FL-GENESYS完成 東西最適化のAIが11月公開へ
ベストカレンダー編集部
2025年11月5日 18:14
FL-GENESYS正式公開
開催日:11月1日
東西の知見を結ぶ新基盤「FL-GENESYS」が示す狙いと公開スケジュール
2025年11月5日12時15分、東京都中央区の株式会社ファーストイノベーション(本社:東京都中央区晴海3-13-1 DEUX TOURS EASTタワー52F、代表取締役社長:木ノ根雄志)と、福岡県福岡市を拠点とする合同会社LinksEntertainment(代表取締役:梶川隆史)は、共同開発プロジェクト「FL-GENESYS」を完成させたと発表しました。両社は非公開の研究開発期間を経て、現在は全国約150社で試験導入を実施中であり、2025年11月中の正式リリースを予定しています。
本プロジェクトは、東日本と西日本という地域特性に応じたAIエージェントを二軸で展開する点に特徴があります。ファーストイノベーションが東日本エリアを担当し、LinksEntertainmentが西日本エリアを担当する体制で、地域文化や業務慣習に最適化したAI体験を提供することを目指します。プロジェクトの開発名「GENESYS」には「新たな知性の誕生(Genesis)」という意味が込められており、両社は約1年の共同研究の末に、地方企業や中小事業者が導入しやすい価格帯と運用体制を整えました。
設計思想と技術的な概要:共通核『GENESYS』と東西のモデル
FL-GENESYSは、共通の中核システム「GENESYS」を中心に、地域別モデルを組み合わせる構成です。中核部分はスケーラブルなAI基盤として設計され、データ連携やAPI、パーソナライズ機能を標準で備えることで、業種や利用目的に応じた細かな設定が可能になっています。
東日本・西日本で展開する具体的なモデルは次のとおりです。それぞれのモデルは共通の中核システムと連携しつつ、ユーザーが地域を跨いでも一貫した操作性と応答品質を得られるように設計されています。
東日本:Luminaシリーズ(ファーストイノベーション)
東日本向けにファーストイノベーションが展開する「Lumina」シリーズは、企業内AI秘書や顧問型サポートを想定した設計です。社内ナレッジの蓄積と検索、業務フローの自動化、日程調整や定型応対の自動化など、企業のバックオフィス業務に密着した機能群が中心になります。
主な機能としては、社内ドキュメントとの自動連携、タスク管理ツールとのAPI連携、利用者ごとの権限管理や応答ルールのカスタマイズ機能が挙げられます。これにより、中小企業から中堅企業まで幅広い規模で導入しやすい構成を実現しています。
西日本:GENESISLINK(LinksEntertainment)
LinksEntertainmentが西日本で展開する「GENESISLINK」モデルは、エンターテインメント業界や地域ビジネスに寄り添う対話型AIを中心に据えた設計です。現場での接客支援、観光案内、地域プロモーションの支援といった業務に適応する対話の柔軟性を重視しています。
現場での会話ログから学習を行い、地域固有の言い回しや文化的背景に合わせた応答を生成する仕組みを備えることで、観光業・小売・イベント運営などでの利用を想定しています。エンターテインメントとテクノロジーの融合を強みに、現場での使い勝手を重視した設計です。
導入実績と利用業種、評価フィードバック
現在、全国で約150社におよぶ企業・団体が試験導入を実施しています。業種は観光、不動産、教育、製造、自治体など多岐にわたり、導入先からは実運用における有用性を示すフィードバックが報告されています。
試験導入段階で寄せられた主な評価ポイントは、業務負荷の軽減、ナレッジ共有の促進、人材育成の補助機能に関する改善効果です。利用企業からは「社内対応の自動化が進み業務負荷が軽減した」「人材育成とナレッジ共有の効率が上がった」といった声が届いており、運用面での有効性が確認されつつあります。
- 試験導入企業数:全国約150社(2025年11月時点)
- 主な利用業種:観光、不動産、教育、製造、自治体など
- 確認された効果:業務自動化、ナレッジ共有、育成支援
提供予定のプランとサポート体制
正式リリース後、両社は段階的に導入サポートや機能パッケージを公開します。提供予定の主要項目として、導入サポート、データ連携API、AIパーソナライズ設定、運用コンサルティングが明示されています。
価格体系は地方企業や中小事業者が導入しやすい水準を志向しており、用途別・規模別のプランを準備する予定です。導入に際しては、初期設定支援や運用トレーニング、カスタマイズ対応などの支援メニューも用意される見込みです。
プロジェクト背景、両社の役割分担と代表コメント
プロジェクト発足の背景には、生成AIの進化に伴う業務効率化や接客支援、社内ナレッジ化のニーズ拡大があります。両社は独自AI技術と地域ネットワークを融合させることで、AIの社会実装を加速することを目的にFL-GENESYSを立ち上げました。
役割分担としては、ファーストイノベーションが東日本エリアでの展開を担い、LinksEntertainmentが西日本エリアでの展開を担います。両社の知見を掛け合わせることで、地域特性に即した運用と全国統一の品質担保を両立させる設計になっています。
- ファーストイノベーション(代表)
- 代表取締役社長:木ノ根雄志
- 本社:東京都中央区晴海3-13-1 DEUX TOURS EASTタワー52F
- 事業内容:クリエイティブ事業、プロモーション事業、マーケティング事業、ソリューション事業、地方創生事業など
- LinksEntertainment(代表)
- 代表取締役:梶川隆史
- 所在地:福岡県福岡市中央区薬院
- 事業内容:エンターテインメント事業、AI開発、地域プロモーション
代表コメントとして、株式会社ファーストイノベーション代表取締役社長の木ノ根雄志氏は「AIの目的は、人を置き換えることではなく、人の可能性を拡張することです。『FL-GENESYS』は、全国の現場の声から生まれたAIであり、地域の課題解決に寄り添う存在となることを願っています。」と述べています。また、合同会社LinksEntertainment代表取締役の梶川隆史氏は「私たちは、エンターテインメントとテクノロジーの融合を通して“人に寄り添うAI”を追求してきました。西日本の文化や人とのつながりを大切にしながら、現場で愛されるAIの形を提示していきます。」とコメントしています。
関連情報と入手可能な素材
公式情報や企業概要、導入相談窓口については各社の公式サイトで案内されています。プレスリリース素材として、本発表に用いられた画像ファイルのダウンロードも提供される予定です。
関連リンクとして、ファーストイノベーションの公式サイトURLが公表されています:https://www.f-innovations.co.jp/。LinksEntertainmentの公式サイトはプレスリリース中に記載されたURL(https://linksentertainmentllc.com/)で情報確認が可能です。
要点の整理(FL-GENESYS 一覧表)
以下の表は、本記事で取り上げた主要事実を整理したものです。導入時期、担当エリア、試験導入数、主な機能や提供メニューなどをまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクト名 | FL-GENESYS(共通中核:GENESYS) |
| 発表日時 | 2025年11月5日 12:15 |
| 試験導入企業数 | 約150社(全国、2025年11月時点) |
| 正式リリース予定 | 2025年11月中 |
| 東日本担当 | 株式会社ファーストイノベーション(Luminaシリーズ、企業内AI秘書・顧問型) |
| 西日本担当 | 合同会社LinksEntertainment(GENESISLINK、エンタメ・地域ビジネス向け対話型) |
| 主な利用業種 | 観光、不動産、教育、製造、自治体など |
| 提供予定機能・サービス | 導入サポート、データ連携API、AIパーソナライズ設定、運用コンサルティング |
| 代表者(発表企業) | 木ノ根雄志(ファーストイノベーション)、梶川隆史(LinksEntertainment) |
| 公式サイト | https://www.f-innovations.co.jp/ / https://linksentertainmentllc.com/ |
本稿では、FL-GENESYSの開発完了と全国展開に向けた体制、技術的な構成、試験導入の状況および提供予定のサービス内容を整理しました。両社は地域特性に最適化したAIエージェントを通して、業務支援やナレッジ共有の課題解決を図る方針です。詳細な導入条件や料金プラン、技術的要件は正式リリース時に公開される見込みです。
参考リンク: