11月21日発売　MSI、背面コネクタ搭載マザボ2機種を発売

背面コネクタ（PROJECT ZERO）で変わるPC組み立ての常識

エムエスアイコンピュータージャパン株式会社は、最新のAMD Ryzen™ 9000シリーズプロセッサーに対応する背面コネクタ（PZ）デザインを採用した新型マザーボード2機種を発表しました。プレスリリースは2025年11月14日 11時00分付で公開され、両製品は2025年11月21日（金）より発売されます。

背面コネクタデザインは「PROJECT ZERO」として紹介されており、ケーブル配線や組み立て時の手間を軽減することを目的としています。詳細な紹介ページはMSIのランディングページにて公開されており、設計思想や具体的な実装例が確認できます（https://jp.msi.com/Landing/project-zero）。

本稿では発表された2モデルの仕様、価格、搭載機能、対応CPUやネットワーク機能など、プレスリリースの全情報を整理して紹介します。読みやすさを重視して特徴を分かりやすく分類し、最後に表で要点をまとめます。

MAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZ — ハイエンド志向のホワイトゲーミング設計

MAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZはゲーミング向けの高機能モデルで、外観はヒートシンクやPCB、メモリスロット、PCIeスロットまでホワイトで統一されたデザインを採用しています。見た目の統一だけでなく機能面でも現行と将来の高性能CPUを見据えた構成になっています。

発売日は2025年11月21日（金）、税込価格は54,980円です。製品ページは以下のURLで公開されています：
https://jp.msi.com/Motherboard/MAG-X870E-TOMAHAWK-MAX-WIFI-PZ。

主な特徴と技術的なポイント

下記はプレスリリースで明示された主な特徴です。項目ごとに具体的な機能を列挙します。

• 背面コネクタ（PZ）デザイン：配線の手間を省き、美しいPC組み立てを可能にするPROJECT ZERO採用。
• 大容量64MB BIOS ROM：将来の最新AM5 CPUへの完全な互換性を確保するためのBIOS容量拡張。
• EZ M.2 Clip II & EZ M.2 Shield Frozr II：ねじを使わずにM.2デバイスを脱着可能とし、放熱と取り扱いの利便性を両立。
• EZ PCIe Release：グラフィックスカードのロックをボタン操作で解除できる機構を搭載。
• 5G LAN + Wi-Fi 7：高速ネットワークに対応し、オンラインゲームや大容量データ転送に有利。
• USB4 Type-C（40Gbps、DP Alt Mode対応）：高帯域のデータ転送と映像出力を1ポートで実現。

これらの要素はゲーミング用途に求められる高速通信、拡張性、冷却・メンテナンス性に配慮した構成です。特にBIOS ROMの大容量化は、将来のAM5プラットフォームのCPU追加や互換性確保に直結する重要なポイントといえます。

PRO B850M-A WIFI PZ — シンプルで堅実なMicro-ATX設計

PRO B850M-A WIFI PZはMicro-ATXフォームファクタのマザーボードで、ホワイトシルバーヒートシンクとホワイトPCBを採用したシンプルなデザインです。発表日は同様に2025年11月21日（金）、税込価格は34,980円です。製品ページは以下のURLです：
https://www.msi.com/Motherboard/PRO-B850M-A-WIFI-PZ。

PROシリーズらしい堅実さを重視した構成でありながら、最新CPUに対応するための電源回路やネットワーク機能を備えています。背面コネクタ（PZ）デザインの採用により組み立ての利便性にも配慮されています。

主な特徴と技術的なポイント

プレスリリースで示された特徴を以下に整理します。製品の用途や期待されるパフォーマンスを理解するための要点です。

デザイン

ホワイトシルバーヒートシンクとホワイトPCBを採用したシンプルデザインのMicro-ATXマザーボード。

背面コネクタ（PZ）

組み立てを簡素化し、配線処理をわかりやすくするPROJECT ZEROデザインを採用。

電源回路

8+2+1フェーズ、60A SPS対応の強力な電源回路と拡張ヒートシンクを搭載し、最新CPUの性能を安定して引き出す。

ストレージとメンテナンス

ねじを使用せずM.2 SSDを脱着できるEZ M.2 Clip IIを搭載。

ネットワーク

5G LAN + Wi-Fi 7を搭載し、高速なネットワークで快適なオンライン体験を提供。

PRO B850M-A WIFI PZは、省スペースケースやエントリ〜ミドルクラスのゲーミング/クリエイティブ用途で、堅牢な電源供給と最新ネットワーク対応を求めるユーザーに適しています。

製品共通の注目点と会社情報

両製品に共通するポイントとして、背面コネクタ（PZ）デザインの採用、最新のネットワーク機能（5G LAN + Wi-Fi 7）、そしてM.2の脱着を容易にするEZ機構が挙げられます。これらは組み立てやメンテナンス性、将来のアップグレードに関わる利便性を高める設計です。

また、TOMAHAWKモデルでは大容量64MB BIOS ROMを搭載することで、将来の最新AM5 CPUへの完全な互換性を確保する点が強調されています。開発・設計段階での互換性確保を重視する姿勢が見て取れます。

MSIについて（プレスリリース記載）

プレスリリースにはMSIのブランド説明も含まれており、MSIは世界を牽引するゲーミングブランドとして、ゲーミング業界とeSports業界から信頼されるベンダーの一社であると紹介されています。デザインの革新性、性能追求、技術イノベーションを基本原則とし、真のゲーミング（True Gaming）ブランドであり続けるとしています。

プレスリリースの末尾には権利表記として「All rights of the technical, pictures, text and other content published in this press release are reserved. Contents are subject to changes without prior notice.」が記載されています。

製品情報の整理（一覧表）

以下は本稿で触れた2機種の主要情報を分かりやすくまとめた表です。価格、発売日、主な特徴、製品ページURLを含めています。

発表された両モデルは、PROJECT ZEROを通じて配線や組み立ての煩雑さを低減し、見た目と機能の両面で整ったPCの構築を狙った製品群です。TOMAHAWKはデザイン・拡張性・将来互換性に重点を置いたハイエンド向け、PRO B850M-Aは省スペースかつ安定した電源供給を重視するMicro-ATX向けの構成となっています。

関連リンク（PROJECT ZERO紹介）：https://jp.msi.com/Landing/project-zero

（本稿はエムエスアイコンピュータージャパン株式会社の2025年11月14日発表のプレスリリースに基づき、製品情報を整理して記述しています。）