ネッツトヨタ富山、廃車金属でミニカー制作開始
ベストカレンダー編集部
2025年10月10日 12:46
廃車金属のミニカー化
開催日:10月10日
廃車が“新しい形”に生まれ変わる試み ― CAR to car PROJECTの目的と背景
ネッツトヨタ富山株式会社は、2025年10月10日付の発表で、廃棄自動車から回収した金属を再生し、ミニカーを製作する取り組み「CAR to car PROJECT」を始動したと公表しました。発表日時は2025年10月10日 10時00分です。
このプロジェクトは、単に廃車を金属資源として再利用するに留まらず、地元の技術や伝統産業と連携して新たな価値を創出することを目的としています。廃棄自動車の扱いに関する問題意識と、資源循環やSDGsに対する取り組みを地域全体で高める狙いが明確に示されています。
何が問題で、何を目指すのか
私たちの生活に欠かせないクルマはやがて寿命を迎え、廃車になります。廃車から取り出される金属は資源としての価値がある一方で、適切な活用がなされないと廃棄物として処分されることになります。今回のプロジェクトは、そうした金属を「完全なゴミ」にせず、再生金属としてミニカーという形で再生することにより、資源の有効活用と循環利用の意識の向上を図ります。
また、子どもたちにクルマやものづくりへの関心を持ってもらうため、再生金属を用いたミニカーを組み立てるワークショップを開催することが企図されています。単なる展示や製品販売にとどまらない教育的要素も、本プロジェクトの重要な側面です。
地元企業と連携した製造プロセス ― 選別から鋳造まで
「CAR to car PROJECT」では、富山県内の企業と連携して具体的な製造工程を進めています。公表された連携先はHARITA、中村製作所の2社です。両社とネッツトヨタ富山が協働することで、廃車由来の金属を製品に仕立てる一連の流れを確立しました。
製造は大きく分けて「選別」「鋳造」「加工・組立」の工程を経て行われます。選別では廃車から再生可能な金属を取り出し、鋳造では取り出した金属を溶かして型に流し込みミニカーの素形をつくります。最終的な加工と組立により、手に取れる完成品が生まれます。
- 選別:廃車から金属素材を回収・分類。
- 鋳造:選別した金属を溶解し、ミニカーの形状に鋳込み。
- 加工・組立:鋳造品の仕上げ処理、塗装や組立を経て完成。
地域産業と資源循環の接点
地元企業の技術とノウハウを活用することで、単一企業では実現しにくい資源循環の取り組みが可能になります。HARITAや中村製作所といった地域の製造業が関与することにより、再生金属の品質管理や鋳造技術の確立が期待されます。
プロジェクトが掲げる「アップサイクル」の考え方は、廃棄物処理の効率化だけでなく、地域内での雇用創出や伝統的な職人技の継承にもつながる可能性があります。ワークショップを通じて次世代に伝える試みは、教育的価値も含んでいます。
参加イベントとスケジュール ― 実際に手に取れる場
「CAR to car PROJECT」は外部イベントにも出展し、来場者が実物を見たり、ワークショップに参加したりできる機会を設けています。発表に含まれる出展情報は以下のとおりです。
- クラフトフェア「ツギノテ」
日時:2025年10月18日(土)~19日(日) / 10:00-16:30
場所:高岡市営高岡中央駐車場(富山県高岡市) ※入場無料
URL:https://tsuginote.jp/ - メッセナゴヤ2025
日時:2025年11月5日(水)~7日(金) / 10:00-17:00
場所:ポートメッセなごや ※入場無料
URL:https://www.messenagoya.jp/
各イベントではミニカーの展示・販売や、再生金属を使った組み立てワークショップの実施が予定されています。ワークショップは子どもが対象となる形が想定されていますが、詳細な参加条件や申込方法はプロジェクトの公式ページで随時案内されます。
イベントで伝えたいこと
出展によって来場者は、廃棄自動車がどのようにして再生金属となり、製品に生まれ変わるのかを直接見ることができます。展示だけでなく体験を通じて、資源循環の実態やものづくりのプロセスを理解する機会が提供されます。
入場無料のイベントであるため、地域住民や家族連れが参加しやすい点も特徴です。展示やワークショップを通じて、資源循環に対する意識の醸成が期待されます。
ネッツトヨタ富山の組織情報とプロジェクト窓口
プレスリリースに記載された会社概要は次の通りです。事業内容や所在地など基本情報が明示されています。事業の一環として今回のプロジェクトが位置づけられている点も重要です。
- 社名
- ネッツトヨタ富山株式会社
- 代表者
- 代表取締役社長 笹山 泰治
- 本社所在地
- 〒939-8516 富山県富山市新庄本町3-3-33
- 事業内容
- トヨタ車の新車・中古車販売、整備・点検、保険代理店業務 ほか
- 公式サイト(プロジェクト紹介)
- https://www.netz-toyama.co.jp/cartocar
プロジェクトの詳細や最新情報、ワークショップ参加申し込みの案内などは、上記のプロジェクトページで公表されています。関係企業としてHARITA、中村製作所が参加していることも公式発表で明記されています。
なお、発表は2025年10月10日付けであり、この日付と時刻は公式発表の根拠となる情報です。イベント日程や展示内容は変更される場合があるため、事前に公式サイト等での最新情報確認が推奨されます。
要点の整理(表形式)
以下の表は、本記事で紹介した「CAR to car PROJECT」に関する主要情報を分かりやすく整理したものです。事実関係や日付、参加企業、イベント情報などを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクト名 | CAR to car PROJECT |
| 発表日 | 2025年10月10日 10:00 |
| 目的 | 廃棄自動車の金属を再生し、ミニカーにして地域の資源循環・SDGs意識向上を図る |
| 連携企業 | HARITA、中村製作所(富山県内企業) |
| 製造工程 | 選別 → 鋳造 → 加工・組立 |
| ワークショップ | 再生金属ミニカーの組立体験(子ども向けを想定、詳細は公式ページで案内) |
| 出展イベント(1) | クラフトフェア「ツギノテ」:2025年10月18日~19日 / 高岡市営高岡中央駐車場(入場無料) / URL: https://tsuginote.jp/ |
| 出展イベント(2) | メッセナゴヤ2025:2025年11月5日~7日 / ポートメッセなごや(入場無料) / URL: https://www.messenagoya.jp/ |
| 発表元(会社) | ネッツトヨタ富山株式会社(代表取締役社長 笹山 泰治) |
| 本社所在地 | 〒939-8516 富山県富山市新庄本町3-3-33 |
| 公式プロジェクトページ | https://www.netz-toyama.co.jp/cartocar |
以上がプレスリリースに基づく「CAR to car PROJECT」の主要な情報です。廃棄自動車の資源を地域の技術で再生し、教育的な体験を伴う形で提示するこの取り組みは、地域の産業と資源循環を結ぶ新たなモデルとして位置づけられます。詳細や最新の開催情報、ワークショップの参加方法については、プロジェクト公式ページを参照してください。
参考リンク: