11月21日発売:MSIのMicro-ATX A620マザーを解説

PRO A620AM-B EVO発売

開催日:11月21日

PRO A620AM-B EVO発売
どのCPUが使えるの?
AMD Ryzen 9000シリーズのAM5ソケット対応マザーボードです。A620Aチップで基本互換を提供し、64MB BIOS ROMにより将来のAM5世代CPUへの対応余地も確保されています。
自作初心者でも使える?
Micro-ATXのコンパクト設計で組みやすく、EZ M.2 Clip IIで工具不要のM.2着脱、Driver Utility Installerでネット接続のみでドライバー導入可能なので初心者にも扱いやすいです。

ミニマル設計で拡張性に配慮したMicro‑ATX基板の狙い

エムエスアイコンピュータージャパンは、AMD Ryzen™ 9000シリーズプロセッサーに対応するA620Aチップセット搭載マザーボード「PRO A620AM-B EVO」を、2025年11月21日(金)より税込13,980円で発売すると発表しました。プレスリリース発表日は2025年11月14日11時00分です。本稿では、製品の基本仕様・機能・活用シーンを整理し、購入検討に必要な情報を分かりやすくまとめます。

本製品はMicro‑ATXフォームファクタを採用し、ケースや拡張スロットの制約がある環境でも運用しやすい点が特徴です。サイズを抑えつつも基本的なインターフェースや拡張性を備えることで、ビジネス用途や一般的なゲーミング構成、ホームサーバーやコンテンツ作成環境など幅広い用途に対応します。

設計思想と想定ユーザー

PRO A620AM-B EVOは「高品質部材を採用したシンプルデザイン」をうたっています。単純にコストを切り詰めるのではなく、基板品質や実用的な機能を維持したうえで、手頃な価格を実現している点がポイントです。シンプルな外観を好み、確実な動作や安定したネットワーク性能を重視するユーザーに適しています。

Micro‑ATXの利点は、コンパクトケースでの組み立てや、収納スペースが限られたワークスペースでの設置が容易であることです。余分な大型ヒートシンクや派手なRGBを必要としない環境において、堅実な選択肢となります。

  • フォームファクタ:Micro‑ATX
  • 対応プロセッサ:AMD Ryzen™ 9000シリーズ(AM5ソケット)
  • 発売日:2025年11月21日(金)
  • 価格:税込13,980円

将来のCPU互換を見据えた大容量64MB BIOS ROMとEZ M.2 Clip II

PRO A620AM-B EVOが強調する要素のひとつは「大容量64MB BIOS ROM」を搭載している点です。これにより、将来リリースされる可能性のあるAM5プラットフォーム向け最新CPUへの対応データを収容でき、BIOS更新による互換性確保と機能追加がしやすくなります。

マザーボードにおけるBIOS領域の容量は、長期的なCPUサポートや複数世代のマイクロコード、追加機能の反映に影響します。64MBのROMは、将来のCPUマイクロコードや拡張機能を保有する点で安心材料となるでしょう。

EZ M.2 Clip IIの利便性

ストレージ面では、ねじを使用せずにM.2 SSDの脱着が可能なEZ M.2 Clip IIを採用しています。この仕組みにより、工具を用意することなくドライブの取り付けや交換が可能となり、組立時およびメンテナンス時の手間が軽減されます。

M.2スロットはNVMe SSDを中心に高速ストレージを搭載するための要となるインターフェースです。EZ M.2 Clip IIは、特に頻繁にストレージを差し替える用途や、初めてPCを組むユーザーにとって利便性の高い機構です。

64MB BIOS ROMの意義
将来のAM5 CPU用のマイクロコード収容、BIOS機能拡張の余地を確保。
EZ M.2 Clip IIの利点
工具不要の脱着方式により組み立て・メンテナンスの効率化を図る。

実用性を高めるネットワーク機能とDriver Utility Installer

通信面では2.5G LANを搭載し、従来の1Gを超える帯域でのネットワーク接続が可能です。ローカルネットワーク内での大容量ファイル転送や、オンラインゲーム・配信におけるレイテンシ管理など、ネットワークの余地がある作業で効果を発揮します。

2.5G対応は、今後の家庭内ネットワークや小規模オフィス環境における高速NASとの連携、あるいは将来的なISPサービスの高速化に対応する観点でも有効です。

Driver Utility Installerの役割

ソフトウェア面では、Driver Utility Installerにより「インターネット接続だけでドライバーをインストール可能」と明示しています。これにより、必要なチップセットドライバーやLANドライバーの導入が初期構築時にスムーズになります。

特に新規組み立てやOS再インストール時に、マザーボード付属メディアが手元にない場合でも、ネットワーク接続環境があれば必要なドライバー類を自動的に導入できる点は利便性の高い機能です。

  1. ネットワーク接続後にDriver Utility Installerを起動
  2. 必要ドライバーを自動検出してインストール
  3. 再起動や設定完了で動作確認

製品仕様・販売情報の整理と参考リンク

以下に本製品の主要な仕様と販売情報、関連リンクを整理します。読者が購入判断や詳細確認を行う際に参照しやすいようにまとめています。

MSI(Micro-Star International)はゲーミング機器を中心に世界的なブランドを持つ企業であり、製品の設計ではデザインの革新性と性能の追求を掲げています。PRO A620AM-B EVOはその一例として、堅実な機能と将来性を両立したエントリーレベルのマザーボードとして位置づけられます。

項目 内容
製品名 PRO A620AM-B EVO
チップセット A620A
対応CPU AMD Ryzen™ 9000シリーズ(AM5ソケット)
フォームファクタ Micro‑ATX
主な機能 64MB BIOS ROM、EZ M.2 Clip II(工具不要のM.2脱着)、2.5G LAN、Driver Utility Installer
発売日 2025年11月21日(金)
価格 税込13,980円
製品ページ https://jp.msi.com/Motherboard/PRO-A620AM-B-EVO

最後に、発表文中のMSIの紹介と注意書きの要旨も掲載しておきます。MSIはゲーミングブランドとしての伝統と技術革新を掲げ、製品開発を行う企業であるとしています。また、プレスリリースに含まれる技術的情報や画像、文章等の権利はMSIに帰属し、予告なく内容が変更される可能性がある旨が明記されています。

上記表は本記事で取り上げた主要ポイントを簡潔に整理したものです。製品の詳細仕様や最新のサポート情報、BIOSアップデート情報等は製品ページで確認することが推奨されます。

参考リンク: