11月2日開始 マイクロプラスチックWeek2025が茅ヶ崎で始動
ベストカレンダー編集部
2025年10月28日 19:12
マイクロプラスチックWeek
開催期間:11月2日〜11月9日
茅ヶ崎発、楽しみながら続く環境循環—“マイクロプラスチック Week 2025”の狙い
神奈川県茅ヶ崎市を拠点に活動するmeguru low waste shop(代表:高沢江里子)は、地球規模で深刻化するマイクロプラスチック問題を、地域の観光・経済・環境保全をつなげる形で可視化し、具体的な行動に結びつける新しい取り組みを発表しました。発表日時は2025年10月28日 18:00です。
本プロジェクトは、問題を重苦しく扱うのではなく「楽しんで、できることから始める」をテーマに据え、茅ヶ崎の海岸で実際に漂着するマイクロプラスチックを起点に、地元の店舗・観光施設・アップサイクル事業者が連携して地域循環を生む仕組みを作る点が特徴です。meguruは、「真面目すぎない地域貢献」を信条とし、日常の中で主体的に参加できる企画を重ねてきた実績があります。
なぜ茅ヶ崎なのか
茅ヶ崎は自然と文化が調和する一方で、海岸へのマイクロプラスチック漂着量が県内でも多い地域です。この現状を踏まえ、単なる清掃活動に留まらず、観光客や市民が参加することで地元経済にも良い循環を起こすモデルを検証するために本プロジェクトが企画されました。
プロジェクトは道の駅「湘南ちがさき」を運営する株式会社ファーマーズ・フォレスト茅ヶ崎支店が取り組む観光庁の「地域観光魅力創造事業」の一環として開催されます。地域資源である自然を守りながら観光誘致や店舗集客にもつなげる目的があります。
参加して循環をつくる—マイクロプラスチック Week 2025の具体的な仕組み
「マイクロプラスチック Week 2025」は期間中の好きなタイミングで参加できるビーチクリーン週間として、2025年11月2日(日)〜11月9日(日)に開催されます。主催は株式会社ファーマーズ・フォレスト茅ヶ崎支店、主管はmeguru low waste shop、後援に茅ヶ崎市・茅ヶ崎市観光協会が名を連ねます。
参加者は海岸清掃で拾ったマイクロプラスチックを市内協賛店舗に設置された回収BOXへ持参します。各店舗は協賛特典を用意するため、参加者は回収を通じて店舗サービスの恩恵を受けられ、店舗側は集客機会を得られる仕組みです。
回収から販売、寄付までの流れ
- 参加者が海岸でマイクロプラスチックを回収する。
- 市内協賛店舗の回収BOXへ持参し、店舗特典を受ける。
- 回収物はアップサイクルブランド「カエルデザイン」に渡され、障がいのある方々とともにイヤリングなどのアクセサリーに生まれ変わる。
- 製品は茅ヶ崎に戻って販売され、売上の一部は海や川の環境保全活動を行う非営利NGOに寄付される。
この流れにより、環境保全活動が地域経済と社会包摂(障がい者の就労支援など)につながる点が重視されています。単なる回収で終わらせず、地域内で価値を循環させる設計です。
道の駅との連携と周遊手形「縁(えにし)」
今年完成した「道の駅 湘南ちがさき」との連携により、回収BOX設置店は道の駅アプリである周遊手形「縁(えにし)」へ1年間無料掲載が可能になります。これにより、参加店舗の認知向上・集客獲得のための新たな接点を創出します。周遊手形「縁(えにし)」の詳細は、https://m-shonanchigasaki.com/facility/ を参照してください。
上記の連携は、観光と環境保全を結びつける実務的な施策として位置付けられます。地域内の参加者が回収 → 購入 → 寄付という行動を循環させることで、金融的なインセンティブと社会的価値を同時に生み出す仕組みです。
映画上映で広げる共感—『プラプラしようぜ!』と『マイクロプラスチック・ストーリー』
meguruはイベントに加えて、マイクロプラスチックをテーマにしたドキュメンタリー映画の上映も行います。上映は2025年11月29日(土)に茅ヶ崎市民文化会館で実施予定で、制作は57inc.、主催はmeguru low waste shop、後援に株式会社ファーマーズ・フォレスト茅ヶ崎支店が入ります。
上映作は、世界各国で高い評価を受けた環境ドキュメンタリー『マイクロプラスチック・ストーリー 〜ぼくらが作る2050年〜』(多数の映画祭受賞作)と、茅ヶ崎を舞台に新たに制作されたショートドキュメンタリー映画『プラプラしようぜ!』の同時上映です。
『プラプラしようぜ!』の特徴と全国上映スケジュール
