MS&ADの5社がPRIDE指標2025でゴールドに
ベストカレンダー編集部
2025年11月14日 19:32
PRIDE指標ゴールド受賞
開催日:11月14日
MS&ADインシュアランス グループの5社がPRIDE 指標 2025でゴールド認定を取得
2025年11月14日17時10分付で、MS&ADインシュアランス グループのうち、三井住友海上火災保険株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、三井ダイレクト損害保険株式会社、三井住友海上あいおい生命保険株式会社、三井住友海上プライマリー生命保険株式会社の5社が、一般社団法人「work with Pride」が策定する「PRIDE 指標 2025」においてゴールド評価を受けたことが公表されました。
発表では、三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保が5年連続、三井住友海上あいおい生命が4年連続、三井ダイレクト損保および三井住友海上プライマリー生命が2年連続での受賞であることが明記されています。なお本件は、MS&ADインシュアランス グループ ホールディングスおよび各社による共同リリースとして公表されています。
PRIDE 指標 2025とは:評価の仕組みと意義
「PRIDE 指標」は、2016年にwork with Prideが策定した、日本で初めてのLGBTQ+に関する企業・団体の取り組み評価指標です。組織がLGBTQ+などの性的マイノリティに配慮した職場づくりを進める際の指針となることを目的としています。
指標は5つの評価要素で構成され、それぞれの要件を満たすことで点数が付与され、合計点に応じてゴールド、シルバー、ブロンズの認定が行われます。今回の発表では、MS&ADグループがゴールド認定を受けた背景として、以下の5要素に関する取り組みが示されています。
PRIDE 指標を構成する5つの評価項目
評価は以下の5要素で構成されています。各項目における要件を満たすことが認定の前提です。
- Policy(行動宣言)
- Representation(当事者コミュニティ)
- Inspiration(啓発活動)
- Development(人事制度・プログラム)
- Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)
それぞれの項目に対して所定の要件を満たす取り組みが実施されていることが評価の対象となります。点数に応じて認定レベルが決まり、ゴールドは上位の評価となります。
グループの具体的な取り組み内容と実務面での対応
リリースでは、上記の5つの評価項目に沿ったグループ全体および個別社の取り組みが詳細に示されています。ここでは発表された各項目ごとの主な取り組みを漏れなく整理します。
各評価項目ごとの主な取り組みは、一次情報としてプレスリリース内に記載された文言に基づきます。
Policy(行動宣言)とその実行
グループは「グループ人権基本方針」において、性的指向や性自認等による差別の禁止を明文化し、社内外へ公表しています。
この方針に基づき、方針の遵守をグループ全社員に徹底する取り組みを行っていることが、PRIDE 指標のPolicy要件を満たす根拠として示されています。
Representation(当事者コミュニティ)に関する体制
社内にLGBTQ+に関する相談窓口を設置しており、職場での相談対応が可能な体制を整えています。
併せて、ALLY(LGBTQ+を理解し支援する立場の人々)を増やすために、グループ共通のLGBTQ+コミュニティ(Teamsグループ)を活用して情報発信や理解促進を図っています。これにより当事者と理解者の連携を社内で強める取り組みが行われています。
Inspiration(啓発活動)と予定されている実施事項
グループ全社員を対象とする共通の人権啓発研修において、LGBTQ+をテーマとして取り上げ、社員の意識醸成を進めています。
さらに、2026年1月には協賛先である「特定非営利活動法人プライドハウス東京」と協働で、グループ社員向けのオープンセミナーを実施する予定であることが明記されています。これにより社外の専門団体と連携した啓発活動を強化する計画が示されています。
Development(人事制度・プログラム)の具体例
福利厚生制度において、配偶者に認めている制度を原則として同性パートナーにも適用する方針を採っています。これにより、パートナーを有する社員が同性であっても同等の福利厚生を受けられる体制を整備しています。
採用プロセスにおいては、エントリーシートの性別欄を任意記載とするなど、性別に関する記載を強制しない運用を行っています。これらは人事制度面での差別排除と多様性尊重を具体的に示す措置です。
Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)
グループとして「特定非営利活動法人プライドハウス東京」の活動に協賛・参画しています。企業の協賛や参画を通じて市民団体との連携を深め、社会に向けた理解促進活動に取り組んでいます。
また、参画企業間で定期的な情報交換を行い、企業側からの理解促進を推進するための活動を継続しています。
三井ダイレクト損害保険株式会社の概要と企業姿勢
三井ダイレクト損害保険株式会社について、プレスリリースに記載の企業情報を整理して掲載します。三井ダイレクト損保はインターネットを通じて加入できる自動車保険を提供する損害保険会社です。
以下にプレスリリース記載の会社情報を列挙します。
- 会社名
- 三井ダイレクト損害保険株式会社
- 代表
- 取締役社長 河村 隆之
- 本社所在地
- 〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目5番1号
- Webサイト
- https://www.mitsui-direct.co.jp/
- 設立
- 1999年6月
- 事業内容
- 損害保険業(自動車保険「強くてやさしいクルマの保険」を提供)
プレスリリースでは「強くてやさしいクルマの保険」という商品ブランドについて、同社が目指す顧客対応の姿勢(正直で公平、顧客優先、親切で頼りになること、必要時に守ること)を表すものだと説明しています。
これらの企業方針と人権・ダイバーシティ施策の整合性が、PRIDE 指標における評価に寄与していると読み取れます。
用語解説と本件リリースの要点整理
リリース内にある注釈や用語の説明も掲載します。work with Prideに関する説明やLGBTQ+の定義がプレスリリース中で補足されています。
以下に用語と注釈を示します。
- work with Pride(※1)
- 企業などの団体におけるLGBTQ+など性的マイノリティに関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する団体。年に一回、企業・団体の人事・人権・ダイバーシティ担当者を主な対象にカンファレンスを開催し、『PRIDE 指標』『レインボー認定』の運用等を行っている。ウェブサイト: https://workwithpride.jp/
- LGBTQ+(※2)
- Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender、Queer/Questioningの各語の頭文字をとった表現で、性的マイノリティを表す総称の一つ。
- ALLY(※3)
- LGBTQ+を理解し、支援する考え方や立場を明確にしている人々を指す言葉。
本件はMS&ADインシュアランス グループ ホールディングス、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井ダイレクト損保、三井住友海上あいおい生命、三井住友海上プライマリー生命による共同リリースとして発表されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日時 | 2025年11月14日 17時10分 |
| 評価制度 | PRIDE 指標 2025(work with Pride) |
| 認定レベル | ゴールド |
| 受賞企業と連続受賞年数 | 三井住友海上・あいおいニッセイ同和損保:5年連続、三井住友海上あいおい生命:4年連続、三井ダイレクト損保・三井住友海上プライマリー生命:2年連続 |
| 評価要素(5つ) | Policy、Representation、Inspiration、Development、Engagement/Empowerment |
| 主な社内施策 | グループ人権基本方針で差別禁止を明文化、社内相談窓口設置、グループ共通LGBTQ+コミュニティ運用、共通人権啓発研修、福利厚生で同性パートナーの適用、採用時の性別任意記載 |
| 社会連携 | 特定非営利活動法人プライドハウス東京に協賛・参画、企業間情報交換、2026年1月にオープンセミナー実施予定 |
| 三井ダイレクト損保会社情報 | 代表:河村 隆之、本社:東京都文京区後楽2-5-1、設立:1999年6月、Web:https://www.mitsui-direct.co.jp/、事業:自動車保険(「強くてやさしいクルマの保険」) |
上表は本プレスリリースに記載された情報を整理したものです。リリース内の注釈にあるwork with PrideやLGBTQ+の定義に基づき、MS&ADインシュアランス グループが実施している制度・啓発・渉外の各施策がPRIDE 指標の要件を満たし、複数社で継続的に高評価を得ていることが確認できます。
以上がプレスリリースの要点と全体の整理です。