渋谷で香りの祭典、FRAGRANCE DAY 2025の見どころ

香りがつむいだ一日──FRAGRANCE DAY 2025 が渋谷で開催

FRAGRANCE DAY運営事務局は、2025年11月16日12時00分付のリリースで、年に一度の香りの祭典「FRAGRANCE DAY 2025」が11月14日（金）に東京・渋谷ストリームホールで開催されたことを報告した。

本イベントは2023年にスタートし今年で3年目。コンセプトは「もっと、もっと、たくさんの人が気軽に香水を楽しめますように！」というもので、企業の垣根を超えてノミネートされたフレグランスを紹介する場として、トレンド性や多様性を伝える催しとなった。

当日の会場ではステージプログラムに加え、出展ブースや調香体験など、来場者が実際に香りに触れられるコンテンツが並んだ。会場の雰囲気はブランドごとの空間演出や香りのサンプリングで満ち、香りの選び方や使い分けを体感できる場となった。

以下では登壇ゲストの発言や受賞結果、会場の出展情報など、プレスリリースに含まれる全ての情報を順を追って整理する。

重盛さと美が手掛ける新ブランド「ANGEL CLUB」と、その香りの特徴

イベント序盤には、フレグランスプロデューサーとして新ブランドANGEL CLUB（エンジェル クラブ）を立ち上げた重盛さと美が登壇した。ブランドはBLUE、PINK、BLACKの3種類の香水をラインナップしている。

重盛はブランド名について、「香水は付けてくれる人がいて意味があるものだと思うので『ANGEL CLUB』っていう組織的な感じにしました。付けたら誰でも入れるクラブ活動みたいな感じです」と説明し、来場者に向けて意気込みを述べた。開発の重点としてはアルコールフリー処方を挙げ、本人がアルコール過敏症であることから肌が弱い人にも毎日楽しめる香りを目指したという。

3種類の香りと開発秘話

各香りの説明は以下の通りで、重盛の独特な比喩と具体的な使用シーン提案が伝えられた。

• BLUE：重盛は「サイダー漬けにされた天使が自分の前をすごいスピードで走り去っていくような香り。爆走感があるので、誰にも流されない。『人に流されているな』って思う人につけてほしいです」と表現した。
• PINK：「ピンク色のユニコーンが目の前まで走ってきて、キラーンってモデルポーズを取ったあとに変顔をしてびゅーんって去っていくような香り。嫌いな人は嫌いだけど、1回嗅ぐと頭からも体からも離れない。オーディションやかましたい会議、合コンなどにつけていくといいです」と使用シーンを挙げた。
• BLACK：「つけたては優しい香りなのに、夕方くらいには女豹が出てきます。大人っぽい色気のある香りに仕上げました。ガオーって感じを出すためにスタッフさんとディスカッションして、原料の香りを上げてもらって完成させました」と時間経過による変化を強調した。

開発面では、アルコールフリーに加え、購入時にわかりやすくするためにパッケージ裏にイメージ表を記載した点もこだわりとして挙げられた。

なお、同商品は公式オンラインサイトで11月20日までに購入すると「クセのあるノベルティがゲットできる」旨の案内があり、重盛は「私の力説を信じていただいて、騙されたと思って買っていただけたらうれしいです」と購入を呼びかけた。発言の最後には、香水作りに真剣に取り組んだことを述べた。

スペシャルゲスト：HONG EUNCHAE（LE SSERAFIM）登壇とヴァシリーサのアンバサダー就任

ステージにはもう一人のスペシャルゲストとして、ガールグループLE SSERAFIMのHONG EUNCHAE（ホン・ウンチェ）が登壇した。今回、同氏はフレグランスブランド「ヴァシリーサ」のブランドアンバサダーに就任している。

純白のワンピースで登場したHONG EUNCHAEは、香水をつける場面として「朝起きて家を出るとき」や「重要なステージの前」などを挙げ、「香水をつけて気分転換をすることもあります」と述べた。アンバサダー就任については「本当に驚きました」と語り、普段から香水を使っていることから喜びを示した。

ビジュアル撮影と活動予定

HONG EUNCHAEはブランドビジュアル撮影について、「3つのコンセプトで撮影したのですが、すべての衣装がかわいらしかったです。頬にハートのメイクをした撮影もとても印象に残っています」と振り返った。また、LE SSERAFIMは11月18日〜19日に東京ドームで公演を控えていることにも触れ、「いつも支えてくださっているファンの皆さんにお会いできるのでとてもうれしいです。素敵な姿をお見せできるように一生懸命に準備しています」と意気込みを述べた。

登壇の締めくくりとして、HONG EUNCHAEは「香水は私にとってとても特別な存在なので、みなさんもご自身に合う香水を見つけてくださったら嬉しいです」とコメントした。

FRAGRANCE DAY AWARD 2025 の受賞結果と会場コンテンツ

「FRAGRANCE DAY AWARD 2025」は、2025年のフレグランストレンドを象徴する製品を表彰するアワードで、今年は4部門（トレンドフレグランス部門、ミニフレグランス部門、K-フレグランス部門、コラボフレグランス部門）で受賞アイテムが決定した。トレンドとしてはグルマンノートを進化させた「ネオグルマン」が挙げられ、甘さを抑えた洗練された風味が特徴として紹介された。

また、ミニフレグランスの需要拡大やK-フレグランスの台頭、アニメやキャラクターとのコラボレーションによる市場の活性化についても説明された。

受賞アイテムと審査員コメント

トレンドフレグランス部門受賞

L’air De SAVON（レールデュサボン）

商品名：レールデュサボン エアオアシス フレグランスウォーター チルウィズ 60mL　3,850円(税込)

審査員コメント：WWDJAPAN編集長の村上要は「柔軟剤以上、香水未満というコンセプトは日本ならではのユニークなポジショニング」と評価。Ray編集長の山本八重はボトルデザインとネオグルマン寄りの温かみあるティーの香りを高く評価した。

ミニフレグランス部門受賞

OHANA MAHAALO（オハナ・マハロ）

商品名：オハナ・マハロ Babyコロン ピカケアウリィ 10mL　1,045円(税込)

審査員コメント：LIPS編集部はチャームコスメ化した点とSNS上での反響を指摘。株式会社PPIH（ドン・キホーテ）のフレグランスバイヤー小田侑輝はパッケージのワクワク感と使用シーン喚起のアイデアを評価した。

K-フレグランス部門受賞

LUAFEE（ルアペ）

商品名：ルアペ ホワイトアプリコット オードパルファム 30mL　5,940円(税込)

審査員コメント：フレグランスアドバイザー・評香師のMAHOはSNSで“恋コスメ”的に人気を博した点を指摘。Qoo10 Head of Make up角田奈津希はデザインと香りで多くの人の心を掴んだと評した。

コラボフレグランス部門受賞

Libroaria（リブロアリア）

商品名：No.7 Nana 50mL　14,300円(税込)

商品紹介：『NANA』コラボ。大崎ナナのクールな強さを表現したラメ入り香水で、ボトルやブック型パッケージに物語性を込めた仕上がり。

会場の出展ブースと体験コンテンツ

会場には多数のフレグランスブランドが出展し、新作や定番を試せる場が設けられた。来場者はブース巡りのほか、診断や調香体験で自分に合った香りと出会うことができた。

出展ブースは以下のラインナップで、プレスリリースに記載された全ブランドが並んだ。

• アディダス
• エム・シー・エム
• サブリナ・カーペンター
• モムチ
• ルアペ
• ブッシ
• コレクション・プリヴェ
• ボディファンタジー
• プリマニアックス
• ラボンホリック
• エンジェルクラブ
• セル
• レールデュサボン
• ライジングウェーブ
• フェアリーテイル
• ミニモアパフューム
• ベルアップ
• ヴァシリーサ

また、来場者が自分の香りの傾向を知ることができる「香水観診断」（全25問）や、音と香りを組み合わせるブランド「パルファチューン」による「香階」という手法を用いた調香体験が実施された。これにより個別の香水作りを体験でき、音による香りの認識変化も提案された。

審査体制、FRAGRANCE DAY の背景、協賛企業

審査は異なる分野のプロフェッショナルが参加し、トレンド性、品質、共感性など多角的な視点で評価を行ったと発表されている。各審査員のコメントは、受賞作の選定理由やトレンド評価に反映されている。

FRAGRANCE DAY自体は香りの裾野を広げることを目的に、企業の垣根を越えた協業の場として運営されている。2025年の会場ではアワード発表に加え、会場体験を通じた香りへの接触機会の提供が重視された。

協賛企業

プレスリリースに記載された協賛企業は以下の通りである。

1. 株式会社フィッツコーポレーション
2. 川辺株式会社
3. 株式会社エスモードアート
4. コティジャパン合同会社
5. 株式会社ウィッシュ
6. 株式会社ネイチャーラボ
7. フェアリーテイル株式会社
8. 株式会社まさめや
9. 株式会社Endeavor

また、イベントの詳細情報や関連コンテンツは公式メディアページで案内されている（関連リンク：https://media.fits-japan.com/fragranceday2025）。

まとめ：イベントの要点と受賞一覧

ここまでに示したFRAGRANCE DAY 2025の主な情報を、以下の表に整理する。受賞アイテム、会場情報、主要ゲスト、体験コンテンツ、協賛企業など、プレスリリースに含まれるすべての要素を網羅している。

以上がプレスリリースの情報を網羅した要点整理である。受賞作の詳細、登壇者の発言、会場の体験コンテンツ、協賛企業など、イベントの全体像を表で整理した。