10月28日発売 セブンカフェ水素焙煎コーヒー登場
ベストカレンダー編集部
2025年10月24日 14:23
水素焙煎コーヒー発売
開催日:10月28日
セブンカフェとUCCが共同でつくった“澄んだ飲みごたえ”の一杯
UCC上島珈琲株式会社(本社:兵庫県神戸市、資本金:10億円、社長:芝谷博司)と株式会社セブン‐イレブン・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:阿久津知洋)は、2025年10月24日付の発表で、新製品『セブンカフェ 水素焙煎コーヒー』を共同開発したと公表しました。発売開始は2025年10月28日(火)から、全国のセブン-イレブン店舗(※一部店舗除く)にて順次販売されます。
『セブンカフェ』は2013年の発売以来、1杯ずつ豆を挽きドリップする方式で、挽きたて淹れたてのコーヒーを提供してきました。累計販売数は2025年4月時点で90億杯以上に達しており、コンビニコーヒー需要を牽引してきたブランドです。今回の共同開発は、既存の強みを踏まえつつ、味覚と脱炭素の両立を目指した新たな展開となります。
共同開発の目的と位置づけ
今回の共同開発は「おいしさ」と「サステナブル」を両立させることを主要な目的としています。UCCが研究を進めてきた水素を熱源とする焙煎技術を用い、焙煎工程でCO2を排出しないプロセスを実現した点が特徴です。
セブン‐イレブン・ジャパン側は、普段コーヒーを飲まない層や苦手意識がある層にも受け入れられる味を目指し、雑味が少なく澄んだ飲みごたえと、フルーティーでまろやかな酸味を備えた味覚設計を行いました。商品本部の石橋利彦マーチャンダイザーは、苦みや雑味が後に残らない味わいに仕上げたことをコメントしています。
水素焙煎の技術的特徴と味わいの変化
従来、コーヒーの焙煎工程では天然ガスが熱源として用いられてきましたが、UCCは水素火炎を用いた焙煎に着目しました。水素焙煎は燃焼時にCO2を排出しない点で脱炭素に貢献するだけでなく、火力の温度調整幅が広く、特に弱火の安定燃焼が可能であるという特性があります。
この特性を活かすことで、低い温度帯でも精密に温度をコントロールでき、結果として豆本来の香り・甘味・酸味を緻密に引き出すことができます。UCCが培ってきた味覚形成やプロファイルコントロール技術と組み合わせることで、従来の熱源では得られなかった多彩な味の表現が可能になりました。
開発過程と味の設計
UCCは2022年から水素焙煎の研究開発を開始し、小型のテスト焙煎機で実験を重ね、2025年4月には大型水素焙煎機「HydroMaster/ハイドロマスター」による量産を世界で初めて開始しました。UCC富士工場における量産開始は、同社が水素焙煎の実用化に到達した重要な節目です。
『セブンカフェ 水素焙煎コーヒー』は、低い温度帯で弱火を用いてじっくり焙煎することで、雑味を抑えつつ澄んだ飲みごたえを実現しています。試作を重ねた結果、フルーティーでまろやかな酸味が引き出され、コーヒーを普段飲まない方でも飲みやすい味わいを目指しました。
- 環境面:焙煎工程でCO2を排出しない(水素火炎を熱源とする)
- 技術面:温度コントロール幅が広く弱火の安定燃焼が可能
- 味覚面:雑味が少なく澄んだ飲みごたえ、フルーティーでまろやかな酸味
発売情報と体験イベントの詳細
製品名は『セブンカフェ 水素焙煎コーヒー ホット レギュラー』です。発売日は2025年10月28日(火)から順次で、販売エリアは全国のセブン-イレブン店舗(一部を除く)となります。店頭価格は税抜149円、税込で160.92円と発表されています。
発売に先立ち、無料で製品を体験できる試飲イベントが東京ミッドタウン キャノピー・スクエア(東京都港区赤坂)で開催されます。実施日時やアクセスなどの具体的な情報は以下の通りです。
- イベント名
- セブンカフェ 水素焙煎コーヒー試飲イベント
- 開催日時
- 2025年10月24日(金)13:00~17:00、10月25日(土)10:00~17:00 ※なくなり次第終了
- 開催場所
- 東京ミッドタウン キャノピー・スクエア(住所:〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-1)
- アクセス
- 都営大江戸線「六本木駅」8番出口より直結。東京メトロ日比谷線「六本木駅」より地下通路にて直結。東京メトロ千代田線「乃木坂駅」3番出口より徒歩約3分。東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」1番出口より徒歩約10分。
- 参考URL(会場案内)
- https://www.tokyo-midtown.com/jp/access/public-transport/
試飲イベントは発売直前の2025年10月24日・25日に実施されるため、実際に味わってから店頭で購入する判断ができる機会となります。配布は数量限定で、なくなり次第終了と案内されています。
UCCの取り組みと社会的文脈、関連技術の体系
UCCは企業パーパスとして「より良い世界のために、コーヒーの力を解き放つ。」を掲げ、サステナビリティ指針のもとで2040年までのカーボンニュートラル実現を目標としています。水素焙煎はその取り組みの一環で、焙煎工程でのCO2削減に直結する技術です。
研究開発は2022年に開始され、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の採択を受けるなど、官民一体で進められてきました。2025年4月にUCC富士工場で導入された大型水素焙煎機「HydroMaster/ハイドロマスター」により、年間キャパシティ3,000トン以上を大型焙煎機と定義する中で、世界で初めての量産化に成功しています。
UCCが使用する水素は山梨県から調達したグリーン水素を利用しており、原料調達から製造工程まで脱炭素を意識した設計が取られています。水素焙煎は単にCO2排出を抑えるだけでなく、火力制御の幅が広がることで味覚の幅を広げるという副次的効果をもたらしました。
関連リンクとして、UCCの水素焙煎に関する詳細ページや、2025年4月の量産開始に関するリリースが公開されています。興味がある読者は以下を参照してください。
要点の整理(表)
ここまで述べてきた主要な情報を表に整理します。商品仕様、発売日、価格、販売エリア、味覚、イベント、企業情報、技術的なポイントを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | セブンカフェ 水素焙煎コーヒー ホット レギュラー |
| 発売日 | 2025年10月28日(火)より順次発売 |
| 販売エリア | 全国のセブン-イレブン店舗(※一部店舗除く) |
| 価格 | 149円(税抜)/160.92円(税込) |
| 味覚 | 雑味が少なく澄んだ飲みごたえ、フルーティーでまろやかな酸味 |
| 試飲イベント | 2025年10月24日(金)13:00~17:00、10月25日(土)10:00~17:00(東京ミッドタウン キャノピー・スクエア、なくなり次第終了) |
| 主な技術的特徴 | 水素火炎を熱源とする焙煎で焙煎工程のCO2排出をゼロに近づける。弱火の安定燃焼、幅広い温度コントロールにより多彩な味覚形成が可能。 |
| UCCの取り組み | 2022年より研究開発、NEDO助成事業の採択、2025年4月に富士工場で大型水素焙煎機による量産を世界で初めて開始。水素は山梨県からのグリーン水素を使用。 |
| 企業情報(主要) | UCC上島珈琲(本社:兵庫県神戸市、資本金:10億円、社長:芝谷博司)、株式会社セブン‐イレブン・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:阿久津知洋) |
| 参考リンク | UCC:水素焙煎コーヒー、セブンカフェ |
本稿では、セブン‐イレブン・ジャパンとUCCが共同で開発した『セブンカフェ 水素焙煎コーヒー』の技術的背景、味の設計、発売および試飲イベントの詳細、UCCによる水素焙煎の位置づけと関連情報をまとめました。商品の価格・発売日・イベント日時などの数値情報は、発表資料に基づいて正確に記載しています。
参考リンク: