Unreal Engineで進化したホロID5周年ライブの舞台裏

ホロライブID5周年公演

開催日:11月15日

ホロライブID5周年公演
ホロアースでの視聴ってどうやるの?有料なの?
ホロアースはWindows対応のメタバースで、視聴は「hololive Indonesiaライブ視聴エリア」へ。入場にはアバターアイテム「IDカードホルダー Chromatic Future」(750ホロコイン=約1500円)の購入が必要で、販売は2025/11/21 22:00〜12/4 17:59。購入後は期間中何度でも入場可能です。
Unreal Engineを入れたことでライブは何が変わったの?
リアルタイムで変化する高品質背景やダイナミックな光、レイトレーシングによる精細な影、Niagaraや独自シェーダーHoloToonUEでのアニメ調陰影、DMX連携で物理舞台さながらの照明制御が可能になり、没入感が大幅に向上しています。

Unreal Engineで描いた「Chromatic Future」:オフライン公演の要点

カバー株式会社は、Unreal Engineを本格活用する「バーチャルライブ開発プロジェクト」において、初のオフライン公演を実施したことを2025年11月21日 21時12分のリリースで発表しました。公演はVTuberグループホロライブインドネシアの5周年記念公演『hololive Indonesia 5th Anniversary LIVE Chromatic Future』として、2025年11月15日(土)にインドネシア・タンゲランのCOMIC FRONTIER 21 ICE BSD ホール6で現地開催されています。

発表文は導入に際し、Unreal Engine(アンリアルエンジン)を用いた次世代の映像表現が、リアルタイムで変化する高品質な背景、ダイナミックな光、そしてタレントを身近に感じさせる臨場感の向上に寄与した点を強調しています。以下では、公演の詳細、導入技術、配信・視聴方法、関連情報を整理して伝えます。

カバー株式会社、Unreal Engineを活用した「バーチャルライブ開発プロジェクト」初のオフライン公演を実施 画像 2

導入技術の具体的な内容と演出の仕組み

リリースでは、Unreal Engineを土台にした複数の独自技術とワークフローにより、従来のバーチャルライブでは実現が難しかった演出が可能になったと説明しています。ここでは主要な技術要素を章立てで示します。

各要素は演出側と技術側の両面で最適化が行われ、舞台装置に近い感覚でリアルタイム制御できる点が強調されています。実際のライブ制作で用いるプロトコルや、既存ツールとの連携も導入されており、運用面の拡張性も確保されています。

カバー株式会社、Unreal Engineを活用した「バーチャルライブ開発プロジェクト」初のオフライン公演を実施 画像 3

パフォーマンスと演出のイノベーション

Unreal Engine標準のVFXツールNiagaraを駆使し、映像内でのエフェクト発火や流体シミュレーションを用いたロースモークエフェクトなどを実装。これにより現実では難しいダイナミックなステージ演出が可能になり、タレントのパフォーマンスをドラマティックに彩る表現が実現されました。

加えて、演出のリアルタイム操作性を重視し、物理的なライブ会場の舞台装置と近い感覚で卓を操作できるワークフローを構築しています。その一例として、TouchDesignerとの連携を行い、演出操作の反応性と直感的な制御が両立されています。

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高度なグラフィックとタレントモデル表現

背景の写実的描写とアニメ調ルックのタレントモデルを自然に融合させるため、Unreal Engineの高性能レンダリングを基礎に独自技術を追加しています。過去にUnityで培った技術をUnreal Engineに最適化し、エンジン改造による独自シェーダーHoloToonUEを実装しました。

HoloToonUEは多光源に対応したアニメ調陰影表現を可能にし、雨粒がタレントモデルの表面を滴る表現や、天候・時間帯の推移に合わせた独自カラーグレーディング調整など、複雑な光の当たり方まで細かく制御できます。さらに髪やスカートには物理演算を適用し、自然な揺れを加えることで高い臨場感を生み出しています。

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臨場感を高めるライティング技術

ライティングと影の表現には、Unreal Engineが持つレイトレーシング機能をフル活用し、ステージ上の多数の光源から派生する高精細で自然な影を実装しました。従来手法ではパフォーマンス低下を招くような緻密な影表現を最適化することで、背景とタレントのリアリティを高めています。

また、実際のライブ制作現場で使用される照明制御プロトコルDMXをバーチャル環境向けに最適化して導入しており、照明ディレクターが意図する複雑なライティング演出を物理会場と同様に制御する運用が可能になっています。

  • 主要技術要素
    • NiagaraによるVFX/流体シミュレーション
    • TouchDesigner連携による演出操作性の向上
    • 独自シェーダー「HoloToonUE」による多光源アニメ調陰影
    • レイトレーシングを活用した高精細な影表現
    • DMX最適化による実制作と同様の照明制御

背景アセットの例として、臨場感と感動体験を作り出す演出が示されており、公演の映像制作全般でこれらの技術が活用されています。

配信・視聴方法とスケジュールの詳細

公演の観覧は現地オフラインのほか、メタバースプラットフォーム「ホロアース(Holoearth)」での全編公開と、YouTubeでの一部無料公開というハイブリッドな配信が予定されています。ホロアースはWindowsのみ対応です。

以下は公演公開と視聴に関する具体的なスケジュールと参加方法の情報です。視聴方法に関わる購入アイテムや価格、販売期間、特別イベントの予定に関する情報を含めて整理します。

ホロアースでの全編公開
期間:2025年11月23日(日) 〜 2025年12月4日(木)
上映スケジュール:①12:00~ ②19:00~ ③21:00~ ④23:00~(12月4日12:00が最終上映回)
※日時は前後する場合があります。
参加方法(ホロアース)
ホロアース内の「hololive Indonesiaライブ視聴エリア」で視聴可能。入場にはアバターアイテム「IDカードホルダー “Chromatic Future”ver.」の購入が必要。
価格:750ホロコイン(有償)※1500円(税込)相当
販売期間:2025年11月21日(金) 22:00 〜 2025年12月4日(木) 17:59 (JST)
対応環境:Windowsのみ

ホロアース内では購入後、イベント期間中何度でもイベントエリアに移動できます。ホロアースのダウンロードは配布ページから可能です。

ダウンロードURL: https://holoearth.com/download/

ホロアース内の特別参加者イベント

期間中、11月24日にベスティア・ゼータが、11月26日にムーナ・ホシノヴァがそれぞれ本人の姿でホロアースにログインし、ユーザーと一緒に無料パートを視聴するイベント開催が予定されています。詳細はホロアース公式サイトのNewsページで案内されます。

公式Newsページ: https://holoearth.com/news/chromatic_future/

YouTubeでの無料公開

YouTubeでは2025年11月23日(日) 12:00より、hololive Indonesia公式チャンネルにて本公演の一部を無料公開します。視聴用URLが案内されており、現地参加やホロアースでの視聴が難しいユーザーにも一部を届ける配信となります。

YouTube URL: https://www.youtube.com/watch?v=ScI02LHlT-w

関連情報、企業と技術の背景

発表資料はUnreal Engine、Epic Gamesに関する説明も併記しています。Unreal EngineはEpic Gamesが提供するオープンで先進的なリアルタイム3D制作ツールであり、ゲーム、映画、建築、自動車、広告、ライブイベントなど多様な分野で活用されています。

リリース内では、Unreal Engineの公式アカウント(X: https://x.com/UnrealEngineJP)や公式サイト(https://www.unrealengine.com/)への案内、またEpic Gamesの企業情報と公式サイト(https://www.epicgames.com/site/ja/home)へのリンクも示されています。なお、Unreal およびUnreal EngineはEpic Games, Incの商標または登録商標である旨の注記があります。

  • カバー株式会社(会社概要)
    • 事業内容:インターネットを活用したIPビジネス、VTuberIPとファンコミュニティの運営、メタバースやプラットフォーム開発
    • 所在地:東京都港区
    • 代表者:代表取締役社長 谷郷 元昭
    • コーポレートサイト: http://cover-corp.com
    • 採用ページ: https://cover-corp.com/recruit

リリースには画像使用時のクレジット表記(Ⓒ COVER)についての注意書きと、プレスリリースが2025年11月21日(金)現在のものであり、予告なしに内容が変更される可能性がある旨の注記が含まれています。お問い合わせ窓口はカバー株式会社 広報PR担当となっています。

項目 内容
発表日 2025年11月21日 21時12分(プレスリリース日時)
公演名 hololive Indonesia 5th Anniversary LIVE Chromatic Future
現地開催日・会場 2025年11月15日(土)/COMIC FRONTIER 21 ICE BSD ホール6(インドネシア・タンゲラン)
Unreal Engine利用の狙い 高品質なリアルタイム背景描画、ダイナミックな光表現、臨場感の向上
主な技術要素 Niagara、TouchDesigner連携、独自シェーダーHoloToonUE、レイトレーシング、DMX最適化
ホロアース全編公開期間 2025年11月23日(日) 〜 2025年12月4日(木)
上映スケジュール(例) ①12:00 ②19:00 ③21:00 ④23:00(最終上映回:12月4日12:00)
入場アイテム IDカードホルダー “Chromatic Future”ver.(750ホロコイン/有償、1500円相当)販売期間:2025年11月21日 22:00 〜 2025年12月4日 17:59
ホロアース対応 Windowsのみ対応/ダウンロード: https://holoearth.com/download/
YouTube公開 2025年11月23日(日) 12:00より一部を無料公開/URL: https://www.youtube.com/watch?v=ScI02LHlT-w
企業情報 カバー株式会社(代表:谷郷 元昭)/コーポレートサイト: http://cover-corp.com

本記事は、カバー株式会社によるプレスリリースの内容をもとに、公演の実施と技術的な導入内容、配信・視聴方法、関連企業情報までを整理して伝えた。記載されている日付、時間、価格、URL等はリリース記載の情報をそのまま掲載しており、今後予告なしに変更される場合がある旨も合わせてお伝えする。