『ホラーにふれる展』が10/11東京ソラマチで開幕
ベストカレンダー編集部
2025年10月11日 21:57
触れるホラー美術展
開催期間:10月11日〜11月9日
東京ソラマチ®で始まった“触れる”ホラー美術展──初日の熱気と過去の実績
2025年10月11日(土)、東京ソラマチ®5階スペース634で企画・制作を松竹お化け屋本舗が手掛ける『ホラーにふれる展 -映画美術の世界-』が開幕した。昨年新潟県立自然科学館で開催された際には3万2,000人を動員した実績を持つ本展は、今回はバージョンアップして東京へ上陸した。
開幕初日には長蛇の列ができ、会場は来場者で賑わった。報告では精巧な美術セットをじっくり眺める人、展示を背景に写真撮影を楽しむ人、実際に触れて質感の違いを確かめる人が多く見られたという。
- 発表元
- 松竹株式会社(松竹お化け屋本舗企画・制作)
- 開幕日
- 2025年10月11日(土)
- 会場
- 東京ソラマチ®5階 スペース634(東京都墨田区押上1丁目1-2)
“見る・撮る・触る”で体感する映画美術──展示の構成と具体的な見どころ
本展のコンセプトは日本のホラー映画美術に焦点を当て、来場者が展示を単に鑑賞するだけでなく、撮影や手で触れることで作品世界を体感する点にある。会場は昭和50~60年代を想起させる風情と不穏な空気が演出され、首のない地蔵菩薩など、見るだけでも想像力を刺激する展示が並ぶ。
各展示には作品ごとの設定、背景ストーリー、使用素材の解説が添えられ、職人のこだわりや映画美術ならではの工夫を文字情報としても学べる構成になっている。以下に展示の主要要素を『見る』『撮る』『ふれる』の観点で整理する。
見る:造形と演出で想像力をかきたてる展示
会場入口からは首のない地蔵菩薩が来場者を迎え、苔むした木塀や年季の入った掲示板といった“汚し”の技術が随所に施されている。廃止されたゴミ集積所には骨壺や不気味なゴミ袋が置かれ、掲示板には「この人を探しています」の張り紙が貼られているなど、細部の演出が世界観を補強している。
キャプションには使用素材や制作工程が明記されており、展示を見比べながら読むことで、映画美術の精緻な手仕事と演出意図を理解できる。
撮る:フォトスポットとしての配慮と仕掛け
会場内のすべての展示で写真・動画撮影が可能。特に人気だったのは“ホラー映画の中に入り込んだ”ような写真が撮れる仕掛けつき展示だ。来場者は展示の前景から眺めるだけでなく、裏側に回って別の角度から撮影することができる。
新規展示の『マンホールに棲むもの』はその代表例で、精巧に作られたマンホールの下に何かが潜んでいる設定である。裏側の排水溝から手を出し、モニターで様子を見ながら写真を撮ることができるように作られている。
触る:触って確かめる映画美術の軽さと質感
本展の大きな特徴は、展示作品がすべて触ってよいことである。さび付いた鉄骨、マンホール、岩など、通常は見るだけの物の手触りや重さを直接体験できる。映画のセットは運搬や設置を考慮して軽い素材で作られていることが多く、触れてみると見た目とのギャップに驚かされる。
来場者の中には造作の軽さに驚き、「CGにも負けないリアリティがある」との声や「ジャンプスケアがないのでホラーが苦手でも美術を楽しめる」との感想も上がっている。
| 展示名 | 特徴 | 体験要素 |
|---|---|---|
| 首のない地蔵菩薩 | 苔むした汚し表現と不穏な佇まい | 視覚的演出の鑑賞 |
| 廃ゴミ集積所 | 骨壺や不明物などの配置で日常の不穏さを演出 | 細部の観察と写真撮影 |
| 掲示板(探し人の張り紙) | 物語性を持たせる小道具 | キャプション閲覧で背景を理解 |
| マンホールに棲むもの(新規展示) | 裏側から手を出しモニターで撮影する仕掛け | 撮影・インタラクティブ体験 |
美術ノートでたどる制作過程と来場者の反応
会場には美術監督による「美術ノート」コーナーが設置されている。過去に手掛けたお化け屋敷や映像作品のセット写真、コンセプトイメージ、制作解説が並び、来場者は制作過程や美術監督の思考を直接参照できる。
このコーナーでは制作段階のスケッチや素材選定のメモ、施工時の写真などが展示されており、映画美術の技術や工夫を具体的に知ることができる。職人の技術や素材使いの工夫が、展示全体のリアリティにつながっていることが理解できる。
- 来場者の感想(報告されたもの): 「CGにも負けないリアリティのある作品に感動した」「さわれる展示がたのしかった」「ジャンプスケアがないので、ホラーが苦手でも美術を楽しめる」
- 美術ノートの内容: セット写真、コンセプト画、解説、過去作の紹介
開催情報、チケット、アクセスと本記事の要点整理
本展は2025年10月11日(土)から11月9日(日)まで開催される。営業時間は原則11:00~21:00で、最終入場は終了30分前。最終日の営業時間は11:00~18:00となっている。会場は東京ソラマチ®5階 スペース634で、公共交通機関からのアクセスが便利な立地だ。
チケットはローソンチケット、セブンチケット、チケットぴあ、アソビューで購入でき、会場でも電子決済にて購入可能である。入場料は大人2,400円、高校生以下1,900円(税込)。3歳以下は入場無料。
- 開催日程
- 2025年10月11日(土)~11月9日(日)
- 営業時間
- 11:00~21:00(最終入場は終了30分前)※最終日のみ11:00~18:00
- 開催場所
- 東京ソラマチ®5階 スペース634(東京都墨田区押上1丁目1-2)
- アクセス
- 東武スカイツリーライン とうきょうスカイツリー駅 正面口すぐ、押上駅(東武スカイツリーライン・半蔵門線・京成線・都営浅草線)B3出口・A2出口すぐ
- 入場料
- 大人 2,400円 / 高校生以下 1,900円(いずれも税込)※3歳以下無料
- 購入方法
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- ローソンチケット: https://l-tike.com/horror-fureru/
- セブンチケット: https://7ticket.jp/s/112779
- チケットぴあ: https://w.pia.jp/t/horror-touch/
- アソビュー: https://www.asoview.com/channel/tickets/EoQLWTzOjn
- 会場での販売: 電子決済のみ対応
- 主催・企画
- 主催: ホラーにふれる展実行委員会 / 企画・制作: 松竹お化け屋本舗
- 公式情報
-
- 公式サイト: https://plan.shochiku.co.jp/horrornifureruten
- X: https://x.com/shochiku_obake
- Instagram: https://www.instagram.com/shochiku_obakeyahonpo/
- TikTok: https://www.tiktok.com/@shochikuobakeyahonpo
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展覧会名 | ホラーにふれる展 -映画美術の世界-(企画・制作: 松竹お化け屋本舗) |
| 会期 | 2025年10月11日(土)~11月9日(日) |
| 会場 | 東京ソラマチ®5階 スペース634(東京都墨田区押上1丁目1-2) |
| 開館時間 | 11:00~21:00(最終入場は終了30分前)/最終日は11:00~18:00 |
| 入場料 | 大人 2,400円/高校生以下 1,900円(税込)※3歳以下無料 |
| チケット購入 | ローソンチケット、セブンチケット、チケットぴあ、アソビュー、会場販売(電子決済のみ) |
| 主催・企画 | 主催: ホラーにふれる展実行委員会/企画・制作: 松竹お化け屋本舗 |
| 特徴 | すべての展示が撮影・触摸可。昭和50~60年代の風情を再現した不穏な空間、精巧な美術セット、インタラクティブな仕掛け(例: マンホールの裏側からの撮影) |
| 公式情報 | 公式サイトと各種SNSに詳細情報あり(上記リンク参照) |
以上が開幕初日に取材した展示会の主な内容と開催情報の整理である。本展は映画美術の技術や演出を体験として提示する構成で、鑑賞、撮影、触覚による確認という三つの角度から作品世界を理解できる場として設計されている。
参考リンク: