11月21日発売 EOS R6 Mark III:3250万画素で動画強化
ベストカレンダー編集部
2025年11月6日 18:14
EOS R6 Mark III発売
開催日:11月21日
キヤノンが示す“高画質+多機能”の新しい提案:EOS R6 Mark IIIの登場
キヤノン株式会社は、2025年11月6日15時00分にプレスリリースを発表し、フルサイズミラーレスカメラ「EOS R6 Mark III」を2025年11月21日に発売すると公表しました。発表文では、静止画に重点を置くユーザーから静止画・動画を両方撮影するハイアマチュア層までを対象に開発されたモデルであることが明記されています。
プレスリリース冒頭にはモデル写真のキャプションとして「EOS R6 Mark III *RF24-105mm F4 L IS USM装着時」との記載があり、外観や運用イメージが意識された設計であることがうかがえます。希望小売価格はオープン価格で、発売日は2025年11月21日です。
ターゲットと位置付け
本機は、前機種「EOS R6 Mark II」(2022年12月発売)から画素数を引き上げ、より高解像度な静止画撮影を可能にした点が特徴です。さらに、動画撮影機能に関しても昨今の制作ニーズを踏まえた充実した仕様を盛り込んでおり、幅広い撮影状況に対応できる設計となっています。
製品ページや関連情報はキヤノンの公式サイトに案内があります(https://cweb.canon.jp/eos/)。本稿ではプレスリリースに明記された全ての情報を丁寧に整理して紹介します。
静止画性能の詳細:約3250万画素と高感度・手ブレ補正の両立
EOS R6 Mark IIIは、フルサイズCMOSセンサーを採用し、有効画素数最大約3250万画素を実現しました。これにより、ポートレートや風景撮影など解像感を重視する用途での表現力が向上しています。
同時に最高常用ISO感度は静止画撮影時でISO 64000まで対応しており、低照度下での運用も想定したスペックです。高画素化と高感度性能の両立は、暗所や中望遠での撮影における実用性を高めます。
ボディー内5軸手ブレ補正(IBIS)とRFレンズ協調
本機はボディー内5軸手ブレ補正機構を搭載し、対応するRFレンズの光学式手ブレ補正との協調制御により、優れた補正効果を発揮します。プレスリリースでは、協調制御時に中心で最大8.5段、周辺で最大7.5段の補正効果を提供すると明記されています(CIPA2024規格準拠)。
測定条件としてはYaw/Pitch/Roll補正性能、電子シャッターを含む測定であり、使用したレンズの一例として「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」(2023年12月発売)を用いた焦点距離105mm時のデータが示されています。対応レンズや協調制御の挙動詳細は公式サイトで確認するよう案内されています。
- 主な静止画関連スペック
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- 有効画素数:最大約3250万画素(総画素数同等の表記あり。使用レンズや画像処理により有効画素は減少することがあります)
- 最高常用ISO:静止画撮影時 ISO 64000
- 手ブレ補正:ボディー内5軸 + RFレンズ協調制御(中心最大8.5段、周辺最大7.5段、CIPA2024規格準拠)
ドライブ性能とAF:決定的瞬間を逃さない設計
静止画のドライブ性能に関して、EOS R6 Mark IIIは複数の撮影モードで高速連写を実現しています。メカシャッターまたは電子先幕を用いるモードではAF/AE追従で最高約12コマ/秒、電子シャッター使用時にはAF/AE追従で最高約40コマ/秒の高速連写が可能です(条件あり)。
連続撮影可能枚数は前モデルから改善されており、高速撮影時の運用性が高められています。さらに、シャッターボタンを押したタイミングから最大20コマ分(約0.5秒)さかのぼって記録できる「プリ連続撮影」にも対応しており、シャッターチャンスの捕捉精度が向上しています。
AF性能:デュアルピクセルCMOS AF IIの安定追従
オートフォーカスにはキヤノンの「デュアルピクセルCMOS AF II」を採用し、高速連写時でも高精度かつ安定したフォーカスとトラッキングを提供します。これにより動体撮影や連写撮影において被写体捕捉の信頼性を向上させています。
ただし、連続撮影速度やAF追従性はレンズや撮影条件によって影響を受ける旨が注記されています。被写体や撮影状況によってはローリングシャッター歪みが発生する場合があるため、特に高速で移動する被写体を電子シャッターで撮影する際は留意が必要です。
- 連続撮影速度やサーボAF時の最高速度対応レンズの確認は公式サイトを参照
- プリ連続撮影はシャッタースピードが1/30秒より遅いと不可(電子シャッター、H+設定時)、およびAEB、ストロボ、フリッカーレス、フォーカスブラケット、多重露出では不可
動画機能の拡充:4Kオーバーサンプリングから7Kオープンゲートまで
EOS R6 Mark IIIは動画撮影機能も強化されており、静止画だけでなく映像制作の現場にも応える設計です。従来の4K記録を上回る映像品質を狙ったオーバーサンプリングによる4K記録をサポートします。
また、センサーの横幅をクロップせずに記録できるフル水平画角での4K120Pハイフレームレート記録に対応し、スローモーション素材の取得が可能です。さらに、センサー全体を利用することで通常より広い画角での記録ができる7Kオープンゲート(3:2アスペクト比)の記録機能も搭載しています。これにより、用途に応じて画角や解像感を選べる柔軟性が提供されます。
記録フォーマットと注意点
7Kオープンゲート記録はプレスリリースで、RAW動画およびXF-HEVC S記録のみ対応と明記されています。MP4記録の場合はわずかにクロップが入る点も併記されており、記録フォーマットによって画角や画質に差が生じることが想定されます。
動画用途ではファイル形式、ビットレート、フレームレートの選択が制作意図に大きく影響するため、用途に応じた記録設定の理解やワークフロー設計が求められます。細かな制限や対応条件については公式の製品情報を確認することが推奨されています。
- 動画関連の主要ポイント
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- 4K:オーバーサンプリングによる高画質4K記録
- 4K120P:フル水平画角でのハイフレームレート記録に対応
- 7Kオープンゲート:3:2アスペクト比でセンサー全体を利用した記録(RAW動画/XF-HEVC S記録のみ対応)
- MP4記録時はわずかにクロップが入る
主要仕様・発売情報の整理と注意事項
以下の表に、プレスリリースに記載された主要な仕様と発売に関する情報を整理しました。表の後に各種注記(脚注)を原文どおりにまとめ、利用にあたっての注意点を明記します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | EOS R6 Mark III |
| 発売日 | 2025年11月21日 |
| 希望小売価格 | オープン価格 |
| 有効画素数 | 最大約3250万画素(総画素数約3250万画素。使用レンズや画像処理により有効画素は減少することがあります) |
| 最高常用ISO | 静止画撮影時 ISO 64000 |
| 手ブレ補正 | ボディー内5軸手ブレ補正。対応RFレンズとの協調で中心最大8.5段/周辺最大7.5段(CIPA2024規格準拠) |
| 連写性能 | メカシャッター/電子先幕:AF/AE追従で最高約12コマ/秒、電子シャッター:AF/AE追従で最高約40コマ/秒(条件あり) |
| プリ連続撮影 | シャッターボタンを押したタイミングから最大20コマ(約0.5秒)さかのぼって記録可能(条件あり) |
| AF | デュアルピクセルCMOS AF II |
| 動画記録 | オーバーサンプリングの4K、フル水平画角での4K120P、7Kオープンゲート(3:2)記録(7KはRAW動画/XF-HEVC S記録のみ対応、MP4はわずかにクロップ) |
| 参考URL | https://cweb.canon.jp/eos/ |
以下にプレスリリース中の注記(脚注)を原文どおり整理します。
- 総画素数約3250万画素。使用するレンズまたは画像処理により、有効画素が減少することがあります。
- 7KオープンゲートはRAW動画/XF-HEVC S記録のみ対応。
- 対応するレンズについては、キヤノン公式ウェブサイトをご確認ください。
- CIPA2024規格準拠。Yaw/Pitch/Roll補正性能、電子シャッター、「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」(2023年12月発売)使用、焦点距離105mm時。
- 連続撮影速度の条件およびサーボAF時に最高連続撮影速度に対応するレンズについては、キヤノン公式ウェブサイトをご確認ください。被写体や撮影条件によっては、ローリングシャッター歪みが発生する場合があります。
- シャッタースピードが1/30秒より遅いときは不可(電子シャッター、H+設定時)。AEB撮影、ストロボ撮影、フリッカーレス撮影、フォーカスブラケット撮影、多重露出撮影は不可。
- MP4記録の場合はわずかにクロップされます。
この記事では、プレスリリースに記載された全ての情報を網羅的に整理しました。製品の細部条件や対応レンズ、より細かな運用上の注意点(各種速度・撮影モードの制限や記録フォーマットの差異など)は、購入前あるいは導入前に公式情報で必ず確認することが推奨されます。
参考リンク: