ファミリーマート、11/10から全国でクマ出没注意を配信
ベストカレンダー編集部
2025年11月7日 14:41
クマ対策ガイドライン周知
開催日:11月10日
クマ出没増加を受けたファミリーマートの対応強化
2025年11月7日12時21分付で株式会社ファミリーマートは、近年全国的に増加しているクマの出没に対応するため、店舗運営に関する新たなガイドラインを策定し、周知・徹底を図ることを発表しました。発表文には本社所在地が東京都港区、代表取締役社長が細見研介である旨が明記されています。
同社はすべてのお客さまと店舗従業員の安全確保を最優先とする方針を掲げており、ガイドラインの策定だけでなく、広報手段を活用した迅速な注意喚起も合わせて実施する点を強調しています。具体的には、全国1万店以上に設置しているデジタルサイネージ「FamilyMartVision」およびスマートフォン向けアプリ「ファミペイ」のトップページでのメッセージ配信を予定しています。
店舗現場で実施する具体的な事前準備と配布物
ガイドラインの第1章は「事前準備の徹底」です。ここでは日常的に行うべき衛生管理、緊急連絡先の整備、情報収集の方法、及び防護資材の配布に関する指針が示されています。
以下に事前準備で指示されている項目を整理します。これらは店舗ごとのルーティンとして組み込み、継続的に点検することが求められます。
店頭のクリンネス維持
店頭周辺の清掃と衛生管理がまず第一に挙げられています。具体的にはゴミ箱やゴミ置場、駐車場に食べかすや飲料の液垂れがない状態を維持することが求められます。
また廃棄商品の管理方法として、廃棄商品の事務所内保管や店頭ゴミ箱の撤去が有効とされており、店舗ごとの状況に応じてこれらの措置を講じることが推奨されています。
緊急連絡先の確認と情報収集
自治体や警察の獣専門課など、緊急時に連絡すべき窓口の事前確認と、事務所内での周知徹底が明記されています。連絡方法や連絡先は店舗ごとに一覧化しておくべきです。
加えて、自治体発信の出没情報はホームページや防災アプリなどでこまめに確認することが推奨されています。日常的な情報収集の習慣化が重要です。
クマ撃退スプレーの配布
クマの出没頻度が高い地域に対しては防護資材の配備が行われます。具体的には、北海道・東北地域の一部店舗へ先行してクマ撃退スプレーを配布することが明示されています。
配布対象や配備数の詳細は各地域の出没状況に応じて決定されるものと考えられ、店舗は配布物の保管方法や使用方法についても周知する必要があります。
出没時の具体的行動手順と安全確保の流れ
ガイドラインの2章から4章では、近隣で出没情報を入手した場合、直接目視できる距離で出没した場合、および営業再開の基準について具体的な手順が示されています。従業員と来店客の安全を最優先にした現場対応が明確に定められています。
以下に各場面ごとの行動指針を詳述します。店舗ではこれらをマニュアル化し、従業員教育に組み入れることが重要です。
近隣で出没情報を入手した場合の対応
この段階では、屋外で行っている作業の即時中止が指示されています。駐車場対応や清掃など屋外業務は危険があるため直ちに中止することが求められます。
またお客さまへの誘導としては、屋外にいるお客さまを店内または車内へ避難させるよう促すことが挙げられています。自動ドアについては電源を停止し、状況に応じて施錠を行う指示も含まれていますが、避難を希望するお客さまがいる場合は店内に案内することが優先されます。
- 屋外作業の中止(駐車場対応、清掃等)
- 屋外のお客さまを店内または車内へ誘導
- 自動ドアの電源停止と状況に応じた施錠(避難希望者がいる場合は店内へ誘導)
直接目視できる距離で出没した場合の対応
クマが店舗の視界内に入っている、もしくは明確に確認できる距離で出没した場合には、即時の避難誘導、自動ドアの電源停止と施錠、そして警察への通報が求められます。避難の際には大声で騒がず、速やかに行動することが指示されています。
避難先としては店内や車内が基本ですが、事務所や飲料用冷蔵庫への避難も有効である旨が明記されています。自動ドアは直ちに電源を切り、可能な範囲でドアを施錠して外部からの侵入を防ぎます。通報先は警察の110番です。
- お客さま・従業員の速やかな避難(大声を出さない)
- 事務所や飲料用冷蔵庫への避難も選択肢に含む
- 自動ドアの電源停止と施錠
- 速やかに警察(110番)へ通報
営業の再開基準
営業再開は警察や自治体による広報や防災無線等で、クマが立ち去り安全が確保されたことを確認した上で行うと定められています。自治体や警察の判断を尊重し、独自の判断で営業を再開しないことが求められます。
この基準に従うことで、店舗運営側と来店者双方の安全を担保する手順が明確化されています。再開の判断は必ず外部の公的情報に基づいて行う点が重要です。
周知方法と配信スケジュール、関連情報
ファミリーマートはガイドラインの周知に際して、既存の情報発信インフラを活用します。具体的には全国1万店以上に設置しているデジタルサイネージ「FamilyMartVision」でのメッセージ配信と、スマートフォンアプリ「ファミペイ」のトップページでの注意喚起が予定されています。
配信開始日は2025年11月10日(月)から順次であり、各店舗のデジタルサイネージにクマの出没に関するメッセージを表示することで、来店者と従業員双方に対する注意喚起を強化します。
配信対象と範囲
FamilyMartVisionは全国1万店以上に設置されているデジタルサイネージであり、これを通じて地域ごとの出没注意を柔軟かつ迅速に伝えることが可能です。またファミペイのトップページにも同様のメッセージが配信されるため、アプリ利用者にも直接案内が届きます。
配信は順次行われ、店舗ごとの表示スケジュールは地域の出没状況や配信側の運用に応じて調整されることが想定されます。詳細や最新情報は公式ウェブサイトでも確認できます。
参照・関連リンク
関連する情報や追加の詳細はファミリーマートの公式サイトで公表されています。公式情報は自治体や警察の発表と合わせて確認することが重要です。
公式サイト: https://www.family.co.jp/
要点の整理と一覧
ここまでに示したガイドラインの主要項目を表形式で整理します。表は発表日、対象、主な対応項目、配信手段、再開基準などを一目で確認できるように構成しています。
下表は本文中で記載されたすべての重要事項を網羅し、店舗運営側や来店者が必要な情報を速やかに確認できるようにまとめたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年11月7日 12時21分 |
| 発表者 | 株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介) |
| 目的 | クマ出没の増加に伴うお客さまと店舗従業員の安全確保を最優先とするためのガイドライン周知・徹底 |
| 情報配信開始 | 2025年11月10日(月)から順次(FamilyMartVisionおよびファミペイのトップページ) |
| 配信媒体 | FamilyMartVision(全国1万店以上設置のデジタルサイネージ)、ファミペイ(アプリ) |
| 事前準備 | 店頭のクリンネス維持、廃棄品の事務所内保管やゴミ箱撤去、緊急連絡先の事前確認と周知、自治体発信情報のこまめな確認、クマ撃退スプレーの一部配布(北海道・東北の一部店舗) |
| 近隣で出没情報を入手した場合 | 屋外作業の即時中止、屋外のお客さまを店内または車内へ避難誘導、自動ドア電源停止と状況に応じた施錠(避難希望者がいる場合は店内へ誘導) |
| 直接目視できる距離で出没した場合 | お客さま・従業員の速やかな避難(大声を出さない)、事務所や飲料用冷蔵庫への避難も有効、自動ドアの電源停止と施錠、速やかに警察(110番)へ通報 |
| 営業再開基準 | 警察や自治体による広報、防災無線等でクマが立ち去り安全が確保されたことを確認した上で通常営業を再開 |
| 関連リンク | https://www.family.co.jp/ |
以上がファミリーマートが公表したガイドラインの要点と具体的対応の一覧です。店舗では本表の内容をもとに日常業務におけるチェックリストや従業員教育プログラムを整備し、自治体や警察からの情報と照合しながら運用することが期待されます。
参考リンク: