12月1日開始 一の湯×ロマンスカー露天風呂コラボ
ベストカレンダー編集部
2025年10月31日 15:50
陽だまり一の湯ロマンスカー
開催期間:12月1日〜1月31日
昭和の箱根旅情を、現代の滞在体験へ再編集するコラボレーションの狙いと背景
1630年(寛永7年)創業で2025年に創業395周年を迎える箱根の老舗旅館「一の湯」と、小田急電鉄の看板特急「ロマンスカー」とのタイアップによるコラボプランが発表された。名称は「陽だまり一の湯 ロマンスカールーム」。提供期間は2025年12月1日(月)から2026年1月31日(土)までの期間限定となるが、年末年始期間は除外される点に注意が必要である。
本企画は、戦後から続く「ロマンスカーで行く箱根」という旅情の物語を、家族層・Z世代・鉄道ファンに向けて再編集し直すことを目的としている。昭和レトロや“#エモい昭和”といったカルチャーの再燃を背景に、温故知新の観点から昭和的な旅情を令和の感性で再提示する取り組みだ。
時代背景と企画の位置づけ
近年、観光分野では「手触りのある時間」や人の温もりを求める動きが見られる。デジタル疲れや効率主義への反動として、昭和レトロを楽しむ若年層が増加しており、本企画はその潮流に応じた体験を提供する意図を持つ。
高額化が進むキャラクタータイアップやラグジュアリープランが多い中で、一の湯は露天風呂付き客室という“体験の質”を保ちつつも一泊2万円台という価格帯で提供する点を強調している。これは「映えのコスパ」という逆説的な訴求を志向するもので、家族連れやZ世代、鉄道ファンなど幅広い層をターゲットにしている。
客室演出とノベルティ──露天風呂付き客室で体験する“鉄道と宿”の交差
今回のコラボルームは露天風呂付きの客室を舞台にした演出が特徴で、現役ロマンスカー4編成(MSE/EXE/EXEα/GSE)をモチーフにしたタペストリーや、架空の駅名標装飾などを配している。事実(現役編成をモチーフにしたタペストリー)とフィクション(「陽だまり一の湯」という架空駅を模した第2種駅名標)の共存により、鉄道ファンの収集欲と滞在中の没入感を同時に満たすつくりだ。
客室内の演出は、ロマンスカーの現役4編成を一望できるタペストリー1枚と、“あり得ない箱根風景”を描いた別のタペストリーの2枚構成を基本としている。また、JRや私鉄で用いられる第2種駅名標を模した装飾を設置し、客室を“陽だまり一の湯駅”という架空の駅に見立てる非日常体験を提供する。
配布される限定ノベルティの詳細
宿泊者には本コラボ限定のノベルティを1人につき4種セットで1セット配布する。配布は宿泊者全員が対象で、先着制ではないがデザインは変更となる可能性があると明記されている。
- 配布物(イメージ):タオル、マグカップ、ステッカー、ボールペン
- 配布対象:宿泊者全員(先着ではない)
- デザイン変更:あり(変更の可能性がある旨を表記)
これらのノベルティは宿泊特典としての希少価値を高める一方、SNS投稿に適した“映える”アイテムとして構成されており、Z世代をはじめとする体験共有を重視する層を意識した設計となっている。
販売概要・料金・利用条件と宿の特色
販売は1日2室限定で、予約受付開始は2025年11月1日(土)を予定している。宿泊は一泊二食付きで、料金は28,930円~/人(2名1室の場合)となる。年末年始は販売対象外であるため、宿泊を検討する際は販売開始日と除外期間に留意する必要がある。
販売チャネルは一の湯公式サイトと小田急トラベルの2チャネルに限定される。小田急トラベル経由ではロマンスカー付プランやパッケージ旅行の取り扱いがあるため、移動手段を含めた旅行の手配を希望する場合はこちらも選択肢となる。
販売条件のポイント
- 予約受付期間
- 2025年11月1日(土)を予定
- 宿泊期間
- 2025年12月1日(月)~2026年1月31日(土)※年末年始は除外
- 販売価格
- 一泊二食付き 28,930円~/人(2名1室の場合)
- 販売室数
- 1日2室限定(希望日に空室が無い場合あり)
- 販売チャネル
- 一の湯公式サイト、小田急トラベル
露天風呂付き客室と鉄道コラボという組み合わせは同社の自社調査でも稀であり、他に類を見ない体験設計である点が繰り返し強調されている。また、価格設定は“届く価格”として示され、従来の高額コラボ宿泊とは異なる層への開放を図る戦略である。
宿の食事・施設概要と企業情報
「陽だまり一の湯」は箱根湯本駅に近い高台に位置し、塔の峰を望む閑静な環境が特徴である。施設では夕朝食付きプランで、創作和食を中心とした料理を提供する。プレスリリースでは金目鯛の煮付けや米沢牛のすき焼きなど季節メニューや一の湯の伝統的な料理を例示しており、同文中には「ぜひご賞味ください。」との案内も含まれている。
客室については2024年3月と7月にリニューアルを実施し、より快適な滞在環境を整備している旨が示されている。露天風呂付き客室のプライベートな空間で温泉と鉄道の世界観を同時に楽しめる設計が本プランの大きな特徴だ。
一の湯の運営体制と沿革、受賞歴
株式会社一の湯は寛永7年(1630年)創業の老舗旅館チェーンで、箱根に9施設(箱根湯本、塔ノ沢、仙石原ほか)および長野県に1施設を運営している。企業理念は「一つ先をゆく価値」「革新と進化」により宿泊の常識を変えることを掲げている。
主な受賞・認定歴は以下の通りである。
- 2008年:第4回「ハイサービス300選」(サービス産業生産性協議会)
- 2015年:第6回「かながわ観光大賞」(神奈川県)
- 2017年:「平成29年度神奈川県がんばる企業エース」認定(神奈川県)
- 2018年:第4回「ジャパン・ツーリズム・アワード」入賞(日本観光振興協会)
- 2025年:「神奈川がんばる企業エース2025」認定(神奈川県)
会社の基本情報としては以下が公表されている:代表者は小川尊也、資本金1,100万円、本社所在地は〒250-0315 神奈川県足柄下郡箱根町塔ノ沢90、電話番号0460-85-6655。公式サイトやSNSアカウント(Instagram: ichinoyu_group、Twitter: @ICHINOYU_HAKONE、公式LINE)およびオンラインショップのURLも公開されている。
要点の整理
ここまで述べてきた本コラボプランの主要事項を表で整理する。予約開始日、宿泊期間、料金、限定性、客室特徴、ノベルティ、販売チャネル、企業情報などを一目で確認できるようまとめてある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企画名 | 陽だまり一の湯 ロマンスカールーム(期間限定コラボルーム) |
| 提供期間 | 2025年12月1日(月)~2026年1月31日(土)※年末年始除く |
| 予約受付開始 | 2025年11月1日(土)を予定 |
| 料金 | 一泊二食付き 28,930円~/人(2名1室の場合) |
| 販売室数 | 1日2室限定 |
| 販売チャネル | 一の湯公式サイト、小田急トラベル(ロマンスカー付プランあり) |
| 客室特徴 | 露天風呂付き客室をロマンスカー現役4編成デザインのタペストリー等で装飾。第2種駅名標を模した架空駅「陽だまり一の湯」を演出。 |
| 配布ノベルティ | 宿泊者全員に1人1セット(タオル/マグカップ/ステッカー/ボールペン)。先着制ではないがデザイン変更の可能性あり。 |
| 対象顧客 | 家族連れ、Z世代、鉄道ファンなど幅広い層 |
| 事業者情報 | 株式会社一の湯(代表:小川 尊也)所在地:〒250-0315 神奈川県足柄下郡箱根町塔ノ沢90、TEL:0460-85-6655、URL:https://www.ichinoyu.co.jp/ |
この記事では、創業395年を迎えた一の湯とロマンスカーのコラボが持つコンセプト、客室演出や宿泊特典、販売条件、宿および運営会社の基本情報を網羅した。予約開始日や販売室数、料金などの数値情報は企画の利用可否を判断するうえで重要な要素となるため、検討する際は表内の各項目を確認のうえ、公式チャネルで最新の空室・販売状況を確認することが望ましい。