映画『ちくわっちゃ!』がNY国際で22冠受賞

NY国際アワード22冠

開催日:11月6日

NY国際アワード22冠
この映画って何で話題になってるの?
下関で撮影された短編映画「ちくわっちゃ!」が、New York International Film Awards(2025年10月度)で計22部門の最優秀賞を受賞し国際的に注目を集めています。
いつどこで見られるの?
国内上映は山形国際ムービーフェスティバルで11月7・8日、信州諏訪で11月15日、第3回各務原映画祭で12月13日に上映予定。所要時間は43分、公式サイトで最新情報を確認できます。

下関で生まれた短篇映画が国際舞台で22冠を達成

山口県下関市で撮影された映画「ちくわっちゃ!」(脚本・監督:三坂知絵子、製作:株式会社LPJ)が、アメリカ・ニューヨークを拠点とする月例の国際映画アワードであるNew York International Film Awardsの2025年10月度審査で、合計22部門の最優秀賞を受賞しました。

本アワードはIMDb公認の映画賞として知られ、毎月およそ100~150作品の応募がある中で部門ごとに審査が行われます。2025年11月6日に発表された10月度の審査結果において、本作は多くの部門で最優秀賞に選出され、国際的評価を獲得しました。

LPJ製作第一作映画「ちくわっちゃ!」(脚本・監督:三坂知絵子)ニューヨーク国際フィルムアワードにおいて22の部門で最優秀賞を受賞 画像 2

受賞内訳(New York International Film Awards:2025年10月度)

以下は受賞した全22部門の一覧です。受賞者名や該当部門は発表通りに記載します。

  • BEST ACTRESS(最優秀女優賞):西光里咲
  • BEST SUPPORTING ACTOR(最優秀助演俳優賞):ユウサミイ
  • BEST SUPPORTING ACTRESS(最優秀助演女優賞):我妻麻衣
  • BEST ACTING DUO(最優秀演技デュオ賞):井伊巧・松本悠希
  • BEST ACTING DEBUT(最優秀演技デビュー賞):ユウサミイ
  • BEST CHILD ACTOR(最優秀子役俳優賞):井伊巧
  • BEST CHILD ACTRESS(最優秀子役女優賞):西光里咲
  • BEST COSTUMES(最優秀コスチューム賞):浜井弘治
  • BEST MAIN THEME(最優秀メインテーマ賞):西光里咲・ユウサミイ
  • BEST EDITING(最優秀編集賞):小野寺拓也
  • BEST FEATURE FILM(最優秀作品賞:長編部門)
  • BEST INDIE FEATURE(最優秀独立長編映画賞:長編部門)
  • BEST DRAMA FILM(最優秀劇映画賞)
  • BEST NATURAL SCENOGRAPHY(最優秀自然美術賞)
  • BEST ACTING ENSEMBLE(最優秀アンサンブル演技賞)
  • BEST DRONE VIDEO(最優秀ドローン映像賞):映画「ちくわっちゃ!」
  • BEST DIRECTOR(最優秀監督賞:長編部門)
  • BEST 1ST TIME DIRECTOR(最優秀第1作監督賞:長編部門)
  • BEST ART DIRECTOR(最優秀美術監督賞)
  • BEST PRODUCER(最優秀プロデューサー賞)
  • BEST 1ST TIME PRODUCER(最優秀第1作プロデューサー賞)
  • BEST SCREENPLAY(最優秀脚本賞):三坂知絵子

以上、計22冠が発表されています。受賞の対象となった部門には俳優賞、技術賞、作品賞、監督賞、脚本賞など多岐にわたるカテゴリが含まれており、演技・制作の双方で高い評価を受けています。

LPJ製作第一作映画「ちくわっちゃ!」(脚本・監督:三坂知絵子)ニューヨーク国際フィルムアワードにおいて22の部門で最優秀賞を受賞 画像 3

国内での上映情報と映画祭参加予定

映画「ちくわっちゃ!」は国内の映画祭でもノミネートや上映が予定されており、国内の観客にも接する機会が設けられています。

具体的な上映スケジュールは以下の通りです。

  • 山形国際ムービーフェスティバル2025:ノミネート作品として、2025年11月7日・8日にムービーオンやまがたで上映
  • 信州諏訪ふるさと国際映画祭2025:上映日 2025年11月15日(会場:岡谷スカラ座)
  • 第3回 各務原映画祭:上映日 2025年12月13日(会場:岐阜・ロイヤル劇場)

上映は各映画祭の企画に基づき実施されます。上映時間は本作が2025年制作/日本/43分である点も合わせて案内されています。

LPJ製作第一作映画「ちくわっちゃ!」(脚本・監督:三坂知絵子)ニューヨーク国際フィルムアワードにおいて22の部門で最優秀賞を受賞 画像 4

上映に関する補足情報

上映に合わせて、映画公式ウェブサイトおよびLPJのSNSで最新情報が更新されると明記されています。公式ウェブサイトは次のURLです:https://littleprofessional.jp/chikuwaccha/

また、製作・配給に関する問い合わせは株式会社LPJ(メール:littleprofessionaljapan@gmail.com)までとなっています。国内外の上映や配給に関する問合せ窓口が用意されています。

LPJ製作第一作映画「ちくわっちゃ!」(脚本・監督:三坂知絵子)ニューヨーク国際フィルムアワードにおいて22の部門で最優秀賞を受賞 画像 5

作品の内容、登場人物、制作チーム

映画「ちくわっちゃ!」のあらすじは、東京で暮らす小学生の兄弟が夏休みを下関・蓋井島にある叔母の家で過ごす中で、地域の人々との触れ合いや自然との関係を通じて多様な価値観を学ぶ様子を描きます。物語は兄カイが下関名物のちくわの美味しさに感動し、地元の人々と協力して配信番組を作る過程と、関門海峡でのドローンショーの夜に母へ伝える決断を軸に展開します。

主要登場人物とキャストは以下の通りです。

  • カイ(小学6年生・兄):井伊巧
  • ヒロ(小学3年生・弟):松本悠希
  • キノ(蓋井島の少女):西光里咲
  • マユ(叔母):我妻麻衣
  • ツツジ(母):三坂知絵子
  • 領造(ドローンスクールの生徒):どさけん
  • シゲル(ちくわ職人):ユウサミイ

劇中には上記以外にも、望月彩生、齊藤蘭、さいとうますみ、永田マミ、釘﨑晴香、中村心咲、松本志津、畑中ひよりらが出演しています。制作陣には脚本・監督の三坂知絵子をはじめ、撮影の玉田詠空、録音の織笠想真、編集・VFXの小野寺拓也、衣装デザインの浜井弘治など、多数のスタッフが名を連ねます。

LPJ製作第一作映画「ちくわっちゃ!」(脚本・監督:三坂知絵子)ニューヨーク国際フィルムアワードにおいて22の部門で最優秀賞を受賞 画像 6

スタッフ・楽曲・制作協力

本作の主なスタッフと役割は次の通りです(抜粋を含めた詳細は下記リストにまとめています)。脚本・監督は三坂知絵子、プロデューサーは三坂知絵子、協力プロデューサーが鴻池和彦、制作プロダクションは株式会社LPJです。

撮影
玉田詠空
録音
織笠想真
衣装デザイン
浜井弘治
編集・VFX
小野寺拓也
アクティングコーチ
我妻麻衣
英語字幕
松田慎介
劇中楽曲
「As One -Kino’s song-」作詞・作曲:西光里咲(楽曲制作アドバイザー:ユウサミイ)

制作には下関市や下関フィルムコミッション、ドローンスクール下関、市村蒲鉾、下関市吉見地区まちづくり協議会、民宿おけや、山口県漁業協同組合蓋井島支店など地域の団体や企業が協力しています。さらに明石被服興業、日繊産業、舞台アトリエ[sana]、学校法人細谷学園など多数の協力団体がクレジットされています。

LPJ製作第一作映画「ちくわっちゃ!」(脚本・監督:三坂知絵子)ニューヨーク国際フィルムアワードにおいて22の部門で最優秀賞を受賞 画像 7

LPJ(リトルプロフェッショナル・ジャパン)と三坂知絵子の役割

本作を製作した株式会社LPJ(リトルプロフェッショナル・ジャパン、通称:LPJ/リトプロ)は、子どもたちの文化的活動を支援する団体として2018年12月に設立され、2023年6月に法人化しました。モットーは「演技を通じて、自分を知る。社会とつながる。世界と出会う!」です。

LPJは特定の劇団やプロダクションに属さない立場で、子役活動に関する技術面・心理面・生活面・教育面の情報共有やワークショップ、イベント、心身のケアサポートなどを行っています。2024年からは子どもたちが主役の映画の製作も開始しており、本作「ちくわっちゃ!」はLPJ製作第一作に当たります。

三坂知絵子プロフィールと制作背景

三坂知絵子は山口県下関市出身の女優、映画監督、プロデューサーです。中学から演劇を始め、早稲田大学第一文学部で演劇学、東京大学大学院でメディア環境学を修めました。子役やその保護者が抱える課題に対して支援したいという思いからLPJを立ち上げ、ワークショップや調査研究、制作環境の改善に取り組んでいます。

三坂は本作で脚本・監督・プロデューサーを務め、自ら母親役(ツツジ)としても出演しています。初監督作品として国際的な賞を受けた点は、LPJの取り組みが実制作に結びついたことを示す事例の一つです。

要点の整理

ここまで紹介した本作の主要な情報を表形式で整理します。受賞情報、上映スケジュール、制作クレジット、問い合わせ先などを簡潔に一覧化しました。

項目 内容
作品名 ちくわっちゃ!
制作 株式会社LPJ(LPJ子ども演技ワークショップ)
脚本・監督 三坂知絵子
制作年/国/上映時間 2025年/日本/43分
国際受賞 New York International Film Awards(2025年10月度)にて22部門で最優秀賞受賞(計22冠)
国内上映(予定) 山形国際ムービーフェスティバル2025(11月7日・8日/ムービーオンやまがた)、信州諏訪ふるさと国際映画祭2025(11月15日/岡谷スカラ座)、第3回各務原映画祭(12月13日/ロイヤル劇場)
主なキャスト 井伊巧、松本悠希、西光里咲、我妻麻衣、三坂知絵子、どさけん、ユウサミイ 他
主なスタッフ 撮影:玉田詠空/編集・VFX:小野寺拓也/衣装:浜井弘治/録音:織笠想真 他
公式サイト https://littleprofessional.jp/chikuwaccha/
問い合わせ 株式会社LPJ/littleprofessionaljapan@gmail.com

以上の内容は、LPJより発表されたプレスリリースの情報に基づいて整理しました。受賞の詳細や今後の上映情報、制作に関する追加情報は公式ウェブサイトおよびLPJのSNSで随時更新されます。

(本文中の写真・ポスター等の著作表記)映画「ちくわっちゃ!」英語版ポスター ©2025 LPJ Ltd. 映画「ちくわっちゃ!」製作:株式会社LPJ。

参考リンク: