来春4/1開始予定:リウボウ×シャインが沖縄発マンガIP創出

沖縄発マンガIP創出

開催日:4月1日

沖縄発マンガIP創出
いつから始まるの?
発表は2025年11月11日で、リリースは「来春からの展開を想定」と明記。公式は段階的に2026年春ごろから企画・試行を開始し、順次商品化やメディア展開へ移行する見込み。具体日程は今後発表されます。
商品はどこで買えるようになるの?
リウボウグループの百貨店・スーパー・空港土産事業と、沖縄ファミリーマートの店舗網を活用する計画です。店舗・オンライン・メディア連携での販売やイベント展開が想定されています。

沖縄の小売現場から生まれる新たなマンガ・キャラクター事業

2025年11月11日15時に発表されたリリースによれば、株式会社リウボウ商事はシャインパートナーズ株式会社と協業し、沖縄ファミリーマートの店舗網など小売チャネルを活用したマンガ・キャラクターを中心とするエンタメ知的財産(IP)創出プロジェクトを始動します。発表は株式会社リウボウ商事から行われ、来春からの展開を視野に入れて段階的にプロジェクトを進める計画です。

この協業では、「小売の現場力」×「シャインパートナーズ社の知見」×「沖縄の魅力」の掛け合わせにより、沖縄発・小売発のオリジナルIP開発を目指します。リウボウグループの持つ百貨店、スーパー、コンビニ、空港土産事業といった多様な小売形態を活用し、シャインパートナーズが持つWebtoon/漫画・キャラクター領域での知見を戦略パートナーとして取り入れる点が特徴です。

リウボウ商事がシャインパートナーズとマンガ・キャラクター事業協働契約。コンビニなどでの商品展開に向けてプロジェクト協議開始 画像 2

協業の目的と核となる要素

本プロジェクトは、単に商品化を行うだけでなく、メディア展開やクリエイター育成にも踏み込み、沖縄の文化的・地域的特性を活かしたエンタメ事業の創出を狙います。小売現場の購買データや接客で得られる生活者の声を制作や商品開発に反映させることが想定されています。

協業の主要な核は次の通りです。

  • 小売の現場力:沖縄ファミリーマートを含むリウボウグループの店舗ネットワークと流通チャネル。
  • シャインパートナーズの知見:Webtoonや漫画・キャラクター事業のグローバル展開に向けた制作ノウハウ。
  • 沖縄の魅力:ミックスカルチャーと観光地としての高い発信力を活かしたコンテンツ創出。

また、出版社・テレビ局・ゲーム会社などエンタメ各社との連携を視野に入れ、横断的なメディアミックスを行う方針です。小売業がオリジナルIPを創造する時代を見据えた戦略的取り組みとして位置づけられています。

なぜ沖縄か――ミックスカルチャーと発信力の観点から

プロジェクト背景として、リリースでは沖縄の文化的な特性が詳述されています。沖縄はアジア・米国・日本の文化を「チャンプルー(混ぜ合わせる)」という概念で取り入れ、音楽、ダンス、スポーツ、ファッション、食といった多様なジャンルでハイブリッドなサブカルチャーを生み出してきました。

そのような文化的土壌は、オリジナルIPを育てる上での重要な素材となります。沖縄の地域性を反映した世界観は、国内外のクリエイターとの協働を通じて独自の表現を生み出す可能性があります。

観光統計が示す沖縄の情報発信ポテンシャル

観光面でも沖縄は情報発信拠点としての強みを持ちます。リリースは令和6年度の沖縄県入域観光客統計概況に基づき、昨年沖縄県を訪れた観光客は約997万人で、そのうち約1/5にあたる213万人が海外からの訪問者であったことを示しています。

この数値は、沖縄が日本国内のみならずアジアや米国に対しても情報や文化を発信しやすい地理的優位性を持っていることを裏付けます。海外を視野に入れたエンターテインメント育成拠点としての可能性が高いと判断された背景がここにあります。

観光客数(令和6年度)
総数:約997万人
うち海外からの訪問者
約213万人(約1/5)
出典
沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課発表資料「令和6年度 沖縄県入域観光客統計概況」より算出

具体的な進め方と今後の活動予定

リリースでは、プロジェクトを「沖縄発エンタメ知的財産創造チーム」へと育てることを掲げ、段階的な展開を示しています。来春からの展開に向けて、企画開発、メディア展開、クリエイター育成といった複数の軸で活動を進めます。

具体的な活動項目は下記の通りです。すべてリリースに明記された内容であり、今後のスケジュールや詳細な実施体制は段階的に詰めていく旨が示されています。

  1. 国内外のクリエイターと協働し、沖縄らしい世界観を表現した商品・イベントの企画開発。
  2. 出版社・テレビ局・ゲーム会社などとの連携によるメディア展開。
  3. オリジナルな世界観をもつ沖縄発のエンタメ事業の創出とクリエイター育成。

これらの取り組みは、リウボウグループが保有する多様な小売接点(百貨店・スーパー・コンビニ・空港お土産事業など)を活用することで、消費者接点を持続的に確保しながら、創作と商品化を両輪で進めることを意図しています。

企業概要と窓口情報

リリースには両社の会社概要と担当窓口が明記されています。プロジェクトに関する問い合わせや連携希望については担当者への連絡が可能です。

各社の概要は以下の通りです。

項目 株式会社リウボウ商事 シャインパートナーズ株式会社
所在地 沖縄県那覇市松尾1丁目9番49号 東京都千代田区九段北1丁目10−1
代表者 代表取締役社長 糸数 剛一 代表取締役 岩本炯沢
創業 1999年3月 2016年5月
担当 第1事業部長 比嘉智 satoshi_higa@ryubo.co.jp 経営企画部長 中沢由紀 ip-development@shine-partners.com
HP https://ryubo-shoji.com/ https://shine-partners.com/

代表者のコメントとその意図

リリースには両社代表によるコメントが掲載されています。リウボウ商事代表取締役社長の糸数剛氏は、マンガ・アニメ市場の拡大と、沖縄の歴史的・文化的・地理的特性を生かしたオリジナルエンタメ創出が長年のビジョンの一つであったと述べています。

糸数氏は、リウボウグループの多様な小売形態とシャインパートナーズの経験・人脈を組み合わせることで、ユニークなエンタメ事業を創出し、沖縄の魅力を世界に発信するチャレンジを進める意向を示しています。さらに沖縄が「結」の心で人々を繋ぐ“万国津梁(世界の架け橋)”となるようにプロジェクトを推進する考えを表明しています。

シャインパートナーズの考え

シャインパートナーズ代表取締役の岩本炯沢氏は、エンタメを世界に届けることを目指し日々作品制作に取り組んでいると述べ、沖縄の観光資源や既存のエンタメ展開を踏まえて、新たなIPを生み出す意欲を示しています。

岩本氏は「沖縄だからできること、沖縄でしかできない展開」を多くのクリエイターや企業とともに仕掛けていきたいと述べ、リウボウグループとの協業を通じて多くの感動を届ける構想を示しています。

両代表のコメントは、プロジェクトが単なる商品の展開に留まらず、地域文化の表現、クリエイター育成、国外市場への展開といった長期的視点を持つことを示しています。

項目 要約
発表日時 2025年11月11日 15:00
発表者 株式会社リウボウ商事
協業先 シャインパートナーズ株式会社
プロジェクト目的 沖縄らしいマンガ・キャラクターを中心としたIP創出、商品化、メディア展開、クリエイター育成
活用チャネル 沖縄ファミリーマートの店舗網、リウボウグループの百貨店・スーパー・空港土産事業など
展開開始目安 来春からの展開を想定、段階的に実施
観光客数(参考) 昨年約997万人、うち海外から約213万人(出典:沖縄県入域観光客統計概況)
代表コメント 糸数剛(リウボウ商事):リウボウの小売力とシャインの知見で沖縄の魅力を世界へ
/岩本炯沢(シャイン):沖縄でしかできないIPを多くのクリエイターと共に創出
問い合わせ先 リウボウ商事 第1事業部長 比嘉智(satoshi_higa@ryubo.co.jp)/シャインパートナーズ 経営企画部長 中沢由紀(ip-development@shine-partners.com)
各社HP https://ryubo-shoji.com/https://shine-partners.com/

以上の表は、本リリースで示された主要な情報を整理したものです。リウボウ商事とシャインパートナーズの協業は、沖縄の地域資源と小売現場の強みを結びつけ、国内外に向けた新しいマンガ・キャラクターを起点とする事業創出を目指す取り組みとして位置づけられます。今後は具体的な商品企画やメディア連携、クリエイターとの協働がどのように進むかが注目されます。