11月1日開始:あすけんを堺市立中学校43校に導入、食育授業で活用へ

堺市中学校にあすけん導入

開催日:11月1日

堺市中学校にあすけん導入
学校向けあすけんって何が違うの?
学校向けは授業で安全に使えるよう機能を絞った教育版です。目標体重設定や投稿機能、広告、有料案内は除外され、給食メニュー登録、栄養素グラフ、食事バランスチェックなど成長期に合わせた栄養アドバイスに特化。家庭での閲覧も可能で保護者との連携を想定しています。
導入はいつからどこで始まるの?
提供開始は2025年11月1日で、大阪府堺市立中学校の全43校、約20,000名の生徒を対象に全国で初めて導入されます。発表は2025年10月23日で、導入前に2025年10月に一部校でトライアル授業が実施されています。

堺市立中学校43校へ「あすけん学校教育向け」を導入 — 全国初の公教育での提供

株式会社asken(東京都新宿区、代表取締役社長 中島洋)は、累計会員数1,300万人超のAI食事管理アプリ『あすけん』の学校向け仕様である「あすけん学校教育向け」を、2025年11月1日より大阪府堺市立中学校全43校の生徒約20,000名に提供開始します。これは学校向けの導入としては全国で初めての事例です。

本リリースは2025年10月23日14時00分に発表されており、導入にあたっては堺市(市長:永藤英機)とaskenの連携により実現しました。導入の背景には、近年の生活様式の変化や新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中学生の食習慣の変化と栄養バランスの偏りがあり、教育現場での食育・健康支援の必要性が高まっているという社会的課題があります。

  • 導入開始日:2025年11月1日(土)
  • 対象:堺市立中学校 全43校、約20,000名の生徒
  • 発表日:2025年10月23日 14:00
AI食事管理アプリ『あすけん』、全国で初めて大阪府堺市立中学校に導入 全43校の生徒約20,000名に提供開始〜「食の主体的な学び」を支援、食生活への興味を醸成〜 画像 2

導入に至った協働体制と背景

askenは学校給食の運営およびPFI事業を行うグループ会社、株式会社ジーエスエフ(代表取締役社長 岩東光男)と連携しています。ジーエスエフは堺市において学校給食センターの運営実績があり、その実績を背景に給食提供に加えた食育推進および健康支援策として「あすけん学校教育向け」を堺市へ提案しました。

導入の背景には農林水産省「令和5年度 食育白書(食育推進施策)」が示す小・中学生の朝食欠食率の増加傾向など、児童・生徒の食生活に関する課題があります。白書によれば小学生の朝食欠食率は2019年の4.6%から2024年には6.1%へ、中学生は2019年6.9%から8.7%へと上昇しています(出典:農林水産省ウェブサイト、https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/attach/pdf/r5_wpaper-52.pdf)。

AI食事管理アプリ『あすけん』、全国で初めて大阪府堺市立中学校に導入 全43校の生徒約20,000名に提供開始〜「食の主体的な学び」を支援、食生活への興味を醸成〜 画像 3

「あすけん学校教育向け」の機能と教育現場での活用法

「あすけん学校教育向け」は、通常版の『あすけん』を教育の現場で安全かつ効果的に使えるよう、中学生の学びや成長段階に合わせて機能を整理・限定した仕様です。授業での利用を想定しつつ、ご家庭でも活用できる設計になっています。

本仕様は食育に特化した機能のみを提供し、教育現場で不適切とされる機能(目標体重設定やSNS的な投稿機能、広告表示、有料プラン案内など)は一切含まれていません。これにより学校や保護者が安全に利用できる環境を整えています。

主な特徴(概要)
機能 内容
給食メニューの登録 堺市立中学校の昼食メニューが事前登録されており、生徒は簡単に食事記録を入力し栄養素確認が可能。
成長期に対応した栄養管理 日本人の食事摂取基準(2025年度版)に基づき、15歳未満の成長期に必要なカロリーや栄養素基準に対応。
食の学びに特化 「食事記録」「摂取栄養素グラフ」「食べたもの栄養素ランキング」「食事バランスチェック」などを提供。
教育向けに除外された要素 目標体重設定、ユーザー投稿機能「みんなの日記」、広告表示、有料プラン案内等は非搭載。
ライフステージに合わせたアドバイス 部活動や学習と栄養の関連を提示し、生活と栄養のつながりを理解させる内容。
家庭での利用 授業はパソコン中心だがアカウント情報を入力すれば保護者のスマートフォン等別端末でも利用可能。

授業での想定される使い方と学習効果

授業では生徒が日々の食事内容を記録し、管理栄養士監修のアドバイスを確認することで、自らの食生活を客観的に振り返ります。食事記録を通じた自己の栄養状態の可視化は、食への関心を高め、主体的な食習慣の獲得につながる設計です。

教育現場では、栄養教諭や教員が「食事記録の読み方」「栄養素と活動の関連」などを指導し、授業と家庭の双方で食育を進めることを想定しています。家での閲覧が可能な仕様により、保護者との対話のきっかけとしても活用できます。

導入前のトライアル授業と生徒の反応

本導入の前段階として、2025年10月に堺市内の一部中学校で1年生を対象としたトライアル授業が行われました。トライアルでは、授業中に生徒が実際に「あすけん学校教育向け」を操作し、給食や家庭での食事の記録、栄養素の確認を体験しました。

トライアルの結果、生徒からは「食事のことを前より気にするようになった」「食事の栄養バランスを考えようと思った」といった前向きな声が寄せられています。授業の様子としては、栄養教諭による説明と生徒の端末操作が組み合わされ、実践的な食育が行われました。

  • 実施時期:2025年10月(トライアル)
  • 対象:堺市内の一部中学校 1年生
  • 主な反応:食事への関心の高まり、栄養バランスを意識する発言

『あすけん』のサービス指標と企業情報、受賞歴

『あすけん』は食事画像やバーコード読み取りにより摂取カロリーや栄養素を表示し、管理栄養士監修のフィードバックを提供するAI食事管理アプリです。テクノロジーにより「専属栄養士」の役割を果たすことを目指しています。

以下にアプリの主要指標と企業の基本情報、受賞歴などを列挙します。数値はプレスリリースに記載の最新のものを記載しています。

主要指標
  • 累計会員数:1,300万人超(2025年10月時点)
  • メニュー数:15万件以上
  • カロリーと栄養素:14項目の過不足をグラフ表示(あすけんダイエット基本コースの場合)
  • AIアドバイスパターン:20万以上
  • 食事記録件数:90億件以上(2025年6月時点)
  • 国内No.1:ダウンロード数&売上が4年連続国内No.1(2021-2024年、data.ai調べ)※カテゴリはヘルスケア/フィットネス
受賞歴
  • 2020年:内閣総理大臣表彰制度(第3回日本サービス大賞「優秀賞」)
  • 2022年:BabyTech® Awards2022(妊活と妊娠部門)大賞、Google Play ベスト オブ 2022(アプリ「ユーザー投票部門」大賞/「自己改善部門」大賞)
  • 2023年:第4回日本子育て支援大賞(「妊娠・授乳期に!あすママコース」)
アプリ概要
  • 名称:AI食事管理アプリ『あすけん』
  • 利用料金:ダウンロード無料(App内課金あり)
  • 対応OS:iOS / Android
  • ストアURL:App Store(https://apps.apple.com/jp/app/id687287242)、Google Play(https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.greenhouse.asken)
会社情報
  • 会社名:株式会社asken
  • 設立:2007年10月1日
  • 所在地:〒163-1442 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティタワー42F
  • 株主:株式会社グリーンハウス(100%出資)
  • コーポレートサイト:https://www.asken.inc

本件に関してaskenは、栄養学の知見とテクノロジーをかけ合わせて「ひとびとの明日を今日より健康にする」ことをミッションに掲げ、個人向け・法人向け双方でサービス提供を行っています。法人向けには自治体や企業向けの団体利用やオンライン特定保健指導の提供、広告企画なども含まれます。

要点の整理

ここまでに示した導入の目的、提供開始日、対象範囲、機能と除外項目、トライアルの実施結果、ならびに『あすけん』サービス全体の主要指標と企業情報を表形式でまとめます。

項目 内容
発表社 株式会社asken(代表取締役社長 中島洋)
発表日時 2025年10月23日 14:00
導入開始日 2025年11月1日(土)
導入先 大阪府堺市立中学校 全43校(約20,000名の生徒)
導入の背景 中学生の食習慣・栄養バランスの偏り、朝食欠食率の上昇(農林水産省「令和5年度 食育白書」)
協働パートナー 株式会社ジーエスエフ(グループ会社、学校給食センター運営実績あり)
主な提供機能 給食メニュー登録、摂取栄養素グラフ、食事バランスチェック、栄養アドバイス(管理栄養士監修)等
教育向けに除外した機能 目標体重設定、ユーザー投稿機能「みんなの日記」、広告表示、有料プラン案内等
トライアル実施 2025年10月、一部堺市内中学校1年生を対象。生徒の関心向上などのポジティブな反応あり
アプリ主要指標 累計会員数1,300万人超、メニュー数15万件以上、食事記録90億件以上(2025年6月時点)等
参照・出典 農林水産省「令和5年度 食育白書」(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/attach/pdf/r5_wpaper-52.pdf)、asken公式サイト(https://www.asken.jp、https://www.asken.inc)

以上が今回の導入に関する要点の整理です。本導入は教育現場での食育教材として『あすけん』の技術と管理栄養士監修の知見を組み合わせ、堺市の学校給食運営実績を持つグループ会社と連携して行われるものです。教育現場での利用にあたっては、機能の取捨選択や家庭との連携など、安全性と学習効果を両立する設計がなされている点が特徴です。