10/12 名古屋で実現　藤井聡太×羽生善治 公開対局をABEMA生中継

名古屋で実現する公開特別対局：藤井聡太 竜王・名人 対 羽生善治 九段

2025年10月12日（日）、愛知県名古屋市のポートメッセなごやで行われる「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」（以下「JT杯」）準決勝第一局（東海大会）は、渡辺明JT杯覇者の休場により藤井聡太竜王・名人の不戦勝が決定しました。その公式棋戦対局が行われない代わりに、同日会場では特別対局として藤井聡太竜王・名人と羽生善治九段の公開対局が実施されます。

公開対局は事前申込にて当選した観戦者および同会場で開催される「テーブルマークこども大会」参加者の目の前で行われ、場内での生観戦に加え、ABEMAでの生中継も予定されています。ABEMAでの配信は15時55分開始（放送開始時間は変更の可能性あり）で、配信ページは以下のURLで視聴できます。

• ABEMA 特別対局中継ページ

当日の開催概要と公開形式について

この特別対局は公式棋戦としての指し手にはなりませんが、公開対局形式で観戦者の前で行われます。会場はポートメッセなごや（愛知県名古屋市）で、当日は公式対局がない代替のイベントとして設定されています。

観戦は事前応募で当選した方と「テーブルマークこども大会」参加者に限定されますが、会場以外でもABEMAの生中継で試合の模様を視聴できます。配信時間は15時55分開始予定で、配信スケジュールは当日変更となる場合があります。

対局の見どころと両者の歩み

藤井竜王・名人と羽生九段は将棋界を代表する二人の棋士であり、令和を象徴する若き王者と平成を象徴するレジェンドが対局することで注目が集まります。公式戦の通算対戦成績は藤井竜王・名人の14勝3敗となっており、戦績だけでも大きな話題性があります。

戦型の幅も特徴的で、過去の対戦では角換わりや横歩取り、雁木、相掛かりなど多様な将棋が指されてきました。羽生九段は矢倉、相掛かり、角換わり、横歩取りを使い分ける柔軟性を持ち、どの戦型を選ぶかが勝負の鍵となります。一方、藤井竜王・名人はその対策力と正確さで迎え撃つ構図が予想されます。

過去の対戦と現在の状態

両者の初めての対戦は約8年前、ABEMA放送の非公式戦「藤井聡太四段 炎の七番勝負」であり、当時は中学生だった藤井四段が当時三冠の羽生九段に勝利したことが大きな注目を集めました。この勝利が「藤井伝説」の始まりの一つとして語られます。

羽生九段は50代半ばとなった現在も高いステージで戦い続けており、今年の第73期王座戦では挑戦者決定戦に進出、藤井竜王・名人とのタイトル戦にあと1勝まで迫りました。二人は早指し棋戦での好成績も共通点としており、今回の特別対局でも早指しらしい緊張感とスピード感のある名局が期待されます。

解説陣・実況体制と放送スケジュール

大盤解説は郷田真隆九段が務めます。郷田九段は「JT杯」では初出場の第14回大会から史上初かつ現在唯一の3連覇を達成しており、早指し棋戦での実績が豊富です。直近では昨年度のNHK杯で決勝進出を果たし、今年7月には史上13人目となる通算1000勝を達成しました。

聞き手や読み上げの陣容も固められており、解説と聞き手による解説体制で観戦者に対局の流れや局面の意味を丁寧に伝えます。以下が当日のスタッフ構成です。

• 解説：郷田真隆 九段（大盤解説担当）
• 聞き手：長谷川優貴 女流三段
• 読み上げ：崎原知宙 女流1級

放送・配信に関する詳細

ABEMAでの生中継は15時55分開始予定とアナウンスされていますが、放送開始時間は変更になる可能性があります。会場での公開対局と並行して、配信画面では大盤解説と聞き手の解説が視聴できます。

配信ページは以下のURLです（当該ページにて当日の配信開始時間、実況情報等が確認できます）。放送関連の正確な時間および内容は、配信元の案内に従ってください。

• ABEMA 特別対局中継ページ

大会運営・協賛・問い合わせ先と関連情報

「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」は公益社団法人日本将棋連盟と各地区新聞社（関東・大阪は日本将棋連盟単独主催）によって主催され、文部科学省や開催地区の地方自治体、教育委員会、青年会議所等が後援しています。協賛にはJTとテーブルマークが名を連ねています。

大会の趣旨としてJTグループは次のように表明しています。

大会協賛趣旨（JTグループ）

こどもから大人まで誰もが、将棋を自分らしく自由にとことん楽しめる。みる・指す・ふれあう将棋日本シリーズだから体験できる心の豊かさを育む特別な「とき」がここにはあります。ひとりひとりの心の豊かさを、もっと。JTグループは、将棋の魅力に寄り添い、将棋を愛するすべての人を応援しています。

主催・後援・協賛の一覧と大会情報

主催・後援・協賛の情報は以下の通りに公表されています。大会の運営体制や協賛企業の役割、後援機関について明示されています。

• 主催：公益社団法人 日本将棋連盟、各地区新聞社（関東・大阪は日本将棋連盟のみ）
• 後援：文部科学省、開催地区地方自治体及び同教育委員会、開催地区青年会議所等
• 協賛：JT、テーブルマーク

大会の公式情報は次の公式サイトおよび公式X（旧Twitter）で案内されています。問い合わせ窓口も以下の通りです。

• 大会公式ホームページ：https://www.jti.co.jp/culture/shogi/index.html
• 「JT杯」公式X：https://ｘ.com/jt_shogi（掲載のままの表記です）
• お問合せ：将棋日本シリーズ 総合事務局　TEL/03-5166-0290　E-mail/info@jt-shogi.jp
• 事務局所在地：〒104-6039　東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX棟　㈱I&S BBDO内

なお、主催者側は「棋士の写真」や「各種調査データ」の提供も行っており、プレス向けの素材がダウンロード可能と明記されています。プレスリリース内で使用されている画像ファイルや素材は、主催者が用意したダウンロードリンクから取得できます。

この記事では、2025年10月12日にポートメッセなごやで行われるJT杯東海大会の状況を、対局決定の経緯、両棋士のこれまでの歩みと対戦傾向、当日の解説・配信体制、主催・協賛情報および問い合わせ先まで含めて整理しました。公開対局の模様は会場観戦とABEMA配信の双方で確認でき、詳しい配信時間や素材のダウンロードについては大会公式の案内を参照してください。