10月29日開幕|TCICがTIFFCOMで入居企業の国際展開支援
ベストカレンダー編集部
2025年10月22日 11:30
TCICのTIFFCOM出展
開催期間:10月29日〜10月31日
TIFFCOM 2025におけるTCICの出展と狙い
東京都が委託した東京コンテンツインキュベーションセンター(TCIC)は、2025年10月29日(水)から31日(金)に開催されるアジア最大級のビジネス・コンテンツマーケット「TIFFCOM 2025」にブース出展します。運営を行う株式会社ツクリエ(本社:東京都千代田区、代表取締役:鈴木英樹)は、TCICを通じて入居企業への支援と国内外のネットワーキング強化を図り、コンテンツビジネスの国際展開を後押しします。
TIFFCOM 2025は東京国際映画祭(TIFF)併設のマーケットとして、映画・TV・アニメ分野を含む多様なコンテンツ関係者が一堂に会する場です。開催期間は2025年10月29日(水)~31日(金)4F アニメフロア 4-06にブースを構え、入居企業の作品・取り組み紹介や来場者との面談、ネットワーキングを実施します。
ブース出展の目的は、入居企業の創造的な取り組みを国内外のバイヤーやプロデューサーに紹介し、国際共同製作やライセンス、配給・配信などの実務的なビジネス機会の創出を図る点にあります。ブース運営以外にも、セミナーやTIFFCOMとの連携企画を通じて、業界内外の関係者同士の交流機会を拡充します。
出展企業の顔ぶれと各社の取り組みの詳細
TCICブースでは、TCICに入居する多様な企業・プロジェクトが出展します。アニメーション制作、AIを活用した新規IP創出、実写映画・ミュージックビデオ制作、国際共同製作プラットフォームなど、ジャンル横断的なラインナップが並びます。各社担当者が常駐し、具体的な企画や協業の可能性について直接話ができる体制です。
以下に出展社とその取り組みを、カテゴリーごとに整理して紹介します。各社の設立年、主な事業、ミッションや代表的プロジェクトなどをできる限り具体的に記載しています。
アニメ・デジタル制作系の出展社
アニメーション分野では、新興スタジオからAIを活用する次世代スタジオまで、多様な表現と制作手法が出展されます。スマートフォン向けや縦型フォーマットなど、視聴環境に最適化したプロジェクトの紹介も行われます。
ここでは代表的な出展企業を列挙します。
- 株式会社Creadom8(TCIC入居者)
設立:2024年7月。東京拠点のクリエイティブスタジオで、アニメーション企画・制作を専門とする。
事業内容:映像制作(高品質アニメ作品の企画・プロデュース)、コンテンツ事業(IPライセンス、マーチャンダイジング、オリジナルIP創出)、その他(コンサルティング、クリエイターマネジメント)。ミッションは世界のクリエイティブパワーをつなぎ、エンターテインメントを通じて世界を結ぶこと。
- 株式会社TOKYO EPIC(TCIC入居者)
AIを核とした次世代型スタジオ。独自のAI制作パイプラインでオリジナルIPを高速に開発し、グローバル展開を図る。
フラッグシッププロジェクト「PocketANIME」は縦型ショートアニメを主軸に、教育・映画祭・メディアを繋げることを目指している。テーマは「短い革命、無限のヒーロー」。
実写・国際共同製作・映像テクノロジー系の出展社
実写制作や国際共同製作に取り組む企業群もTCICブースで紹介されます。国内外での受賞歴や多文化協働の実績を持つプロダクションが、ジェネレーティブAIの活用や持続可能な制作モデルなどを提示します。
以下が該当する出展社です。
- ガウマピクス株式会社(TCIC入居者)
設立:2024年。映画、MV、CM、企業コンテンツ制作を手掛ける。監督・山口ヒロキ(20年以上のキャリア)が率い、劇場公開作品や海外受賞歴を有する。
実写撮影と並行してジェネレーティブAIを積極活用。少人数チームで高品質かつ短納期・コスト効率に優れる制作ワークフローを提案し、品質・再現性・倫理性に配慮した実践事例を共有する。
- PIE with Films.合同会社
SFやヒューマンドラマの実写映画、ショートドラマ制作を行うプロダクション。受賞歴のあるSF映画『12ヶ月のカイ』や社会性を持つ『はらむひとびと』などを制作。
ノンバイナリーの映画監督・プロデューサー亀山睦木が代表を務め、平成世代・ミレニアル世代の価値観やジェンダー観を反映した企画を重視する。
- キネキャラバン(仮)(法人設立準備中)
アジアとヨーロッパのフィルムメーカーをつなぐ国際共同制作プラットフォームを構想。日本国内の図書館や市民ホール、ミニシアターで注目作を紹介するなど、地域と世界を結ぶ活動を展開予定。
メンバー:吉原裕幸、朱永菁、舩橋淳。
- 合同会社PKFP PARTNERS
国際的な長編映画製作・複数地域にまたがる共同製作を専門。第一回製作作品『Performing KAORU’s Funeral』(日・スペイン・シンガポール合作)は世界8カ国で12賞を受賞し、国内では15都市以上で公開。
ハイブリッド資金調達と異文化間企画開発を通じ、アジアとヨーロッパを結ぶ持続可能な協力モデルを構築している。
- Studio D×D
設立:2025年6月。映画を通じて多様な才能をつなぎ、持続可能なクリエイティブの仕組みを築くことを目標とする。
国境を越えた企画開発、国際共同製作ネットワーク構築、次世代育成を推進し、日本から世界へ響く物語づくりを目指す。
- 株式会社セントラルアーツ
老舗映画制作会社。1970年代よりテレビドラマ・映画の企画・製作を行い、特に刑事アクションやハードボイルド作品で独自の地位を確立。東映グループのプロダクションであり、東映ビデオの子会社。
長年にわたる制作ノウハウとネットワークを武器に、多様な映像プロジェクトの実務的支援を提供する。
TIFFCOMセミナー「国際共同製作のロードマップ」とInto Globalの支援
TCICが事務局を務める東京都のプログラム「Into Global」による特別セミナーがTIFFCOMのセミナー枠で実施されます。セミナーのテーマは「-From Asia to World- Designing a Roadmap for International Co-productions(~アジアから世界を目指す~ 国際共同製作のロードマップを考える)」で、国際共同製作を目指す製作者に向けた具体的な戦略と実務知見が共有されます。
セミナーは2025年10月30日(木)16:30~17:30、会場は5F Seminar Bです。登壇者として、グローバルな実績を持つプロデューサー2名が参加します。
パネリスト・モデレーターのプロフィール
以下にパネリストとモデレーターの略歴をまとめます。各氏の経験は国際共同製作や作品の海外展開に関する実践的な知見を反映しています。
| 氏名 | 役職・略歴(要点) |
|---|---|
| 河井 真也(Shinya Kawai) | 1958年生。1981年慶応大学法学部卒。『スワロウテイル』『ヤンヤン 夏の想い出』等のプロデュースを含む70本以上の作品に関与。シネスイッチ銀座設立、数多くの映画祭や審査員職、映画産業支援プロジェクトへの参画実績。 |
| チェ・ユンヒ(Yoonhee Choi) | Barunson E&A代表取締役/プロデューサー。CJ ENM時代に『パラサイト 半地下の家族』のアカデミー賞キャンペーンを主導。多くの韓国映画のグローバル展開を推進し、国際共同製作や東南アジア市場でのIP展開に注力。2024年『The Hollywood Reporter』の「世界で最も影響力のある女性40人」に選出。 |
| 川野 正雄(Masao Kawano) | モデレーター。TCICプログラム・ディレクター/Into Globalプログラム・マネージャー。広告・映画事業・海外版権等での長年の経験を背景に、現在はTCICのインキュベーション運営を担当。 |
セミナーでは、実際の共同製作の流れ、国際マーケットでの立ち回り、資金調達や関係者ネットワークの構築方法など、実務的なロードマップが提示される予定です。
Into Globalのプログラム概要
Into Globalは「令和7年度東京都コンテンツ産業海外展開課題解決プログラム」で、都内中小のコンテンツ事業者のグローバル展開を支援する東京都のプロジェクトです。対象者には専門家による個別相談(無料)と、海外展開に関する情報提供やシンポジウムが提供されます。
公式情報は下記のURLで案内されています。https://intoglobal.metro.tokyo.lg.jp/ 都内コンテンツ事業者がグローバル展開に向けて一歩踏み出すための実践的なナレッジ提供が特徴です。
グローバルフィルムメーカーミートアップ(TIFFCOM提携)と参加案内、まとめ
TIFFCOMとの提携企画として、フィルムメーカーやプロデューサーが集う「Global Filmmaker’s Meet Up」が開催されます。本イベントはセミナーで得た示唆を基に、登壇者や参加者が直接交流し、共同製作やプロジェクト連携の糸口を探る実践的なネットワーキングの場です。
開催は2025年10月30日(木)19:00~21:30(受付開始 18:30)、会場はTOKYO NODE LAB(東京都港区虎ノ門二丁目6番2号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8F)です。8Fへはステーションタワーの「シャトルエレベーター」で7Fスカイロビー経由後エスカレーター利用、または「Cエレベーター」を使ってアクセスしてください。
当日のタイムテーブルと参加対象
本ミートアップは映像・映画業界に携わる方を対象としており、参加費は無料です。開催中にTOKYO NODE VOLUMETRIC VIDEO STUDIOの見学時間も設けられます。
- 18:30 受付開始
- 19:00 オープニング(イントロダクション:TCIC / TOKYO NODE LAB、TCICブース出展社紹介、ゲストスピーチ)
- 19:30 ネットワーキング開始
- 21:30 クロージング
主催は東京コンテンツインキュベーションセンター、共催はTOKYO NODE LABです。セミナー登壇者も同日参加予定で、登壇者との近接した意見交換が期待されます。
連絡先・関連情報
TCIC運営事務局(問い合わせ先)は以下の通りです。取材や協業希望、詳細な出展内容に関する問い合わせは、運営事務局へ直接連絡してください。
- 運営事務局(東京コンテンツインキュベーションセンター)
- 住所:〒164-0012 東京都中野区本町二丁目46番1号 中野坂上サンブライトツイン14階
- 担当:岩本
- TEL:03-3383-4616
- E-Mail:info@tcic.metro.tokyo.lg.jp
TIFFCOMの公式情報は公式サイト(https://tiffcom.jp/)および公式SNS(X:TIFFCOM_Tokyo、Instagram:tiffcom_tokyo、Facebook:TIFFCOM.Tokyo、LinkedIn:tiffcom-tokyo)で提供されています。TIFFCOMは第38回東京国際映画祭(TIFF 2025.10.27~11.5)併設のマーケットです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | TIFFCOM 2025(東京国際映画祭併設コンテンツマーケット) |
| 開催期間 | 2025年10月29日(水)~10月31日(金) |
| TCICブース | 出展エリア:4F アニメフロア 4-06(入居企業の展示・担当者常駐) |
| TIFFCOMセミナー | タイトル:-From Asia to World- Designing a Roadmap for International Co-productions 日時:2025年10月30日(木)16:30~17:30 会場:5F Seminar B 登壇者:河井真也、チェ・ユンヒ モデレーター:川野正雄 |
| グローバルフィルムメーカーミートアップ | 日時:2025年10月30日(木)19:00~21:30(受付18:30) 会場:TOKYO NODE LAB(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8F) 参加費:無料 参加対象:映像・映画業界関係者 |
| 主催・運営 | 主催:東京コンテンツインキュベーションセンター(TCIC) 運営:株式会社ツクリエ 共催(Meet Up):TOKYO NODE LAB |
| 問い合わせ | 東京コンテンツインキュベーションセンター運営事務局 〒164-0012 東京都中野区本町二丁目46-1 中野坂上サンブライトツイン14階 担当:岩本 TEL:03-3383-4616 E-Mail:info@tcic.metro.tokyo.lg.jp |
| 関連URL | TCIC:https://tcic.metro.tokyo.lg.jp/ / Into Global:https://intoglobal.metro.tokyo.lg.jp/ / TIFFCOM:https://tiffcom.jp/ / TCIC SPACE:https://tcic.metro.tokyo.lg.jp/tcicSpace/ |
以上がTCICのTIFFCOM 2025出展に関する主な情報です。出展社の具体的なプロジェクトやセミナー、ミートアップのスケジュール、問い合わせ先などを整理しました。TIFFCOM期間中は多彩な交流機会が提供されるため、出展企業の作品や取り組み、セミナーでの議論を通して今後の共同製作やビジネス展開につながる可能性が示されます。
また、本プレスリリース内で使用されている画像ファイルのダウンロードやプレス素材についての情報も提供されています。必要な場合は運営事務局への問い合わせにより詳細を確認してください。