2026年6月開業予定、名古屋・栄にHAERA誕生
ベストカレンダー編集部
2025年10月14日 16:16
名古屋栄HAERA開業
開催日:6月1日
栄に生まれる新たなラグジュアリーモール「HAERA」──開業時期と立地の概要
J.フロント リテイリンググループ(J.フロント リテイリング株式会社、株式会社大丸松坂屋百貨店、株式会社パルコ、J.フロント都市開発株式会社)は、2026年初夏に名古屋市中区錦三丁目で開発中の「ザ・ランドマーク名古屋栄」内(地下2階〜地上4階)に、新たな商業施設「HAERA(ハエラ)」を開業します。HAERAは、パルコの先進的なファッション・カルチャーと大丸松坂屋百貨店のラグジュアリーな世界観、J.フロント都市開発のデベロッパー事業力を結集して展開されるラグジュアリーモールです。
所在地は名古屋市中区錦三丁目2501番1、2501番2、2514、施設部分は「ザ・ランドマーク名古屋栄」の地下2階から地上4階にまたがります。アクセスは地下鉄東山線・名城線「栄」駅直結という利便性を備え、名古屋の主要幹線である久屋大通・大津通に面した立地です。開業日は2026年初夏を予定しており、店舗構成の詳細は2026年春頃に発表される予定です。
理念と名称、ロゴに込めた意図──HAERAの世界観
施設名称「HAERA(ハエラ)」は「栄える+era(時代)」を組み合わせた造語です。次の時代に街の新たな賑わいを生み出す起点となることを目指すという意図が込められており、名称自体が施設の使命と方向性を示しています。
ロゴデザインは韓国・ソウル拠点のデザインスタジオ Ordinary People(オーディナリー ピープル)によるもので、クリエイティブディレクターはJin Kang(ジン・カン)。“栄”という漢字の造形をモチーフに、伝統的な形状を残しつつ現代的なモードで再解釈することで、変容と繁栄の瞬間を捉えたビジュアルアイデンティティを構築しています。ロゴ公開にあたっては、2025年10月14日にHAERAのティザーWEBサイトが公開されました(https://haera.parco.jp/teaser2025/)。
ロゴとネーミングに関する補足
Ordinary Peopleは2006年設立、ソウルとニューヨークを拠点に活動するデザインスタジオで、ブランド戦略やアートディレクションを得意とします。主な実績にはBTSのアルバム『Proof』やホアム美術館のアイデンティティ、オリーブヤングのブランディングリニューアルなどがあり、カルチャーとコマーシャル双方での実績があります。
クリエイティブディレクターJin Kangはコンテクスト構築とグラフィックツールを通じた具現化に重点を置いており、HAERAのロゴは伝統と新しさをバランスよく併せ持つことを意図しています。Ordinary Peopleの詳細は同スタジオのサイト(https://ordinarypeople.info/)で確認できます。
施設コンセプトと空間デザイン──PUBLIC MUSEUMとしての体験設計
HAERAは「PUBLIC MUSEUM」をコンセプトに掲げます。ここではファッション、アート、食体験が交差し、来訪者がそれぞれの感性を持ち寄って完成させる“ミュージアムのような体験価値”を提供することを目指します。約65店舗の構成を予定しており、ラグジュアリーブランドの大型メゾネット旗艦店に加え、ニュークラシックなファッションやライフスタイル提案、ハイグレードからカジュアルまでを網羅するレストランやスイーツなどが並ぶ計画です。
内装および環境デザインは、NOIZが担当しています。NOIZは建築のフィジカル要素とコンピュテーショナルデザインなどのデジタル技術との融合を特徴とする設計事務所で、各階を一つのスタイルを体現するギャラリーと位置づけ、床や天井パターン(地)と家具やオブジェクト(図)を対置することで、階層をまたぐ連関を生み出す設計を行っています。
環境デザインの具体的な設計方針
NOIZは、不均質な天井グリッド、ずれと回転を用いた床タイル、幾何学的な椅子、素材の力を凝縮した柱などを配置し、来訪者が「歩きながら発見する」体験へ導く空間設計を目指します。各階は物語の一章として位置づけられ、来館者が自由に物語を紡ぐことができるような構成が計画されています。
NOIZの組織は2007年に豊田啓介と蔡佳萱が設立し、2016年に酒井康介がパートナーとして加わったチームで、東京と台北の二拠点で活動しています。建築設計・インテリアデザインに加え、都市計画や展示計画、インスタレーションまで幅広く手がける点が特徴です。NOIZの詳細はウェブサイト(https://noizarchitects.com/)で公開されています。
施設仕様・開発体制・地域連携
HAERAの施設概要は以下の通りです。延床面積は約18,776㎡、出店店舗数は約65店舗を想定しています。施設の階数はザ・ランドマーク名古屋栄の一部として地下2階〜地上4階に配置されます。開業日は2026年初夏を予定しており、店舗構成は2026年春頃に発表されます。
ザ・ランドマーク名古屋栄全体の敷地面積は4,866.40㎡、延床面積は約109,700㎡、階数は地上41階・地下4階、塔屋1階、建物高さは約211mです。本事業の事業者は三菱地所株式会社、J.フロント都市開発株式会社、日本郵政不動産株式会社、明治安田生命保険相互会社、株式会社中日新聞社の共同事業体として推進されています。
J.フロント リテイリンググループの地域戦略
J.フロント リテイリンググループは「価値共創リテーラーグループ」としてリテール事業を中核に据え、地域共栄の観点からエリアシナジーを追求します。名古屋栄を重要エリアと位置づけ、HAERA開業を起点に、グループの既存施設やサービスとの連携を行い街の賑わい創出と地域の魅力向上に寄与する構えです。
グループにおける名古屋栄エリアの主な関係施設・サービスは以下の通りです。松坂屋名古屋店、名古屋PARCO、BINO栄、名古屋ZERO GATE、エンゼルパーク駐車場、JFRカード加盟店(約150店、2025年8月末時点)などが挙げられます。これらと連携したエリア施策を通じて、集客誘導や相互送客を図る計画です。
関係者と外部デザイン協力
- 運営・施工関係
- J.フロント リテイリング株式会社、株式会社大丸松坂屋百貨店、株式会社パルコ、J.フロント都市開発株式会社が中心となり、三菱地所株式会社等の共同事業主と連携して事業を推進。
- ロゴデザイン
- Ordinary People(クリエイティブディレクター:Jin Kang) — https://ordinarypeople.info/
- 環境デザイン
- NOIZ(設計チーム:豊田啓介、蔡佳萱、酒井康介) — https://noizarchitects.com/
また、HAERAのティザーWEBサイトは2025年10月14日に公開されています(https://haera.parco.jp/teaser2025/)。今後の情報は公式サイトや関係各社の発表を通じて順次公開される予定です。
要点の整理
以下の表は、本記事で取り上げたHAERAに関する主要項目を整理したものです。施設名称、所在地、規模、開業時期、コンセプト、担当デザイン等が一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名称 | HAERA(ハエラ) |
| 読み | ハエラ |
| 開業時期 | 2026年初夏予定 |
| 所在地(対象フロア) | 名古屋市中区錦三丁目2501番1、2501番2、2514/ザ・ランドマーク名古屋栄 地下2階〜地上4階 |
| 延床面積(HAERA部分) | 約18,776㎡ |
| 店舗数(予定) | 約65店舗(詳細は2026年春頃発表予定) |
| アクセス | 地下鉄東山線・名城線「栄」駅直結 |
| 施設コンセプト | PUBLIC MUSEUM(ファッション/アート/食体験の交差点) |
| ロゴデザイン | Ordinary People(クリエイティブディレクター:Jin Kang) — https://ordinarypeople.info/ |
| 環境デザイン | NOIZ — https://noizarchitects.com/ |
| 大規模開発(ザ・ランドマーク名古屋栄) | 敷地面積:4,866.40㎡/延床面積:約109,700㎡/地上41階・地下4階・高さ約211m/事業者:三菱地所株式会社、J.フロント都市開発株式会社、日本郵政不動産株式会社、明治安田生命保険相互会社、株式会社中日新聞社 |
| グループの名古屋栄連携拠点 | 松坂屋名古屋店、名古屋PARCO、BINO栄、名古屋ZERO GATE、エンゼルパーク駐車場、JFRカード加盟店(約150店:2025年8月末時点) |
| ティザーサイト | https://haera.parco.jp/teaser2025/(2025年10月14日公開) |
以上が、J.フロント リテイリンググループと関係事業者による、名古屋・栄の新商業施設「HAERA」に関する主要情報の整理です。開業時期は2026年初夏が予定されており、詳細な店舗構成やイベント情報は今後の発表にて順次案内されます。
参考リンク: