第16回調味料選手権で京のさつまいもジャムが総合1位に
ベストカレンダー編集部
2025年10月21日 06:04
第16回調味料選手権結果
開催日:10月19日
選手権の概要と審査の仕組み、会場の構成
全国の調味料を対象に「NO.1調味料」を決める『第16回調味料選手権2025』の結果発表会が、2025年10月19日に大阪・阪神梅田本店「食祭テラス」で開催され、総合第1位に京都府の「京のお野菜じゃむ さつまいも」が選ばれました。プレスリリースは一般社団法人日本野菜ソムリエ協会によって2025年10月20日20時03分に発表されています。
本大会は第16回目にあたり、全国から264品がエントリーし、一次専門家食味審査で選抜された55品が最終審査会に進出しました。審査は来場者投票、販売実績、一般審査会の得点、一次審査の得点を総合して決定されています。
審査方法の詳細
審査は複数の指標を組み合わせる方式で実施されました。審査基準は公平性と消費者視点を重視し、専門家の一次評価と一般来場者の評価、販売実績を総合換算しています。
プレスリリースに記載された具体的な審査方法は以下の通りです。
- ① 2025年10月7日(火)阪神梅田本店での一般食味審査会の得点
- ② 会場投票による得点(試食による審査を含む)
- ③ 阪神梅田本店での販売実績(ECサイト販売含む、10月19日正午まで)
- ④ 一次専門家食味審査会の得点
上記①~④の合計により総合順位(1位~3位)、各部門最優秀賞、入賞が決定されます。発表は2025年10月19日(日)15:00から食祭テラス特設ステージで行われました。
会場の様子は試食コーナーや販売ブースが並ぶ形で運営され、販売数や来場者の反応がそのまま審査に反映される仕組みになっていました。
総合入賞トップ3の詳細 ─ 商品特徴と開発秘話
総合1位から3位まで、それぞれ部門最優秀賞と重複するケースもあり、商品設計や地域性、製法の独自性が評価の決め手となっています。以下に上位3商品の素材、製法、推奨の食べ方、開発者コメントを掲載します。
価格や容量等の数値情報もプレスリリース原文に沿って記載します。
総合1位:京のお野菜じゃむ さつまいも(株式会社シーエープラント/京都府)
・容量/価格:140g/1,080円。京都産野菜を用いた無添加・手作りの2層ジャムです。上層と下層で味わいが異なり、1層ずつ、2層一緒に、あるいは混ぜてと、複数の食べ方が楽しめる点が特徴です。
・素材と製法:京都府美山町の美山牛乳100%を使用し、濃密なさつまいもとミルクの2層仕立てにしています。生産の背景には「地元農家の力になりたい」という前代表の想いがあり、ブランド名は「洛結(らくゆう)」と命名されています。
- 開発秘話(開発者コメント)
- 異色の食品事業だが、前代表が京都府南丹市の出身で「地元農家を助けたい」という思いから開始。京都産野菜の使用、農家支援、無添加・手作り、SDGsへの貢献を重視しています。
- おすすめの食べ方
- パンやクラッカーにそのまま、和洋スイーツのトッピング、特にバニラアイスとの組み合わせが推奨されています。
総合2位:燻製だし醤油70ml(川中醤油株式会社/広島県)
・容量/価格:70ml/378円。しょうゆ部門最優秀賞も同時受賞。鰹だしと燻製を自社生産し、厚削り節の出汁ガラを4日間桜チップで燻製する工程を経て、だし醤油に漬け込むという独自の「薫り漬け製法」で生まれた商品です。
・素材と製法:めんつゆ製造時に出る厚削り節の出汁ガラを有効活用。手作り燻製器で燻製後、看板商品の天然かけ醤油に漬け込み、薫りを小瓶に閉じ込める手間をかけています。
- 開発秘話(開発者コメント)
- 出汁ガラの有効活用を目的に桜のチップで燻製し「薫り漬け製法」を開発。刺身やチーズ、目玉焼き、卵かけご飯、キャンプ料理など多用途で楽しめるよう設計しています。
- おすすめの食べ方
- 刺身、チーズ、ナッツ、ゆで卵、目玉焼き、卵かけご飯、キャンプ飯など。スモーキーな薫りでおつまみや日常の料理の香り付けに適しています。
総合3位:水を少しも使っていない新しょうがドレッシング(春乃屋 Harunoya/群馬県)
・容量/価格:215ml/918円。ドレッシング部門最優秀賞も受賞。群馬県産の新生姜をたっぷり使用し、龍野淡口醤油、昆布、米油、白味噌などで旨味とコクを引き出した無添加ドレッシングです。
・素材と製法:和食料理人による手作りで、添加物・化学調味料は使用していません。寿司に添える手作り新生姜漬けをベースに、家庭で使いやすいソース的なドレッシングへと転換しました。
- 開発秘話(開発者コメント)
- 妻の一言を契機に「毎日楽しめる味」を目指して開発。群馬の生姜農家の想いを取り入れ、素材の香りを活かして五味のバランスを調整しました。
- おすすめの食べ方
- サラダ、冷やしうどん、冷しゃぶ、焼き魚、焼き茄子、鰹のたたき、ローストビーフ、鍋や素麺の味変、醤油・出汁・めんつゆとの相性も良い万能ドレッシングです。
部門別の受賞一覧と関連販売情報
総合1位〜3位以外にも各部門の最優秀賞、地域の味ベスト賞、審査員特別賞、入賞など多数の表彰が行われました。以下はプレスリリースに示された受賞一覧です。
この章では受賞結果と今後の販売スケジュール、試食・販売会の開催地・期間も合わせて記載します。
| 受賞 | 企業名 | 商品名 | 都道府県 |
|---|---|---|---|
| 総合1位/パンのおとも部門 最優秀賞 | 株式会社シーエープラント | 京のお野菜じゃむ さつまいも | 京都府 |
| 総合2位/しょうゆ部門 最優秀賞 | 川中醤油株式会社 | 燻製だし醤油70ml | 広島県 |
| 総合3位/ドレッシング部門 最優秀賞 | 春乃屋 Harunoya | 水を少しも使っていない新しょうがドレッシング | 群馬県 |
| ご当地部門 最優秀賞 | よしの味噌株式会社 | 発酵レモンのハニーソース | 広島県 |
| 万能調味料部門 最優秀賞 | 大坂屋物産株式会社 | ザクザクあられ万能たれ | 兵庫県 |
| 甘み部門 最優秀賞 | 株式会社浜田屋本店 | みかんバター | 兵庫県 |
| 野菜を使った調味料部門 | 徳島産業株式会社 | タマネギまんまノンオイルドレッシング | 徳島県 |
| 辛味部門 最優秀賞 | 株式会社ミモナ | ほりにし監修ホリネーズワサビ | 和歌山県 |
| 世界の調味料部門 最優秀賞 | AKO株式会社 | 生胡椒の塩漬け~燻製オイル仕立て~ | 広島県 |
| ご飯のおとも部門 最優秀賞 | 株式会社風土食房 | 白樺派のひとさじキーマカレー | 千葉県 |
| 塩部門 最優秀賞 | 尾鷲しお学舎株式会社 | しお学舎のねぎ塩たれ | 三重県 |
| スパイス部門 最優秀賞 | 株式会社飯盛グリーン開発 | しげるの八番 | 長崎県 |
| ポン酢部門 最優秀賞 | 有限会社近藤酢店 | 延命酢で作った 美味しいぽんず | 静岡県 |
| 出汁部門 最優秀賞 | 株式会社 ムーバー | 空知舎 かにつゆ | 北海道 |
| ソース部門 最優秀賞 | 株式会社浜田屋本店 | 香辛丸ゾース | 兵庫県 |
| 日本の伝統調味料部門 最優秀賞 | 小野甚味噌醤油醸造株式会社 | 甚左衛門 | 京都府 |
| みそ部門 最優秀賞 | 鶴味噌醸造株式会社 | 相撲肉味噌 | 福岡県 |
| 酢部門 最優秀賞 | 一般社団法人周南ツーリズム協議会 | 周南物語 梨で、酢。 | 山口県 |
※ほか、地域の味ベスト賞・審査員特別賞・入賞の詳細は主催側の受賞一覧で確認できます。
受賞商品の販売スケジュールと購入方法
受賞商品は複数の実店舗およびECで販売される予定です。販売会や出展スケジュールは以下の通りです。
- 日本橋三越本店 試食販売会:本館B1Fパーソナルショッピングデスク、期間 2025年11月1日(土)・11月2日(日)
- 日本橋三越本店 販売会:本館地下1階「味匠庵」、期間 2025年11月5日(水)~11日(火)10:00~19:30
- うまいもんみっけ@阪神梅田本店:2025年10月15日(水)~10月20日(月)、結果発表は10月19日
- 阪神梅田本店ECサイト販売:期間 2025年10月22日(水)~11月11日(火)、阪神百貨店E‑STORESにて
販売商品は第16回の総合1位〜3位と各部門最優秀賞受賞商品のほか、最終審査商品や歴代受賞商品も含まれます。販売会の詳細は特設サイトに掲載されています。
特設ページ:https://www.vege-fru.com/choumiryo/championship/
調味料選手権の位置づけと主催団体情報
「調味料選手権」は、調味料の魅力を社会に広め、調味料業界の活性化を目的に開催されているイベントです。ご当地調味料やメーカー推しの製品を発掘し、消費者やメディアに広く知らせることを主眼としています。
過去の受賞商品は受賞後に売上が大きく伸びるケースが報告されており、メディア露出や販売拡大に結び付きやすいイベントとなっています。派生企画として「ドレッシング選手権」「パンのおとも選手権」なども行われています。
主催団体の基本情報
主催は一般社団法人日本野菜ソムリエ協会。協会の設立や代表、事業内容は以下の通りです。
- 創立
- 2001年8月7日
- 代表理事
- 福井 栄治
- 事業
- 野菜ソムリエの資格提供と育成、各種講座やコンテンツの企画開発・提供
- URL
- https://www.vege-fru.com/
受賞結果の要点整理(表形式)
以下の表は本記事で取り上げた主要情報を分かりやすく整理したものです。発表日、会場、エントリー数、最終エントリー数、総合上位3商品と価格・容量、審査方法、販売スケジュール、主催者情報をまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日時(プレスリリース) | 2025年10月20日 20:03 |
| 結果発表会 | 2025年10月19日(日)15:00/阪神梅田本店 食祭テラス |
| 会場開催期間(最終審査受付) | プレスリリース記載:2024年10月15日(水)~19日(日)正午まで(原文記載)および最終審査は2025年10月15日~19日とされる記載が併存 |
| エントリー数 | 264品 |
| 最終エントリー | 55品(一次専門家食味審査を経て選抜) |
| 総合1位 | 京のお野菜じゃむ さつまいも(株式会社シーエープラント/京都府)140g 1,080円 |
| 総合2位 | 燻製だし醤油70ml(川中醤油株式会社/広島県)70ml 378円 |
| 総合3位 | 水を少しも使っていない新しょうがドレッシング(春乃屋 Harunoya/群馬県)215ml 918円 |
| 審査方法 | ①一般食味審査会得点 ②会場投票 ③販売実績(EC含む)④一次審査得点の合計 |
| 販売スケジュール(主なもの) | 日本橋三越試食販売 11/1-11/2、味匠庵販売 11/5-11/11、阪神梅田出展 10/15-10/20、阪神EC 10/22-11/11 |
| 主催 | 一般社団法人日本野菜ソムリエ協会(創立2001年8月7日、代表理事 福井栄治) |
掲載した情報はプレスリリースの内容を忠実に反映したものであり、審査方法や受賞者、販売スケジュール、主催団体の基本情報などを整理しました。受賞商品の中には各地の素材や伝統的製法を活かしたものが多く、審査結果は素材、製法、消費者の評価、販売実績の総合的な反映であることが確認できます。
参考リンク: