幕張で日本初公開、VisionMaster Maxを実機体験
ベストカレンダー編集部
2025年11月19日 12:09
VisionMaster Max展示
開催期間:11月19日〜11月21日
幕張メッセで初公開:Valerionの新フラグシップ「VisionMaster Max」が国内展示
ホームシネマプロジェクターを手がけるValerionは、最新フラグシップ機「VisionMaster Max」を、2025年11月19日(水)から21日(金)にかけて幕張メッセで開催される「Inter BEE 2025」(Hall6・ブースNo.6509)で日本初展示することを発表しました。会期中は同社のラインナップ5製品の展示に加え、VisionMaster Maxの体験視聴デモを実施します。
本出展に関する詳細はValerionのスペシャルサイト(https://www.valerion.com/jp/visionmaster_line#brandStory)で案内されています。スペシャルサイトでは、2025年12月初旬に予定されるクラウドファンディング(Makuake)開始の告知および先行情報の受け取り手段としてのLINE登録や公式Xアカウントへのリンクも用意されています。
イベント出展の構成と体験ゾーン
ValerionのInter BEEブースは、VisionMaster Maxの特性を体感できる2つの体験ゾーンを中心に構成されます。1つはゲーム体験ゾーンで、低入力遅延と3,500 ISOルーメンの明るさを活かしたプレイ感を確認できます。もう1つはシアタールーム体験ゾーンで、NoirScene™ System による暗部の描写力と大画面投写時の描写力を比較体験できます。
またブースでは、VisionMaster Maxに加えてVisionMaster(Pro2・Pro)、StreamMaster(Plus2・Plus)の合計5製品を展示する予定です。会場での展示は実機による視聴・比較が可能で、プロフェッショナルから家庭用途までの適用範囲を見比べられる構成となっています。
VisionMaster Maxの技術的特徴と設計思想
VisionMaster Maxは、交換式レンズとギガビット・イーサネットを備えたライフスタイル向け4K RGBレーザープロジェクターとして設計されています。製品は設置の柔軟性と高速ネットワーク接続の両立を目指し、ホームシネマ用途における表現性と運用性の向上を図っています。
以下に、VisionMaster Maxの主要な技術特徴を整理します。各項目は原文の記載に基づき、具体的な数値・仕様を含めて記載しています。
- 黒表現と色再現:ネイティブコントラスト5,000:1、EBL(Enhanced Black Level)有効時は50,000:1に向上。NoirScene™ System(機械式アイリス、EBLアルゴリズム、迷光シールドの統合)を搭載し、暗部のディティールと階調表現を強化。
- 明るさとレインボー抑制:3,500 ISOルーメン。DLPのレインボーエフェクトを99.99%排除するAnti-RBEテクノロジーを採用。
- 交換式ガラスレンズ:投写比0.9–2.0:1の可変レンジ。標準レンズは0.9–1.5:1、オプションで1.5–2.0:1へ拡張可能。特許取得のバヨネットマウントで主要ブランドレンズとの互換性を確保。
- 通信・スマート機能:ギガビット・イーサネットとWi‑Fi 6Eをサポートし、4Kストリーミングやオンラインゲームに適した高速接続を実現。
- Smart OSとチップセット:Google TV内蔵(Dolby Vision、IMAX Enhanced、HDR10+、AIシーン最適化対応)。AI強化MT9618 SoC、4GB RAM / 128GB eMMCを搭載。
- スマートホーム連携:Google Home、Apple HomeKit、Amazon Alexa、Control4、Crestronに対応。
NoirScene™ Systemと機械式アイリスの意義
NoirScene™ Systemは暗部表現を中心に設計された機構で、機械式アイリス、EBLアルゴリズム、迷光シールドを組み合わせます。機械式アイリスは動作中に値が変化するダイナミック・アイリスとは異なり、再生中は固定であるため輝度安定性とキャリブレーションの容易性が得られます。
さらに、耐熱ブラック塗装を施したステンレス製ブレードを採用することで迷光を低減し、ネイティブコントラストを大きく底上げする設計になっています。これにより、より深く自然な黒と豊かな階調、安定した輝度と一貫した色再現が可能となると説明されています。
製品ラインナップと共通仕様の整理
Inter BEEで展示されるValerionの5製品は、VisionMaster Maxをはじめとした長スロープシリーズとStreamMasterシリーズです。以下に各製品の主要仕様を列挙します。
- VisionMaster Max
- 明るさ:3,500 ISOルーメン / 光学ズーム:0.9–1.5:1(拡張時 0.9–2.0:1) / 視聴コントラスト比(EBL時):50,000:1 / 交換式レンズ / ギガビット・イーサネット・Wi‑Fi 6E / Google TV 内蔵
- VisionMaster Pro2
- 明るさ:3,000 ISOルーメン / 光学ズーム:0.9–1.5:1 / 視聴コントラスト比(EBL時):15,000:1
- VisionMaster Pro
- 明るさ:2,500 ISOルーメン / 光学ズーム:0.9–1.5:1 / 視聴コントラスト比(EBL時):15,000:1
- StreamMaster Plus2
- 明るさ:2,000 ISOルーメン / 光学ズーム:固定 1.2:1 TR / 視聴コントラスト比(EBL時):10,000:1
- StreamMaster Plus
- 明るさ:1,650 ISOルーメン / 光学ズーム:固定 1.2:1 TR / 視聴コントラスト比(EBL時):10,000:1
上記5製品に共通する主な仕様も併記します。共通仕様は製品群の基本性能と接続/フォーマット対応を示すものです。
- 光源:RGBレーザー110% REC2020
- 解像度&サイズ:4K UHD・最大300インチまで対応
- 対応フォーマット:IMAX Enhanced、Dolby Vision、HDR10+、Active 3D、24FPS & 48FPS、Dynamic Tone Mapping
- オーディオフォーマット:内蔵12Wスピーカー ×2
- AI‑SoC:MT9618(4GB RAM / 128GB eMMC)
- OS:Google TV OS
- 入力遅延:4ms(1080p・240Hz時)・8ms(1080p・120Hz時)・15ms(4K・60Hz時)
- 対応ワイヤレスストリーミング:AirPlay、Chromecast、Miracast
- 対応スマートホームデバイス:Google Home、Apple HomeKit、Alexa、Control4
販売連携と製品ページの案内
各製品は公式サイトに製品ページが用意されているほか、Pro2・Pro・StreamMasterシリーズにはAmazon.co.jpおよび楽天ストアの製品ページが案内されています。VisionMaster Maxについてはスペシャルサイト上での紹介と、2025年12月初旬のMakuakeでのクラウドファンディング開始予定が明記されています。
スペシャルサイトでのLINE登録や公式Xアカウント登録により、クラウドファンディング開始前に先行情報が提供される仕組みです。具体的な販売スケジュールや価格については、スペシャルサイトおよびクラウドファンディング開始時の案内に従う形になります。
Valerionと親ブランドAWOL Visionの立ち位置
Valerionは、先進的なRGBレーザー技術と精密に設計されたレンズシステムを特徴とするホームシネマプロジェクターのブランドです。VisionMasterシリーズはホームシアター向けの高画質化を狙った製品群として位置づけられています。
ValerionはAWOL Visionのプレミアム・サブブランドであり、AWOL Visionは2020年設立のRGBレーザープロジェクター開発を専門とする企業です。本社は米国フロリダ州デルレイビーチにあり、先端のプロジェクション技術を開発・提供することを主目的としています。公式サイトはそれぞれ下記の通りです。
- Valerion 公式サイト: https://www.valerion.com/jp
- AWOL Vision 公式サイト: https://awolvision.jp/
展示会の基本情報と要点のまとめ
Inter BEE 2025のValerionブース出展に関する基本情報を改めて整理します。展示は幕張メッセ HALL 6 のブースNo.6509で実施され、会期・開場時間は以下の通りです。
会期および開場時間は次の通りです。来場者はこれらの時間を確認のうえ訪問を検討してください。
- 会期:2025年11月19日(水)~11月21日(金)
- 開場時間:11月19日(水)10:00~17:30、11月20日(木)10:00~17:30、11月21日(金)10:00~17:00
- 会場:幕張メッセ(〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
- Valerionブース:HALL 6 No.6509
以下の
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | Inter BEE 2025(Hall6・ブースNo.6509) |
| 会期 | 2025年11月19日(水)~11月21日(金) |
| 開場時間 | 11月19日 10:00~17:30、11月20日 10:00~17:30、11月21日 10:00~17:00 |
| 会場 | 幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬2-1) |
| 出展内容 | VisionMaster Max 日本初展示、体験視聴デモ、既存4製品を含む計5製品の展示 |
| VisionMaster Max 主な仕様 | 3,500 ISOルーメン、ネイティブコントラスト5,000:1(EBL時50,000:1)、交換式レンズ(投写比0.9–2.0:1)、Anti-RBE、ギガビット・イーサネット+Wi‑Fi 6E、Google TV、MT9618(4GB/128GB) |
| ラインナップ(展示製品) | VisionMaster Max、VisionMaster Pro2、VisionMaster Pro、StreamMaster Plus2、StreamMaster Plus |
| 共通スペック | RGBレーザー110% REC2020、4K UHD 最大300″対応、Dolby Vision/IMAX Enhanced/HDR10+対応、内蔵12W×2スピーカー、入力遅延 4ms〜15ms |
| クラウドファンディング | 2025年12月初旬にMakuakeにて開始予定(スペシャルサイトでLINE登録・公式Xで先行情報配信) |
| 公式サイト | https://www.valerion.com/jp、AWOL Vision:https://awolvision.jp/ |
本記事は、ValerionのInter BEE 2025出展とVisionMaster Maxの技術的な説明、展示内容、製品ラインナップ、会社情報およびクラウドファンディングの予定について、プレスリリースの記載内容を網羅的に整理してまとめたものです。展示会での実機体験は、来場者が製品の明るさ、コントラスト、暗部表現、レンズの可搬性、ネットワーク機能などを直接確認できる機会となります。