大阪で日韓交流フェス開催、WAPAが宮中韓服を披露
ベストカレンダー編集部
2025年10月12日 05:54
宮中韓服ファッションショー
開催日:10月12日
日韓国交正常化60周年を祝う『THE マダンフェスティバル』――文化交流を一日で体感する場
2025年10月12日(日)に大阪府吹田市の大和大学(大和アリーナ)で開催される『THE マダンフェスティバル』は、日韓国交正常化60周年を記念したイベントとして、「食」「音楽」「ファッション」をテーマに両国の文化交流を促進する一日です。本稿では、特に第二部で披露される社団法人 世界文化芸術振興会(WAPA)による「宮中韓服のファッションショー」を中心に、当日のプログラムや出演者、運営体制などの詳細を整理してご紹介します。
本フェスティバルは韓国語で庭や広場を意味する「マダン」をコンセプトに掲げ、来場者が多様な文化に触れられるコンテンツを揃えています。会場内の「森と芝生の広場」ではお子様から大人まで楽しめる各種ブースも出店予定で、世代を越えた交流の場となることが想定されています。
華麗な宮中韓服ファッションショーとWAPAの役割
第二部の目玉となるのは、社団法人 世界文化芸術振興会(WAPA)による「宮中韓服のファッションショー」です。WAPAは韓国・外務省の所管法人として設立され、文化芸術、ファッションショー、ミュージカルやコンサートなどを通じて国際的な文化交流の場を提供してきた団体です。
今回の来阪に際しては、WAPAの会長であるキム・チュンヨプ(김춘엽)をはじめとする関係者が参加し、伝統と革新が融合したオリジナルの宮中韓服を披露します。色彩や意匠に特徴のある宮中韓服(宮廷用の韓服)は、韓国文化の美的価値を示す重要な要素のひとつです。
WAPA(社団法人 世界文化芸術振興会)について
WAPAは多国間で文化芸術事業を展開する組織であり、国際舞台でのファッションショーや音楽イベントの主催・運営を行っています。今回は韓国から直接コレクションを携えて来日する形で、伝統衣装の保存・普及に重きを置いたプログラムを提供します。
WAPAの取り組みは、伝統の理解促進と現代的解釈の両立を目指しており、今回の宮中韓服ショーも伝統的な素材や裁断を尊重しつつ、舞台表現としての視覚的インパクトを追求する構成になる見込みです。
第二部の出演者とステージ構成
第二部(13:30~15:55、観覧無料)では、多彩な出演者が登場し、韓国の伝統芸能から現代の歌唱表現まで幅広いステージが組まれています。ここでは出演順の詳細な構成と各団体・個人の紹介を行います。
出演者は、建国中高等学校伝統芸術部、ソウル・ゴスペルシンガーの新井深絵(あらい みえ)さん、歌手のMAIさん、WAPAによる宮中韓服ファッションショー、そして韓国婦人会大阪・オモニコーラスの合唱が予定されています。
建国中高等学校 伝統芸術部「夢舞~ムーブ」
建国中高等学校の伝統芸術部「夢舞~ムーブ」は、韓国の伝統打楽器や民族舞踊を中心に学び、2024年に行われた第48回全国高等総合文化祭の郷土芸能部門・伝承芸能部門で文部科学大臣賞を受賞しています。
創部以来、韓国と日本、そしてアジア諸国との文化的な架け橋となることを目標に活動を続けており、本ステージでは若い世代による伝統芸能の魅力が披露される予定です。
新井深絵(ゴスペルコンサート)
大阪出身のソウル・ゴスペルシンガー新井深絵さんは、力強い歌声と温かいステージパフォーマンスで知られ、作詞・作曲も手掛けます。歌を通じて「勇気を出して一歩踏み出す」というメッセージを発信してきました。
今回のフェスティバルでは、ゴスペルの力強さと感情表現を活かしたコンサート形式のステージが予定されており、多様な来場者層に訴求する内容となります。
MAI(スペシャルステージ)
歌手のMAI(まい)さんはKBS韓国「歌謡コンクール」で銀賞を受賞した経歴を持ち、明るい歌声とパフォーマンスで観客に感動を届けてきました。今回もポピュラーな歌唱表現を中心にしたステージが期待されます。
MAIさんは幅広いジャンルを歌いこなすことで知られており、フェスティバルの雰囲気を盛り上げる役割が割り当てられています。
社団法人 世界文化芸術振興会(WAPA)「宮中韓服のファッションショー」
宮中韓服のファッションショーは、宮廷用に仕立てられた韓服の伝統性と現代的な演出を組み合わせたプログラムです。色鮮やかで気品を感じさせる衣装群が、ステージ上でその意匠の由来や着用法を示す形で紹介されます。
このショーは韓国側の正式な文化機関の管轄下にあるWAPAが主催する形で来阪し、韓国文化の美しさと工芸的側面を国際的に発信することを目的としています。〈イメージ図〉としての表記があることから、視覚的演出を重視して構成されます。
韓国婦人会大阪・オモニコーラス(合唱)
韓国婦人会大阪・オモニコーラスは1991年に発足したシニア女声コーラスで、韓国にルーツを持つ在日コリアンと日本人メンバーによって構成されています。韓国歌曲や民謡を通じた日韓交流を目指して活動しており、現在では25名を超える会員が在籍しています。
同合唱団は2025年9月26日に大阪・関西万博へ出演した実績があり、長年にわたる地道な練習と活動を通じて地域文化交流に貢献しています。本フェスティバルでも多言語・多文化の交流を体現する合唱ステージが予定されています。
開催概要、運営体制、入場情報と会場の案内
イベントの開催日程と会場、主催・後援などの運営体制、チケット情報は次の通りです。第二部は無料で観覧できますが、第1部および第3部は有料公演となっています。
会場は大和大学(大和アリーナ)で、住所は〒564-0082 大阪府吹田市片山町2-5-1です。フェスティバル全体の実施時間は11:00~21:00、第二部のみの時間は13:30~15:55となっています。
- 行事名
- 日韓国交正常化60周年記念イベント「THE マダンフェスティバル」
- 開催日
- 2025年10月12日(日)
- 第二部 時間
- 13:30~15:55(観覧無料・自由入場)
- フェスティバル全体時間
- 11:00~21:00(会場内で複数ブース出店予定)
- 会場
- 大和大学(大和アリーナ)〒564-0082 大阪府吹田市片山町2-5-1
- 主催
- THE マダンフェスティバル実行委員会
- 主管
- 在日本大韓民国民団大阪府本部
- 後援
- 大韓民国在外同胞庁、駐大阪大韓民国総領事館、大阪府、吹田市、大和大学
- 協力
- KIS(コリア国際学園)、音楽情報番組バキバキビート!Ⅱ
- 制作
- (株)クリエイティブファーム
- 運営
- (株)リアルム
- 入場料
- 第1部・第3部は有料。第2部は無料(自由入場)
- 関連リンク
- https://madanfes.com/
会場内の「森と芝生の広場」では、来場者向けの各種ブースが出店します。これらのブースは子どもから大人まで楽しめる内容が想定されており、屋外の空間を利用した交流の場が設けられます。
プログラムの見どころ整理と最終まとめ
本フェスティバルの第二部は無料で観覧可能であり、特にWAPAによる宮中韓服ファッションショーは韓国の伝統衣装を直に見ることができる希少な機会です。青年から高齢者まで幅広い世代の出演者が揃っており、音楽と舞踊、ファッションが融合した構成が特徴です。
以下に、本記事で取り上げた主要情報を表形式で整理します。参加団体・出演者、日時、会場、主催・後援などのポイントを明確にまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 行事名 | 日韓国交正常化60周年記念イベント「THE マダンフェスティバル」 |
| 開催日 | 2025年10月12日(日) |
| 第二部 時間 | 13:30~15:55(観覧無料・自由入場) |
| フェス全体時間 | 11:00~21:00(会場内ブース出店あり) |
| 会場 | 大和大学(大和アリーナ)〒564-0082 大阪府吹田市片山町2-5-1 |
| 主催 / 主管 / 後援 | 主催:THE マダンフェスティバル実行委員会 / 主管:在日本大韓民国民団大阪府本部 / 後援:大韓民国在外同胞庁、駐大阪大韓民国総領事館、大阪府、吹田市、大和大学 |
| 制作・運営・協力 | 制作:(株)クリエイティブファーム / 運営:(株)リアルム / 協力:KIS(コリア国際学園)、音楽情報番組バキバキビート!Ⅱ |
| 入場料 | 第1部・第3部:有料 / 第2部:無料(自由入場) |
| 主要プログラム(第二部) | 建国中高等学校 伝統芸術部「夢舞~ムーブ」、新井深絵(ゴスペル)、MAI(スペシャルステージ)、WAPA(宮中韓服ファッションショー)、韓国婦人会大阪・オモニコーラス(合唱) |
| WAPA(主催団体情報) | 社団法人 世界文化芸術振興会(WAPA)/韓国・外務省の所管法人/会長:キム・チュンヨプ(김춘엽) |
| 関連リンク | https://madanfes.com/ |
以上が本フェスティバル第二部の概要と出演者、運営情報の整理です。日韓両国の歴史的節目に合わせて構成されたこのイベントは、伝統文化の紹介と現代的な表現の融合という観点から注目されます。特にWAPAによる宮中韓服の披露は、韓国の伝統衣装文化を理解するうえで重要な機会となるでしょう。
参考リンク: