10月28日上映|渡辺信一郎ら共作『Edge of Time』東京で
ベストカレンダー編集部
2025年10月27日 05:58
時をつなぐ旅人東京上映
開催期間:10月28日〜11月3日
国境を越えて紡がれた長編アニメーションの完成と上映決定
株式会社Rootingは、企画・プロデュースを手がけた長編アニメーション映画『Edge of Time〜時をつなぐ旅人たち』が、上海国際映画祭ノミネートに続き、東京国際映画祭での上映が決定したと2025年10月26日21時45分に発表しました。本作は日中の監督4名が参加する国際共同制作であり、完成までに8年を要したプロジェクトです。
本発表では、東京国際映画祭での上映日程、登壇イベントの実施、これまでの歩みや製作体制、監督陣の紹介などが明示されています。以下では上映スケジュールや作品の主題、制作の経緯、監督紹介、製作体制について、プレスリリースの全情報を漏れなく整理してお伝えします。
発表の要旨と公開情報
発表文中には、同社が制作した予告編タイトルとして『Edge of Time〜時をつなぐ旅人たち』PVの表記があり、ポスターおよび場面写真の存在も明示されています。東京国際映画祭の作品紹介ページは公式URLにて公開されています(https://2025.tiff-jp.net/ja/lineup/film/38007ANM05)。
併せて、上海国際映画祭でのノミネートとワールドプレミアの記録、中国中央テレビ(CCTV)での取り上げられた報道事実も本リリースに含まれており、本作が国内外で注目を集めている状況が確認できます。
- 発表元:株式会社Rooting(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:青木佐登留)
- 発表日時:2025年10月26日 21時45分
- 作品表記:『Edge of Time〜時をつなぐ旅人たち』PV、ポスター及び場面写真あり
4人の監督が描くテーマと表現
『Edge of Time〜時をつなぐ旅人たち』は、渡辺信一郎監督、森田修平監督、中国の李煒(リー・ウェイ)監督、翁銘(ウォン・ミン)監督の4名が参加した長編アニメーションで、共通のモチーフである「時空を超える宇宙エネルギー“太素”」を軸に、各監督が独自のエピソードを異なる表現で紡ぎ合わせた構成になっています。
作品は「記憶」「生命」「希望」を主題に据え、時代や場所を越えて旅をする“太素”エネルギーが、さまざまな時代と場所で引き起こされた悲劇を見つめ、戦争と生命の意味を問いかけるという壮大なテーマを持ちます。異なる作家性が一つの物語として連なり合う形式は、国際共同制作ならではの試みです。
各監督の役割と作家性
プレスリリースでは各監督の経歴や作家性が詳述されています。以下は監督ごとの本作に関する説明です。
- 渡辺信一郎(日本)
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世界的なヒット作『カウボーイビバップ』で知られる監督です。ハリウッドの製作者からの評価も高く、SF映画の短編アニメーション(『マトリックス』『ブレードランナー』関連)制作の経歴もあります。
本作ではフランス在住の作画監督をはじめ、イギリス、インドネシア、ドイツ、アメリカといった国々のアニメーターが参加するなど、ワールドクラスの制作陣をまとめ上げています。
- 森田修平(日本)
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『東京喰種』などで活躍する監督であり、2014年の『九十九』では米国アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネートの経歴を持ちます。
森田監督が代表を務めるYAMATOWORKSは、3DCGで作画に迫る表現を行い、作画では実現できない映像表現の追求に積極的に取り組んでいます。本作では特に羽毛表現の描写にその技術が活かされています。
- 李煒(リー・ウェイ、中国)
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中国を代表する長編アニメーション監督の一人で、代表作『姜子牙』は中国で興行収入16億人民元(約336億円)を記録しています。
その卓越したセンスと作画能力は、日本側のスタッフにも強い印象を与えたとされ、中国側の映像表現の力が本作全体の厚みを高めています。
- 翁銘(ウォン・ミン、中国)
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ベルリン国際映画祭に出品された『深海』(中国興行収入9.2億元=約193億円)や、アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門グランプリ受賞作『アヴリルと奇妙な世界』など、国際的に評価されるプロジェクトに参加してきたクリエイターです。
美術的な視点と、東西の感性を橋渡しする能力を持ち、本作では中国と西洋の二つの視点を融合させた新たな世界観を提示しています。
東京国際映画祭での上映情報と過去の出品実績
本作の東京国際映画祭での上映は、以下の三回が予定されています。上映スケジュールは映画祭の公式ラインナップページでも確認できます(https://2025.tiff-jp.net/ja/lineup/film/38007ANM05)。
特に10月31日には渡辺信一郎監督と森田修平監督が登壇するイベントが予定されており、制作秘話や作品の表現手法について直接語られる機会が設けられます。
| 上映日 | 備考 |
|---|---|
| 2025年10月28日(火) | 東京国際映画祭上映 |
| 2025年10月31日(金) | 上映+渡辺信一郎監督・森田修平監督による登壇イベント |
| 2025年11月3日(月・祝) | 東京国際映画祭上映 |
また、本作は2025年6月に上海国際映画祭の長編アニメーション部門公式コンペティション作品に選出され、6月15日のワールドプレミアでは4監督が上海に集結して揃って舞台挨拶を行いました。中国中央テレビ(CCTV)でも日中の新しい合作として報じられています。
制作経緯と製作体制、Rootingの役割
本企画はエグゼクティブプロデューサーの孫冰冰(スン・ビンビン)と王亦杰(ワン・イージエ)の「深みがあり温度感のある作品を作りたい」という信念のもと、2017年にスタートしました。完全オリジナル作品が直面する資金調達の困難、新型コロナウイルスの影響など、制作過程では複数の苦境がありましたが、8年間の長期にわたる取り組みを経て完成に至ったことがリリースで強調されています。
株式会社Rootingは、本作の企画・製作会社であるShanghai Chirying社とプロデューサー青木佐登留によって設立された会社で、日中間のアニメーション制作、音楽・音響制作、ローカライズ(吹替音声)制作を主業務としています。創作者の強い思いが伝わる作品への関与を積極的に行っている点が明記されています。
- 企画開始:2017年(プロジェクト開始)
- 製作期間:約8年
- 主要プロデューサー:孫冰冰(スン・ビンビン)、王亦杰(ワン・イージエ)、青木佐登留(代表)
- 製作会社:Shanghai Chirying社、株式会社Rooting(設立背景あり)
制作には世界各地のクリエイターが参加しており、フランス、イギリス、インドネシア、ドイツ、アメリカのアニメーターや美術スタッフがクレジットされるなど、国際的な制作体制で臨んでいます。作品の映像表現、音響制作、ローカライズに関する業務はRootingの専門領域と合致しています。
公式情報や作品詳細はRootingのウェブサイトでも確認できます(https://rooting.co.jp/)。
上映日程・関係者・主要データの整理
以下の表は、本記事で触れた主要事項を整理したものです。上映スケジュール、監督陣、製作に関する主要な数字や事実を一覧化しています。記事末尾には本表を参照した総括的な文章で締めくくります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 『Edge of Time〜時をつなぐ旅人たち』 |
| 発表元 | 株式会社Rooting(代表取締役:青木佐登留) |
| 発表日時 | 2025年10月26日 21時45分 |
| 東京国際映画祭上映日 | 2025年10月28日/10月31日(登壇あり)/11月3日 |
| 登壇イベント | 2025年10月31日:渡辺信一郎監督・森田修平監督が登壇 |
| 上海国際映画祭 | 2025年6月15日 ワールドプレミア(4監督が登壇)、長編アニメーション部門公式コンペティション選出 |
| 主要監督 | 渡辺信一郎/森田修平/李煒(リー・ウェイ)/翁銘(ウォン・ミン) |
| 企画開始 | 2017年(エグゼクティブプロデューサー:孫冰冰、王亦杰の下で始動) |
| 製作期間 | 約8年(資金調達の困難、新型コロナウイルスの影響等を乗り越えて完成) |
| 関連リンク | 東京国際映画祭 作品紹介ページ(https://2025.tiff-jp.net/ja/lineup/film/38007ANM05)/Rooting(https://rooting.co.jp/) |
| その他 | ポスターおよび場面写あり。中国中央テレビ(CCTV)での報道実績あり。 |
以上がプレスリリースに基づく整理です。本作は複数の国と監督が参加することで、多面的な表現と主題の深掘りを実現しています。上映は東京国際映画祭の公的なラインナップに組み込まれており、10月31日の登壇では制作の背景や表現手法が直接語られる予定である点が注目されます。
本稿では発表された全ての事実を網羅して記載しました。作品に関する追加の公式情報は、上記の東京国際映画祭ページおよび株式会社Rootingの公式サイトをご参照ください。
参考リンク: