11月14日開幕 第4回クロアチア映画祭、阿佐ヶ谷で14日間

阿佐ヶ谷でクロアチアの映画と文化を14日間で巡る

日本とクロアチアの文化交流を軸に据えた映画イベント「日本クロアチア映画祭 2025」の一環として、〈第4回クロアチア映画祭〉が2025年11月14日（金）から11月27日（木）まで、東京・阿佐ヶ谷のMorc阿佐ヶ谷を会場に開催されます。主催は一般社団法人 日本クロアチア協会、駐日クロアチア大使館の後援、Morc阿佐ヶ谷とカフェ天人唐草の協力により実施されます。

本映画祭は、長篇・短篇あわせて全8作品を上映し、クロアチアで話題になった新作から国際映画祭で注目された作品まで多様なラインナップを揃えます。合わせて、週末や祝日には会場近隣のカフェ天人唐草を拠点に特別展示やトークイベントも予定され、映画と文化体験を同時に提供する構成です。

開催の背景と連携事業

本映画祭は、日本側の主催団体である一般社団法人 日本クロアチア協会が企画し、クロアチア側との文化交流を深めるための一連の取り組みの一部として実施されます。12月にはクロアチア・ザグレブで「第3回日本映画祭」の開催も予定されており、両国間の映画文化交流が相互に行き交う形になっています。

協賛・協力には地方観光局や企業が名を連ねており、静鉄ストア、ユニバーサルビジョン、複数のクロアチア観光局（クヴァルネル、ドゥブロヴニク、ドゥブロヴニク・ネレトヴァ地方、リカ・セニ地方、ザグレブ観光局）などが協賛、Morc阿佐ヶ谷とカフェ天人唐草が協力することで、地域と国際的なパートナーシップが構築されています。

上映作品とプログラム：多彩なジャンルと深い視点

クロアチア映画は独特のユーモアと社会に対する鋭い視点を特徴とし、近年はヨーロッパ各地の映画祭で高い評価を受けています。本年度は長編・短編を合わせて8作品を上映予定で、現地で話題になった新作や、国際映画祭で注目を集めた作品群が紹介されます。

上映に付随して、映画の背景や文化的文脈を掘り下げるトークセッションが11月16日から毎日1回、各回の上映後に実施されます。さらに日本の映画制作をテーマにしたミニトークイベントも開催され、日クロ双方の映画文化の「今」に迫る構成です。参加型のトークや質疑応答を通じて、映像作品をより深く理解するための場が設けられます。

上映スケジュールとチケット情報

上映スケジュールの詳細および一般鑑賞チケットは、Morc阿佐ヶ谷の専用予約サイトで購入が可能です。特別イベント（週末・祝日のトークイベント等）のチケットはPeatixでの販売が案内されています。問い合わせ先としてMorc阿佐ヶ谷の電話番号が案内されており、映画祭全般については日本クロアチア協会（映画祭事務局）にメールでの問い合わせも可能です。

具体的なチケット／イベント購入・お問い合わせ先は以下の通りです。
上映スケジュール・チケットのお問合せ：Morc阿佐ヶ谷 TEL 03-5327-3725
映画祭事務局（お問い合わせ）：info@japancroatiasociety.org
公式サイト：https://japancroatiasociety.org/filmfestival/

週末はカフェ天人唐草で文化展示と特別トークを

会場近隣のカフェ天人唐草（劇場から徒歩約2分、新 Morcビル内）では、映画祭期間中にクロアチア文化を直接体感できる特別展示を開催します。展示内容は映像以外の側面、具体的には歴史資料、工芸、写真、グルメなど多岐にわたり、映画鑑賞と合わせて訪れることで文化理解が深まる構成です。

展示の目玉は、クロアチアとディズニーの知られざる関係を伝える貴重なコレクションです。1960年にザグレブのビセルカ社（Biserka）がディズニーのライセンスを取得して工場を立ち上げ、米国外で初めてのディズニーおもちゃ工場が誕生した経緯、ウォルト・ディズニー氏がビセルカ社向けに特別デザインを手掛けたこと、その後1992年の閉鎖とトニー・ポリテオ氏による在庫保管と寄贈の経緯を会場で展示します。

展示内容と物販情報

展示では、ズボンをはいたミッキーやカウボーイ姿のグーフィーなど、ビセルカ社による独自の造形が確認できます。これらは単なる玩具ではなく、クロアチアにおける製造史と国際的なライセンス関係を示す資料としての意味合いがあります。

また、グルメや土産物としてはクロアチア特産のトリュフ加工品、クロアチア雑貨、関連写真展示などが販売予定です。週末・祝日にはここで特別トークイベントを実施し、ゲストによるお話を聞きながら展示を巡ることができます。

登壇ゲストと主催者からのメッセージ

トークセッションや特別イベントには、映像業界や文化の現場で活動する複数のゲストが参加予定です。登壇予定者としてプレスリリースで明記されている名前は以下の通りです：荻野宏（アニメプロデューサー）、石川幸宏（映像プロデューサー・ジャーナリスト、InterBEEシネマ総合コーディネーター）、山口いづみ（女優・歌手）、吉野浩（映画『共鳴する魂 塙保己一伝』エグゼクティブプロデューサー）、貫井勇志（映像作家・フォトグラファー）、安達朋博（ピアニスト）。これらに加え、映画プロデューサーや俳優など多彩な文化人が登壇することが案内されています。

映画祭の主催代表である一般社団法人 日本クロアチア協会の代表理事、エドワード片山トゥリプコヴィッチ氏（大阪・関西万博2025クロアチア館 館長）からは次のようなメッセージが寄せられています。「この映画祭を通じて、日本の皆さまにクロアチアという国の魅力を映像を通して深く感じていただける機会になれば幸いです。映画は国境を越え、人々の心をつなぐ力を持っています。」この言葉は、映画祭が単なる上映会にとどまらない文化交流の場であることを示しています。

主なスケジュール（抜粋ではなく会期内の主要行事）

プレスリリースに記載された主要スケジュールは以下の通りです。開催期間全体は11月14日〜11月27日で、以下は具体的に記載されたイベント日時です。

• 11/14(金) 17:00〜19:15：オープニングセレモニー及びオープニング上映
• 11/14(金) 19:30〜21:00：オープニングレセプション
• 11/16(日) 14:00〜16:00：山口いづみ氏（女優・歌手）登壇予定のトーク
• 11/22(土) 14:00〜16:00：吉野浩氏（映画『共鳴する魂 塙保己一伝』エグゼクティブプロデューサー）登壇予定のトーク
• 11/23(日) 14:00〜16:00：貫井勇志氏（映像作家・フォトグラファー）登壇予定のトーク
• 11/24(月・祝) 14:00〜16:00：安達朋博氏（ピアニスト）登壇予定のトーク

これら以外にも週末・祝日にはカフェ天人唐草で豪華ゲストによる特別トークイベントが予定されています。特別イベントのチケットはPeatixで取り扱われます。

要点の整理（表）

以下は本記事で扱った内容を主要項目ごとに整理した表です。会期、会場、主催・後援、協賛・協力、チケット窓口など、映画祭参加に必要な基本情報をまとめています。

この記事では、映画祭の開催期間、会場、上映作品数、トークや展示の内容、チケット購入先、問い合わせ窓口など、プレスリリースに記載された全ての情報を整理して伝えました。映画祭は映像作品の上映にとどまらず、トークセッションや特別展示を通じてクロアチアの文化と歴史に触れる機会を提供します。