10月31日開始 淡路島でVX4キャビンモック再展示、体験可
ベストカレンダー編集部
2025年10月14日 14:13
淡路島でVX4再展示
開催期間:10月31日〜11月2日
淡路島で“空飛ぶクルマ”を再び公開する決定とその背景
2025年10月14日12時、株式会社パソナグループは、丸紅株式会社および英国Vertical Aerospace Group Ltd.と連携して、大阪・関西万博で展示されていた空飛ぶクルマの客室模型「VX4 キャビンモック」を、万博閉幕後に兵庫県淡路島で再活用することを発表しました。本発表は、万博会場での展示終了後の資産の地域還元という観点と、未来の移動手段を身近に伝える取り組みの一環として行われます。
この決定は、パソナグループが過去に淡路島で実施した取り組みと整合します。具体的には、2024年3月に淡路島で関西圏初となる空飛ぶクルマの無操縦者航空機の有人飛行実証を淡路市と共催した実績を持ち、今回の再活用は新産業創出や観光インフラ、災害現場での実用化を視野に入れた継続的な活動の延長線上に位置づけられています。
発表の現場と展示の経緯
「VX4 キャビンモック」は2025年8月1日から大阪・関西万博のパビリオン「空飛ぶクルマ ステーション」内で展示され、実際のVX4と同じサイズの客室に複数名で搭乗できる体験を提供しました。会場では映像と合わせた搭乗体験により、フライト中の機内環境を疑似体験できることから来場者に広く認知され、人気を博しました。
万博会場での展示は、未来の移動をテーマにしたパビリオンの一部として来場者に発信されたもので、今回の淡路島での再展示はそのレガシーを地域へ還元すること、そして幅広い層が直接体験できる機会を創出することを目的としています。発表会は10月11日に万博会場で開催され、その模様は関係各社から公開されています。
VX4キャビンモックの仕様と体験内容の詳細
VX4キャビンモックは、Vertical Aerospace Group Ltd.が製造したVertical社製VX4の客室を忠実に再現した展示機です。客室部分のみを再現したものではありますが、実機サイズであり最大4名が一度に体験できる設計となっていることが特徴です。映像およびシミュレーションを併用することで、搭乗者に対して未来の空の旅の感覚を伝えることを目的としています。
展示では、視覚的な映像コンテンツと音響を組み合わせたシミュレーションが行われ、来場者は大阪・関西万博会場の夢洲を出発して神戸・淡路島・高野山を結ぶ空の旅を疑似体験することができます。これにより、空飛ぶクルマが実際にどのような移動シーンに適用されうるかを具体的に理解できます。
技術的・運用上のポイント
以下は、VX4キャビンモックに関する主な仕様および体験要素です。展示は客室の再現を中心に据えているため、機体の推進系や飛行制御そのものの体験ではなく、乗客視点の体験を主眼に置いています。
- 製造:Vertical Aerospace Group Ltd.
- 体験人数:1回につき最大4名
- 体験内容:客室に着席し、映像・音響によるフライトシミュレーションを体験。夢洲発、神戸・淡路・高野山を結ぶルートを疑似体験
- 設置用途:展示・搭乗体験による理解促進、教育・啓発活動への活用
展示は実際の運航には直結しない展示物であること、またシミュレーション上の体験であることが明記されています。体験は複数人で共有できるため家族やグループでの来場にも対応する仕様です。
UNDOKAI WORLD CUP2025での展示とイベントの全容
「VX4キャビンモック」は、2025年10月31日から11月2日に開催されるスポーツの祭典『UNDOKAI WORLD CUP2025』にて淡路島で再展示されます。本イベントは国籍・世代・障がいの有無を問わず誰もが参加できる国際的な運動会イベントで、空飛ぶクルマの展示はその理念と合致します。
展示期間中は、大阪・関西万博での展示に続いて、地域住民や来場者が直接触れて体験できる機会が再び提供されます。パソナグループはこの展示を皮切りに、順次再活用の機会を検討していく旨を示しています。
競技内容・会場構成・参加案内
UNDOKAI WORLD CUP2025では、年齢・性別・国籍・障がいの有無を問わず楽しめる運動会競技を中心に構成されます。イベントは運動会競技ブース、飲食ブース、PRブース、ステージコンテンツ、防災イベントなど多彩なプログラムで構成されます。
競技は約20種目を予定しており、賞品のある競技は1位から3位まで表彰されます。一部競技では「キッズ部門(小学生)」「一般部門」に分けて実施される予定です。参加は原則無料ですが、本年度より一部の競技において有料化が導入される予定です。なお、公園入園料が別途必要な場合があります。
- 主な競技
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- 一輪車競走
- 水運び
- 20m走
- 担架競走
- 二人三脚
- 大玉転がし
- 玉入れ
- 大玉リレー
- 障害物リレー
- スウェーデンリレー
- キックターゲット
- ストラックアウト
- フリースロー
- パン食い競走
- 綱引き
- 賞品(対象競技のみ)
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- 1位:淡路牛1年分
- 2位:お米1年分
- 3位:淡路たまねぎ1年分
このほかに、全国のマスコットキャラクターが集まる「はじまりの島 あわヂカラ フェスティバル」や飲食ブース、協賛企業によるPRブース、防災関連のイベントも併設されます。各コンテンツの詳細は公式サイトで随時更新されます。
開催期間:2025年10月31日〜11月2日
参加費:大会および多くの競技は無料(一部有料競技あり)
主催:UNDOKAI WORLD CUP実行委員会(企画運営:株式会社パソナグループ)
問合せ:UNDOKAI WORLD CUP実行委員会事務局(E-mail info-undokai@pasonagroup.co.jp)
公式サイト: https://undokaiwc.com/
今回の発表内容の要点整理
発表された情報は、展示物の再活用、VX4キャビンモックの仕様、UNDOKAI WORLD CUP2025の開催情報といった3つの主要な柱に整理できます。以下の表は、記事内で触れた主要事項を一目で確認できるようにまとめたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年10月14日 12時00分 |
| 発表者 | 株式会社パソナグループ(代表取締役社長CEO 若本博隆)/丸紅株式会社/Vertical Aerospace Group Ltd. |
| 展示物 | 空飛ぶクルマ「VX4 キャビンモック」(大阪・関西万博パビリオン「空飛ぶクルマ ステーション」からの再活用) |
| 淡路島での再展示 | UNDOKAI WORLD CUP2025会期中(2025年10月31日〜11月2日)に展示 |
| VX4キャビンモック概要 | Vertical社製VX4の客室を再現。映像とともに未来の空の旅を体験可能。夢洲発、神戸・淡路島・高野山ルートのシミュレーションあり。 |
| 体験人数 | 1回につき最大4名 |
| UNDOKAI開催概要 | 年齢・性別・国籍・障がいの有無を問わず参加可能な運動会形式の国際イベント。約20競技、飲食ブース、PRブース、ステージ等。 |
| 主催・運営 | UNDOKAI WORLD CUP実行委員会(企画運営:株式会社パソナグループ) |
| 問合せ | UNDOKAI WORLD CUP実行委員会事務局(E-mail: info-undokai@pasonagroup.co.jp) |
| 公式情報・申込先 | https://undokaiwc.com/ |
| 備考 | 内容は現時点のもので変更の可能性あり。別途、公園入園料が必要となる場合あり。 |
この記事では、発表日に公表されたパソナグループによる発表内容を整理してお伝えしました。展示物としてのVX4キャビンモックの再活用は、大阪・関西万博のレガシーを地域へ循環させる試みであり、UNDOKAI WORLD CUP2025の会場で再展示されることで、来場者が直接未来の移動を体感する機会が提供されます。各種イベントの詳細や参加方法は公式サイトにて随時更新されるため、最新情報は公式案内を参照してください。
参考リンク: