11月26日発売：独立系映画ポスター集 全約500点収録

ミニシアター黄金期を映すポスターが一冊に結実

株式会社トゥーヴァージンズ（東京都千代田区）は、2025年11月26日（水）に、インディペンデント映画作家15人のオリジナル映画ポスターを集めたビジュアルブック『Independent Cinema Posters 時代を挑発した映画作家 15 人のデザインワーク』を発売します。プレスリリースは2025年10月27日12時00分に発表されました。

本書は1970年代から1990年代にかけて、既成の映画界やスタジオ・システムの枠を越えて新たな価値観を築いた作家たちの軌跡を、オリジナルポスターを通じて再検証することを目的としています。カバー画像はイメージであり、10月下旬時点の予定に基づくため一部内容や仕様が変更される場合があります。

掲載規模と収録方針—約500点のオリジナルポスターを一挙掲載

本書に収録されるポスターは総掲載数約500点にのぼります。掲載されるのは、監督がスタジオ・システム外でデビューした、あるいは代表作を残した作品の製作国オリジナル版を中心とするものです。1970～1990年代を主軸に置きつつ、一部に例外的な年代の作品も含まれます。

制作された国ごとのオリジナル版ポスターを重視して選定しているため、日本国内で馴染みのある邦題や日本版デザインとは異なる、新たな視点でのアートワークが多数収録されています。これにより、従来のポスターデザインの理解を拡張する構成となっています。

掲載監督と主要収録作品（掲載プレスリリース記載より）

本書で取り上げられる監督は次の15人です。各監督に関連する代表作や、プレスリリースで挙げられた作品名も併記します。

• ジム・ジャームッシュ — 『ダウン・バイ・ロー』『パーマネント・バケーション』
• ヴィム・ヴェンダース — 『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』
• デヴィッド・リンチ — 『ブルー・ベルベット』
• ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー — 『ローラ（原題：ローラ）』『不安は魂を食いつくす』相当の作品群
• ビクトル・エリセ — 『ミツバチのささやき』
• クシシュトフ・キェシロフスキ — 『デカローグ』
• レオス・カラックス — 『ポンヌフの恋人』『汚れた血（原題：Mauvais Sang）』
• エミール・クストリッツァ — 『アンダーグラウンド』『ジプシーのとき』
• アキ・カウリスマキ — 『マッチ工場の少女』『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』
• ハル・ハートリー — 『シンプルメン』
• シャンタル・アケルマン — 『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル 1080、コメルス河畔通り 23 番地』
• タル・ベーラ — 『サタンタンゴ』
• キン・フー（胡金铨） — 『侠女』
• ホウ・シャオシェン — 『悲情城市』
• エドワード・ヤン — 『牯嶺街少年殺人事件』『ヤンヤン 夏の想い出』

上記の監督と作品は、プレスリリースに記載されたラインナップを網羅しています。掲載ポスターは主に各作品の製作国オリジナル版を中心に収録され、各国で発行された多様なアートワークが比較可能な形で並びます。

中面の構成と具体的な収録例

プレスリリースの「中面一覧」には、収録される代表的な作品の例が挙げられており、実際の見開きや章立ての構成は作品ごとの特集や年代別の整理を想定した編集方針がうかがえます。図版中心のビジュアルブックとして、各作品のポスターを大判で掲載することで細部の意匠やタイポグラフィの差異を読み取れる構成です。

以下はプレスリリースに示された中面の作品リストです。こちらも本書の収録対象を示す重要な指標となっています。

1. 『パーマネント・バケーション』ジム・ジャームッシュ
2. 『パリ、テキサス』ヴィム・ヴェンダース
3. 『ブルー・ベルベット』デヴィッド・リンチ
4. 『ローラ』ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
5. 『ミツバチのささやき』ビクトル・エリセ
6. 『デカローグ』クシシュトフ・キェシロフスキ
7. 『汚れた血』レオス・カラックス
8. 『ジプシーのとき』エミール・クストリッツァ
9. 『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』アキ・カウリスマキ
10. 『牯嶺街少年殺人事件』エドワード・ヤン

これらのリストは中面で扱われる主要な作品群の一部ではなく、プレスリリースにて明示された中面一覧そのものです。本書ではさらに多くの作品やバリエーションが掲載され、約500点という圧倒的な収録点数を実現しています。

編著者、書籍仕様、入手情報

本書の編著は井上由一（いのうえ・よしかず）が担当しています。井上は外国映画の配給に携わる一方で映画ポスターのコレクターとしても活動し、国内外のオリジナル版ポスターの収集と紹介に深い知見を持っています。既刊の編著書には『黒澤明 オリジナル映画ポスター・コレクション』『アラン・ドロン オリジナル映画ポスターの世界』などがあり、ポスター資料のアーカイブや解説に定評があります。

書籍情報は以下のとおりです。仕様や発売日はプレスリリース記載の正式情報をそのまま記載しています。

書名

Independent Cinema Posters 時代を挑発した映画作家 15 人のデザインワーク

編著

井上由一

定価

3,960円（本体3,600円＋税）

仕様

B5変／並製／208頁／オールカラー

ISBN

978-4-86791-066-5

発売日

2025年11月26日（水）※発売日は地域によって異なる場合があります

発行

株式会社トゥーヴァージンズ

Amazon予約ページ

https://amzn.asia/d/iolP8ll

また、関連リンクとして別途示されたURLも存在します。読み比べや予約の参考として以下のリンクも参照できます。

• 追加リンク: https://amzn.asia/d/bwvdlWb
• 出版社サイト: https://www.twovirgins.jp/
• トゥーヴァージンズグループ: https://twovirgins-group.com/

版元からの注意事項

プレスリリースにはカバー画像がイメージである旨、及び発表時点（10月下旬）の予定に基づき内容が一部変更される可能性がある旨が明記されています。発売日や仕様は地域によって異なる場合があるため、購入時は販売サイトや取扱書店の案内を確認することが推奨されています。

価格表記やISBNなどの基本データは発売時点の正式表記を反映していますが、流通条件や在庫状況により入手方法は変動する可能性があります。

選定基準と読者に提示する価値

本書は、単なるポスター集ではなく、ポスターデザインを通して映画史の転換点を視覚的に読み解く資料性を意識した編集がなされています。監督個々の作風や時代背景が反映されたビジュアルの差異を、原版ポスターの並置により比較できる構成になっています。

掲載ポスターは主に製作国オリジナル版で、国ごとのグラフィック表現や印刷技術の違い、マーケティング上の表現戦略なども含めて観察できるため、ポスターデザインの研究資料としても利用価値が高いと想定されます。

本記事はプレスリリースの情報を基に書かれており、発売日や仕様に関しては発表時点の情報を正確に伝えています。書籍の具体的な構成や掲載図版の詳細は実際の書籍で確認することができます。