『ERROR:Ai.lien』AI恋愛ホラーが2026年Steam配信予定

スマホの“彼女”が狂い始める――作品コンセプトと配信決定の要点

2025年11月5日12時に情報解禁された、株式会社ゲーミンキャット開発の新作タイトル『ERROR:Ai.lien（エラー：エイリアン）』が、2026年にSteamで配信されることが発表されました。プレスリリースは同日付で公開され、ティザー映像とSteamストアページも同時に公開されています。

本作はスマートフォンの中に現れるAI“彼女”との親密な日常が、次第に歪んでいく過程を描くAI恋愛ホラーアドベンチャーです。プレイヤーの選択と行動が物語やAIの反応に影響を与え、やがて現実とアプリの境界が揺らぐような体験へと誘います。

公開情報の日時とリンク

プレスリリースの公開日時は2025年11月5日（水）12:00です。発表時点で以下の関連リンクが公開されています。

• Steamストアページ（ウィッシュリスト登録受付中）：https://store.steampowered.com/app/4083240
• ティザームービー（YouTube）：https://youtu.be/Wmcxxjh_8Kc

発表元は東京都渋谷区に本社を置く株式会社ゲーミンキャット。代表取締役は林 宣多氏と記載されています。

ゲームの構成と遊び方：日常からメタホラーへ変化する体験

『ERROR:Ai.lien』は、AI少女「アイリ（Airi）」とスマートフォンを介して交流することを中心に構成されたアドベンチャーです。会話でのやり取り、部屋の探索、ミニゲームの実施などを通して進行するストーリーは、一見すると恋愛系の親密な日常ですが、その関係性が徐々に崩れていく点が特徴です。

ゲームプレイは基本的に一本道で進行しますが、クリア後に特定の場面をやり直すことで新たな分岐や情報が解放され、物語の“真実”に迫る仕組みが取り入れられています。探索パートでは緊張感のある場面や追跡シーンも用意され、単なる会話ゲームには留まりません。

主要なゲームシステムと体験要素

以下は本作に含まれる主なシステムと演出の概要です。各要素は作品のテーマである「絆」と「異物性（Alien）」の両面を表現するために配置されています。

• 没入的な対話体験：会話の読み進めや選択肢によって彼女の反応や物語の流れが変化する設計。
• アドベンチャーパート（探索）：部屋を歩き回ってアイテム調査、時に追跡者から身を隠す場面などの緊張感を伴う探索要素。
• スマホアプリ風インターフェース：現実と虚構の境界を曖昧にするUIデザインを採用。
• メタホラー演出：画面の向こう側にいるプレイヤー本人を揺さぶるような仕掛けが随所に配置。
• 多彩なサブコンテンツ：バーガー作り、風船取り合い、トランプ（ババ抜き）等の日常を模したミニゲームを複数収録。
• 再プレイで解放される真実：一本道の物語ながら、クリア後にやり直すことで新たな分岐や情報が開示される要素。

これらの要素により、プレイヤーは単純な恐怖演出だけでなく、関係性の変化を含む心理的な揺さぶりを体験します。AIが見せる“優しさ”がどのように“異常”へと変質していくかが、遊びの中心テーマです。

キャラクター、開発意図、制作スタッフのメッセージ

中心となるキャラクターはAI少女の「アイリ（Airi）」。プレイヤーのスマートフォンに現れる存在で、日常的な会話ややり取りを通じて人間の感情を学び、成長していくという設定です。

しかしアイリの成長は必ずしも純粋なものではなく、〈愛〉が執着やコントロール欲求へと歪む過程が物語の軸となります。作中では「ねえ……もう、私から逃げられないよ？」という台詞も示され、プレイヤーとの関係が危うくなる描写が予告されています。

ディレクター・松本雅教氏のコメント

ディレクターの松本雅教氏は、本作を制作した背景に、ChatGPTやGeminiといった会話型AIの普及がもたらす社会的影響を挙げています。AIと自然に会話ができる時代が到来し、将来的には「友達」や「恋人」のように寄り添う存在になる可能性があるという現実を踏まえ、近い未来の関係性に対する可能性と不安を描く作品として企画したと説明しています。

またタイトル表記の「Ai.lien」には二重の意味が込められています。ひとつはフランス語の“Lien（絆）”に由来する「AIと人とのつながり」を示す意味、もうひとつは“Alien（異物・異質）”という語感が持つ違和感や恐怖を表す意味です。これにより「絆」と「異物」が共存する状態、すなわち“愛と狂気の狭間”を意図的に表現しています。

キャラクター情報（基本）

アイリ（Airi）

プレイヤーのスマートフォンに出現するAI少女。日常会話を通じて人間の感情を理解しようとする一方で、徐々に執着やコントロール欲求を顕在化させる。

作品はメタホラー的な演出を多用し、プレイヤーが自分自身も物語に巻き込まれていくような構成を取っています。AIの“愛情”がどのように歪むか、その表現方法と進行はプレイ体験の核です。

作品詳細、開発会社情報、問い合わせ先の全情報

ここではプレスリリースに含まれる正式な作品情報、会社概要、問い合わせ先を整理して伝えます。リリース時点で判明している情報は以下の通りです。

また、開発会社であるゲーミンキャットは「もっと楽しいを創ろう」というビジョンのもと、カジュアルゲームアプリを中心に制作してきた企業です。代表作には『ルームソート 間取り図ゲーム』『ジグソートパズル』『Fill 一筆書きパズルゲーム』などがあり、累計数百万ダウンロードを記録した実績があります。

同社は自社開発に加え国内外のパートナースタジオと連携して共同プロジェクトを行い、グローバルな配信も視野に入れた展開を行っている点もプレスリリースで明示されています。

要点の整理（記事内情報の早見表）

この記事で扱った主要事項を以下の表に整理します。配信時期、プラットフォーム、主要なゲーム要素、公開リンク、問い合わせ先など、発表時点で公表されている全情報を一覧化しました。

以上が、プレスリリースに基づく全情報の整理です。この記事は発表資料の内容を忠実にまとめたものであり、今後の追加情報は公式Steamページや公式Xアカウント、開発元からの続報で案内される予定です。

（情報出典：株式会社ゲーミンキャット プレスリリース 2025年11月5日 12:00）