10月24日開始|JCVがハガキ・切手回収でワクチン支援

ハガキ切手回収キャンペーン

開催日:10月24日

ハガキ切手回収キャンペーン
どうやって参加すればいいの?
手持ちの封筒やレターパックでそのまま送れば申込不要。送料は原則寄付者負担。送料不要の専用封筒や企業向けスターターキットはJCVの問い合わせフォームで申し込み可能です。
送ったハガキや切手は本当にワクチンになるの?
回収品は換金され、UNICEFや各国保健省と連携してワクチン購入やコールドチェーン整備に充当されます。ポリオワクチンは1人分約20円、昨年度は約521,719人分に相当しました。

不要なハガキや切手がワクチンに変わる——10月24日から始まる回収キャンペーン

認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)は、2025年10月22日 13:00に発表したプレスリリースで、10月24日(金)に開始する「ハガキ・切手回収キャンペーン」の実施を明らかにしました。10月24日は「世界ポリオデー」であり、ポリオ根絶に向けた取り組みを強化する目的でキャンペーンを展開します。

この取り組みは、家庭に残った未使用のハガキや切手、書き損じハガキなどを寄付として回収し、それらの額面や換金価値をワクチン購入にあてるという仕組みです。送付は申込不要で気軽に参加できる方式が基本となっており、企業や団体向けの専用キットも用意されています。

【10月24日は「世界ポリオデー」】不要なハガキや切手で、ポリオ感染拡大防止に貢献できる「ハガキ・切手回収キャンペーン」を実施します 画像 2

キャンペーン開始の意図と基本の流れ

JCVが掲げるのは、ポリオをはじめとした感染症から途上国の子どもたちを守ることです。回収されたハガキや切手は換金され、ワクチン購入費としてUNICEFや各国保健省と連携して活用されます。ポリオワクチンは1人分約20円とされ、昨年度は回収の成果で約521,719人分、金額にして10,434,363円分の支援につながりました。

キャンペーンの開始は10月24日(金)からで、終了時期は明示されていません。寄付の方法は複数用意されており、個人から企業・団体まで参加しやすい設計になっています。

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参加方法と送付の手順

参加方法は大きく3通りに分かれます。どの方法も基本的に手続きは簡便で、個人が自宅で不要なハガキや切手を整理して送付するだけで寄付が成立します。送料は原則として寄付者の負担ですが、希望者には送料不要の専用封筒を提供する仕組みがあります。

以下に具体的な手順と申し込み先をまとめます。申し込みや問い合わせはJCVの専用窓口で受け付けています。

  • ①手持ちの封筒やレターパック等で送付
    お申し込みは不要です。封筒等はご自身で用意いただき、送料は寄付者の負担となります。
  • ②回収キャンペーン専用封筒で送付
    希望者には送料不要の専用封筒をJCVが送付します。申し込みは以下の問い合わせフォームから可能です:https://www.jcv-jp.org/contact/inquiry
  • ③スターターキットのお申し込み(企業・団体向け)
    回収専用封筒20枚を入れて募金箱のように設置できるスターターキットを用意。サイズは縦7.5cm×横19.5cm×高さ21.5cmで、継続的回収に適した形になっています。申し込みは同じく上記問い合わせフォームで受け付けます。
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送付先と受領に関する注意点

送付先は次の通りです。到着した時点で団体への寄付とみなされ、返却はできませんので送付前の確認が必要です。

送付先
〒108-0073 東京都港区三田4-1-9 三田ヒルサイドビル 8F
世界の子どもにワクチンを 日本委員会 ハガキ回収キャンペーン係

受領書が必要な場合は、送付時に送り先メールアドレスと担当者名を明記してください。後日、メールにて受領書が送付されます。なお、郵送料やその他送付コストは寄付者負担である点に留意が必要です。

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回収対象と対象外の詳細

回収対象は幅広く設定されており、国内外の未使用切手や書き損じハガキに加え、金券や外国紙幣、テレホンカードやプリペイドカード、さらには貴金属や腕時計、アクセサリー類も受け付けています。これにより家庭や企業の整理整頓が支援につながる仕組みです。

ただし一部対象外の品目も明確に定められています。送付前に対象・非対象の確認を行うことで、受領後のトラブルを避けることができます。

回収対象 対象外(注意点)
  • 未使用・書き損じハガキ
  • 未使用切手(外国切手も可)
  • 金券、外国紙幣
  • 未使用・使用済みテレホンカード・プリペイドカード
  • 貴金属、腕時計、アクセサリー類
  • 額面が古いハガキ、往復ハガキ、記念切手等
  • 既に投函されたハガキ
  • 私製ハガキ(ポストカード)
  • 郵便証紙、後納郵便のスタンプ等
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換金と活用の透明性

回収された品は換金され、ワクチンや必要な機器の購入費用に充てられます。ポリオワクチンの1人分の費用は約20円とされ、ワクチンの多くは1人分20円から高いものでも約280円の範囲です。昨年度の回収では、ポリオワクチン換算で約521,719人分(10,434,363円)の支援につながったと報告されています。

JCVはUNICEFや各国保健省と協力し、実際の配送や接種プログラムの現場での運用を担う団体と連携しており、資金の使途はワクチン購入・コールドチェーン機器の整備などに充てられます。

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ポリオ根絶の現状とJCVの活動実績

ポリオは主に5歳以下の子どもが感染するウイルス性疾患で、脊髄の灰白質が侵されることで運動神経の機能が損なわれ、筋肉麻痺を引き起こすことがあります。20世紀には多くの国で流行が見られた感染症ですが、ワクチンの普及と衛生環境の改善により、2020年以降は野生株の常在国がわずか2か国にまで減少しました。

しかしながら、2024年にパレスチナ・ガザ地区で約25年ぶりに発症者が確認されるなど、紛争下や医療が滞る地域では再燃のリスクが残ります。この際には緊急ワクチン接種で流行を抑えられましたが、世界的な根絶が達成されない限り、将来的には年間発症数が10年以内に20万件を超える可能性が示唆されています。G7広島サミットでも「世界ポリオ根絶計画(GPEI)への継続的支援」を求める首脳宣言が出されています。

JCVの活動は1994年の創設以降、実績として1億3,377万3,465人もの子どもたちにワクチンを届けてきました。2024年にはミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツの4か国に対して合計1億2,348万9,371円分のワクチンやコールドチェーン機器を贈っています。

また、感染症で命を落とす子どもは途上国において依然として多く、日々約4,000人が予防可能な感染症で命を失っているとされます。ワクチンは1人分で非常に低コスト(20円〜280円)であるため、継続的な支援が予防につながるという点が強調されています。

組織情報と支援窓口

団体の基本情報は以下の通りです。問い合わせや専用封筒、スターターキットの申し込みはJCVの問い合わせフォームから行えます。

団体名
認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会
理事長
剱持 睦子(ケンモチ ムツコ)
創設者
細川 佳代子(ホソカワ カヨコ)
本社所在地
東京都港区三田4-1-9 三田ヒルサイドビル8F
設立
1994年1月29日
URL
https://www.jcv-jp.org/
スペシャルサポーター
竹下景子(ワクチン大使・女優)、和田毅(元プロ野球選手)、早見優(歌手・女優)、三國清三(シェフ)、進藤奈邦子(WHOアドバイザー)、鏡リュウジ(翻訳家)、安藤優子(ジャーナリスト)、キャップ革命 ボトルマン(株式会社タカラトミー)

主要項目のまとめ表と記事の締めくくり

以下に本記事で触れた重要な情報を表形式で整理します。回収対象や送付先、問い合わせ先、またJCVの活動実績や直近の支援実績などを一目で確認できるようにまとめました。

項目 内容
発表団体・発表日時 認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)/2025年10月22日 13:00
キャンペーン開始日 2025年10月24日(金)から実施(終了日は未定)
主な参加方法 ①手持ちの封筒で送付(送料寄付者負担) ②専用封筒(送料不要、要申込) ③企業向けスターターキット(専用封筒20枚)
回収対象 未使用・書き損じハガキ、未使用切手(外国切手可)、金券・外国紙幣、テレホンカード・プリペイドカード、貴金属・腕時計・アクセサリー等
対象外 既に投函されたハガキ、私製ハガキ(ポストカード)、郵便証紙・後納郵便のスタンプ等
送付先 〒108-0073 東京都港区三田4-1-9 三田ヒルサイドビル8F 世界の子どもにワクチンを 日本委員会 ハガキ回収キャンペーン係
受領書 希望者は送付時に担当者名と送り先メールアドレスを明記すると後日メール送付
過去の回収実績 昨年度:ポリオワクチン換算で約521,719人分(10,434,363円分)
団体実績 1994年以降、1億3,377万3,465人にワクチンを提供。2024年の支援実績はミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツへ合計1億2,348万9,371円分のワクチン・機器提供
問い合わせ・申込先 https://www.jcv-jp.org/contact/inquiry(専用封筒・スターターキット申し込み)

以上がJCVによる「ハガキ・切手回収キャンペーン」の内容です。回収された物品は換金のうえワクチン購入等に充てられ、ポリオやその他感染症から途上国の子どもたちを守るための資金に役立てられます。送付時は対象品目や送付先、受領書の要否などを確認のうえ、返却不可である点に注意して手続きすることが求められます。

参考リンク: