11/24開幕『デスノート THE MUSICAL』10周年公演の主要キャスト発表
ベストカレンダー編集部
2025年10月15日 15:02
デスノート10周年舞台
開催期間:11月24日〜12月14日
10周年の節目に甦る、新たな『デスノート THE MUSICAL』──製作発表の現場から
株式会社ホリプロによる製作発表が2025年10月9日、Club eX(クラブエックス)にて行われた。本プレスリリースは同社が2025年10月15日12時16分に配信したもので、今年11月に東京建物 Brillia HALLで開幕する舞台『デスノート THE MUSICAL』に関する主要な情報を網羅している。
今回の製作発表には、夜神 月(ライト)を演じるダブルキャストの加藤清史郎と渡邉 蒼をはじめ、三浦宏規、鞘師里保、リコ(HUNNY BEE)、濱田めぐみ、浦井健治、今井清隆ら計8名が登壇した。劇中より「デスノート」「ゲームの始まり」「哀れな人間」の3曲が披露され、2015年の初演から続く世界観を改めて確認できる場となった。
(撮影:田中亜紀)
- 製作発表日:2025年10月9日(会場:Club eX)
- 配信元:株式会社ホリプロ(2025年10月15日 12:16)
- 披露楽曲:〈デスノート〉〈ゲームの始まり〉〈哀れな人間〉
- 東京公演開幕:2025年11月24日~12月14日(東京建物 Brillia HALL)
製作発表で披露されたナンバーと舞台の核となる演出・音楽
本作は原作の緊張感あふれる物語を、世界的作曲家フランク・ワイルドホーンの音楽と演出家・栗山民也の演出で舞台化したミュージカルである。初演は2015年、日本発のオリジナルミュージカルとして注目を集め、その後2017年、2020年と再演を重ね、海外公演でも高い評価を得てきた。
2025年は“日本初演10周年”という節目にあたり、初演のオリジナルキャストである浦井健治と濱田めぐみが8年ぶりにカムバックすることが発表されている。製作発表当日は劇中の核となるナンバーが披露され、観客は音楽と演出が紡ぐ新たな『デスノート』の世界を垣間見た。
披露された3曲の詳報
製作発表で披露された楽曲は、それぞれ物語の重要な局面を象徴するナンバーである。登壇者によるパフォーマンスはキャラクターの内面や関係性を音楽で深める内容だった。
以下は披露曲と歌唱者、楽曲の役割を整理したものだ。
- 「デスノート」:歌唱=加藤清史郎・渡邉 蒼(夜神 月〈ダブルキャスト〉)。あるノートを拾った高校生・夜神 月が、正義のためにその力を用い、新世界の神になることを誓う心情を描いた楽曲。ダブルキャストによるスペシャルバージョンで披露された。
- 「ゲームの始まり」:歌唱=三浦宏規(L役)。月とLの互いの正体を探り合う心理戦の始まりを描くナンバーで、駆け引きと緊張感を音楽で表現する。
- 「哀れな人間」:歌唱=濱田めぐみ(レム)・浦井健治(リューク)。死神リュークとレムが人間の存在について語り合う楽曲で、初演からのオリジナルキャストが息の合ったデュエットを披露した。
会見コメント:主要キャストが語った稽古と役へのアプローチ
製作発表では登壇した主要キャスト一人ひとりが、出演決定から稽古状況、役の解釈に関するコメントを述べた。以下に登壇者の発言を原文に基づき掲載する。
各コメントは出演者の実感や課題意識、役への責任感が色濃く反映されており、舞台の完成度に向けた取り組みがうかがえる。
主要キャストのコメント(登壇者分)
ここでは製作発表で発表された各キャストの発言を順に記す。発言は原文の意図を損なわない形で要点を含めて掲載する。
以下は登壇者各位のコメント全文である。
- 夜神 月 役(ダブルキャスト):加藤清史郎
-
出演が決まった時は、嬉しいよりも先に驚きがあり、実感が湧きませんでした。2015年の初演を一観客として観ていたので、「あの『デスノート』で、しかも月(ライト)…?あの夜神 月だよな…?」と、整理するのにすごく時間がかかりました。ワイルドホーンさんの楽曲は、歌ってみないとわからない難しさがありますが、最近は “カチッとハマった瞬間” の気持ちよさや楽しさも感じられるようになってきました。言葉に落とし込んでいくという作業もあるので、課題はたくさんある中で「あと1か月半か…!」という気持ちです。「今のうちに歌っておけよ!」と初演を観ていた10年前の自分に言いたいです(笑)
- 夜神 月 役(ダブルキャスト):渡邉 蒼
-
数年前から父に、「お前は月(ライト)をやるんだ」と言われていました。流石に…と思い、「地道に頑張るね」とだけ伝えていたので、お話をいただいた時は本当にびっくりしました。父に伝えた時はとても喜んでいましたし、「絶対大丈夫だ」と言ってくれました。僕個人としては怖い気持ち、不安な気持ちがありますが、一番身近なところで僕の月(ライト)を待ってくれている人がいるので、そのために今は全力を尽くそうかなと思っているところです。
- L 役:三浦宏規
-
初演から拝見して大好きな作品で「Lという役をいつかやってみたいな」と思っていました。それがこうして、10周年という記念すべき公演に出演できることが本当に嬉しく、夢が叶ったなと思いました。いかに姿勢を猫背にできるか、というところはいざやってみると本当に大変で、これを(これまでL役を演じた)小池徹平さんも、髙橋 颯くんもやってきたんだなと思うと、僕ももっと鍛えてしっかり声が出るようにしていかなければ、と思っています。
- 弥 海砂 役:鞘師里保
-
私自身も10年前までアイドルをやっていたのですが、今日のようなツインテールでステージに立つことはないタイプのアイドルだったので(笑)、「大丈夫かな」というドキドキや、私に務まるのだろうかという気持ちがありました。でも大好きな作品でしたので、お話をいただいたからには頑張って挑戦しようと思いました。自分のSNSで「この作品に出ます」と発表した時に、日本のお友達だけでなく海外のお友達からも沢山応援をいただいて、作品の大きさ、偉大さを感じた瞬間でした。
- 夜神粧裕 役:リコ(HUNNY BEE)
-
ずっと原作や映画、ドラマを一ファンとして見ていたので、決まったと聞いた時は信じられない気持ちと、本当に多くの方に愛されている作品に出演できる楽しみな気持ちを感じていました。同時に、夜神粧裕ちゃんは微笑みを与えてくれるような存在だな、と思って見ていたので、その役を私が演じることへの緊張と責任をすごく感じています。大先輩の皆さんと一緒に稽古していくと、ものすごい世界に飛び込んできたんだな、という実感が湧いて、さらに楽しみです。
- 死神レム 役:濱田めぐみ
-
今の時代に突き付けられる何か、というものを赤裸々に、舞台上でここまでしっかり尖ったままメッセージとして届けられる舞台って他にあるのかな、と思います。ワイルドホーンさんの音楽も相まって、観始めたら目が離せない、というのはこういうことなのかなと思います。「死神って一体何なの?」というテーマで、レムとして、人間が持っている五感ではないところでものを感じていく、という作業を幕開けから幕閉めまでやるべきだなと思っています。
- 死神リューク 役:浦井健治
-
ちょうど昨日、一幕全部立ち稽古をやりきったぞ、という状況です。その中で濱めぐさん(濱田めぐみ)と死神について話していたのが、言葉の大切さです。演出の栗山(民也)さんと訳詞の(高橋)亜子さんがしっかりと築き上げた言葉たちが、時代を超えて、色々なものを感じられるようになっているので、それが伝わるような歌唱を目指していきたいな、と。ハードルはとても高いと思いますが人間とは違う位置で言葉を発する、というのが一つのテーマかなと思っています。
- 夜神総一郎 役:今井清隆
-
稽古場で聴いていても改めて、音の力を非常に感じます。栗山(民也)先生は非常に演劇的に、ストレートプレイのように芝居をつくり上げられますが、音が入ってきたらあっという間に世界が広がって、引き込まれてしまう。そこがこのミュージカルの素晴らしさだなと思います。前回は、警視総監としての厳しさをどうやって表せるだろうか、キレ良く喋ろうか、といったことを考えていたのですが、今回はより年齢の若いキャストも多いのでとにかくおじいさんに見られないように(笑)、若々しく振舞うコツを勉強しようと、決心いたしました。
国内外の上演スケジュール、チケット情報、スタッフ・キャストの全容
東京公演を中心に、台湾でのシンフォニーコンサート、韓国でのロングラン上演、さらに国内地方都市での巡演日程が発表されている。チケットはホリプロステージで販売中の公演があり、各地の主催窓口でも取り扱われる。
以下に東京公演の詳細、チケット価格、各種公演中イベント、国内外の公演スケジュール、キャスト・スタッフ一覧を整理する。
東京公演の詳細と公演中イベント
東京公演は2025年11月24日(月休)から12月14日(日)まで、東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)で上演される。主催・企画制作は株式会社ホリプロ、助成に公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京(東京芸術文化鑑賞サポート助成)が付されている。
チケットはホリプロステージにて販売中。座席種別や価格、特別企画・イベントは以下の通りである。
| 席種 | 平日料金 | 土日祝料金 |
|---|---|---|
| プレミアムシート | 20,000円(全日)*ホリプロステージのみの取扱 | |
| 1階S席 | 15,000円 | 15,500円 |
| 2階S席 | 14,000円 | 14,500円 |
| A席 | 9,500円 | 10,000円 |
| B席 | 7,000円 | 7,500円 |
| U-25(25歳以下当日引換券) | 7,500円 | 8,000円 |
| Yシート(20歳以下当日引換券) | 2,000円(全日)*ホリプロステージのみの取扱 | |
公演中の主なイベントは次の通りである。
- ホリプロステージ会員貸切公演:対象公演11月30日(日)12:30、アフタートーク登壇:渡邉 蒼、リコ(HUNNY BEE)、濱田めぐみ。来場者全員プレゼントあり。
- 日本初演10周年記念 スペシャル企画:対象公演は11月24日16:00(加藤清史郎出演)、11月25日13:00(渡邉 蒼出演)。来場者全員にオリジナルステッカーを配布。上記対象公演のカーテンコール一部撮影OK。
- アフタートークイベント:複数回実施(11/29、12/6、12/9、12/10、12/12)登壇者は公演スケジュールに記載の通り。
- W夜神 月観劇コンプリートキャンペーン:加藤清史郎および渡邉 蒼それぞれの夜神 月を観劇したお客様に非売品特製グッズをプレゼント。
チケット販売詳細はホリプロステージの案内ページを参照のこと:https://horipro-stage.jp/news/deathnote2025_ticket/
海外・地方公演スケジュールと台湾シンフォニーコンサート
海外上演としては台湾と韓国の公演が発表されている。台湾ではシンフォニーコンサート形式の公演が11月29日・30日に台北ミュージックセンターで開催され、韓国では2025年10月14日より翌年2026年5月10日までロングラン公演が予定されている。
各公演の詳細は以下の通りである。
- 台湾公演(シンフォニーコンサート)
- 日時:11月29日(土)19:30、11月30日(日)14:30
- 会場:台北ミュージックセンター
- 主催:Harmonia Productions LLC./聯合デジタル文創
- 公式サイト:https://uevent.udnfunlife.com/2025DeathNote
- チケット取扱:https://tickets.udnfunlife.com/…
- 台湾キャスト例:夜神 月=柿澤勇人、L=小池徹平、弥 海砂=遥海、レム=ソニン、リューク=小野田龍之介、夜神総一郎=鹿賀丈史 他
- 韓国公演
- 期間:2025年10月14日(火) ~ 2026年5月10日(日)
- 会場:Dキューブリンクアートセンター
- 制作:OD COMPANY、共同制作:TBC、TJB、主催:SBS
- 公式サイト:https://www.odmusical.com/…
- チケット:https://tickets.interpark.com/…
国内地方公演スケジュール(大阪・愛知・福岡・岡山)
東京公演終了後の地方巡演スケジュールは以下の通りである。各会場の主催者・問い合わせ先も併記されている。
各地方公演は主催者・窓口が異なるため、チケットや問い合わせは各主催者へ確認する必要がある。
- 大阪公演:2025年12月20日(土)~23日(火)、会場=SkyシアターMBS、主催=梅田芸術劇場/読売テレビ、問い合わせ=梅田芸術劇場 06-6377-3888(10:00~18:00)
- 愛知公演:2026年1月10日(土)~12日(月祝)、会場=愛知県芸術劇場 大ホール、主催=キョードー東海、問い合わせ=キョードー東海 (052)972-7466(月~金 12:00-18:00、土 10:00-13:00※日・祝休)
- 福岡公演:2026年1月17日(土)~18日(日)、会場=福岡市民ホール 大ホール、主催=インプレサリオ/RKB毎日放送、問い合わせ=E-mail:info@impresario-ent.co.jp / TEL:092-600-9238(平日11:00~15:00)
- 岡山公演:2026年1月24日(土)~25日(日)、会場=岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場、主催=公益財団法人岡山文化芸術創造、問い合わせ=岡山芸術創造劇場ボックスオフィス[窓口・電話]086-201-2200(休館日を除く10:00~18:00)
キャスト・スタッフ一覧(主要)
主要キャスト・スタッフは以下の通り。キャストはダブルキャストやアンサンブル、スウィングまで記載されている。
原作・作曲・演出等の主要スタッフは舞台の軸をなす要素として挙げられている。
- 主要キャスト
-
夜神 月:加藤清史郎/渡邉 蒼(ダブルキャスト)
L:三浦宏規/弥 海砂:鞘師里保/夜神粧裕:リコ(HUNNY BEE)/死神レム:濱田めぐみ/死神リューク:浦井健治/夜神総一郎:今井清隆
その他キャスト/俵 和也、石丸椎菜、岩橋 大、大谷紗蘭、小形さくら、尾崎 豪、上條 駿、川口大地、神田恭兵、咲良、田中真由、寺町有美子、照井裕隆、藤田宏樹、増山航平、町屋美咲、松永トモカ、望月 凜、森下結音、安福 毅、德岡 明(スウィング)、森内翔大(スウィング)
- 主要スタッフ
-
原作:「DEATH NOTE」(原作:大場つぐみ 作画:小畑健 集英社 ジャンプコミックス刊)
作曲:フランク・ワイルドホーン/演出:栗山民也/歌詞:ジャック・マーフィー/脚本:アイヴァン・メンチェル/翻訳:徐賀世子/訳詞:高橋亜子
編曲・オーケストレーション:ジェイソン・ハウランド/音楽監督・指揮:塩田明弘/美術:二村周作/照明:勝柴次朗/音響:山本浩一/衣裳:有村 淳/ヘアメイク:鎌田直樹/映像:上田大樹/振付:田井中智子/歌唱指導:ちあきしん/演出補:豊田めぐみ/舞台監督:加藤 高
要点の整理表と締めのまとめ
ここまでの記事で触れた主要情報を表形式で整理する。公演の基本情報、チケット概要、主なイベント、海外公演日程、公式リンクを一目で確認できるようにした。
以下の表は本記事の要点をまとめたものであり、公演の確認やチケット購入の際の参照として利用できる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 『デスノート THE MUSICAL』 |
| 東京公演期間 | 2025年11月24日(月休)~12月14日(日) |
| 東京会場 | 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場) |
| 主要キャスト | 夜神 月:加藤清史郎/渡邉 蒼(ダブル)/L:三浦宏規/弥 海砂:鞘師里保/死神レム:濱田めぐみ/死神リューク:浦井健治/夜神総一郎:今井清隆 他 |
| チケット価格(例) | プレミアムシート20,000円、1階S席15,000円~、A席9,500円~、B席7,000円~、U-25/Yシートあり |
| 製作発表日 | 2025年10月9日(会場:Club eX) |
| 披露楽曲(製作発表) | 「デスノート」(加藤清史郎・渡邉 蒼)、「ゲームの始まり」(三浦宏規)、「哀れな人間」(濱田めぐみ・浦井健治) |
| 台湾公演 | 2025年11月29日・30日(台北ミュージックセンター、シンフォニーコンサート形式) |
| 韓国公演 | 2025年10月14日~2026年5月10日(Dキューブリンクアートセンターほか) |
| 公式情報 | https://horipro-stage.jp/stage/deathnote2025//公式X:https://x.com/dnmusical/公式Instagram:https://www.instagram.com/dnmusical/ |
本稿は株式会社ホリプロの10月15日発表のプレスリリースをもとに構成した。各種チケット販売状況や公演の詳細、問い合わせ先は公式ページおよび各公演主催者にて随時確認のこと。
参考リンク: