ブルーナボンボン新色「ふわモコ」11月下旬発売 親の背中宣言で進化

8年目の転換点――ブルーナボンボンが掲げる「親の背中」宣言

アイデス株式会社は、人気乗用玩具シリーズ「ブルーナボンボン」のブランドコンセプトを再定義することを発表した。発売から8年以上を経て累計販売数が60万個以上に達した同シリーズは、従来の「かわいい乗用玩具」「かわいい飾り物」といったイメージから脱却し、身体と心を動かし、五感を刺激する『あそびの相棒』へと進化する。

この発表は、プレスリリース配信日である2025年11月18日 12時05分に公表された。企業情報としては、玩具や幼少期の乗り物を企画・製造・販売するアイデス株式会社（本社:東京都台東区、代表取締役社長:中井範光）が発信元であり、ブランドとして長年の販売実績をもとに次の段階へと舵を切ることを示している。

背景と宣言の意図

発表文では、現代の子育て環境の変化が再定義の大きな理由となっている。共働き家庭の増加や、木登りやブランコなど身体を使った遊びの機会の減少、兄弟姉妹間の自然な触れ合いの減少などが指摘されており、そうした状況に対して「子どもが最も安心できる場所——親の背中」を補完する存在としての製品価値を明確化することが狙いだ。

「親の背中」を担うという新たな宣言は、ブルーナボンボンを単なるインテリアや飾り物としてではなく、乗る・抱きしめる・撫でるといった触れ合いを通じて情緒の安定と身体感覚を育む“相棒”へと位置づけする提案である。こうした目的のため、製品設計・素材・色彩の選択においても意図的な変更が行われる。

• 累計販売数: 60万個以上
• ブランド再定義: 「かわいい」先行イメージから「親の背中」を担う相棒へ
• 発信者: アイデス株式会社（代表取締役社長:中井範光）

新色「ふわモコ ラビット グレー」――色の由来と発売情報

ブランド再定義の象徴として、約1年ぶりの新色となる「ブルーナボンボン ふわモコ ラビット グレー」が発表された。発売時期は2025年11月下旬で、年末のクリスマス商戦と、ミッフィー誕生70周年のメモリアルイヤーを締めくくる商品として位置づけられている。

今回採用された「グレー」は、絵本作家でグラフィックデザイナーのディック・ブルーナ氏が使用していた「ブルーナカラー」の一部であり、当初は4色構成の絵本に生き物を描くために追加された色だと説明されている。ブルーナ氏自身が最適な色味を見つけるために時間を費やしたという経緯があり、絵本作家の色へのこだわりが製品のカラーチョイスに反映されている。

グレーの特性とインテリア性

プレスリリースは、ふわモコグレーの外観について「どんなインテリアにもなじむ上品なカラー」として評価している。さらに、汚れが目立ちにくいという実用面の利点も記載されており、子どもの遊び相手であると同時に大人の癒しの存在としての受容を想定している。

2023年の登場以来「ふわモコ ラビット」シリーズはカシミヤのような極上の肌触りで人気を集めており、近年のコラボレーション事例としては10月に〈BEAMS〉×〈MEDICOM TOY〉×〈ides〉によるトリプルコラボ「ふわモコ ミニ ラビット オレンジ」が加わり、シリーズの注目度はさらに高まっている。

商品名

ブルーナボンボン ふわモコ ラビット グレー

発売日

2025年11月下旬

価格

9,000円（税込 9,900円）

対象年齢

3才～

遊びと発達をつなぐ設計――機能・素材・安全性の要点

アイデスは、ブルーナボンボンを「情緒教育と身体発達の両面を支える」製品として位置づけるにあたり、素材や耐荷重などの仕様面も明記している。具体的な数値として、製品サイズや制限体重、使用素材といった安全性に関する情報が提示されている。

子どもが安心して使用できる設計であることは、教育現場や家庭での利用において重要な要素だ。乗る・抱きしめる・撫でるといった行為が情緒の安定や感覚統合に寄与する可能性を重視した設計思想が読み取れる。

主な仕様

これらの仕様は、製品が子どもの遊び相手としてだけでなく、長く使える実用性と安全性を兼ね備えていることを示している。制限体重90kgという数値は、幅広い世代や体格の利用を想定した余裕のある設計を表している。

製品情報や購入のための詳細は、公式商品サイト（https://www.idesnet.co.jp/brunabonbon/）で確認できる。著作権表記としては、Illustrations Dick Bruna ©️ copyright Mercis bv, 1953-2025　www.miffy.com が併記されている。

贈り物としての位置付けとマーケット動向

プレスリリースでは、ホリデーシーズンに向けた訴求が明示されている。2025年がミッフィー誕生70周年のメモリアルイヤーであることを背景に、年末商戦での注目度向上を狙う戦略が示されている。見た目の上品さと触感の良さにより、子ども向けの玩具としてだけでなく大人への贈り物やインテリアとしての価値も強調されている。

具体的には「抱きしめたくなるふわモコの質感」を理由に、クリスマスギフトの有力候補として商品が位置づけられている。また過去のコラボレーションや限定モデルの事例により、コレクターズアイテムとしての側面も持ち合わせる。

想定される使われ方と利点一覧

• 子どもが乗ることでバランス感覚や筋力を刺激する
• 抱きしめる・撫でることで触覚的安心感を提供し、情緒の安定に寄与する
• インテリアに馴染む落ち着いた色調でリビングにも配置可能
• 汚れが目立ちにくいグレーを採用し、日常使いの実用性を確保
• ミッフィー70周年という記念的タイミングと連動した販促効果

こうした利点は、子育て世代のみならず広い年齢層への訴求を想定したものだ。製品の仕様、色彩、触感の三点が相互に補完し合うことで“あそびの相棒”という新しい価値を作り出している。

要点の整理と主要データ一覧

以下に、本記事で取り上げた発表内容を表形式で整理する。仕様や発売時期、価格といった具体的な数値や企業情報を網羅しているため、製品比較や購入判断の際の参照に適している。

発表は、既存のヒット商品を基盤にしながらブランドの価値を再構築し、遊びを通した情緒教育と身体発達の支援を明確に打ち出す内容だった。新色グレーの導入や素材・仕様の数値は、実用性とデザイン性を両立させた製品としての立ち位置を示している。