11/18開始:RazerのQA Co-AIがAWS Marketplaceで提供開始

Razer QA Co-AI提供開始

開催日:11月18日

Razer QA Co-AI提供開始
個人や小規模のインディーでも使えるの?
使える。基本機能を備えた無料版が用意されており、まずは試用可能。企業向けはAWS MarketplaceのプライベートオファーでRazerと個別契約して導入する形になる。
導入するとテスト工程はどう変わるの?
AIがプレイ中のバグやパフォーマンス異常を自動検出し、ホットキーでスクショや動画を残しJIRAへ即時送信。手作業が減りテスト時間やリリース準備を大幅に短縮できる。

RazerがAWS MarketplaceでQA Companion(Co-AI)を正式提供—ゲームQAの自動化と導入の簡素化を目指す

2025年11月18日、米国カリフォルニア州アーバイン発のリリースとして、RazerはAI搭載の品質保証ツール「Razer QA Companion(以下QA Co-AI)」をAWS Marketplaceで正式に提供開始したと発表しました。Razer Japanはこの発表を日本語で抄訳し、2025年11月14日付で国内向けの情報を公表しています。

AWS Marketplaceでの提供開始により、ゲーム開発スタジオは既存のAWSアカウントを介してQA Co-AIを取得・利用でき、調達プロセスの効率化や請求の一元化を図れる点が強調されています。Razerは、既にAWSを利用している環境と同一のクラウドインフラでQAツールを運用できることを導入のメリットとして挙げています。

Razer、QA CompanionをAWS Marketplaceで提供開始 -【Razerグローバル本社発表リリース日本語抄訳】 画像 2

主要機能と技術基盤—現場での手間を減らす自動化機能

QA Co-AIは、バグ検出の自動化、報告作業の効率化、既存のゲーム開発ワークフローとのシームレスな統合を目的としたAI搭載のQAツールです。具体的には、ゲームのプレイ中に発生する各種不具合の検出および詳細なレポート生成を自動化し、テスターがよりプレイと検出に集中できる環境を提供します。

製品版で強化されたポイントとして、パフォーマンスバグの自動検知、ホットキーによる即時スクリーンキャプチャ、スクリーンショットへの画像注釈機能、JIRA連携を含む即時レポートの生成などが挙げられています。これらは実プレイのコンテキストを損なわずにバグ情報を記録・共有することを可能にします。

Razer、QA CompanionをAWS Marketplaceで提供開始 -【Razerグローバル本社発表リリース日本語抄訳】 画像 3

主な機能の詳細

以下にQA Co-AIが提供する主要機能を整理します。各機能は、テスターの手作業を削減し開発サイクルを短縮することを目的としています。

  • AIによるゲームプレイバグ検出:AIを利用してプレイ中の挙動を解析し、ヒューマンテスターが見落としがちなバグを高精度で抽出します。
  • パフォーマンスバグ自動検知:フレームレート低下、メモリリークなど、ゲーム性能を悪化させる要因を自動で特定します。
  • ホットキーによるスクリーンキャプチャ:テスターはプレイ中にホットキーで瞬時にスクリーンショットや短い記録を残せます。操作性を損なわず即時記録が可能です。
  • 画像注釈とメタデータ付与:検出されたバグのスクリーンショットに対して注釈を行い、状況説明やコンテキストを付与できます。
  • 即時バグレポートとJIRA連携:スクリーンショットや動画リプレイ付きの詳細なバグレポートを生成し、そのままJIRA等のトラッキングツールに送信できます。
技術基盤
QA Co-AIはAmazon BedrockおよびAWSのインフラを活用しており、エンタープライズ向けのスケーラビリティとコンプライアンスを備えています。これにより、既存のAWSホスティング環境と整合のとれた運用が可能です。
運用形態
AWS Marketplaceでプライベートオファーとして提供され、Razerと直接取り決めたカスタム価格での導入が可能です。独立系開発者や小規模スタジオ向けには基本機能を備えた無料版もダウンロード可能とされています。

開発経緯と導入実績—GDCでの初披露から50以上のスタジオによるベータまで

QA Co-AIは2025年のゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC)で初めて紹介されました。発表当初から直感的なインターフェースやQAワークフローへの影響が注目され、業界から高い評価を受けています。

その後、AAAタイトルを手掛ける大手スタジオからインディーズチームまで、50以上のスタジオが参加したベータプログラムでの検証を経て製品版の改良が行われています。ベータ参加者からの実運用に基づくフィードバックにより、検出精度やレポート機能、既存ツールとの連携部分が強化されました。

導入形態とライセンス情報

現状の提供形態はAWS Marketplaceを通じたプライベートオファーが中心です。Razerと直接契約することでカスタム価格や契約条件が設定され、企業の要件に合わせた導入が可能です。

また、独立系開発者や小規模スタジオ向けには機能を限定した無料版が用意されており、まずは基本機能を試用してからスケールアップする流れが想定されています。製品ページやダウンロードリンクに関する情報はRazerの公式案内に記載されています。

発表日 2025年11月18日(米国カリフォルニア州アーバイン発)
国内公開日 2025年11月14日(Razer Japan発表)
提供方法 AWS Marketplace(プライベートオファー)、および基本無料版のダウンロード

Razerの背景、関連情報、問い合わせ先

Razerは「For Gamers. By Gamers.™」を掲げるゲーマー向けライフスタイルブランドで、ハードウェア・ソフトウェア・サービスを組み合わせたエコシステムを提供しています。Razerのトリプルヘッド・スネーク(THS)ロゴはグローバルなゲーミングコミュニティで広く認知されています。

2005年に設立されたRazerは、カリフォルニア州アーバインとシンガポールに本拠を置き、ハンブルクや上海を含む19か所の事業所で活動しています。Razerのソフトウェアスイートは2億5,000万人以上のユーザーに利用され、Razer Goldは68,000を超えるゲームタイトルで利用可能な決済サービスです。

サステナビリティと企業情報

Razerは#GoGreenWithRazer活動などを通じて持続可能な未来への取り組みを進めており、2025年に20周年を迎えます。製品仕様やデザインは予告なしに変更される場合がある旨も明記されています。

公式情報や追加素材はRazerのニュースルームや製品ページからダウンロード可能です。製品の詳細や導入に関する問い合わせは各地域の担当者に直接連絡する形式となっています。

地域 担当者 連絡先メール
北米 Dustin Winn Dustin.Winn@razer.com
EMEA Shane Herrington Shane.Herrington@razer.com
アジア太平洋 John Chan John.Chan@razer.com
中国 Evita Zhang Evita.Zhang@razer.com
グローバル Roxanne Chan roxanne.chan@razer.com

Razerソフトウェア担当副社長のクエン・クアック氏は、本リリース内でQA Co-AIの意義について述べています。品質保証はしばしば見過ごされがちな分野であり、インテリジェントな自動化は効率向上の大きな可能性を持っていると指摘しています。RazerのAI技術とAWSのクラウド基盤を組み合わせることで、開発の加速や複雑さの軽減を図る狙いが示されています。

要点のまとめ(本記事の整理表)

以下は本記事で取り上げた主要な情報を整理した表です。提供開始日、主要機能、提供形態、導入実績、問い合わせ先などを網羅しています。

項目 内容
製品名 Razer QA Companion(QA Co-AI)
発表日 2025年11月18日(米国カリフォルニア州アーバイン発) / Razer Japan発表:2025年11月14日
主要機能 AIによるバグ検出、パフォーマンスバグ自動検知、ホットキーでのスクリーンキャプチャ、画像注釈、JIRA連携、動画リプレイ付きレポート
技術基盤 Amazon Bedrock、AWSインフラ上で構築(エンタープライズ級のスケーラビリティとコンプライアンス)
提供形態 AWS Marketplace(プライベートオファー)、および基本無料版のダウンロード
導入実績 GDC初披露後、50以上のスタジオとベータで協業。AAAからインディーまで参加。
問い合わせ 北米: Dustin.Winn@razer.com、EMEA: Shane.Herrington@razer.com、APAC: John.Chan@razer.com、中国: Evita.Zhang@razer.com、グローバル: roxanne.chan@razer.com
関連情報 Razer公式サイト: https://www.razer.com/jp-jp/、Razerニュースルーム: razer.com/newsroom

以上がRazerによるQA Co-AIの提供開始に関する要点と詳細情報の整理です。この記事はRazerの公式リリースの日本語抄訳に基づいて作成しており、提供形態や価格、仕様は公式の案内に従って確認することが推奨されます。