10月15日開催｜ファミマ×コカ・コーラがALLYで講演

国際カミングアウトデーに合わせた企業横断イベントの目的と背景

株式会社ファミリーマートとコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社は、2025年10月15日（水）に合同イベントを開催します。これは10月11日の「国際カミングアウトデー」に合わせた取り組みであり、両社が連携を始めた2023年から3年目を迎える継続的な活動の一環です。プレスリリースは2025年10月10日16時00分に発表されました。

本イベントは「知る」から「動く+広める」をコンセプトに掲げており、認定NPO法人ReBit代表理事の藥師実芳氏をゲストに迎え、両社のALLY（アライ）社員が参加します。目的は、講演や当事者のライフストーリーから得られた気づきを基に、参加者一人ひとりが具体的なアクションを考え、行動宣言として発信することです。

国際カミングアウトデー（注）

自身のセクシュアリティ（性のあり方）を伝える「カミングアウト」をした人たちを祝う記念日であり、LGBTQ+の認識向上や課題の可視化をめざす世界的な日。カミングアウトを推奨・強制するものではない。

ALLY（アライ）の定義

ALLYは英語の”ally”（同盟、味方）が語源で、自身が性的マイノリティでない場合でも、積極的にLGBTQ+を理解し、サポートする人を指す。

イベントの具体的な内容と当日の進行

開催日時は2025年10月15日（水）12:00〜13:00、場所はコカ･コーラ ボトラーズジャパン株式会社 本社で実施されます。プログラムは講演と、講演を受けた両社社員によるアクションプラン提示で構成されています。

ゲスト講師は認定NPO法人ReBit代表の藥師実芳氏。講演のテーマは「カミングアウト」「SOGIハラ（性的指向や性自認に関するハラスメント）」「当事者のライフストーリー」など、当事者ならではのリアルな視点と気づきを中心に据えます。参加者は講演で得た学びをもとに、日常の言動やコミュニケーションに落とし込める具体的なアクションを検討し、それを行動宣言として表明します。

• 開催日時：2025年10月15日（水）12:00〜13:00
• 場所：コカ･コーラ ボトラーズジャパン株式会社 本社（東京都港区）
• 実施内容：藥師実芳氏による講演、両社社員によるアクションプラン提示

登壇者・役割と期待される効果

藥師実芳氏（認定NPO法人ReBit 代表理事）は、教育・就労・福祉など多分野にわたる包摂施策に取り組んできた経験を持ち、当事者の視点と組織での実践事例を交えた講演が想定されています。ReBitは2009年より活動を行っており、企業との協働実績も豊富です。

コカ･コーラ ボトラーズジャパン側は、社員の多様な働き方やウェルビーイングの向上を目指す文化を醸成することを目的に本企画を位置づけています。ファミリーマート側は「あなたと、コンビに、ファミリーマート」というコーポレートメッセージのもと、誰もが自分らしく働ける社会の実現に貢献する観点から参加しています。両社とも、社員が自主的に考え、実践するための機会と捉えています。

これまでの取り組みと関連の取り組み事例

両社の連携は2023年から開始され、これまでに延べ2,600名を超える社員が参画してきました。国内のLGBTQ+当事者は約9.7%という調査もあり（株式会社電通「LGBTQ+調査2023」）、企業内でのALLYの存在はインクルーシブな組織づくりに寄与すると位置づけられています。

過去の具体的な取り組みも複数あります。2024年にはALLYメンバーが女装パフォーマー・ブルボンヌ氏とともにロゴデザインを検討するなどの共同活動があり、2025年6月にはコカ･コーラ、チェリオ、クリートと連携したLGBTQ理解促進キャンペーン（ファミチキ袋やライフガードのパッケージにレインボーカラーを採用）のお披露目イベントを実施しています。

1. 2023年：コラボイベント「今日からあなたもALLYに」資料公開（PDF）
2. 2024年6月：ALLYが考える「多様な性」理解促進の取り組み（ニュースリリース）
3. 2024年10月：ALLYメンバーと女装パフォーマーによるロゴデザイン検討（トピックス）
4. 2025年6月：企業横断キャンペーン実施、関連開催報告あり（ファミリーマート サステナビリティ・ニュース）

参考リンクはファミリーマートの公式ページに複数掲載されています。以下のリンクはプレスリリースに記載の参考情報です。

• 開催報告（2025年6月）
• キャンペーン実施（2025年6月）
• ロゴデザイン検討（2024年10月）
• 多様な性への理解促進の取り組み（2024年6月）
• 「今日からあなたもALLYに」（2023年10月 PDF）
• 「LGBTQについて一緒に考えよう」（2023年4月 PDF）

各団体のコメントと役割

コカ･コーラ ボトラーズジャパンは、社員の多様性とウェルビーイング向上を通じて組織のパフォーマンス向上を目指す姿勢を示しています。今回の連携は異なるバックグラウンドを持つ社員同士が意見交換することで新たな気づきを得る場となることを期待しているとコメントしています。

ファミリーマートはコーポレートメッセージ「あなたと、コンビに、ファミリーマート」を踏まえ、地域やお客さまに寄り添う立場から誰もが自分らしく活躍できる社会の実現に貢献したいと述べています。ReBitは企業連携を通じてアライシップを「知る」から「動く+広める」へつなげる取り組みを心強く受け止めています。

要点の整理（事実の一覧とまとめ）

以下の表は、本記事で触れた主要事項を整理したものです。イベントの目的、日時、場所、登壇者、両社の取り組みの経緯や関連リンクを明示しています。表の後に簡潔な総括を添えます。

本件は企業間の連携を通じて、社員が知識を深めるだけでなく具体的な行動に結びつけることを目的とした取り組みです。講演とアクションプラン提示を通じて、職場や日常での言動に反映される実践的な変化を目指しています。