ミュージカル『白爪草』が1月8日開幕、密室劇を舞台化
ベストカレンダー編集部
2025年10月17日 14:18
ミュージカル『白爪草』上演
開催期間:1月8日〜1月22日
映画から舞台へ──『白爪草』が描き直す密室の濃密さ
株式会社ホリプロは、映画「白爪草」を原案とした新作ミュージカル『白爪草』の上演を発表した。発表は2025年10月17日12時01分付のプレスリリースによるもので、舞台は2026年1月8日(木)から1月22日(木)まで、全23回の上演が予定されている。会場はSUPERNOVA KAWASAKIでの公演となる。
本作は、2020年に電脳少女シロ主演で世界初の全キャストVTuber出演という形で映画化され、一夏の上映期間後にリバイバル上映も行われた話題作を原案としている。登場人物は二人のみ、舞台は花屋の裏にある小さな作業部屋というワンシチュエーションの密室劇をミュージカルとして再構築する試みであり、心理劇×スリラー×音楽が融合した“新感覚の2人ミュージカル”として位置づけられている。
作品の形式と音楽性
本作では、音楽が物語の表現において重要な役割を果たす。楽曲はシンガーソングライターのヒグチアイが担当し、ミュージカル楽曲への初挑戦となる。台詞のように歌い、歌のように叫ぶという表現を通じて、言葉と感情が響き合うことが目指される。
脚本・歌詞原案は福田響志、演出は元吉庸泰が務める。これまでにない密度とテンポで描かれるノンストップの舞台を意図しており、観客に対して静かに、しかし確実に強い印象を残す構成を志向している。
- 原案:映画「白爪草」
- 音楽・歌詞:ヒグチアイ
- 脚本・歌詞原案:福田響志
- 演出:元吉庸泰
- 音楽監督:竹内 聡
- 編曲:齋藤優輝
キャストと関係者からの声:原作関係者のコメント
ミュージカル化に際して、映画版で双子の主人公と主題歌を担当した電脳少女シロと、映画脚本を担当した我人祥太からコメントが届いている。両者ともに映画時の想いや、舞台化に対する率直な感想を述べている。
以下に、プレスリリースで公表されたコメントと各人のプロフィールを掲載する。コメントは原文の意図を損なわない形で伝える。
電脳少女シロ(映画「白爪草」主演・主題歌)
こんにちは、電脳少女シロです。
映画「白爪草」では双子の主人公と主題歌を担当させていただきました。一夏だけの上映期間に対し惜しむ声をいただき、その後リバイバル上映が実施されました。唯一無二の世界観に、自身も1ファンとして耽溺したことを覚えています。今度ミュージカル化の吉報を受け、応援の気持ちと絶対に見たいという気持ちでいっぱいです。私たちに色濃い爪痕を残し続ける白爪草の世界。ぜひ劇場に足を運んでいただき、映画と共にお楽しみください。
プロフィール: .LIVEプロダクション所属。アイドルに憧れるVTuber。テレビ朝日系列「謎解き戦士!ガリベンガーV」、CSテレビ朝日「超サイキ道DX」へのレギュラー出演や、全キャストVTuber出演のサスペンス映画「白爪草」では主演を務める等、幅広く活動中。
我人祥太(映画「白爪草」脚本)
この機会に、深く、感謝しております。「白爪草」は、自分が書いた初めての映画であり、常々、もっと多くの方に触れてほしいと願っていた作品の一つです。しかし、「VTuberが演じる意味のある映画とは何か」を第一に考え、作り上げた物語ですので、映画公開を超えたこれ以上の拡がりは、そもそも望むべきではないのかもしれないな、とも感じていました。それが五年の時を経て、ミュージカルとして皆さんの目に触れることになる―――本当に光栄で、奇跡のような出来事としか言いようがありません。素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんによって、どのような「白爪草」が舞台に描かれるのか。僕も今から、とても楽しみにしております。映画上映回もあるそうですので、あわせてご覧頂ければ、この上なく幸いです。シロさんの演じる蒼、紅も、凄いですよ。
プロフィール:1983年生まれ。ピン芸人として活動後、脚本家に転身。近年の主な作品として、ドラマ「新東京水上警察」「ビリオン×スクール」「潜入捜査官松下洸平」「奪われた僕たち」、映画「朽ちないサクラ」「裏社員。-スパイやらせてもろてます-」などがある。
制作の現場から:リードスルー・ワークショップの詳細レポート
制作レポートVol.1として、稽古開始前の段階で実施された「リードスルー・ワークショップ」の模様が公表されている。本ワークショップは9月中旬に行われ、稽古に入る前の準備段階として、物語の全体の流れや台詞と音楽の流れを検証する目的で開催された。
参加者は下記の10名。キャスト・スタッフが一堂に会することで、音楽と台詞の接続や曲の配置、登場人物の関係性の確認など、創作の基礎を共有する場となった。
- 音楽・歌詞:ヒグチアイ
- 脚本・歌詞原案:福田響志
- 演出:元吉庸泰
- 音楽監督:竹内 聡
- 編曲:齋藤優輝
- キャスト:屋比久知奈、唯月ふうか
- 歌唱参加:元榮菜摘、青山瑠里
- ピアノ:中條純子
公式ではリードスルーの様子に加え、お二人(電脳少女シロと我人祥太)のコメント映像もSNSで公開している。詳細な制作レポート本文はホリプロステージの特設レポートページにて確認できるとのことだ。
参考ページ(記事全文)およびSNSリンクは以下の通り:
https://horipro-stage.jp/special/sirotsumekusa20251017_report/
https://www.instagram.com/sirotsumekusa.musical/
ワークショップの目的と成果
本ワークショップでは、台詞と音楽のシームレスな接続をテストすることが大きな目的となった。実際の稽古に入る前に歌唱担当やピアノ伴奏者を交えた検証を行い、楽曲が持つ物語的機能と舞台上での時間軸を再確認している。
録音や映像の使用、関係者の動線など現場の運営面での基礎づくりも同時に進められ、制作チームは稽古へ入るための準備を着実に進めている。
公演スケジュール、チケット、特別企画の全情報
公演は2026年1月8日(木)から1月22日(木)まで、全23回。会場はSUPERNOVA KAWASAKIである。チケット販売はホリプロステージをはじめ、ローソンチケット、チケットぴあ、イープラスでも取り扱いがある。
以下に公表されたチケット料金、発売スケジュール、特別企画、撮影ルールなどの情報を漏れなく記載する。
チケット料金と発売スケジュール
チケット料金(全席指定):9,500円
Yシート(20歳以下当日引換券):2,000円(ホリプロステージのみ取扱い)
U-25(25歳以下当日引換券):7,500円
※本公演はワンドリンク制(別途ドリンク代が発生)。詳細はホリプロステージの案内に従うこと。
ホリプロステージ・チケット販売(先着先行)
ゴールド会員:10月18日(土)9:00~11月3日(月祝)23:59
レギュラー会員:10月18日(土)10:00~11月3日(月祝)23:59
一般発売:11月5日(水)11:00~
Yシート(20歳以下当日引換券)販売期間:11月10日(月)17:00~11月16日(日)23:59
U-25(25歳以下当日引換券)販売開始:12月6日(土)10:00~
その他取扱いプレイガイド:ローソンチケット(https://l-tike.com/sirotsumekusa2026/)、チケットぴあ(https://w.pia.jp/t/sirotsumekusa2026/)、イープラス(https://eplus.jp/sirotsumekusa2026/)。ホリプロステージの案内ページも参考にすること。
特別公演・企画、公演中の撮影ルール
ホリプロステージ会員貸切公演:1月10日(土)16:00。アフタートーク登壇者は屋比久知奈、唯月ふうか、元吉庸泰(演出)。
初演記念スペシャル企画は1月8日(木)19:00の初日公演に設定されている。来場者プレゼントとして初日来場者全員にオリジナルステッカーを配布し、初日限定のスペシャルカーテンコールを実施する旨が発表されている。
アフタートークの予定は下記のとおり:
- 1月13日(火)19:00:福田響志(脚本・歌詞原案)、元吉庸泰(演出)
- 1月16日(金)19:00:我人祥太(映画脚本)、宮川宗生(映画プロデューサー)、井川荃芬(演劇プロデューサー)
- 1月20日(火)19:00:ヒグチアイ(音楽・歌詞)、屋比久知奈、唯月ふうか
なお、全公演においてカーテンコールの一部写真撮影が許可されているが、撮影に関しては細かな注意事項が設けられている。以下の点は必ず遵守する必要がある。
- 撮影可能範囲
- 写真撮影のみ許可。動画撮影・録音は禁止。
- 使用機材
- スマートフォン(携帯電話)のみ可。デジタルカメラや一眼レフ等での撮影は禁止。
- 場所とタイミング
- 会場内に「撮影OK」の表示がある時のみ撮影可能。撮影は自席で行うこと。席を移動しての撮影は不可。
- フラッシュ
- フラッシュ撮影は禁止。
- 注意事項の変更
- 内容は変更になる場合がある。
映画上映会付チケットの詳細
舞台公演に原作映画の上映を組み合わせた「映画『白爪草』上映会付チケット」も販売される。料金は10,500円で入場時に別途ドリンク代(一律600円)が必要となる。
発売期間は11月5日(水)11:00から。対象日程は以下のとおりで、上映は公演終了後にロビーで実施されるため、一度客席からロビーに移動する必要がある。
- 1月11日(日)16:00:公演終了後上映
- 1月17日(土)16:00:公演終了後上映
映画上映は自由席となる。チケット詳細はホリプロステージの案内ページを参照のこと:https://horipro-stage.jp/news/sirotsumekusa2026_ticket/
登場人物、キャスト、スタッフ一覧と物語の核
本作の登場人物は二人のみという構成を維持し、舞台は花屋の裏の小さな作業部屋という密室で進行する。テーマは記憶、罪、赦し、入れ替わりといった要素が絡み合う心理的テーマであり、終盤に向けて明かされる“真実”が物語を動かす。
以下に公表されているキャスト、声の出演、主なスタッフ、ストーリー要旨を整理する。
| 役名/項目 | 担当 |
|---|---|
| 白椿 蒼 | 屋比久知奈 |
| 白椿 紅 | 唯月ふうか |
| 声の出演 | 安蘭けい |
| 美術 | 平山正太郎 |
| 映像 | KENNY |
| 照明 | 浜崎 亮 |
| 音響 | 山本浩一 |
| 衣裳 | 小田優士 |
| ヘアメイク | 水﨑優里(MIG) |
| 稽古ピアノ | 石川花蓮 |
| 舞台監督 | 松井啓悟 |
| 主催・企画制作 | ホリプロ |
ストーリーの要旨は次の通りである。花屋で働く白椿蒼(屋比久知奈)は6年前に母を殺したとされる姉・白椿紅(唯月ふうか)との再会の準備をしている。長い沈黙の末に訪れた再会の夜、姉が語る真実と一つの提案「人生を、入れ替えよう」により、揺れる記憶や歪む愛情、絡まる罪と赦しが露わになっていく。双子が一夜で“すべて”を交わすという密室劇が展開される。
公式の各種アカウントや公式サイトも案内されている:
公式HP:https://horipro-stage.jp/stage/sirotsumekusa2026/
公式X:https://x.com/siromusical
公式Instagram:https://www.instagram.com/sirotsumekusa.musical/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@sirotsumekusa.musical
ハッシュタグ:#白爪草ミュージカル
この記事の末尾に、本稿で取り上げた主要事項を表で整理して示す。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表元/日時 | 株式会社ホリプロ/2025年10月17日 12時01分 |
| 作品名(舞台) | ミュージカル『白爪草』 |
| 原案 | 映画「白爪草」 |
| 公演期間 | 2026年1月8日(木)~1月22日(木)(全23回) |
| 会場 | SUPERNOVA KAWASAKI |
| 主要キャスト | 白椿 蒼:屋比久知奈/白椿 紅:唯月ふうか(五十音順) |
| 声の出演 | 安蘭けい |
| 音楽 | ヒグチアイ(音楽・歌詞) |
| 脚本・歌詞原案 | 福田響志 |
| 演出 | 元吉庸泰 |
| チケット料金 | 全席指定9,500円/Yシート(20歳以下)2,000円(当日引換)/U-25 7,500円(当日引換) |
| 先行開始 | ホリプロステージ先着先行:10月18日(土)(ゴールド9:00、レギュラー10:00)~11月3日(月祝)23:59 |
| 一般発売 | 11月5日(水)11:00~ |
| 映画上映会付チケット | 料金10,500円(別途ドリンク代600円)/対象日:1月11日(日)16:00、1月17日(土)16:00 |
| 特別公演 | ホリプロステージ会員貸切:1月10日(土)16:00(アフタートーク出演:屋比久知奈、唯月ふうか、元吉庸泰) |
| 公式情報 | 公式HPおよび公式SNS(X/Instagram/TikTok)にて追加情報・映像公開中 |
上記はプレスリリースの内容をもとに整理した情報である。稽古や制作過程のレポート、PVや関係者のコメント映像は順次公式チャネルで公開されており、公演に関する詳細な運営ルールやスケジュールは公式案内を参照することが案内されている。
参考リンク: