第32回キネコ国際映画祭が二子玉川で開幕 ライブシネマ披露
ベストカレンダー編集部
2025年11月1日 06:03
キネコ国際映画祭開幕
開催期間:10月31日〜11月4日
二子玉川で開幕した第32回キネコ国際映画祭のオープニングセレモニーの全容
一般社団法人キネコ・フィルムが主催する子どもたちの国際映画祭、第32回キネコ国際映画祭のオープニングセレモニーが、2025年10月31日(金)に二子玉川ライズ スタジオ & ホールで行われました。プレスリリースは同日23時28分に発信され、当日は悪天候にもかかわらず多数の来場者が集まりました。
オープニングには、ジェネラル・ディレクターの戸田恵子さん(2008年より参加/17回目)、エグゼクティブ・ディレクターの中山秀征さん(2011年より参加/13回目)、チーフ・プログラミング・ディレクターの横山だいすけさん(2018年より参加/6回目)、スペシャル・サポーターとして木村佳乃さんが初参加し、レッドカーペットに登場しました。
- 開催日:2025年10月31日(金)〜11月4日(火)
- オープニング会場:二子玉川ライズ スタジオ & ホール(世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット2F)
- プレスリリース発行:2025年10月31日 23時28分(一般社団法人キネコ・フィルム発出)
登壇者の言葉と当日の雰囲気
登壇した各ディレクターとサポーターはステージでそれぞれ挨拶を行いました。戸田恵子さんは今年が映画祭参加18年目にあたるとして来場者や日頃の支援に対する感謝の意を表明しました。
中山秀征さんは、キネコ国際映画祭が回を重ねるたびにスケールアップしている点に触れ、悪天候の中でも集まった来場者に感謝を述べました。横山だいすけさんは、プログラム選定の責任者としての手応えを伝え、木村佳乃さんは個人的な参加希望が叶った喜びと、作品に込められた思いを受け止めた感想を語りました。
- 戸田恵子(ジェネラル・ディレクター)
- 「今年もこうして無事にこの日を迎えられましたのは、今日ここにお越しいただいた皆さま、そして日頃から応援してくださる方々のおかげです。心より感謝申し上げます。」
- 中山秀征(エグゼクティブ・ディレクター)
- 「キネコ国際映画祭には戸田さんの次に長く携わらせていただいております。回を重ねるごとにグレードアップしていて、改めてスケールの大きさを感じます。これだけ悪天候の中でも皆さんにお集まりいただいたということは本当に感謝でございます。」
- 横山だいすけ(チーフ・プログラミング・ディレクター)
- 「今年は国内国外の映画が700本集まって、その中から67本上映します。楽しい作品や、ちょっとドキドキする作品などたくさんありますので、皆さんもぜひ足を運んでください。」
- 木村佳乃(スペシャル・サポーター、初参加)
- 「待望の日なんです。ずっと参加させていただきたくて、今日は皆さんの熱い思いを伺って胸がいっぱいです。」
レッドカーペットと開会宣言
レッドカーペットでは会場全体から大きな拍手が送られ、木村さんの掛け声「キネコ!(観客から『始まるよ!』)」で映画祭の開会が正式に宣言されました。会場には展示車両としてポルシェも置かれ、華やかな雰囲気が演出されました。
オープニングの終了後も、来場者の関心は上映作品やライブシネマといったプログラムに向けられていました。関係者の挨拶や来場者の反応から、映画祭の現場が一体となって進行している様子が伝わってきました。
「ライブシネマ」と上映作品の構成
オープニングセレモニーでは、映画に合わせて生吹き替えを行う企画「ライブシネマ」が実施され、ディレクター陣が実際にステージで挑戦しました。ライブシネマは世界中の様々な言語で制作された映画を日本語で臨場感を持って伝えるキネコ国際映画祭の特徴的なプログラムです。
当日上映されたのは以下の3作品です。いずれも海外作品や国内作品を含む選定で、親子で楽しめる演出が施されました。
- アニエホン『ねえねえ あのね』(日本作品)
- 『はだ色ってどんな色?』(コロンビア作品)
- 『眠りの精オーレ・ルゲイェ』(ポーランド作品)
横山だいすけさんは作品選定について「半年くらいかけて作品を選びました」と明かし、ライブシネマが「5歳の娘に対する読み聞かせに近い」といった演出意図を説明しました。字幕を追うことが難しい子どもにも言葉で伝わる上映が行われ、上映後には会場から大きな拍手が巻き起こりました。
木村佳乃さんは『ねえねえ あのね』の中に登場する「大好き」という言葉に共感を示し、自身が娘に向けて使う場面を交えて感想を述べました。
キネコ名誉賞の授与と囲み取材での質疑応答
第32回キネコ国際映画祭の「キネコ名誉賞」は、ドイツの子ども国際映画祭「シュリンゲル」設立者であるミヒャエル・ハーバウアーさんに贈られました。授賞式では戸田さんから花束がサプライズで贈られ、国際審査員からの寄せ書きも手渡されました。
ミヒャエル・ハーバウアーさんは受賞に際して「サプライズには大変驚かされました。文化と人の架け橋になりたい思いで映画祭を始めたので、このような形で叶ったのではないかなと思っています。本当にありがとうございました。」とコメントしています。
- 囲み取材の主な質問と回答
- Q. 今日の感想と映画祭の見どころ
木村さんは、子どもに見せる作品選びに悩む親の立場から、キネコの作品は安心して子どもに見せられると述べ、家族で鑑賞できる作品が多い点を挙げました。ライブシネマの鑑賞体験には感動したと語っています。
戸田さんは吹替の瞬間に幸せを感じるとし、演じる際の秘訣については「なりきること」だと述べました。横山さんは選定に半年かけたことや、ライブシネマが幼い子どもに言葉で伝える手段として重要だと説明しました。中山さんは回を重ねるごとに映画祭がパワーアップしている点を強調し、生のアフレコに対する緊張感と特別な思いを語っています。
開催概要と主催・共催・協力の詳細
第32回キネコ国際映画祭は東京・二子玉川の街の各所を会場に、2025年10月31日(金)から11月4日(火)まで開催されます。上映会場とイベント会場は複数にわたり、地域と連携した展開が行われます。
以下に上映会場、イベント/ワークショップ会場、主催・共催・助成・協力・後援・寄付協力の情報を整理します。会場情報は住所まで記載しています。
上映会場
- 二子玉川ライズ スタジオ & ホール(世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット2F)
- 109シネマズ二子玉川 シアター1(世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット3/4F)
- 玉川髙島屋S.C.南館6Fホワイトモール(世田谷区玉川3-17-1)
- 世田谷区民会館 せたがやイーグレットホール(世田谷区世田谷4-21-27)
- シュクレペールカフェ(世田谷区玉川3-34-2 リオヴェルデ 1F)
- ふたこビール醸造所(世田谷区玉川3丁目13-7 柳小路南角2F)
イベント/ワークショップ会場
- 二子玉川ライズ 中央広場(東京都世田谷区玉川2-21-1)
- 二子玉川ライズ ガレリア(東京都世田谷区玉川2-21-1)
主催・共催・助成・協力・後援・寄付協力
- 主催:一般社団法人キネコ・フィルム(32.キネコ国際映画祭事務局)
- 共催:世田谷区
- 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画祭支援事業)、アーツカウンシル東京[地域芸術文化活動応援助成](※I LOVE THEATER、サイレントシアター、世田谷イーグレットホール上映のみ)
- 協力:ポーランド広報文化センター、二子玉川商店街振興組合、St. Mary’s International School
- 後援:こども家庭庁、東京都、国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所、世田谷区教育委員会、大田区教育委員会、川崎市教育委員会、渋谷区教育委員会、横浜市教育委員会、狛江市教育委員会、目黒区教育委員会、一般財団法人児童健全育成推進財団、一般社団法人 日本映画製作者連盟、全興連(全国興行生活衛生同業組合連合会)、一般社団法人 日本国際教育協会、駐日ポーランド共和国大使館、ドイツ連邦共和国大使、駐日ノルウェー王国大使館
- 寄付協力:株式会社ティー・ワイ・リミテッド
関連リンク
公式情報や最新のプログラム詳細は、キネコ国際映画祭の公式サイトで確認できます。
公式サイト:https://www.kineko.jp
この記事の要点まとめ
以下の表に、本記事で取り上げた主要な事実を整理しました。開幕日、会場、登壇者の役割、上映本数と応募本数、授賞情報、主催・共催などの要点を一覧化しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 映画祭名 | 第32回 キネコ国際映画祭 |
| 開催期間 | 2025年10月31日(金)〜11月4日(火) |
| オープニング実施日/会場 | 2025年10月31日(金) 二子玉川ライズ スタジオ & ホール |
| プレスリリース発行 | 2025年10月31日 23時28分(一般社団法人キネコ・フィルム) |
| 主な登壇者 | 戸田恵子(ジェネラル・ディレクター/2008年より参加・17回目)、中山秀征(エグゼクティブ・ディレクター/2011年より参加・13回目)、横山だいすけ(チーフ・プログラミング・ディレクター/2018年より参加・6回目)、木村佳乃(スペシャル・サポーター/初参加) |
| 応募本数/上映本数 | 応募:700本、上映:67本 |
| オープニングでのライブシネマ上映作品 | 『ねえねえ あのね』(日本)、『はだ色ってどんな色?』(コロンビア)、『眠りの精オーレ・ルゲイェ』(ポーランド) |
| キネコ名誉賞受賞者 | ミヒャエル・ハーバウアー(ドイツ、シュリンゲル設立者) |
| 主催/共催 | 主催:一般社団法人キネコ・フィルム、共催:世田谷区 |
| 助成・協力など | 文化庁、アーツカウンシル東京等の助成、ポーランド広報文化センター等の協力、複数の教育委員会や在外公館の後援、寄付協力:株式会社ティー・ワイ・リミテッド |
| 公式サイト | https://www.kineko.jp |
以上が第32回キネコ国際映画祭オープニングセレモニーの概要と主要な発表内容の整理です。記事では登壇者の挨拶、ライブシネマの実演、名誉賞の授与といった当日の出来事と、開催概要・協力体制を漏れなく提示しました。
参考リンク: