風間俊介起用 MSDが全国でHPV啓発キャンペーン開始
ベストカレンダー編集部
2025年10月27日 15:19
HPV啓発キャンペーン開始
開催日:10月27日
風間俊介さんを起用した全国啓発キャンペーンの全体像
MSD株式会社は、2025年10月27日(月)11時00分付の発表にて、ヒトパピローマウイルス(HPV)に関連するがんや疾患の啓発を目的とした新キャンペーン『HPV、それは僕らの未来に関係すること。』を本日より開始すると公表しました。キャンペーンはテレビ・オンラインをはじめとする各種媒体を通じて全国展開されます。
今回のキャンペーンは、テレビドラマや映画、情報番組などで幅広く活躍する俳優の風間 俊介さんを起用しており、テレビCMやデジタル媒体、屋外掲出など複数のチャネルでメッセージを発信します。なお、公開される素材については「※画像は実際とは異なる場合があります。」との注記があります。
風間俊介さんのコメントとキャンペーン参加の趣旨
風間さんは本キャンペーンへの参加に際し、次のように述べています。「HPVというウイルスが、性別問わずがんやその他の病気の原因になり得るということを、多くの人に知ってもらいたい。みんなが未来を考えるときに、HPVについて学び、性別問わずご家庭で話し合いがされたらと、そんな願いを込めて参加いたしました。」この発言からは、家庭や教育の場での対話を促したいという明確な意図が読み取れます。
風間さんはまた「HPVについて考えることが、未来を変えるアクションになると思います。皆さんと一緒にこのミッションに取り組み、そして未来の人たちが『あの時考えてよかったな』と思えるような、そのようなきっかけになれば良いなと思っております」と続けています。キャンペーンは単なる注意喚起に留まらず、行動変容や家庭内での議論のきっかけ形成を目指しています。
- 出演者:風間 俊介
- コメントの要旨:性別を問わないHPVの影響の認知促進と家庭内での対話の促進
- 注意書き:※画像は実際とは異なる場合があります。
HPVとは何か――性別に関係なく影響するウイルスの実態
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、性別を問わず感染するウイルスであり、主に性交渉を介して広がります。海外の疫学データでは、性交渉の経験のある男性では91.3%、女性では84.6%が一生のうちに一度は感染すると報告されています(Chesson HW et al. Sex Transm Dis. 2014; 41: 660-664)。この数値は感染の広がりが極めて一般的であることを示しています。
HPV感染は必ずしも症状を伴うわけではありませんが、長期的に続くと様々な疾患の原因になります。女性では子宮頸がんが代表的ですが、男女ともに肛門がん(扁平上皮がん)や、性器周辺にイボができる尖圭コンジローマなどを引き起こす可能性があります。したがって、HPVは男女双方の健康に関わる課題です。
- 主な感染経路
- 性交渉(性行為)を介しての感染が中心
- 関連疾患の例
- 女性:子宮頸がん、男性・女性:肛門がん、尖圭コンジローマなど
- 疫学データ
- 性交渉経験者の生涯感染率:男性91.3%、女性84.6%(Chesson et al., 2014)
予防の重要性と対象世代
HPV関連がんや疾患は、感染する前に予防することが重要です。ワクチン接種や啓発活動は、感染リスクが高まる前の若年層に重点を置くことで、長期的な疾病負荷を低減することができます。日本国内においては、子宮頸がんに関する認知度は比較的高い一方で、男性のHPV関連疾患に関する理解は十分ではありません。
本キャンペーンでは、特に10代の若年男女およびその保護者を主要な対象に据え、性別を問わずHPVが引き起こし得る疾患について広く伝えることを目的としています。若年層の保護者に対しては、接種や予防に関する情報を提供し、家庭での対話を促す狙いがあります。
展開媒体と具体的な実施内容
キャンペーンの展開媒体は多岐にわたり、テレビCMを皮切りに、電車内ポスター(東京都など)、屋外ビジョン、キャンペーンウェブサイト(https://www.hpv-info.jp)、デジタルおよびSNSなどでの配信が予定されています。これらのチャネルを通じて、幅広い年齢層と地域にリーチする計画です。
発表資料では、キャンペーンの具体的な展開媒体が明記されており、テレビ・オンラインを中心に全国的な周知を図ることが示されています。デジタル媒体では、短尺の動画や画像を用いたメッセージ配信、SNSでの拡散を通じた双方向コミュニケーションが期待されます。
| 媒体 | 概要 |
|---|---|
| テレビCM | 全国放送のテレビCMを用いたリーチ拡大 |
| 電車内ポスター | 東京都などの交通機関での掲出による通勤・通学層への周知 |
| 屋外ビジョン | 主要都市での屋外表示による視認性の確保 |
| キャンペーンウェブサイト | https://www.hpv-info.jp にて詳細情報を掲載 |
| デジタル/SNS | 短尺映像や画像、情報配信、双方向的な啓発活動 |
出演者と関連スケジュール
出演は風間 俊介さんが務めます。風間さんのプロフィールには、1999年のドラマ「3年B組 金八先生 第5シリーズ」への出演と日刊スポーツ・ドラマグランプリ新人賞受賞の経歴が記載されています。俳優業に加え、「ZIP!」の月曜パーソナリティやハートネットTV「フクチッチ」のMCなど情報番組や福祉番組での長年の出演実績があります。
また、2025年の主な出演作として、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」や「明日はもっと、いい日になる」への出演、主演を務めた「40までにしたい10のこと」が挙げられています。さらに、12月7日(日)からは舞台「ノンレムの窓」(東京IMM THEATER)への出演が予定されています。
MSDのこれまでの取り組みと今回の位置づけ
MSDはこれまでにもHPV関連がんおよび疾患に関する啓発活動を継続的に行ってきました。従来の取り組みとしては、子宮頸がん疾患啓発キャンペーンをテレビやオンライン、専用ウェブサイト「もっと守ろう.jp」などで展開してきた実績があります。
今回のキャンペーンは、これらの継続的な啓発活動の一環であり、男女双方に対する認知拡大と予防行動の促進を目標としています。MSDの企業理念として掲げる「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善する」というパーパスに基づき、公衆衛生の向上に寄与することを目指しています。
- MSDについて(要点)
- Merck & Co., Inc.の名称を用い、米国・カナダ以外で事業を行う際に用いる名称がMSD。130年以上にわたり医薬品やワクチンの研究開発に従事。
- 情報源
- MSDウェブサイト(www.msd.co.jp)、Facebook、Instagram、YouTube
参考文献とデータ出典
本稿で示した生涯感染率のデータは、Chesson HW et al.の報告(Sex Transm Dis. 2014; 41: 660-664)に基づきます。疫学的数値は国や調査方法により差異が生じる可能性があり、予防や医療に関する具体的な対応については専門機関や医療機関の情報を参照することが推奨されます。
キャンペーンの詳細情報や最新の掲載素材はキャンペーン公式サイト(https://www.hpv-info.jp)で確認できます。MSDの関連情報や企業活動については、同社の公式ウェブサイトおよび公式SNSで公表されています。
要点整理
以下の表に、本記事で扱ったキャンペーンの主要事項を整理します。情報はMSDが2025年10月27日に発表したプレスリリースの内容に基づいています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| キャンペーン名 | 『HPV、それは僕らの未来に関係すること。』 |
| 発表・開始日 | 2025年10月27日(月) 11時00分 発表・開始(テレビ・オンラインを中心に展開) |
| 主な展開媒体 | テレビCM、電車内ポスター(東京都など)、屋外ビジョン、キャンペーンウェブサイト(https://www.hpv-info.jp)、デジタル/SNS 他 |
| 出演者 | 風間 俊介(俳優) |
| 風間さんの主なコメント | HPVが性別問わずがんや病気の原因となり得ることを多くの人に知ってもらいたい、家庭での対話を促したいという趣旨の発言 |
| HPVに関する主なポイント | HPVは性交渉により感染する一般的なウイルス。性交渉経験者の生涯感染率:男性91.3%、女性84.6%(Chesson HW et al., 2014)。子宮頸がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどにつながる可能性 |
| MSDの関連情報 | 過去の子宮頸がん啓発活動、ウェブサイト「もっと守ろう.jp」、企業情報:www.msd.co.jp および各種公式SNS |
| 参考文献 | Chesson HW et al. Sex Transm Dis. 2014; 41: 660-664 |
以上がMSDによる新キャンペーン『HPV、それは僕らの未来に関係すること。』の概要と関連情報の整理です。本文では発表日、出演者のコメント、HPVの疫学と関連疾患、具体的な展開媒体、MSDのこれまでの取り組みといったポイントを網羅しています。詳しい情報や最新の掲載素材はキャンペーン公式サイト(https://www.hpv-info.jp)およびMSDの公式チャネルで確認してください。
参考リンク: