竹内涼真、2026年4月ミュージカル『奇跡を呼ぶ男』主演決定

竹内涼真、詐欺師ジョナス役でミュージカルに帰還 — 作品選択の理由と役作りの覚悟

俳優・竹内涼真が主演を務めるミュージカル『奇跡を呼ぶ男』が、2026年4月に上演されることが発表された。ミュージカル出演は2021年の『17 AGAIN』以来5年ぶりであり、本作で竹内は伝道師を装う詐欺師・ジョナス・ナイチンゲール役に挑む。

発表資料によれば、竹内は作品タイトルを目にした瞬間に「これは僕がやるべきなのでは」と直感し、作品が持つエネルギーや音楽、グルーヴに強く惹かれたという。公演に向けた心境と課題についても率直に語っており、リズム感や音楽の歴史、言語の違いといった困難があることを認識しつつも、「あえてそのリスクに向き合い、日本で組むチームで超えていきたい」と決意を述べている。

竹内涼真のコメント（全文）

「5年ぶりの舞台とてもワクワクしています。『奇跡を呼ぶ男』という題名を目の前にして、これは僕がやるべきなのでは、と直感しました。作品が持つエネルギー、音楽、グルーヴ感に心を奪われた感覚があります。」

「それと同時にリズム感、音楽の歴史、言語の違いに大きな壁を感じましたが、あえてそのリスクに向き合い、日本で組むチームで超えていきたいという思いで作品に臨む決心をしました。『ウソから始まる本当』この言葉はいろんな角度から捉える事が出来ると思います。そして僕自身、この言葉に物凄く可能性を感じています。その可能性とチーム、そして自分を信じて奇跡を起こしにいきたいと思っています。劇場でお待ちしています。」

物語の骨子と舞台で描かれるテーマ — 「ウソ」と「本当」が交差する人間ドラマ

『奇跡を呼ぶ男』は、伝道師ジョナス・ナイチンゲールが行う伝道集会での「奇跡」に人々が熱狂する一方で、実はその「奇跡」は彼と妹、仲間たちが演出した偽りであり、献金を集めながら各地を放浪する詐欺師たちの一味であるという設定から物語が始まる。

旅の途中でバスが故障し立ち寄ったカンザス州の田舎町スウィートウォーターで、ジョナスは女性保安官や足の不自由な少年と出会う。出会いを通じて心の変化が生まれ、ウソで固めてきた人生の中で「本当の奇跡」を起こすことが可能かどうかが問われるヒューマンドラマだ。

物語の特徴と舞台表現

原作は1992年にスティーヴ・マーティン主演で映画化された作品であり、2010年にミュージカル化された後、ラウル・エスパルザ主演でブロードウェイへ進出した経緯がある。今回の日本版でもゴスペル調のソウルフルな音楽が物語を彩り、音楽と演出による人間描写が重視される。

作品の主題は「ウソ」と「本当」という対照的な要素の交差であり、舞台上では音楽、歌唱、ダンス、演技を通じてその葛藤と変化が視覚的・聴覚的に表現される見込みだ。

• 主人公：ジョナス・ナイチンゲール（伝道師のふりをする詐欺師）
• 主な出会い：女性保安官、足の不自由な少年—これらの出会いが心の変化を促す
• 舞台のトーン：ゴスペル調を基調としたソウルフルな音楽とヒューマンドラマ

制作陣・クリエイターについて — ブロードウェイのトップクリエイターが集結

今回の日本版の制作には、ブロードウェイ／ウェストエンドで実績のあるクリエイターが多数参加する。音楽は『アラジン』『リトル・マーメイド』などで知られるアラン・メンケン、作詞は『塔の上のラプンツェル』『スクール・オブ・ロック』で知られるグレン・スレーターが担当する。

脚本はジャナス・サーコーンとウォーレン・ライト、演出は近年ロンドン・ウエストエンドで高評価を得ているイギリスの演出家ジェニファー・タンが務める。ジェニファー・タンはグローブ座での演出経験などがあり、ELLE UKの2020年ホットリストにも選出された実績がある。

音楽

アラン・メンケン

脚本

ジャナス・サーコーン、ウォーレン・ライト

作詞

グレン・スレーター

演出

ジェニファー・タン

プレスリリースには、上記メインスタッフの名が明記されており、ブロードウェイやウェストエンドでの経験を持つクリエイターたちによって、日本版ならではの表現と国際的な楽曲の魅力を両立させる方針が示されている。

キャストと発表情報

主演は竹内涼真と明記されており、その他の出演者は「ほか」と記載されている。出演者の続報およびチケット販売情報は後日発表される予定だ。

公演に関する公式情報はホリプロの特設ページにも掲載されている（https://horipro-stage.jp/special/leapoffaith20251020/）。詳細なキャスト発表やチケット販売のスケジュールは追って案内される。

公演スケジュールと公演地、主催・制作体制の詳細

公演は2026年4月に東京での上演が予定されており、会場は東京建物 Brillia HALL（豊島区立芸術文化劇場）であることが明記されている。加えて、大阪、福岡、愛知でも公演が行われることが伝えられている。

興行面では主催をホリプロとキョードーファクトリーが務め、企画制作はホリプロが担当する。地域ごとの開催は複数の都市で予定されているため、地方の観客にも接近する形でのツアー公演となる。

チケットや追加キャスト、上演スケジュールの詳細は追って公式に告知されるため、観客は公式発表を待つ必要がある。発表済みの情報は上記の通りで、会場や主催体制までは確定している。

作品の系譜と今回の意義、最後に内容を整理した一覧表

『奇跡を呼ぶ男』は、1992年にスティーヴ・マーティン主演で映画化された作品を原作に、2010年にミュージカル化されブロードウェイへ進出した経緯を持つ。楽曲にはアラン・メンケン、作詞にグレン・スレーターなど、ブロードウェイのトップクリエイターが参加しており、音楽的な魅力が本作の大きな柱となっている。

日本版では演出にジェニファー・タンを迎え、竹内涼真が主演することで俳優としての新たな挑戦と、ミュージカルという表現領域での表現の幅を広げる意図が読み取れる。作品のテーマである「ウソ」と「本当」の交錯が、役者の演技・歌唱・舞台演出を通じてどのように描かれるかが注目点となる。

以上がプレスリリースで発表された全ての情報の整理である。作品はブロードウェイの楽曲を軸にしたゴスペル調の音楽性と、人間ドラマを重視した演出が予告されており、竹内涼真の5年ぶりとなるミュージカル出演がどのような舞台となるかが関心を集める。