第3回シリコンバレー視察の成果と11/17報告会案内

第3回シリコンバレー視察

開催日:10月27日

第3回シリコンバレー視察
この視察で具体的に何が得られるの?
TechCrunch参加やWaymo・Google・OpenAIら本社訪問、現地スタートアップとの交流、9社ピッチによる実務的な連携候補の創出など、技術知見とビジネス機会が得られます。
報告会には一般でも参加できるの?
はい。報告会は2025年11月17日18:30にAP赤坂グリーンクロスで開催。参加希望はy.motohara@it-career.or.jpへ連絡すると案内が届きます。

サンフランシスコ・シリコンバレー視察の全体像と開催日時

一般社団法人ITキャリア推進協会(以下、JAIC)は、最先端IT人材の育成に特化した活動を行う団体であり、東京都千代田区に拠点を置き、加盟数は204を数えます。理事長は大和田博道氏で、本プログラムはAI・サイバーセキュリティ・AR/VR/XR・IoT・ブロックチェーン・DXといった領域の人材育成を主眼に置いています。今回の報告は、2025年11月11日付の発表をもとにまとめた第3回サンフランシスコ・シリコンバレー企業視察&MeetupのPART3の内容です。

本視察は2025年10月27日から実施され、参加目的は現地企業・スタートアップの先端技術および事業モデルの理解、現地関係者とのネットワーキング、並びに日本から参加した若手経営者と現地企業との具体的な連携機会の創出にありました。併せて、TechCrunch Disrupt 2025への参加や各テック企業本社の視察等、多岐にわたる日程を消化しました。

【ITキャリア推進協会(JAIC)】第3回 サンフランシスコ・シリコンバレー企業視察&Meetup実施報告 PART3 画像 2

実施期間と主催者情報

視察期間:2025年10月27日開始(複数日にわたる現地プログラム実施)。

主催:一般社団法人ITキャリア推進協会(JAIC)。事務局連絡先および報告会案内は末尾に記載します。

【ITキャリア推進協会(JAIC)】第3回 サンフランシスコ・シリコンバレー企業視察&Meetup実施報告 PART3 画像 3

現地での視察・体験:参加先と具体的な活動内容

視察では、世界中から1万社以上のスタートアップが集まるイベント『TechCrunch Disrupt 2025』に参加し、最前線のプレイヤーと接触しました。会期中はカンファレンス参加だけでなく、現地企業の本社訪問や最新プロダクトの体験が組まれており、参加者は現場レベルでの知見を得ています。

訪問先と体験の代表的な内容は下記の通りです。各項目では参加者の直接体験や同行者による案内があり、実務に直結する情報が得られました。

  • Waymo(自動運転):ゴールデンブリッジから自動運転タクシーでの市内散策を実施。自動運転技術の現況と公共空間での運用課題を確認。
  • Salesforce 本社:企業文化やプラットフォーム戦略の視察を行い、企業導入事例やDX推進の取り組みを確認。
  • Google 本社:社員同行による社内視察および現地社員との交流、さらに「Googleご飯」と称される社内食堂での食事体験を通じて、福利厚生や社内カルチャーを体感。
  • OpenAI 新本社:最新の研究拠点と組織体制の一端を視察(PART3における訪問対象の一つとして記載)。
  • Apple Park Visitor Center:Appleのデザイン哲学や拠点の公開部分を見学。
  • Meta:Meta Ray-Ban Display Glassesを含む最新デバイスの体験を実施し、AR/ウェアラブルのUX観点を評価。
  • SIT(Startup Island Taiwan)との交流:台湾の現地ベンチャーやVCとの懇親会を実施し、国際的な協業の可能性を探る。
  • TechCrunch Disrupt 2025:イベント参加により、スタートアップエコシステムの潮流や資金調達動向、プロダクト市場適合性(PMF)に関する多角的な学びを得る。
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Meetupとピッチの成果

Meetupでは日本から参加した20代・30代のベンチャー企業社長を中心とした9社によるピッチを実施しました。ピッチ後、参加者同士および現地参加者とのコミュニケーションが活発に行われ、具体的なビジネス連携に発展した案件が出ています。

このピッチは、若手経営者が海外市場や現地パートナーと直接対話する機会として機能し、実務ベースの協業や共同プロジェクトの協議へと繋がった点が大きな成果です。

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本企画のスポンサー企業と各社の取り組み詳細

本視察には複数のスポンサー企業が協力し、ゴールドスポンサー2社、シルバースポンサー多数の体制で運営されました。以下に掲載する各社の役割、事業概要、代表者名、ウェブサイトなどは、主催側の発表内容を忠実に記載しています。

スポンサー企業は協賛により視察やMeetupの実務支援、交流セッション等を後押しし、現地での技術検証やパートナー探索の機会を得ています。

ゴールドスポンサー:株式会社piland(https://piland.co.jp/)
代表取締役社長:長野 陸 氏。理念は「AIとテクノロジーで社会の構造を再設計する」。AI・データサイエンス・システム開発を中核としたソリューションを提供し、生成AIやRAGを用いた業務支援システム、IoT・クラウド基盤構築など上流から運用までを一気通貫で支援。長野氏は慶應義塾大学SFC客員研究員、広島大学大学院博士課程での研究歴を保有し、研究と事業の橋渡しを行う点を強みとしている。
ゴールドスポンサー:株式会社VOLTMIND(https://voltmind.jp/)
代表取締役:北森 聖士 氏。2024年2月設立のAIカンパニーで、AIシステム開発、高性能自社AIサーバーレンタル、マーケティング支援を事業とする。自社GPUサーバーを活用した短納期・低コストのAI駆動開発や、FDE(フォワード・デプロイド・エンジニア)による伴走支援を特徴とする。
シルバースポンサー:デジタックス株式会社(https://ai-digitax.com/)
代表取締役:鈴木 涼平 氏。生成AIプロジェクトを推進するパーツやチームを提供。X-ModulesやSamurai APIなどのプロダクトで、自動対応やラストワンマイルの人手補完を実現。今回の視察ではグローバル展開の可能性を探索し、ピッチコンテストで新たなパートナーシップ創出の機会を得た。
シルバースポンサー:TENSORVERSE合同会社(https://tensorverse.jp/)
代表社員:鈴木 裕太郎 氏。筑波大学発のベンチャーで、AIの社会実装を主眼に、(1)AI受託事業、(2)AI教育事業、(3)RAGプロダクト事業を展開。PoCで終わらせず実業務で使えるAIの提供を目指す。
シルバースポンサー:UCK Inc. Japan(https://uck-inc.jp/)
代表社員:高田 久嗣 氏。AI技術とシステム開発を融合し、設計から運用まで伴走するソリューションを提供。Unique・Creative・Kindnessを社名に込め、企業の意思決定と成長を支える基盤構築を目指す。
シルバースポンサー:株式会社ザワッグル(https://www.thewaggle.co.jp/)
代表取締役:中尾 瑛佑 氏。ASGRAFメソッドによる教育設計を基盤に、EdTech領域で中小企業の経営層・管理職の育成、教育事業立ち上げ支援を実施。
シルバースポンサー:株式会社サントラスト(https://www.suntrust.co.jp/)
営業統括本部 部長:渡辺 有基 氏。システム開発・インフラ構築・ERP導入支援などを提供し、シリコンバレー視察では先進企業との交流を通じ得た知見の国内還元を目指す。
シルバースポンサー:株式会社CueBeX(https://cuebex.co.jp/)
代表取締役CEO:西川 勇太 氏。音声AI・言語AIを軸にKPI設計からR&D、運用まで一貫支援。今回の視察で協業可能性の具体化や技術的ギャップの可視化を行った。
シルバースポンサー:株式会社ゲンバアイ(https://genbaai.com/)
代表取締役:山崎 陽平 氏。現場をAI化することをミッションに、製造・サービス・営業・バックオフィス等の現場で成果に結びつく実践型DXを提供。代表は京都大学大学院出身で複数プロジェクトを牽引した実績がある。
シルバースポンサー:株式会社アフェックス(https://www.afx-pro.com/)
東京都上野拠点のソフトウェア開発企業。SESを主事業とし、介護タクシー事業、広告代理店事業、eスポーツ事業など多角化を推進。社員数約30名、昨年度売上高は約14億5千万円、13期連続黒字経営。
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視察の成果、運営側の所感と今後の予定

運営側は今回の企業視察&Meetupを成功と評価しており、協力したスポンサー企業やボランティアスタッフへの謝意を表明しています。プログラムは2023年から開始しており、10年間継続を目標にしている取り組みのうち本年は3年目に当たります。

視察を通じて確認された主な成果は次の点です:現地スタートアップとの接点構築、具体的な共同事業化に向けた交渉の開始、参加若手経営者に対する国際的視座の醸成、そしてスポンサー各社にとってのグローバル展開可能性の確認です。ピッチ後の交流からは実務的な連携提案が生まれ、今後のプロジェクト化が見込まれています。

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報告会の案内と連絡先

第3回 ITキャリア推進協会 海外視察(アメリカ)報告会が開催されます。主賓はデジタル副大臣・衆議院議員の今枝宗一郎氏を迎えます。報告会の概要は以下の通りです。

  • 日時:2025年11月17日(月)18:30
  • 場所:AP赤坂グリーンクロス
  • 申込・問い合わせ:一般社団法人ITキャリア推進協会 本原宛 メールアドレス:y.motohara@it-career.or.jp

参加希望者は上記連絡先へ連絡することで、報告会への参加案内が得られます。

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本記事の要点整理

次に、本視察に関する主要事項を表形式で整理します。日程、主催、訪問先、参加者層、スポンサー等を一目で確認できます。

項目 内容
主催 一般社団法人ITキャリア推進協会(JAIC)/理事長:大和田博道
発表日時 2025年11月11日 09:05(JAIC発表)
視察期間(開始) 2025年10月27日より実施(複数日)
主な訪問先 TechCrunch Disrupt 2025、Waymo(自動運転)、Salesforce本社、Google本社(社員同行視察・社食体験)、OpenAI新本社、Apple Park Visitor Center、Meta(Ray-Ban Display Glasses体験)、SIT(台湾の現地ベンチャー/VC)
Meetup・ピッチ 日本から参加の20代・30代ベンチャー経営者を中心に9社がピッチ。ピッチ後に具体的なビジネス連携へ発展。
参加者層 若手起業家、スポンサー企業、現地企業・スタートアップ、ボランティアスタッフ等
スポンサー(ゴールド) 株式会社piland、株式会社VOLTMIND
スポンサー(シルバー) デジタックス、TENSORVERSE合同会社、UCK Inc. Japan、株式会社ザワッグル、株式会社サントラスト、株式会社CueBeX、株式会社ゲンバアイ、株式会社アフェックス
今後の報告会 日時:2025年11月17日 18:30/場所:AP赤坂グリーンクロス/連絡先:y.motohara@it-career.or.jp
関連リンク JAIC公式サイト:http://www.it-career.or.jp/

以上が本記事で取り上げた視察の要点整理です。視察では現地の技術動向や事業化の視座、スポンサー企業による技術・事業の国際展開検討、若手経営者の国際機会創出など複数の実務的成果が確認されました。報告会ではこれらの成果と今後の協業方針がさらに詳しく報告される見込みです。

参考リンク: