11月中旬開始『戦慄迷宮:迷』全国ツアー、ひらかたと金沢で体験
ベストカレンダー編集部
2025年10月28日 09:51
戦慄迷宮:迷全国ツアー
開催日:11月15日
東京での成功を受けて、全国ツアーへ展開 — 開催地は大阪・枚方と石川・金沢から順次
株式会社ABALは、富士急ハイランドを原案とするXR技術を用いた新作VRホラーアトラクション『戦慄迷宮:迷』の全国ツアーを実施すると発表しました。本ツアーは2025年11月中旬以降に、大阪府枚方市のひらかたパークと石川県金沢市の香林坊を皮切りに順次開催される予定です。
今回の全国展開は、ABALが富士急行および戦略的提携先である株式会社電通と協力して行うものです。東京タワーでの期間限定開催が成功裡に終了したことを受け、地方開催を望む声に応える形で企画が進められています。
東京タワーでの開催実績
『戦慄迷宮:迷』は2025年7月19日(土)から8月31日(日)まで、東京タワーのフットタウン地下1階にて44日間の期間限定で開催されました。期間中の来場者数は2万人以上を記録し、VR内での写真撮影数は約150万枚に上りました。
この実績を背景に、東京以外の地域でも同アトラクションを体験したいという要望が多く寄せられたことが、全国ツアー開催の直接の契機となっています。関係各社は今後さらに開催地を拡大する意向を示しています。
- 東京開催:2025年7月19日〜8月31日(44日間)
- 来場者数:2万人以上
- VR内写真枚数:約150万枚
- 全国ツアー開始:2025年11月中旬以降(ひらかたパーク/香林坊より順次)
体験の骨子と物語性 — 「戦慄迷宮」の裏側を描く完全オリジナルストーリー
『戦慄迷宮:迷』は、富士急ハイランドのホラー施設「戦慄迷宮〜闇に蠢く病棟〜」のストーリーと世界観をベースにしつつ、そこに“裏側”と“もうひとつの物語”を付加した完全オリジナルのストーリーを展開します。舞台は8フロア、全長約1kmにおよぶバーチャル迷宮です。
バーチャル空間の演出を活かし、複雑に入り組んだ構造や終わりの見えない通路、不気味な病棟など現実では再現できない恐怖と謎を拡張。参加者は没入感のある仮想空間を自由に移動しながら、物語の断片を体験・発見していきます。
体験設計のポイント
本作はロケーションベースXRの形式を採用し、参加者が実際に歩き回ることで物語に介入するスタイルです。従来の固定シーン型VRとは異なり、空間の物理的制約を取り払い、より広大で入り組んだ構造が可能となっています。
こうした設計により、ホラーアトラクションとしての直接的な恐怖だけでなく、探索や発見、他参加者とのインタラクション(協力・共有)を通じて体験の多層化が図られています。
- 舞台構成
- 8フロア・全長約1kmのバーチャル迷宮
- 物語
- 「戦慄迷宮」の裏側ともうひとつの物語を描く完全オリジナルストーリー
- 参加人数
- 同時に最大50人がアバターとして参加し、恐怖をリアルタイムで共有
技術面の詳細 — ABALのScape®と特許技術が実現する空間拡張
本アトラクションはABALの独自プラットフォームScape®により開発されました。Scape®はロケーションベースXRのためのインフラ設計で、複数の体験アプリ、運営システム、ユーザー管理機能を連動させることで大規模な運営を少人数で可能にする点が特徴です。
ABALは空間拡張に関する特許を多数保有しており(関連特許18件)、これらの技術を組み合わせることで限られた物理空間を数十倍〜数百倍に感じさせるような仮想空間を構築しています。
特許技術の具体例と運用
公開されている技術例として、リアル空間の来場者が実際には移動していないにもかかわらず、バーチャル空間内のエレベーターや移動パネルにより広大な空間を移動したように錯覚させる技術が挙げられます。また、バーチャル空間では異なる位置にいるがリアル空間では同じ場所にいる参加者同士の衝突を避けるため、アバター表現を変化させることで安全に運営する技術も保有しています。
Scape®はプラットフォームとして100人同時体験に対応可能な設計を持ち、今回のアトラクションでは最大50人が同時にアバターとして参加し、リアルタイムでの共有体験を実現しています。これにより、物理的制約のある商業施設やイベントスペースにおいても、広大で入り組んだ仮想空間を設計することが可能になります。
- 空間拡張:物理空間を8フロア・全長約1kmへ拡張
- 参加同期:最大50人がアバターとして同時参加(プラットフォームは最大100人対応)
- 運営効率:少人数での大規模運営が可能なインフラ
関連リンク(技術・プラットフォーム):
- Scape® LP: https://scape01.abal.jp/lp/scape-lp/
- 株式会社ABAL 保有特許について: https://www.abal.jp/business/technology
運営体制、協力企業、公式情報とまとめ
本プロジェクトは株式会社ABAL(所在地:東京都目黒区、代表取締役・CEO:尾小山 良哉)が主導し、富士急行株式会社(所在地:山梨県富士吉田市、代表取締役社長:堀内光一郎)、および戦略的提携先の株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:佐野 傑)と連携して実施されています。開発支援としては、東京都の「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)」に採択された株式会社キャンパスクリエイトの支援を受けています。
ABALは「空間拡張技術」によって18件の関連特許を保有し、500平方メートルのリアル空間が20倍の1万平方メートルに感じられるなどの技術的基盤を有しています。公式情報やSNSは下記のURLから確認できます。報道関係者向けの問い合わせ先は株式会社ABAL・佐藤志織(掲載は報道関係者向け)と表記されています。
- ABAL 公式サイト: https://www.abal.jp
- Scape® LP: https://scape01.abal.jp/lp/scape-lp/
- Instagram: https://www.instagram.com/senritsuxr/
- X(旧Twitter): https://x.com/senritsuxr
- TikTok: https://www.tiktok.com/@senritsuxr
以下の表は、本記事で紹介した主要ポイントを整理したものです。各項目に関して本文中で触れた事実を基にまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アトラクション名 | 戦慄迷宮:迷(XR/VRホラーアトラクション) |
| 初回開催(東京) | 2025年7月19日〜2025年8月31日(44日間)、東京タワー フットタウン地下1階 |
| 来場者数 | 2万人以上(東京開催) |
| VR内写真枚数 | 約150万枚(東京開催) |
| 全国ツアー開始 | 2025年11月中旬以降(大阪府枚方市・ひらかたパーク、石川県金沢市・香林坊より順次) |
| 開発プラットフォーム | Scape®(株式会社ABAL) |
| 特許・技術 | 空間拡張技術(関連特許18件)、移動錯覚技術、衝突回避のアバター表現など |
| 同時参加人数 | 最大50人がアバターとして参加(Scape®は100人同時対応の設計) |
| 主催・協力 | 株式会社ABAL、富士急行株式会社、株式会社電通、(支援)株式会社キャンパスクリエイト(Tokyo NEXT 5G Boosters Project) |
| 問い合わせ | 株式会社ABAL(報道関係者向け) 佐藤志織 |
この記事では、東京での開催実績、物語と体験設計、Scape®を中心とした技術的な特徴、運営体制や関連企業の情報を整理しました。掲載した公式リンクとSNSアカウントから、さらに詳細な情報や今後の開催スケジュールの更新を確認することができます。