SNS発の“推し本”が書店へ SNS推し本大賞2025の受賞作と展開

SNS推し本大賞2025授賞式

開催日:10月24日

SNS推し本大賞2025授賞式
SNS推し本大賞って何が新しいの?
読者のSNS発信をそのまま評価に反映し、投票で選ばれた受賞作を全国60店以上の書店で特設展開する点が新しい。透明性の高い民主的選考とオンラインと店頭の連携で、埋もれがちな良書にスポットを当てる狙いです。
受賞作はどこで買えるの?
受賞作は2025年10月25日以降、全国60店舗以上の書店で特設コーナー展開されます。出版社や公式サイト、Amazonや大型書店でも順次入手可能。具体的な店頭展開は公式サイトで確認してください。

SNSで育つ「推し本」文化――SNS推し本大賞2025が目指すもの

本をつなぐ株式会社が発表した「SNS推し本大賞2025」は、読者がSNS上で推した本に光を当て、読者と出版社・書店・著者をつなぐことを目的にした新しい賞です。プレスリリースは2025年10月26日12時00分に配信され、本賞は記念すべき第1回目の開催となりました。授賞式は2025年10月24日(金)に神保町のBook House Cafeで行われ、最終投票には3,761人が参加しています。

この賞が立ち上がった背景には出版業界の構造的な課題があり、SNSでの発信が増える一方で、各所に散在する読者の声が実際の購買行動や書店での展開に結びつきにくいという問題があります。デジタルネイティブ世代とリアルな書店体験との断絶をどうつなげるかが重要なテーマとなっています。

「SNS推し本大賞2025」授賞式を開催。読者の声が本の未来をつくる、SNS時代の新たな賞。7部門の大賞作品が決定。 画像 2

設立の背景と現状認識

プレスリリースでは、出版不況の進行、書店数の減少、出版点数の増加により埋もれる良書の増加が指摘されています。読者の発信が増えた反面、その声を購買につなげる仕組みが不足しているため、SNS上の「推し」の価値が流通しにくい実態が整理されています。

また、若年層がオンラインで本に出会う機会が増えた一方で、手に取って選ぶリアル書店の体験価値は維持されるべきであり、オンラインとオフラインを横断する取り組みが出版文化の持続可能性にとって不可欠であると位置付けられています。

「SNS推し本大賞2025」授賞式を開催。読者の声が本の未来をつくる、SNS時代の新たな賞。7部門の大賞作品が決定。 画像 3

透明性と参加性を重視した賞の仕組み

SNS推し本大賞は読者主導の選考プロセスと、リアル書店での展開を両立させる設計が特徴です。プレスリリースで示された特徴は大きく4点に整理できます。

以下の点が明確に示されています:透明性の高い民主的評価、オンラインとオフラインの融合、誰もが参加できる開かれた仕組み、多様な価値観を反映する7部門制です。これらは読者の投票が直接的に受賞に結びつくこと、そして受賞作が書店での展開につながることを意図しています。

  • 透明性の高い民主的な評価システム:SNSを通じて読者が「推したい本」を選び、投票に参加。
  • リアル書店とSNSの融合:受賞作品は全国60店舗以上でコーナー展開。
  • 誰もが参加できる開かれた賞:専門家や業界関係者のみならず、一般読者を対象に投票を実施。
  • 多様な部門設計:ビジネス書・小説に加え、知の開拓や感情の共有を重視する部門を設置。

これにより、従来の選考や販売促進の枠組みでは埋もれがちな作品にもスポットライトが当たりやすくなることが期待されています。また、投票に参加した3,761人という人数は、多様な読者の声が集まったことを示しています。

「SNS推し本大賞2025」授賞式を開催。読者の声が本の未来をつくる、SNS時代の新たな賞。7部門の大賞作品が決定。 画像 4

授賞式の実際と決まった受賞作品

授賞式は2025年10月24日(金)19:15~21:00に神保町 Book House Cafeで行われました。当日は各部門の大賞作品が発表され、合計7部門の大賞が決定しています。最終投票参加者数は3,761人です。

受賞作品はジャンルやテーマが多様で、ビジネス書や小説に限らず「知の扉がひらくで賞」「世界の見え方、変わるで賞」「この気持ちシェアしたいで賞(ビジネス/小説)」および「発掘部門」を含む7部門です。以下に各部門の大賞作品を刊行情報とともに示します。

ビジネス推し本賞 大賞
作品名:ぼくは今日も定時で帰る。 仕事に疲れたあなたを癒す44の物語
著者:まひろ
出版社:ダイヤモンド社
刊行日:2025/5/28
料金:1,760円
ISBN:978-4478122341
小説推し本賞 大賞
作品名:禁忌の子
著者:山口 未桜
出版社:東京創元社
刊行日:2024/10/10
料金:1,870円
ISBN:978-4488025694
知の扉がひらくで賞 大賞
作品名:発信をお金にかえる勇気
著者:末吉宏臣
出版社:きずな出版
刊行日:2025/4/21
料金:1,760円
ISBN:978-4866632780
世界の見え方、変わるで賞 大賞
作品名:僕には鳥の言葉がわかる
著者:鈴木 俊貴
出版社:小学館
刊行日:2025/1/23
料金:1,870円
ISBN:978-4093891844
この気持ちシェアしたいで賞〈ビジネス〉 大賞
作品名:文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。 読みたくなる文章の書き方29の掟
著者:pato
出版社:アスコム
刊行日:2024/3/28
料金:1,760円
ISBN:978-4776213260
この気持ちシェアしたいで賞〈小説〉 大賞
作品名:婚活マエストロ
著者:宮島 未奈
出版社:文藝春秋
刊行日:2024/10/25
料金:1,670円
ISBN:978-4163919089
発掘部門 大賞
作品名:一遍踊って死んでみな
著者:白蔵 盈太
出版社:文芸社
刊行日:2024/12/5
料金:792円
ISBN:978-4286254081

各受賞作は内容や対象読者が幅広く、価格帯も新刊から手に取りやすいものまで含まれています。受賞理由や選考経過については、読者投票を基礎とした透明性のあるプロセスが強調されています。

受賞後の展開と問い合わせ先

プレスリリースによれば、受賞作品は2025年10月25日以降、全国60店舗以上の書店で特設コーナーとして展開されます。各店ではSNS推し本大賞のロゴを掲示し、受賞作品を店頭で紹介する予定です。この展開は、SNS上での注目を実際の購買行動へとつなげる仕組みの一環です。

また、本賞の関連リンクや問い合わせ先も明記されています。主催・運営に関する問い合わせは下記の通りです。

主催
本をつなぐ株式会社(本をつなぐプロジェクト)
運営事務局メール
info@tsunagubooks.com
公式サイト
https://bookaward.tsunagubooks.com/sns-2025
関連サイト
https://tsunagubooks.com/index.html

問い合わせ先の情報は公式発表どおりであり、今後の書店での展開や受賞作品の流通状況については、公式サイト及び運営事務局を通じて案内される予定です。

配信情報

本プレスリリースは本をつなぐ株式会社より2025年10月26日12時00分に配信されています。授賞式は前日の2025年10月24日に実施されました。これらの日時と場所は公式発表に基づくものです。

また、今回の受賞作品の店頭展開は2025年10月25日以降に開始される予定で、対象書店は全国で60店舗以上とされています。詳細は公式情報の更新を確認する必要があります。

本記事の要点整理

以下の表は本記事で取り上げた主要な情報を整理したものです。受賞作品の一覧、授賞式の日時・場所、投票参加人数、書店での展開開始日、問い合わせ先など、重要事項を一目で確認できます。

項目 内容
賞名 SNS推し本大賞2025
主催 本をつなぐ株式会社(本をつなぐプロジェクト)
プレス配信日 2025年10月26日 12:00
授賞式日時 2025年10月24日(金) 19:15~21:00
授賞式会場 神保町 Book House Cafe
最終投票参加人数 3,761人
授賞部門数 7部門(ビジネス・小説・知の扉・世界の見え方・この気持ちシェアしたい〈ビジネス/小説〉・発掘)
受賞作品数 7作品(各部門の大賞)
書店での展開開始 2025年10月25日以降、全国60店舗以上で特設コーナー展開
問い合わせ SNS推し本大賞2025運営事務局 メール: info@tsunagubooks.com
公式サイト https://bookaward.tsunagubooks.com/sns-2025

以上がプレスリリースに基づく要点の整理です。受賞作の詳細情報(著者名、出版社、刊行日、価格、ISBN)については本文中にすべて記載してありますので、書店での取り扱いや購入を検討する際にはそちらを参照してください。

参考リンク: