築100年の京町家に道明が京都店を開店、組紐500種と体験教室

道明 京都店開店

開催日:10月23日

道明 京都店開店
どこにできたの?
京都市下京区弁財天町330-1に10月23日開店。地下鉄烏丸線五条駅から徒歩3分、阪急烏丸駅から徒歩8分で四条と五条の中間にあり、京都駅や四条烏丸方面からのアクセスも良好。営業時間は10:30〜18:30です。
体験や教室って初心者でも参加できる?
はい。Kumihimo Experienceは初心者向けから専門コースまで幅広く用意され、職人の道具と絹糸を使った本格体験が可能。道明の組紐教室も定期講座や短期集中があり、英語・中国語対応で海外客も利用できます。

築100年の京町家をよみがえらせた「道明 京都店」の誕生

株式会社道明は、2025年10月23日(木)に関西初の拠点として「道明 京都店」を開店しました。プレスリリースは2025年10月27日13時40分に発表されています。創業1652年、370年の歴史を持つ有職組紐の専門店が京都に根を下ろす意義は大きく、伝統技術の保存と新たな利用法の提示を目的とした店舗です。

京都店は築100年の京町家を、建築当初の姿を目指してリノベーションした建物を用い、中央に中庭をはさむ2つの建物で構成されています。立地は地下鉄烏丸線の四条駅と五条駅の間に位置し、繊維関連企業が集積するエリアであること、京都駅や四条烏丸からのアクセスが良好である点が特徴です。

江戸時代創業の有職組紐 道明が京都店を開店 画像 2

場所とアクセス詳細

京都店の住所は京都府京都市下京区弁財天町330-1です。最寄り駅や徒歩分数などのアクセス情報は来訪を検討するうえで重要な要素です。

地下鉄烏丸線五条駅から徒歩3分、阪急烏丸駅から徒歩8分という利便性に加え、四条駅と五条駅の中間に位置しているため、京都駅や四条烏丸方面からの移動もしやすく設計されています。周辺には繊維関連の会社が立ち並ぶため、素材や工芸に関心のある来訪者にとって回遊しやすい環境です。

  • 住所:京都府京都市下京区弁財天町330-1
  • 地下鉄烏丸線五条駅 徒歩3分
  • 阪急烏丸駅 徒歩8分
  • 四条駅との中間地点、京都駅からのアクセス良好
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建築とリノベーションの特徴

建物は築100年の京町家を、できる限り建築当初の姿に戻すことを目指してリノベーションされています。中央に中庭を置くことで、伝統的な町家の趣を残しつつ、店舗としての機能を確保しています。

2つの建物が中庭をはさんで並ぶ構成により、展示・販売・体験・教室といった複数の機能を分かりやすく配置しています。歴史的な建物を用いることで、組紐という工芸が育まれてきた環境を体感できる設計になっています。

構成
中央中庭をはさむ2棟構成(京町家をリノベーション)
目的
販売、体験、展示、教室の複合施設化
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伝統の帯締めとDOMYOの洋装ライン — 商品構成の全貌

京都店では、東京上野の本店と同様に常時約500種類の帯締めを揃え、道明が培った手染め・手組みの技術を用いた多様な組紐を展示・販売します。江戸時代から続く技法と現代の意匠が店頭で共存します。

品揃えには、道明の色名を冠する冠組(かんむりぐみ)や、段染めによる銘物(めいぶつ)など、伝統技法を駆使した帯締めが含まれます。帯締めは日常使いのものから儀礼用まで、用途に応じたシリーズが用意されています。

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帯締めの品揃えと特徴

常時約500種類の帯締めは、色・組み方・素材それぞれに特色があり、古典技法から現代的な応用まで幅広くカバーしています。用途別に選べる点も大きな魅力です。

主なラインナップには以下が含まれます。

  • 冠組(色名を冠したシリーズ):道明独自の色名で展開される伝統的組紐。
  • 段染めの銘物:段染めによる色の移ろいが特徴の高級帯締め。
  • 日常使いの帯締めから儀礼用の特別な紐まで多彩な用途に対応。
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DOMYO洋装の展開(「DOMYO」ブランド)

京都店の奥に設けられた小上がりには2015年から展開を開始した洋装部門「DOMYO」のブースがあります。ここでは組紐技術を洋装へ応用したプロダクトを確認できます。

具体的には、革と組紐を組み合わせたベルトシリーズ、アクセサリー、ブレスレットなどを販売します。組紐の持つ強靱さや意匠性を日常のファッションに取り入れたアイテムが並びます。

  • ベルトシリーズ(革×組紐)
  • アクセサリー(ネクタイ、ブレスレット等)
  • 和装以外の用途に適したデザイン展開
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体験と教室で伝える組紐文化 — 観る・作る・学ぶ拠点

京都店には東京神楽坂で人気を博した組紐体験施設「Kumihimo Experience by DOMYO」が併設されています。職人が使用する本物の道具と絹糸を用い、本格的な組紐づくりを体験できるプランが多数用意されています。

体験だけでなく、ミュージアムスペースでは文化財組紐の復元作品を多数展示し、組紐の歴史や技術を学べる構成です。また、訪日観光客に対応した英語・中国語での案内にも対応します。

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Kumihimo Experience by DOMYOの内容

Kumihimo Experienceは東京神楽坂での運営実績を踏まえ、絹糸と職人の道具を使用した本格的な体験メニューを多数準備しています。初心者向けからより専門的なコースまで、幅広く設定されています。

さらにミュージアムスペースでは、歴史的資料に基づく復元作品を展示。来訪者は組紐という日本独自の工芸の技法と背景を理解することができます。多言語対応により海外からの来訪者にも配慮されています。

  1. 本格的な組紐体験(絹糸・職人道具使用)
  2. ミュージアムスペース(文化財復元作品展示)
  3. 英語・中国語での案内に対応
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道明組紐教処 新京都教室の展開

建物2階には「道明組紐教処 新京都教室」が開講しています。道明の組紐教室は全国で500人を超える生徒が在籍し、今年で開講50周年を迎えています。伝統技術の継承と技術普及を目的とした教育拠点です。

新京都教室は最大で2クラスの授業を同時に行える広いスペースを備え、地域で最大級の規模を想定しています。定期講座や短期の集中講座など、多様な学びの場が提供されます。

  • 全国在籍生徒数:500名超
  • 教室歴:開講50周年(2025年時点)
  • 収容能力:同時に最大2クラス運営可能
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店舗情報と会社の背景:詳細まとめ

施設の運営および問い合わせ先、営業時間・休館日などの実務的な情報を以下に整理します。運営は株式会社道明が行い、URLや連絡先も公表されています。

道明は1652年の創業以来、手染め手組みの技術により組紐を製作してきました。江戸時代の武士による組紐古典研究の流れを汲み、明治以降は寺社仏閣や博物館所蔵の文化財を調査研究し、古典技術を網羅したアーカイブを所有しています。用途は帯締めや羽織紐、儀礼用の紐に加え、洋装ブランドDOMYOとしてネクタイやアクセサリーなども手がけています。

項目 内容
施設名 道明 京都店 / Kumihimo Experience by DOMYO Kyoto / 道明組紐教処 新京都教室
開店日(店舗公開日) 2025年10月23日(木)
プレスリリース日時 2025年10月27日 13:40(株式会社道明発表)
住所 京都府京都市下京区弁財天町330-1
アクセス 地下鉄烏丸線五条駅 徒歩3分 / 阪急烏丸駅 徒歩8分(四条駅と五条駅の間)
営業時間 10:30-18:30
休館日 月曜日・火曜日
問い合わせ TEL:075-748-1639 / E-MAIL:infokyoto@kdomyo.com
URL https://kdomyo.com/
運営会社 株式会社道明(有職組紐 道明)
創業 1652年(創業から約370年)
主な施設機能 帯締め販売(常時約500種類)、DOMYO洋装ブース、組紐体験、ミュージアム展示、組紐教室
特記事項 築100年の京町家をリノベーション、中庭を挟む2棟構成、関西初の出店

本記事では、株式会社道明が関西で初めて開設した京都店の立地・建築・商品構成・体験・教室・運営情報を整理しました。歴史的建築を活用した空間で、伝統技術である組紐の製作と教育、展示が一体となって提供されます。問い合わせや詳細は公式サイト(https://kdomyo.com/)および上記の連絡先から確認できます。

参考リンク: