10月17日開催　セメダイン、模型ホビーショーで接着技術を紹介

模型ホビーショーへの出展で示すセメダインの“接着”に関する提案

セメダイン株式会社は、2025年10月17日(金)から10月19日(日)に東京ビッグサイト南３・４ホールで開催される「2025年 第63回全日本模型ホビーショー」（主催：日本プラモデル工業協同組合）に出展します。プレスリリースは2025年10月10日11時30分付けで発表されており、同社は模型制作に関する接着ソリューションを来場者に提示することを目的としています。

出展では、5月に発売した新商品を含む複数の接着剤を展示し、それぞれの使用シーンや特徴を具体的に紹介します。展示は業者招待日（10月17日）と一般公開日（10月18日・19日）に分けられ、来場方法や入場料などの情報も公開されています。

出展の意図と来場者に向けた訴求点

同社が模型ホビーショーに出展する主な狙いは、模型愛好者やプラモデル製作の現場で求められる「正確で安心して使える接着技術」を直接展示・説明することです。商品を実際に手に取り、特性を確かめられる場を提供することで、展示品の具体的な使い方や適材適所の提案を行います。

加えて、セメダインのオウンドメディア「CEMEDINE style」で連載している「模型×著名人シリーズ」で取り上げた製品をピックアップし、記事での紹介内容と実物をあわせて展示することで、記事から実際の製品へと導く構成になっています。

主な展示製品の特徴と技術仕様

展示の中心となる製品は、5月発売のＤ はがせる固定剤、瞬間接着剤の３０００耐水・耐衝撃、模型用の水性接着剤ハイグレード模型用、およびポリエチレン・ポリプロピレンに対応するＰＰＸなどです。以下に各製品の特徴を整理します。

製品ごとの仕様や取り扱いのポイントを、来場者がブースで確認できる形で展示するという方針です。接着強度の目安や粘度感、使用可能な素材や保管方法といった実務的な情報も明記されています。

Ｄ はがせる固定剤（新商品）

Ｄ はがせる固定剤は5月に発売されたジェル状の固定剤で、屋内外の壁面や床面に強力に固定できる一方、両面からノリ残りなくきれいにはがせるという特性を備えます。ジェル状のため凹凸面や垂直面への固定も可能で、開封後の保管に配慮したキャップが付属しています。

接着強度の目安は、直径2cmの円状で計測した場合に以下のとおりと公表されています。

水平面（目安）

最大約9kgf

垂直面（目安）

最大約300gf

これらは目安であり、接着対象の材質・表面状態・温度などにより実際の強度は変化します。製品はジェル特性を活かし、液だれしにくく、可逆性のある固定用途に適しています。

瞬間接着剤「３０００耐水・耐衝撃」

３０００耐水・耐衝撃は、瞬間接着剤でありながら水や衝撃に強いタイプとして位置づけられています。耐剥離性に優れており、高粘度のため垂れにくく、粘度感は「とんかつソースくらい」と表現されるほどです。

使いやすさにも配慮があり、ピンなしで開封・繰り返し使用が可能な設計、液だれ防止ノズルを備えるなど現場での作業性を高めた作りになっています。模型制作における耐久性や作業性を求める場面に適した製品です。

ハイグレード模型用（塗装に影響しない水性接着剤）

ハイグレード模型用は、クリアパーツを白化させずにきれいに接着でき、メッキパーツにも使用可能な無溶剤・水性タイプの接着剤です。透明タイプで接着部分が目立ちにくく、塗料を溶かさないため、仕上がり重視の作例で使いやすい点が特徴です。

硬化前であれば水で拭き取れるため、はみ出しが生じた場合でも綿棒などを用いて処理でき、パーツへのダメージを抑える使い方が可能です。模型製作における接着と仕上げの両立を意識した製品設計です。

ＰＰＸ（ポリエチレン・ポリプロピレン対応瞬間接着剤）

ＰＰＸは接着が難しいとされるポリエチレン・ポリプロピレンを強力に瞬間接着できる製品です。ポリキャップの接着にも使用可能で、従来接着が難しかったプラモデル部材の修繕や改造にも対応します。

素材の制約があるパーツの補修やカスタマイズ用途において有効で、模型制作の幅を広げる選択肢として展示で紹介されます。

展示構成と関連コンテンツの連携

セメダインブースでは、単に製品を並べるだけでなく、オウンドメディアでの紹介記事と実物を連動させた展示構成が取られます。CEMEDINE styleの「模型×著名人シリーズ」で紹介した製品をピックアップし、記事の文脈と実際の製品特性を確認できるようにする点が特徴です。

展示の意図は来場者が記事を読んで興味を持った製品を実際に触れて理解を深められるようにすることで、記事と現物のギャップを最小限にする構成です。模型制作中の具体的な課題に対応する製品群をテーマ別に紹介する予定です。

展示で確認できること

来場者は各製品の質感や粘度、硬化状態、接着強度のデモンストレーションなどを直接確認できます。特にジェル状の固定剤や高粘度の瞬間接着剤では、垂直面や凹凸面での挙動を実際に見て判断することができます。

また、CEMEDINE styleの紹介記事を基にしたサンプル作例や、メッキパーツやクリアパーツへの施工例、ポリ素材の接着サンプルなど、実務的な参考資料を用意して説明を行います。

展示会の開催概要と来場に関する情報

開催名は「2025年 第63回全日本模型ホビーショー」で、会期は2025年10月17日(金)から10月19日(日)までです。会場は東京ビッグサイト南３・４ホールで、主催は日本プラモデル工業協同組合です。公式サイトのURLはhttps://hobbyshow.co.jp/です。

入場に関する詳細は次のとおりです。業者招待日は10月17日(金)9:00～17:00で一般の入場はできません。一般公開日は10月18日(土)9:00～17:30、10月19日(日)9:00～16:30です。入場料は前売り券が1,000円(税込)、当日券が1,200円(税込)で、中学生以下は無料とされています。

• 名称：2025年 第63回全日本模型ホビーショー（主催：日本プラモデル工業協同組合）
• 会期：2025年10月17日(金)～19日(日)
• 業者招待日：10月17日(金)9:00～17:00（一般入場不可）
• 一般公開日：10月18日(土)9:00～17:30、10月19日(日)9:00～16:30
• 入場料：前売1,000円(税込)、当日1,200円(税込)、中学生以下無料
• 会場：東京ビッグサイト 南３・４ホール
• 公式サイト：https://hobbyshow.co.jp/

来場者が注意すべき点

業者招待日と一般公開日の入場可否が明確に分かれているため、来場希望者は該当する日に合わせて行動する必要があります。また、入場料は前売りと当日で異なるため、日程が決まっている場合は前売り券の購入を検討するとよいでしょう。

セメダインブースの具体的なブース番号はプレスリリースに記載されていないため、会場マップや当日の案内で確認する必要があります。CEMEDINEの公式サイト（https://www.cemedine.co.jp/home/index.html）でも関連情報が提供されています。

セメダインの事業背景と社会貢献活動

セメダインは「つけるが、価値。」をミッションとし、カネカグループの一員としてモビリティ、インダストリー、エンジニアリング、コンストラクションなど各分野で接着技術をソリューションとして提供しています。設計と現場のイノベーションに貢献することを目指す企業姿勢が示されています。

また、ものづくり人材の育成にも取り組んでおり、「高専ロボコン」「小学生ロボコン」といったイベントの協賛を通じて未来のエンジニア支援にも力を入れています。こうした活動は企業の技術力を社会還元する一環として位置づけられています。

関連リンク

製品や企業情報の詳細はセメダインの公式ウェブサイトで確認できます。製品の仕様や使用上の注意、メディア掲載記事との連携情報は公式サイトに随時掲載されています。

主な関連リンク：

• https://www.cemedine.co.jp/home/index.html
• https://hobbyshow.co.jp/（全日本模型ホビーショー公式サイト）

展示内容の要点まとめ

下表は本記事で紹介した展示内容とイベント情報を整理したものです。展示品の特徴、会期・会場、入場料、企業概要などを一目で確認できます。記事本文で示した製品の特性や会期情報を参照し、展示を訪れる前の情報整理にご利用ください。

以上の内容は、セメダインが公表したプレスリリースに基づく情報を網羅的に整理したものです。展示会での実演や製品サンプルの確認により、各製品の使用感や適正な用途を判断できる構成となっています。