『プラプラしようぜ!』は、義務感から行うのではなく、楽しいことの延長で環境に良い結果が生まれる取り組みや人々のポジティブな循環を描く作品です。映像トーンは従来の環境ドキュメンタリーとは異なり、コメディタッチと温かみを融合させています。
作品にはヘビーメタルドラマーCHARGEEEEEE…(Omega Dripp 等)が友情出演し、茅ヶ崎らしさを表現する楽曲としてオリンポス16闘神の「HAMAORI」が挿入歌に使用されるなど、音楽・カルチャー要素が重要な要素です。予告編は https://www.youtube.com/watch?v=qCxC1WFV7nc で確認できます。
- 全国上映日程(予定)
- 11月15日、16日 岐阜県各務原市
- 11月16日 神奈川県小田原市
- 11月29日 神奈川県茅ヶ崎市(茅ヶ崎市民文化会館)
- 11月29日 北海道札幌市
- 11月29日、30日 沖縄県国頭郡伊江村(伊江島)
- 11月30日 北海道石狩市
- 11月30日 山梨県北杜市(八ヶ岳)
- 12月6日 岡山県倉敷市
- 12月6日 新潟県胎内市
全国8箇所での上映が予定されており、茅ヶ崎上映は地域の取り組みを映像で伝える重要な機会となります。
meguruの役割とプロジェクトの社会的価値
meguru low waste shopは“マイクロプラスチックを生まない店”をコンセプトに、洗剤の量り売りとエシカルグッズの販売を行う小売チェーンで、神奈川県茅ヶ崎市を拠点に全国6店舗を展開しています。地域での主体的な行動を重視し、参加しやすい企画づくりを進めてきた点が本プロジェクトにも反映されています。
これまでの活動は評価され、2024年に講談社主催の『FRaU SDGs AWARD 2024–2025』で金賞を受賞しています。活動実績は外部メディアでも取り上げられています(https://gendai.media/articles/-/141775)。
事業性と社会包摂
- 量り売りという消費の選択肢提供により廃棄物削減に寄与。
- 回収物を障がいのある方々と共にアップサイクルすることで就労支援や社会包摂を促進。
- 売上の一部を環境NGOに寄付し、保全活動へ還元する仕組みを構築。
これらを合わせることで、環境問題への市民参加が地域経済や社会的支援と結びつきやすくなっている点が、meguruのビジョンとして重要です。
重要事項の整理と問い合わせ先
最後に、本記事で取り上げた主要情報を表で整理します。期間、主催・主管、回収から販売・寄付までの流れ、映画上映日程、連携先、連絡先などを一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日時 | 2025年10月28日 18:00 |
| イベント名 | マイクロプラスチック Week 2025 |
| 開催期間 | 2025年11月2日(日)〜11月9日(日) |
| 主催・主管・後援 | 主催:株式会社ファーマーズ・フォレスト茅ヶ崎支店 / 主管:meguru low waste shop / 後援:茅ヶ崎市・茅ヶ崎市観光協会 |
| 回収〜循環の流れ | ビーチクリーン → 回収BOX設置店へ持参(店舗特典あり)→ カエルデザインでアップサイクル(障がい者と共働)→ 茅ヶ崎で販売 → 売上の一部を海・川の環境保全NGOへ寄付 |
| 道の駅連携 | 道の駅 湘南ちがさきと連携。回収BOX設置店は周遊手形「縁(えにし)」に1年間無料掲載。詳細:https://m-shonanchigasaki.com/facility/ |
| 映画上映 | 『プラプラしようぜ!』+『マイクロプラスチック・ストーリー 〜ぼくらが作る2050年〜』同時上映。茅ヶ崎上映:11月29日(土)茅ヶ崎市民文化会館。全国上映は11月15日〜12月6日の複数日程(全国8箇所) |
| meguru概要 | “マイクロプラスチックを生まない店”をコンセプトに量り売り・エシカルグッズ販売。全国6店舗。代表:高沢江里子。FRaU SDGs AWARD 2024–2025 金賞受賞。 |
| 連絡先・公式 | Mail:meguru.low.waste.shop@gmail.com / Instagram:https://www.instagram.com/meguru_low_waste_shop/ |
| 予告編 | 映画『プラプラしようぜ!』予告編 |
本取り組みは、地域の自然環境と観光・商業活動をつなげる新たなモデルケースとして設計されています。参加者が回収に携わり、回収物が地域内でアクセサリー等へと価値転換される流れは、環境保全と地域循環を同時に実現する仕組みとして注目されます。お問い合わせは上記のメールまたは公式Instagramをご利用ください。
参考リンク: