10/16発売『パリ1921』桜沢エリカが描く1920年代パリ

マリー・ローランサンとココ・シャネル、1920年代パリを舞台にした新たな群像劇

株式会社世界文化ホールディングスが2025年10月14日10時00分に発表した情報によると、桜沢エリカの最新コミック『パリ 1921』が2025年10月16日（木）に発売されます。刊行は株式会社世界文化社で、A5判234ページ、定価は1,980円（税込）です。家庭画報ドットコムでの連載をまとめた書籍化で、1920年代のパリで花開いた芸術とファッションのうねりを、二人の女性を中心に描いています。

プレスリリースは同社の発表として配信されており、発表日や発売日、判型・価格・出版元、さらに書籍案内のウェブリンク（https://books.sekaibunka.com/book/b10146609.html および https://amzn.asia/d/eyQQN1d）が明記されています。発表には著者である桜沢エリカからのメッセージも添えられており、連載期間や制作時の感想、描き切れなかった逸話への言及などが含まれています。

物語の要点と登場人物――友情と闘いを描く二つの視点

本作の主人公は、1883年生まれの同い年でありながら異なる分野で活躍したマリー・ローランサン（女性画家）とココ・シャネル（ファッションデザイナー）です。1920年代のパリを背景に、二人の友情と競い合い、時に支え合う姿が丁寧に描写されています。家庭画報ドットコムでの連載を通じて積み上げられた物語が一冊にまとまり、登場人物たちの群像劇として提示されます。

作品内では、主人公二人の周囲に多彩な文化人が配され、カルチャーの中心となった当時の空気を再現しています。ミシア・セール、ジャン・コクトー、パブロ・ピカソ、レイモン・ラディゲらが登場し、各々の夢や創作の葛藤が物語に厚みを与えます。ときに恋愛や喪失を経験しながらも創作に向き合う姿は、当時のパリという街のエネルギーと結びついて描かれています。

登場人物と舞台となる文化人たち

以下の人物が主要な彩りを添えます。各人の存在は、主人公たちの行動や選択に影響を与える役割を持ちます。

• マリー・ローランサン：女性画家。初めての女性画家としての地位を確立したとされる人物像をもとに、その生き方や制作の軌跡を描く。
• ココ・シャネル：ファッションデザイナー。生き方も含めた「スタイル」を確立した人物として登場。
• ミシア・セール：舞台芸術やサロン文化に関わる人物。
• ジャン・コクトー、パブロ・ピカソ、レイモン・ラディゲ：詩人、画家、小説家など、多方面の文化人として物語を彩る。

登場人物たちの描写は単なる有名人の登場に留まらず、彼らが夢を追う様や、時代の葛藤が個々の表現にどう影響したかを丁寧に描いています。

桜沢エリカの表現と作品の見どころ

桜沢エリカは10代でデビュー以来、コミック誌やファッション誌で幅広く活動してきた作家です。恋愛漫画の名手として知られる一方で、エッセイマンガ『シッポがともだち』や育児にまつわる著作『贅沢なお産』など、実生活に根ざしたテーマも手がけています。歌舞伎とバレエ鑑賞を好むという背景が、舞台や衣装表現に深みを与えています。

本作ではこれまでの制作活動で培った舞台美術的な描写力が、パリの街並みやカフェ、ナイトライフの雰囲気を生き生きと表現しています。過去にバレエ・リュスを題材にした作品を手がけてきた経験があり、今回もアートとファッションが交差するシーン描写に力点が置かれています。

作風の特色と具体的な見どころ

作品のヴィジュアルや構成上の特徴は次の点に集約されます。物語性と画面構成が密接に結びつき、時代感と人物描写が両立しています。

1. 衣装と装いの細部描写：ココ・シャネルの「スタイル」を反映した服装や、舞台衣装に似た装飾が細かく描かれる。
2. カフェやナイトライフの空間表現：当時の社交場としてのカフェ、煌びやかな夜のシーンの雰囲気が再現される。
3. アートと人間関係の相互作用：画家や詩人、デザイナーたちの交流を通して、創作の衝突や共振がドラマ化される。

このような要素により、単なる伝記的描写ではなく、当時の文化圏を生きた人々の息遣いが伝わる群像劇に仕上がっています。

著者プロフィール

桜沢エリカ：10代でデビュー。恋愛漫画、エッセイマンガ、育児にまつわる著作など多方面で活躍。歌舞伎とバレエ鑑賞を好む。

連載・書籍化

家庭画報ドットコムでの連載が10カ月にわたり、本作『パリ 1921 蠍座の女と獅子座の女』として1冊にまとまる。

刊行情報と購入案内、最後に要点を表で整理

新刊の書誌情報は以下の通りです。発売は2025年10月16日、発行は株式会社世界文化社、価格は1,980円（税込）で、A5判234ページの仕様です。購入や詳細確認は出版社の書籍ページおよびAmazonの販売ページで可能です。

下記リンクはプレスリリース内で示された公式の案内先です。出版社サイトや販売ページで表紙や目次、試し読みなどの情報が掲載されることが想定されます。

• 書籍紹介（出版社）：https://books.sekaibunka.com/book/b10146609.html
• 販売ページ（Amazon）：https://amzn.asia/d/eyQQN1d
• 関連（発行元サイト）：https://www.sekaibunka.com/

以下に、本記事で取り上げた主要情報を表形式で整理します。書誌情報、発売日、価格、登場人物、連載元、発表元などを一目で確認できます。

本作は、1920年代のパリという時代背景の中で、芸術とファッションに命を賭けた人物たちの交流と葛藤を丁寧に描いたコミックです。桜沢エリカの画力と物語構成が、登場人物の衣装や空間表現を通して時代の息吹を伝えます。書誌情報や購入先は上記のとおりで、出版社および販売ページで詳細を確認できます。