10月25日再上陸　MU:Nムーンフェイズが先行発売

月の神秘を設計する──フランス発〈MU:N（ムン）〉が国内再上陸

2025年10月21日 08時30分付のプレスリリースによれば、フランス・パリを拠点とする独立系ウォッチブランドMU:N（ムン）が日本国内での取り扱いを再開します。ブランド名の由来である「Moon（ムーン＝月）」の神秘を主題に、複雑機構であるムーンフェイズを中心に据えた時計づくりで知られるMU:Nは、コレクターや時計愛好家から注目を集めています。

ブランドはコミュニティと共創する姿勢を特徴とし、部品コストや製造背景の公開、デザイン選定にコミュニティ参加を取り入れる透明性を掲げています。この記事では、ブランドの成り立ちから代表コレクションの仕様、発売日と購入窓口まで、プレスリリースに記載された情報を漏れなく整理してお伝えします。

コミュニティから生まれたブランド哲学とデザイン

MU:Nの出発点は、時計愛好家が集うフォーラム上の対話でした。2021年にムーンフェイズをテーマに実施されたアンケートやスケッチが契機となり、2022年にはコミュニティと共に仕上げた初コレクション「ORIGIN（オリジン）」を発表しています。

ブランドの核にあるキーワードは「透明性と共創」です。プレスリリースは、参加型の開発プロセスを通じて約15,000件以上のデザインが生まれたことを明記しています。コストや製造背景を公開することで、コレクターとブランドが対話しながら製品を完成させていく姿勢が強調されています。

デザイン哲学：シンプルさと詩情

MU:Nは北欧的なミニマルラインを基調に、自然から着想を得た色彩と質感を組み合わせることで「静かな存在感」を表現しています。ケースエッジは柔らかく整えられ、文字盤は光の角度で表情を変え、月の満ち欠けを想起させる奥行きを演出します。

プレスリリースには、ORIGINのムーブメントに組み込まれた特製ローターの装飾に関する記述もあります。17世紀のタロットカードに着想を得たローターには、2匹のオオカミ犬、塔、ザリガニ、そして月が精緻に刻まれており、古の象徴が回転する様が時の流れとともに月の神秘を語るとしています。

コミュニティ参加

アンケート、スケッチ、製品仕様の選定にコミュニティが関与。約15,000件以上のデザインが参加者の手で生まれた。

ブランド哲学

透明性と共創、シンプルさと詩情を重視するデザインアプローチ。

代表コレクションの詳報：ORIGINとORION

プレスリリースはMU:Nの代表的な2つのコレクションを詳述しています。ひとつがブランドの原点を表すORIGIN（オリジン）、もうひとつが技術革新と宇宙への敬意を示すORION（オリオン）です。それぞれムーンフェイズ表現のアプローチが異なり、素材やムーブメント、仕上げに明確な差別化が施されています。

以下に各コレクションの仕様と特徴を整理します。記載された情報はプレスリリースに基づき、価格や寸法、ムーブメント等の数値を含めてそのまま掲載します。

ORIGIN ― 始まりの月（主な特徴と仕様）

ORIGINはMU:N最初のムーンフェイズコレクションで、ブランドの原点と“月の物語”を腕元で表現するシリーズです。ダイヤルにブルーグラデーションを採用した「ORIGIN COBALT」は、光の角度で表情を変える仕様となっています。

ムーブメントについてはプレスリリース中に表記の揺れが見られます。本文中では「スイス製手巻きムーブメント『SELLITA SW-288-1A』を搭載」とありますが、後段の仕様表では「ムーブメント : SELLITA SW288-1A 自動巻き」と表記されています。ここでは両方の記述をそのまま記載します。

• 価格：ORIGIN BLUE・ORIGIN COBALT 各 ￥242,000（税込）
• ケース径：38mm
• ケース厚み：11.7mm
• ケース素材：316Lステンレススチール
• 風防：サファイアガラス
• 防水：5ATM（50M）
• 機能：ムーンフェイズ / デイト表記
• ムーブメント表記：SELLITA SW-288-1A（プレスリリース本文では手巻きと記載、仕様欄では自動巻きと表記）
• パワーリザーブ：41時間
• その他：サファイアクリスタル製ケースバックからムーブメントが見える仕様

ORION ― 革新の月（主な特徴と仕様）

ORIONはORIGINの世界観を継承しつつ、MU:Nの革新性と宇宙探査への敬意を反映したシリーズです。最大の特徴は、フェムトレーザーを用いた発光式ムーンディスクの採用で、わずか0.001mm単位の精密彫刻によって月や星を立体的に表現します。キックスターターで強い支持を得た技術であると明記されています。

文字盤や針、インデックスには夜光素材を施し、暗所で柔らかく光る仕様です。ケースバックはサファイアクリスタル製で、手巻きスイス製ムーブメント「SELLITA SW-288-1M」の動きを鑑賞できます。

• 価格：ORION WHITE / GREY / BROWN 各 ￥308,000（税込）
• ケース径：38mm
• ケース厚み：10.6mm
• ケース素材：316Lステンレススチール
• 風防：サファイアガラス
• 防水：5ATM（50M）
• 機能：ムーンフェイズ / デイト表記
• ムーブメント：SELLITA SW288-1M 手巻き
• パワーリザーブ：41時間
• 特徴：フェムトレーザーによる発光式ムーンディスク、ラジウム風夜光採用（柔らかい光）

ORION ― Limited series（限定モデル）

ORIONのリミテッドモデルは、宇宙計画や宇宙機関のカラーリングを反映した特別仕様です。ORION BLUEはNASA（アルテミス計画）を想起させるカラー、ORION GREENは欧州宇宙機関（ESA）を想起させるカラーを採用しています。

両モデルともインデックスの夜間視認性に配慮し、12時・3時・9時位置のインデックスには夜光（ルミノバ塗料）を用いています。発光色はORION BLUEが赤、ORION GREENがオレンジで、昼夜問わず視認性とデザイン性を両立させています。

• 価格：ORION BLUE Limited / ORION GREEN Limited 各 ￥330,000（税込）
• ケース径：38mm
• ケース厚み：10.6mm
• ケース素材：316Lステンレススチール
• 風防：サファイアガラス
• 防水：5ATM（50M）
• 機能：ムーンフェイズ / デイト表記
• ムーブメント：SELLITA SW288-1M 手巻き
• パワーリザーブ：41時間
• リミテッド：世界200本限定 / シリアルナンバー刻印有

発売日、販売店舗、問い合わせ先

国内での発売スケジュールは次の通りです。先行販売は実店舗で、続いて公式オンラインストアでの販売が行われます。日程と販売窓口を明確に示しています。

具体的な販売開始日はプレスリリースにて次のように記載されています。2025年10月25日（土）よりエイチエムエスウォッチストア 表参道にて先行販売を開始し、その後11月4日（火）にエイチエムエスウォッチストア 公式オンラインストアで発売を開始します。

先行販売店舗

エイチエムエスウォッチストア 表参道（東京都渋谷区神宮前4-4-9-1F）

店頭問い合わせ電話番号

03-6438-9321

公式オンラインストア

https://www.hms-watchstore.com/

プレスリリースは上記の販売スケジュールと併せて、各モデルの価格・仕様、限定情報を詳細に掲出しています。購入を検討する場合は、仕様やムーブメントの記載（ORIGINのムーブメント表記の揺れなど）を確認の上、問い合わせ窓口へ連絡することが示唆されます。

要点の整理と仕様一覧

以下の表は本記事で触れたMU:Nの主要情報、各コレクションの仕様、発売・問い合わせ先を整理したものです。プレスリリースに記載された数値や表記はそのまま反映しています。

以上がプレスリリースに基づくMU:N再上陸に関する情報の全体整理です。各モデルの価格、仕様、発売日、問い合わせ先を明記しましたので、詳細確認や購入を検討する際は上記の連絡先および公式サイトを参照してください。