細田守最新作『果てしなきスカーレット』つばさ文庫版発売

細田守監督最新作の世界が子ども向け文庫で手に入る

株式会社KADOKAWAは2025年10月24日（金）11時00分に、児童文庫レーベル「角川つばさ文庫」より『果てしなきスカーレット』を刊行した。本書は、映画『果てしなきスカーレット』の原作小説を子ども向けに編み直したもので、原作・脚本・監督を務める細田守の世界観をより読みやすく伝える一冊となっている。

本の刊行は、スタジオ地図が制作する同名映画の公開に先立つタイミングでのリリースであり、映画は2025年11月21日（金）に全国公開予定である。映画は第82回ヴェネチア国際映画祭（アウト・オブ・コンペティション部門）や第50回トロント国際映画祭（スペシャル・プレゼンテーション部門）に選出されており、公開前から国内外で注目を集めている。

つばさ文庫版の仕様と子ども向けの工夫

角川つばさ文庫版『果てしなきスカーレット』は、児童文庫として読みやすさに配慮した仕様になっている。すべての漢字にふりがなが振られており、漢字学習中の読者でもスムーズに読み進められる構成だ。

また、挿絵を充実させることで物語の情景を視覚的にも補強している。本書には計20点の挿絵が掲載されており、映画に登場する場面を想像しながら読むことができる仕様になっている。

主な仕様

ふりがな

すべての漢字にふりがな付きで、児童の読解を支援する。

挿絵

計20点のイラストを収録。イラストはYUMEが担当。

• 対象読者：児童・児童向け読み物を好む読者
• 読みどころ：映画の予習・鑑賞後の世界観の補完・細田監督の文章表現の堪能

物語のあらすじと関係者のプロフィール

本書のあらすじは、叔父のクローディアスに父を殺された王女・スカーレットが復讐に失敗した後、目が覚めると《死者の国》にいたところから始まる。そこは人々が互いの物を奪い合う争いの世界だ。現代の日本から来た看護師の青年・聖と出会い、二人はクローディアスを追って“見果てぬ場所”を目指す旅に出る。旅を通じてスカーレットの心は変化していき、「生きること」について問いかける物語が展開する。

原作者である細田守は1967年富山県生まれ。東映動画（現・東映アニメーション）でのキャリア後にフリーになり、アニメーション映画監督として数々の話題作を手掛けてきた人物である。2011年にアニメーション制作会社「スタジオ地図」を設立し、監督・脚本・原作を務める作品は国内外で注目を集めている。

著者・挿絵担当の紹介

作：細田 守（ほそだ まもる）

1967年生まれ。主な監督作に『時をかける少女』（2006）、『サマーウォーズ』（2009）、『おおかみこどもの雨と雪』（2012）、『バケモノの子』（2015）、『未来のミライ』（2018）、『竜とそばかすの姫』（2021）など。

絵：YUME（ゆめ）

イラストレーター。『ぼくらの（魔）大戦』『ぼくらの秘密基地』シリーズや、角川つばさ文庫のノベライズ作品の挿絵を多数手掛ける。

刊行情報、映画情報、関連リンクの詳細

刊行情報は下記の通りで、価格や判型、ISBNなどの細かなデータも公表されている。発売日は2025年10月24日（金）で、定価は946円（本体860円＋税）となる。サイズやページ数なども判明しているため、図書館や書店での所蔵確認にも役立つ。

映画情報としては、原作・脚本・監督が細田守、企画・制作にスタジオ地図（およびスタジオ地図有限責任事業組合）、日本テレビ放送網、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが名を連ねている。映画公式サイトやスタジオ地図の公式X（旧Twitter）アカウントも宣伝に活用されている。

この記事では、刊行に関する基本的なデータと物語の要旨、関係者のプロフィール、映画に関する主要な情報を整理して伝えた。角川つばさ文庫は2009年3月の創刊以来、児童文庫市場でのシェアを確立しており（出典：公益社団法人 全国出版協会 出版科学研究所調べ、2025年3月）、本作はそのラインナップに加わる重要な一冊である。

プレスリリースは株式会社KADOKAWA（本社：東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO：夏野剛）より2025年10月24日11時00分に発表された。関連の詳細は角川つばさ文庫のページおよび映画公式サイトで確認できる。