースを新設しました。体験授業や施設見学を通じて、看護や介護に興味を持つ子どもたちに学びの入口を提供しています。

このような取り組みは、現場での実践を通じた職業理解と地域の人材育成につながることが期待されます。看護師不足・介護人材不足が深刻化する中、若年層の関心を高めることは長期的な地域支援の基盤づくりにも寄与します。

運営情報、スケジュール、連絡先:支援を検討するための基礎情報

クラウドファンディングのスケジュールは以下の通りです。開始は2025年11月(すでに公開中)で、終了は2025年12月26日(金)となっています。支援者へのリターン発送や活動報告は2026年2月以降、地域協働イベントは2026年3月以降に随時開催予定です。

プロジェクトに関する問い合わせ先や運営団体の情報は以下の通りです。支援や取材、連携検討の参考となる基本的な情報として整理しています。

法人名
特定非営利活動法人あさひかわナースハーモニー
代表者
葛西 真知子(代表理事)
所在地
〒070-0038 北海道旭川市8条通8丁目41-34 ウィンザー8・8 101号室
TEL
0166-64-6540
E-mail
a.nurse.harmony1@gmail.com
Webサイト
https://www.asahikawa-nh.org(現在新しいページへ移行中:https://72iroaihirota.wixstudio.com/asahikawa-nhweb)
クラウドファンディングページ
https://camp-fire.jp/projects/899337/view
Instagram(運営する主なアカウント)
フリースクールひなたぼっこ、訪問看護ステーション凪とくも

代表理事からのメッセージ

代表理事の葛西真知子氏は、地元で受けた支援への恩返しの気持ちを背景に、旭川で「ここなら安心」と思える場所を残したいという意志を表明しています。医療と教育がつながる仕組みを地域に定着させ、そのモデルを全国へ広げたいという考えが、今回のクラウドファンディングにも反映されています。

このメッセージは事業の方向性と地域に対する姿勢を示すものであり、透明な活動報告やリターンを通じて支援者との関係づくりを行うことが予定されています。

取り組みの要点を整理した表と結びの文章

以下の表は、本稿で取り上げたプロジェクトの主要事項を一目で確認できるように整理したものです。支援を検討する際や報道・研究等で参照する際にご活用ください。

項目 内容
プロジェクト名 フリースクールと在宅ケアの連携による子どもの学びと暮らしを支える地域支援のかたち
運営団体 特定非営利活動法人あさひかわナースハーモニー
拠点 北海道旭川市(訪問看護ステーション凪とくも/フリースクールひなたぼっこ)
目標金額 4,000,000円
募集方式 All-in方式(目標未達でも実行)
募集期間 開始:2025年11月(公開中)/終了:2025年12月26日(金)
支援金の用途 設備費(家賃、学びの場整備)、人件費、食材・消耗品、イベント講師料・教材費、広報・宣伝費
主な活動 訪問看護による家庭支援、フリースクールでの学習・居場所提供、食育(お菓子教室等)、地域イベント(ハロウィン等)
連携教育 ヒューマンキャンパスのぞみ高校旭川学習センター(看護・介護コース)
連絡先 〒070-0038 北海道旭川市8条通8丁目41-34 ウィンザー8・8 101号室/TEL:0166-64-6540/E-mail:a.nurse.harmony1@gmail.com
参照リンク https://www.asahikawa-nh.org(移行中:https://72iroaihirota.wixstudio.com/asahikawa-nhweb)/クラウドファンディング:https://camp-fire.jp/projects/899337/view

本稿では、あさひかわナースハーモニーが実施する訪問看護とフリースクールの併設による地域支援モデルの背景、クラウドファンディングの目的・使途、実際の活動や連携体制、スケジュールおよび連絡先を整理しました。関心のある方は、クラウドファンディングページや団体のウェブサイト・お問い合わせ先を参照のうえ、詳細をご確認ください。

参考リンク: