11月8日発売 湊川隧道貯蔵酒「隧 ZUI 2025」
ベストカレンダー編集部
2025年10月25日 05:56
隧 ZUI 2025蔵出し
開催日:11月8日
湊川隧道で育まれた新作日本酒「隧 ZUI 2025 乙巳Ver.」の登場
早駒運輸株式会社は、令和7年11月8日(土)に兵庫湊川隧道貯蔵酒「隧 ZUI 2025 乙巳Ver.」の蔵出し・販売を開始すると発表しました。発表日時は2025年10月24日21時54分です。今回のリリースは、湊川隧道の保存・活用に向けたSDGs的な取り組みの一環として行われるもので、地域資源を活用した日本酒の展開が改めて注目されます。
「隧 ZUI 2025 乙巳Ver.」はシリーズの6代目にあたり、湊川隧道で180日間貯蔵された製品です。貯蔵環境の特徴と醸造の結果、舌触りがやわらかくフルーティーな味わいが得られていると説明されています。限定生産の取り組みや販売方法については以下で詳述します。
湊川隧道貯蔵プロジェクトの経緯と貯蔵環境の特徴
湊川隧道は日本初の近代河川トンネルの一つとして歴史的価値を持ち、年間を通じて気温がおよそ15度に保たれています。その恒常的な低温環境は「天然カーヴ」とも呼ばれ、ワインや日本酒の貯蔵に理想的な条件を提供します。早駒運輸と神戸酒心館は2017年に神戸開港150年記念の記念酒「SAKE from KOBE-KO」を販売し、その後の発展として本プロジェクトが進められました。
2020年には五国兵庫の歴史文化を再発信する取り組みとして、兵庫県が参画し、早駒運輸、神戸酒心館、湊川隧道保存友の会とともに5年間にわたる『湊川隧道 日本酒貯蔵プロジェクト』がスタートしました。これにより日本初のトンネル貯蔵というユニークな試みが継続的に行われ、シリーズ名「隧 ZUI」が誕生しました。
貯蔵による風味の変化と製品の特徴
「隧 ZUI」は湊川隧道で180日間貯蔵されることにより、酒質に安定感と丸みが加わります。具体的には舌触りがやわらかく、フルーティーなアロマが引き立つことが報告されています。これらはトンネル内の一定温度と湿度がもたらす効果と考えられます。
プロジェクト開始以来の経緯や保存手法は、地域の産業遺産を活用するモデルケースとして評価されるポイントでもあります。保存友の会や行政、醸造元が連携することで、歴史的建造物の保存と地域振興を両立させる取り組みになっています。
販売日程と販売場所、価格の詳細
「隧 ZUI 2025 乙巳Ver.」の蔵出し・販売開始日は令和7年11月8日(土)です。販売当日は、同日に開催される「土木の日」新湊川ウォーク~湊川隧道通り抜け~の会場内、マルシン市場に販売ブースが設置され、そこでの販売が行われます。
販売時間は10:00~14:00で、雨天の場合は中止となります。販売価格は2,200円(税込)です。加えて、毎年の数量は限定で、年間で3,000本の数量限定販売となる点が明記されています。
販売の具体的場所とその他の販売チャネル
当日のマルシン市場での販売に加えて、神戸シーバスboh boh KOBE号の船内、神戸酒心館、神戸市内の酒販店等でも随時販売開始予定とされています。これによりイベント会場に来られない人にも購入機会が提供される予定です。
販売ルートの一覧は次の通りです。
- マルシン市場(「土木の日」新湊川ウォーク会場の販売ブース)
- 神戸シーバス boh boh KOBE号 船内
- 神戸酒心館
- 神戸市内の酒販店等(随時販売開始予定)
「新湊川ウォーク ~湊川隧道通り抜け~」の行程と参加案内
同日に行われる「新湊川ウォーク ~湊川隧道通り抜け~」は、開始地点を長田橋(長田区六番町)、解散地点を湊川隧道入口(夢野石井橋前)とするウォークイベントです。参加費は無料で、地域の歴史や隧道の雰囲気を直接感じられる設定になっています。
ただし、参加申し込みは定員に達したため既に終了しています。イベントに関する案内は湊川隧道公式WEBサイトの新着情報で告知されています。
集合・受付とアクセス情報
スタート受付は長田橋東広場の河川階段踊り場(長田区六番町)で実施されます。公共交通機関でのアクセスは次の通りです。
- 神戸市営地下鉄「長田駅」
- 西出口1を出て北へ約190m
- 高速神戸鉄道「高速長田駅」
- 北口を出て北へ約270m
上記のアクセス情報は当日の集合場所確認に有用です。なお、イベントの参加申し込みは終了している点に留意が必要です。
プロジェクト参加団体、問い合わせ先と最終まとめ
本プロジェクトは、早駒運輸株式会社、神戸酒心館、湊川隧道保存友の会、そして2020年以降は兵庫県が参画する形で進められてきました。2017年の神戸開港150年の記念酒販売から始まり、継続的に地域資源を活かした取り組みが積み重ねられています。
問い合わせは早駒運輸株式会社の神戸ウォーターフロント事業部 企画広報戦略室まで。連絡先は次の通りです。
- TEL
- 078-321-0154
- FAX
- 078-321-0583
- メール
- kikaku@hayakoma.com
以下の表は本記事で伝えた「隧 ZUI 2025 乙巳Ver.」と関連イベントの主要情報を整理したものです。要点を一目で確認できるようまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | 隧 ZUI 2025 乙巳Ver. |
| 蔵出し・販売開始日 | 令和7年11月8日(土) |
| 販売会場(当日) | マルシン市場(「土木の日」新湊川ウォーク会場の販売ブース) |
| 販売時間(当日) | 10:00~14:00(雨天中止) |
| 販売価格 | 2,200円(税込) |
| 年間限定数 | 3,000本(数量限定) |
| その他販売チャネル | 神戸シーバスboh boh KOBE号 船内、神戸酒心館、神戸市内の酒販店等 |
| 貯蔵場所・期間 | 湊川隧道(天然カーヴ)で180日間貯蔵、常温約15度で管理 |
| 味の特徴 | 舌触りがやわらかく、フルーティーな味わい |
| 関連イベント | 「土木の日」新湊川ウォーク ~湊川隧道通り抜け~(参加費無料、申込は定員に達したため終了) |
| イベント集合場所 | 長田橋(長田区六番町)/受付:長田橋東広場の河川階段踊り場 |
| 主催・関連団体 | 早駒運輸、神戸酒心館、湊川隧道保存友の会、兵庫県 |
| 問い合わせ先 | TEL: 078-321-0154 / FAX: 078-321-0583 / メール: kikaku@hayakoma.com |
本稿では、湊川隧道の保存と活用を背景に開発された「隧 ZUI 2025 乙巳Ver.」の特徴、販売日程、販売場所、イベント情報、そしてプロジェクトの経緯と問い合わせ先までを整理して紹介しました。地域の産業遺産を活かした取り組みとしての位置付けや、貯蔵による風味の変化、限定数などの重要な情報を網羅しています。