10/14開幕：ジザイエ、CEATECで遠隔就労を実演

CEATEC 2025で示す「時空を超えた働き方」への具体的提案

東京大学稲見研究室発のスタートアップ、株式会社ジザイエは、リアルタイム遠隔就労支援プラットフォーム「JIZAIPAD」を中核とした技術と製品群を携え、2025年10月14日（火）～17日（金）に幕張メッセで開催されるCEATEC 2025に出展します。プレスリリースは2025年10月10日10:00に発表されており、出展ブースは展示ホール6のネクストジェネレーションパーク内、ブース番号6H003です。

出展の主題は「遠隔就労の社会実装」。通信環境が不安定な現場でも高精細・低遅延の映像伝送を可能にする独自技術を軸に、建設・製造・エネルギー・インフラなど多様な現場を想定したデモンストレーションを行います。入場は無料ですが、全来場者登録入場制のためオンライン登録が必要です。会期中の開場時間は10:00～17:00、会場所在地は千葉県千葉市美浜区中瀬2-1の幕張メッセです。

製品群の構成と技術的な特徴を詳解

ジザイエはCEATECで「JizaiEyes」「JizaiHands」「JizaiBase」という三つの製品を中心に展示します。いずれも独自の映像圧縮伝送技術を共通基盤とし、用途や設置環境に応じたハードウェアとソフトウェアの一体開発を特徴としています。

各製品は遠隔から“見て、判断し、動ける”環境を実現することを目的に設計され、ジザイエのプラットフォームであるJIZAIPADと連携することで現場作業のDX（デジタルトランスフォーメーション）を支援します。以下に各製品の詳細をまとめます。

JizaiEyes：現場監視と臨場支援向けネットワークカメラ

JizaiEyesは高画質・低遅延で、通信不感地帯でも安定して映像を配信できるネットワークカメラサービスです。建設現場、製造ライン、プラント、港湾など多様な現場での遠隔監視・点検・臨場支援を想定しています。

主な特長は防塵防水、暗視対応、高圧縮映像配信、PTZ（パン・チルト・ズーム）操作、マルチビュー表示などです。利用可能デバイスはPC、スマホ、タブレットを想定しています。

• 用途：遠隔監視、点検、臨場支援
• 環境対応：屋外対応（防塵防水）、暗所でも利用可能
• 接続先：JIZAIPADとの連携でクラウド管理

JizaiHands：ウェアラブルクラウドカメラで現場支援を強化

JizaiHandsは作業者の胸ポケットやヘルメットに装着できるウェアラブルクラウドカメラです。リアルタイムで遠隔地と映像を共有することで、現場支援、教育、点検、作業の安全管理など幅広い用途に対応します。

主な特長としてFHD映像、低遅延、クラウド録画、そして双方向通話機能（現在開発中）を挙げています。防雨対応と長時間バッテリー駆動により屋外での運用も可能です。

• 利用シーン：遠隔臨場、技術継承、作業支援、記録管理
• 耐環境性：防雨仕様、長時間バッテリー
• 録画・通話：クラウド録画と双方向通話（開発中）

JizaiBase：UGV／AMR遠隔制御でダウンタイムを削減

JizaiBaseはUGV（無人地上車両）やAMR（自律移動ロボット）を遠隔から安全かつ効率的に制御するシステムです。通信環境が不安定な屋外現場においても高圧縮映像伝送によりリアルタイム映像を見ながら遠隔操作を可能にします。

自律制御と遠隔制御のハイブリッド運用を採用し、センサー誤検知や障害物回避などで停止した車両の状況確認や復旧操作を遠隔で行える点が特徴です。既存の自律制御技術にアドオンする形で導入でき、メーカーや機種を問わず適用が可能です。

• 利用シーン：遠隔監視・操作、エラー復旧支援、定常点検・巡回、危険区域のリモート作業
• 主な特長：高圧縮映像伝送、低遅延遠隔制御、既存自律制御へのアドオン対応、安全監視・ログ管理
• 導入メリット：ダウンタイム最小化、現場作業者の負担軽減、稼働効率の最大化

ハードウェア開発のアプローチとCEATECでの体験展示

ジザイエはソフトウェアだけでなく、現場ごとの課題に即したハードウェア開発にも注力しています。ブルーカラーワーカーやエッセンシャルワーカーを中心とした多様な現場条件に対応するため、柔軟なデバイス設計が求められる点を重視しています。

具体的には3Dプリンターによる機構部品製作や樹脂素材研究を推進し、デジタル製造プラットフォーム「SEIZO」との連携によって、短納期かつ高精度なデバイス開発体制を構築しています。この取り組みにより、従来の切削加工や射出成形では難しかったスピードと設計の自由度を両立させています。

開発手法

3Dプリンティングによる機構部品の迅速製作、樹脂素材研究、デジタル製造プラットフォームとの連携

期待される効果

現場に合わせたカスタムデバイスの短納期提供、ハードウェアとソフトウェアの一体開発による課題解決の迅速化

CEATEC 2025のジザイエブースでは、遠隔点検、遠隔操作、遠隔臨場を実際に体験できる展示を通じて、次世代の「働くインフラ」のあり方を来場者とともに検証します。デモンストレーションは建設・製造・エネルギー・インフラなどの現場を想定した具体的な場面で行われます。

セッション登壇とイベント全体の位置付け

代表取締役CEOの中川 純希氏は、CEATEC内で開催される「未来を拓くイノベーターとの対話 第10回JEITAベンチャー賞ピッチ＆トークセッション」に登壇します。このセッションは2025年10月14日（火）10:30～11:30に、展示ホール6のNGPステージ（NS）で開催されます。

セッションには第10回JEITAベンチャー賞を受賞した4社が登壇し、革新的技術と事業の展望を語ります。クロストークでは大企業との連携・共創の可能性やベンチャー企業の抱えるジレンマが取り上げられ、新規事業開発や共創のヒントを探る場となる予定です。セッションの詳細はCEATECの公式ページ（https://www.ceatec.com/ja/conference/detail.html?id=3264）にて案内されています。

CEATEC自体は「テクノロジーで社会を豊かにする」を理念に、アジア最大級のテクノロジー総合展として、世界最先端の技術・製品・サービスが一堂に会します。CEATEC 2025の開催テーマは「Innovation for All」で、800を超える企業／団体が出展を予定しており、Society 5.0の実現を目指す場として位置付けられています。

出展に関する実務情報

イベント名：CEATEC 2025

会期：2025年10月14日（火）～17日（金）　会場：幕張メッセ（千葉県千葉市美浜区中瀬2-1）　開催時間：10:00～17:00　入場：無料（オンライン登録制）　主催：一般社団法人電子情報技術産業協会（JEITA）

• ジザイエ出展ブース：6H003（展示ホール6 ネクストジェネレーションパーク内）
• セッション登壇日時：2025年10月14日（火）10:30～11:30（展示ホール6 NGPステージ）
• セッション登壇者：株式会社ジザイエ 代表取締役CEO 中川 純希 ほか

組織情報、問い合わせ先、関連リンクとまとめ

ジザイエは「すべての人が、時空を超えて働ける世界へ」をミッションに掲げるスタートアップです。独自の映像圧縮伝送技術で通信環境が厳しい現場でも高精細・低遅延映像を実現し、建設・製造・インフラ・災害復旧など物理的制約の多い現場での遠隔操作や点検を支援しています。

会社概要は以下のとおりです。会社名は株式会社ジザイエ、設立は2022年11月、代表者は中川 純希、所在地は東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル5F Inspired.Lab 569です。公式サイトやSNS、コーポレートムービーなど各種リンクも公開されています。

• 公式サイト：https://jizaie.co.jp/
• note：https://note.com/jizaie
• X（旧：Twitter）：https://twitter.com/jizaie
• コーポレートムービー：https://youtu.be/cnRYRXzXdWI

本件に関する問い合わせ先は、株式会社ジザイエ 広報（メール：pr@jizaie.co.jp）です。プレスリリース内で使用されている画像素材はダウンロード可能で、イベントや出展情報、製品写真などが提供されています。

上表は本記事で触れた主要事項を整理したものです。CEATEC 2025の会期中、ジザイエは現場課題に即したハードウェアと独自映像伝送技術を組み合わせた実演を通じて、遠隔就労の実用化に向けた具体例を提示します。入場にはオンライン登録が必要である点や、セッション登壇の日時・会場などは本稿で明示したとおりです。