バンダイ新作『ファンスターズリーグ』発表会まとめ

発表会の舞台裏と登壇者が織りなした時間

2025年10月9日（木）に東京都港区のMIRAIKEN studio（未来研スタジオ）で開催されたバンダイの「プロ野球 ファンスターズリーグ」ローンチ発表会は、会場に集まったメディアや来場者に向けてプロジェクトの狙いと実演を示す場となりました。発表会の開催時間は10:00から13:00までで、主催である株式会社バンダイ（代表取締役社長：竹中一博）がプロジェクトの方向性を示しました。

登壇者はお笑いコンビ「バッテリィズ」のエースさん・寺家さん、元プロ野球選手で解説者の里崎智也さん、進行役に袴田彩会さん、そしてバンダイ側からは手塚晃司（執行役員 カード事業部ゼネラルマネージャー）と中村広大（プロデューサー）が参加しました。登壇者それぞれの立場や個性を活かしたトークと、実機デモンストレーションが行われ、プロジェクトの特徴が具体的に示されました。

発表会の基本情報とプログラム構成

発表会の名称は「バンダイ『プロ野球 ファンスターズリーグ』ローンチ発表会」。日時と会場は次の通りです。

日時

2025年10月9日（木） 10:00～13:00

会場

MIRAIKEN studio（未来研スタジオ） 〒108-0014 東京都港区芝5丁目37-8

登壇者

バッテリィズ（エースさん・寺家さん）、里崎智也さん、袴田彩会さん（進行）、手塚晃司（バンダイ）、中村広大（バンダイ）

発表会のプログラムは主催者挨拶、プロジェクト紹介、リアルタイム予測バトルの実演、ファンからの直談判コーナー、巨大カードフレームによるスペシャルカード制作、フォトセッション、囲み取材、メディア向け体験ブースなどで構成されました。発表会全体を通じて、リアルカードとアプリの連動による新しい応援体験が示されました。

登壇者の発言と現場のやり取りが伝えたこと

手塚晃司執行役員は冒頭で「球場や日常の応援体験をより楽しく盛り上げる挑戦」であることを説明し、プロジェクトがリアルカードの持つ対戦性・コレクション性と、試合速報アプリを融合する点を強調しました。続く中村広大プロデューサーはPVを用いて機能概要やデザイン方針を具体的に説明し、2026年3月の正式リリースに向けた開発スケジュールを明示しました。

バッテリィズのエースさん・寺家さんと里崎さんの登壇では、ファン視点と解説者視点が組み合わさったやり取りが印象的でした。寺家さんが里崎さんの著作を称賛し、里崎さんがユーモアを交えて応じるといった軽妙な会話が会場の空気を和らげ、続くゲーム体験では三者三様の感想が示されました。

実演：「三番勝負」リアルタイム予測バトル

発表会では“三番勝負”という形式で、2025年シーズンの名勝負を題材にしたリアルタイム予測バトルが行われました。ファミスタ風の映像を用いた試合速報の再生に合わせ、登壇者がターニングポイントでの展開を予測する形式です。

会場では「さんしん」（エースさん）、「センター前ヒット」（寺家さん）、「2点タイムリーヒット」（里崎さん）といった予測が交わされ、バッテリィズの野球ファン視点と里崎さんの解説者視点がぶつかることで試合展開の読み解き方の違いが明確になりました。こうしたデモンストレーションは、ゲーム設計がファンの参加感を重視していることを示しています。

ファンスターズリーグの仕組みと主要機能の詳細

『ファンスターズリーグ』は「リアルとアプリ、両方で楽しむ」ことを前提に設計されたプロ野球応援カードゲームです。物理カードとデジタルの連動によって、コレクション性と対戦性を両立させることを目的としています。

ゲームのコアとなる要素、アプリ側の機能、カード仕様、配信スケジュールなどの主要ポイントは次の通りです。

カードとアプリの連動詳細

ブースターパックに封入されるトレーディングカードは、裏面に二次元コードを備えています。プレイヤーはその二次元コードをアプリで読み込むことで、同一のカードをデジタル上でも使用可能となります。カードは集めることでスキルレベルが上昇し、ゲーム内のスコアに直結する設計です。

アプリは全試合に対してAIボイスによる音声実況を無料で配信し、ユーザーが応援したチームのスコアをランキングで確認できます。試合速報はリアルタイムで反映され、ファミスタ風映像で試合の流れが視覚化される点が特徴です。選手データや成績のデータベースにもアクセスでき、分析やデッキ構築の材料として活用できます。

ファンの声を受けた直談判と演出の演目

発表会の後半には「こんな機能が欲しい」と題した直談判コーナーが設けられ、バッテリィズと里崎さんがファン視点の要望を直接開発陣に伝えました。手塚ゼネラルマネージャーは提示されたアイデアを今後の開発に活かす姿勢を示しました。

提案内容は多岐にわたり、実現の可否や代替案を含めて議論されました。里崎さんは「もっとリアルとの連動」を求め、バッテリィズからは草野球向けの展開案や選手に応援メッセージを送る機能などが提案されました。これらのやり取りの中で、里崎さんは球場の運用ルールや現実的な制約を踏まえた代替策も提示しました。

巨大カードフレームによるスペシャル演出

イベントのクライマックスでは、ステージ中央に登場した巨大カードフレームで出演者3名のスペシャルカードがその場で制作される演出が行われました。エースさん、寺家さん、里崎さんのそれぞれがカード化されたビジュアルは、その個性を反映したものになっています。

• エースさん：握ったボールの取り替えを要求する瞬間を表現したカード
• 寺家さん：バッターボックスでエンドランのサインが出たときの動き
• 里崎さん：セカンドスローのフォームを切り取ったカード

この演出は、リアルイベントでのファン参加型企画の可能性を示すものであり、同時に商品化される12球団のカードデザインの一端が披露されました。会場ではフォトセッションが行われ、ロゴやカードビジュアルが背景に映し出される演出でフィナーレを迎えました。

発表会の要点整理と問い合わせ先

今回の発表会で示された重要なポイントは、リアルカードとアプリの二重展開、試合速報連動の応援機能、コレクション性を高めるカード仕様、そして一般向けのリリース予定日です。これらはすべて、2026年3月下旬のアプリ正式リリースと第1弾ブースターパック発売に向けて動いています。

記事末尾に発表会で示された主要情報を表形式でまとめます。問い合わせ先や公式情報も記載しますので参照ください。

今回の発表会では、物理カードとデジタルを連動させるという製品コンセプト、ファン参加型の企画設計、そして具体的なリリース時期が示されました。プロジェクトはファンの声を取り入れながら開発を進める方針が示されており、公式サイトおよび公式Xアカウントにて今後の情報が逐次発表される予定です。